戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第874話 激闘の中で…

響「貴方はカマキリなんとか!」

 

カマキリ大酋長「カマキリ大酋長だ!」

 

名前を覚えていない響にカマキリ大酋長は指摘する。

 

カマキリ大酋長「まあいい。今度こそその命、貰い受けるぞ!行け、アパッチ軍団!ハンター共!!」

 

アパッチ軍団『ギギーッ!!』

 

ファルファレルロ『ギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

カマキリ大酋長の指示でアパッチ軍団であるクライマーたちとファルファレルロが響たちに襲い掛かった。

 

キラメイイエロー「迎撃だ!」

 

向かって来る敵にキラメイイエローが叫ぶように言うと全員がそれぞれの武器で迎撃を開始した。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

クライマー「ギギー……」

 

ドリルナックルをクライマーの腹部に叩き込んで倒した。

 

響「よし!」

 

クライマーを倒した響、しかしその後ろから鋭い爪が迫った。

 

クリス「後ろだ!」

 

響「ふえ!?」

 

爪に気づいたクリスが叫んで教え、響は振り向いた。

 

ファルファレルロ「ギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響が振り向いた瞬間、姿を現したファルファレルロが振りかざした爪を振り下ろしていた。

 

響「ぐっ!?」

 

完全に背後を取られた響は咄嗟に右腕を盾代わりにして直撃を防ぐがギアの装甲にヒビが入り、さらに響自身が転倒してしまった。

 

ファルファレルロ「ギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

倒れた響にファルファレルロはトドメを刺そうと飛びかかる。

 

キラメイブラック「させるか!」

 

そこへキラメイブラックが現れて愛刀である【クラッシュエンド】で飛びかかってきたファルファレルロを受け止めた。

 

ファルファレルロ「ギギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

攻撃を防がれたファルファレルロはすぐさま後ろへ跳んで距離を離すと透明となって姿を消した。

 

キラメイブラック「くっ、透明化能力は厄介だな!」

 

透明化するファルファレルロの能力にキラメイブラックは言う。

 

パーカー「ジェネシスがあれば見つけるのは簡単なんだが!」

 

レイモンド「無い物を欲しがっても意味は無いだろ!」

 

製薬企業連盟によって試験開発された高機能バイオスキャナーである【ジェネシス】があれば特殊な波長の放射光を照射して、物体からの反射を検知、解析することができるため、ファルファレルロが透明化していても見つけ出すことができるが、今回はファルファレルロがいること自体予測されていなかったために持ってきていないことを悔やむようにパーカーとレイモンドはクライマーに鉛弾を撃ち込みながら話す。

 

ジェシカ「きゃっ!」

 

クライマー「ギギーッ!!」

 

話していると近くいたジェシカがクライマーに押し倒されていた。

 

パーカー「ジェシカ!」

 

レイモンド「この!」

 

押し倒されたジェシカを見て咄嗟にレイモンドがマグナムを発砲、放たれた弾丸がクライマーの眉間に命中した。

 

クライマー「ギギー……」

 

眉間を撃ち抜かれてクライマーはジェシカに倒れ込んだ。

 

パーカー「大丈夫か!」

 

ジェシカ「えぇ…」

 

クライマーの死体を退かしたパーカーはジェシカの安否を確認した。

 

アパッチ軍団『ギギーッ!!』

 

しかしそこへ新たなアパッチ軍団のクライマーが迫ってきた。

 

レイモンド「クソ!どれだけ敵がいるんだ!!」

 

迫ってくるクライマーとファルファレルロにレイモンドは残りの残弾が少なくなっていることを確認しながら言う。

 

カマキリ大酋長「ふはははは!そのまま押し潰してしまえ!」

 

数でごり押すようにカマキリ大酋長は言う。

 

クリス「どうする!」

 

キラメイレッド「こうなったら!来い、キラフルゴーアロー!」

 

クリスに聞かれてキラメイレッドが叫ぶと空から【キラフルゴーアロー】がバッティングセンターのネットを切り裂いて来た。

 

響「ふえ!?それって博多南さんの…」

 

キラフルゴーアローを見て響は驚いて聞いた。

 

キラメイレッド「これは僕たちの世界のだから、あの博多南さんのとは別物だよ」

 

キラメイゴールドこと博多南無鈴が使っているキラフルゴーアローではなく、キラメイレッドたちが本来いる世界のキラフルゴーアローであると言う。

 

キラメイレッド「これでパワーアップを…ぐあっ!」

 

キラフルゴーアローの矢の部分を引っ張り、パワーアップをしようとするキラメイレッドだったが、突如後ろから斬り付けられてしまいキラフルゴーアローを落として、倒れてしまう。

 

キラメイレッド「な、なにが…」

 

倒れたキラメイレッドは後ろを振り向く。

 

キラメイレッド「ガルザ!?」

 

そこにいたのはキラメイレッドが落としたキラフルゴーアローを拾い上げるキラメイブラックがいた。

 

キラメイブラック「これさえなければ逆転の目は無くなるようだな」

 

拾い上げたキラフルゴーアローを見てキラメイブラックは言う。

 

クリス「お前、どういうつもりだ!?」

 

並行世界とはいえ、仲間であるはずのキラメイレッドを斬り付けたキラメイブラックに驚く。

 

キラメイブラック「どういうつもりも何も、最初からこうするつもりだったのだ」

 

キラメイイエロー「なんだと!?」

 

最初からキラメイレッドを斬り付けることを決めていたと言うキラメイブラックにキラメイイエローが聞く。

 

キラメイブラック「あの時、蛇竜が私の世界へ現れた時に感じた。圧倒的なる力を!煌めきなど取るに足らないちっぽけな存在でしか無いということを知った!だから私の方から申し出たのだ。蛇竜殿に使える代わりにその圧倒的な力を私にも授けて欲しいと」

 

切歌「ち、力に魅入られたってことデスか!?」

 

蛇竜の力に魅入られて裏切ったというキラメイブラックに驚いてしまう。

 

キラメイブラック「キラメイレッド、貴様は危険だ。ここで潰してくれる。死ねぇ!!」

 

クラッシュエンドを振り上げ、キラメイレッドにトドメを刺そうとするキラメイブラックだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!

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