戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第881話 赤い死人

秋山「おっと!」

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァ……」

 

飛びかかってきたゾンビを躱して、秋山はゾンビの後頭部に2発叩き込んだ。

 

秋山「ふぅ…キリがねえっすよ!」

 

周辺に飛び掛かる隙を伺っているであろうゾンビたちを見ながら秋山は言う。

 

真島「まだまだいけるやろ」

 

息切れしている真島は強がってはいるが、疲れは明らかに表情に出ていた。

 

真島「ふせろ!」

 

秋山「!?」

 

いきなり真島から伏せるように言われて秋山はまたもら慌ててしゃがむと、同時に真島は引き金を引き後ろから飛びかかってきたゾンビを吹き飛ばした。

 

ゾンビ「ガアァァァァァァァァァァァァァ……」

 

吹き飛ばされたゾンビは仰向けになって倒れた。

 

秋山「助かりま…」

 

ゾンビ?「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

秋山が立ち上がってお礼を言っている途中で、さっき倒したはずのゾンビが起き上がり再度襲いかかってきた。

 

秋山「はあ!?」

 

真島「なに!?」

 

再度起き上がって、襲いかかってきたゾンビに驚く。

 

ゾンビ?「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

起き上がったゾンビはさっきまでとは比べ物にならない速さで2人に向かっていく。

 

向かって来たゾンビに真島は秋山を蹴り飛ばして、自身も回避する。

 

秋山「この…」

 

クリス「その場で動くな、おっさんたち!」

 

真島に蹴り飛ばされた秋山はゾンビに攻撃を仕掛けようとしたが、それより早くクリスがアームドギアであるガトリングガンで弾幕を展開する。

 

だがゾンビはガトリングガンの弾丸の雨を真っ向から受けているにも関わらず、クリスに狙いを定めて向かっていく。

 

クリス「なんだよ、こいつ!?」

 

怯まずに向かって来るゾンビに驚いてクリスは素早く跳躍して背後をとる。

 

ゾンビ?「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

クリスが後ろに回ったのが、分かるのかゾンビはその肌を赤く変色させ、両手の爪を伸ばしながら振り向いた。

 

響「あ、赤いゾンビ!?」

 

肌を赤くしたゾンビを見て驚く。

 

パーカー「こいつはクリムゾン・ヘッドか!?」

 

赤いゾンビを見て、パーカーは【クリムゾン・ヘッド】と呼んだ。

 

クリス「洋館事件で出てきたっていうゾンビの変異体か!」

 

クリムゾン・ヘッドと聞いてクリスは言う。

 

【勇者刑事 ジェイデッカ-の世界】にて確認された寄生生物【プラーガ】によるバイオテロを切っ掛けに、S.O.N.G.はBSAAよりこれまでのバイオテロや確認されたB.O.W.の資料を得ていた。

 

クリムゾン・ヘッドはT-ウイルス由来のゾンビが自身の生命活動の危機に瀕した時、T-ウイルス変異体の引き起こした(一種のウイルスの特性)【V-ACT現象】による突然変異により、休眠期間を経て変性・復活したものである。

 

クリムゾン・ヘッド「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

そんなクリムゾン・ヘッドは切歌に狙いを変えると他のゾンビとは比べ物にならない速さで向かっていく。

 

切歌「デェス!!」

 

向かってくるクリムゾン・ヘッドに切歌はアームドギアの鎌の刃をブーメランのように放ったが、クリムゾン・ヘッドは鋭い爪で弾き飛ばした。

 

クリス「くそ、早過ぎる!?」

 

援護しようにもクリムゾン・ヘッドの足が早すぎて狙いが定まらないことにクリスは言う。

 

切歌「デデデ!?」

 

後ろに飛ぶ切歌だが、クリムゾン・ヘッドは追いかけるように飛び、その鋭いクリムゾン・ヘッドの爪が、切歌に迫るのだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!

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