戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第872話 VSツチグモ(中編)

パーカー「シンフォギア!」

 

真島「国連の嬢ちゃんか!」

 

ツチグモを殴り飛ばした響を見てパーカーと真島は安堵する。

 

同時にクリス、切歌、キラメイレッド、グリーン、イエロー、レイモンド、ジェシカがバッティングセンターに入ってきた。

 

レイモンド「見つけたぞ、パーカー!」

 

パーカー「げ!?」

 

入ってきて早々に怒り心頭のレイモンドがパーカーに詰め寄ってきた。

 

その後ろから呆れた顔のジェシカがついてきていた。

 

レイモンド「全く、やってくれたな」

 

ジェシカ「こういう時こそ、助け合いとか必要じゃないの?」

 

色々言いたそうなレイモンドと乗りに付き合うようにジェシカはそれぞれパーカーに言う。

 

パーカー「すまんな。説教はあとでたっぷり聞いてやるよ。今は…」

 

耳を塞ぎたくなるのを堪えながらパーカーは2人に言う。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

殴り飛ばされたツチグモはバッティングマシンの残骸を退かして無傷の姿を露にした。

 

響「効いてない!?」

 

無傷のツチグモを見て、自慢のパンチが効いていないことに響はショックを受ける。

 

パーカー「シンフォギアの攻撃が効かないとなるとロケットランチャーでも持ってくるんだったな」

 

レイモンド「自衛隊から借りてくるか?」

 

ジェシカ「それは名案ね」

 

シンフォギアの攻撃がツチグモに効いていないと分かるなり冗談めいた話をする。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

響に狙いを定めてツチグモは突進攻撃を繰り出すが、銃弾が両肩に命中して動きを止めた。

 

クリス「お前の相手はこっちにもいるぞ!」

 

響と同じく、通常ギアとなっているクリスがリボルバー型のアームドギアを構えて言う。

 

同時に通常ギアとなっている切歌が走りだし、ツチグモの両腕の鎌を鎌型のアームドギアで切り裂いた。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?」

 

斬られたツチグモは悲鳴のような鳴き声を上げる。

 

切歌「ザババの片割れでも、化け物の腕くらいは切れるデス!」

 

キリッと決めて、切歌は言う。

 

キラメイグリーン「切歌ちゃん、危ない!」

 

切歌「へ!?」

 

しかしキラメイグリーンに言われて振り向くとツチグモの斬られた傷口から泡が吹き出していると生えてくるように新たな鎌が伸びてきた。

 

切歌「デデデー!?」

 

切り落としたハズのツチグモの腕が再生したのを見て切歌は驚く。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

腕が再生したツチグモは切歌に斬りかかるが、そこへ銃弾と光弾が命中する。

 

キラメイイエロー「大丈夫か!」

 

切歌「助かったデス!」

 

キラメイショットとアームドギアを構えていたキラメイジャーとクリスの援護で切歌はツチグモから距離を取る。

 

キラメイブラック「しかしなんて再生速度だ!」

 

キラメイイエロー「なんてバケモンを造ってくれてんだよ!」

 

斬られた直後から再生するツチグモに人間が造ったとは思いたくない気持ちで言う。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

鎌での攻撃を阻止され続けたツチグモは雄叫びを上げると体を丸めた。

 

キラメイレッド「来る!」

 

丸まったのを見てキラメイレッドが言うとツチグモは響を飛び越えて、キラメイジャーたちの方へ回転しながら突っ込んでいく。

 

キラメイジャー『キラメイショット!!』

 

回転しながら突っ込んで来るツチグモにキラメイジャーはキラメイショットで応戦するが、全て弾かれてしまった。

 

キラメイイエロー「なに!?」

 

キラメイレッド「キラメイショットが効かない!?」

 

キラメイショットが弾かれて慌てて散開して回避すると、入り口にツチグモが激突した。

 

ツチグモ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

入り口に激突したツチグモは体勢を戻して雄叫びを上げる。

 

秋山「強力そうな援軍もダメっぽいっすよ」

 

シンフォギアやキラメイジャーの攻撃が全く効かないのを見て秋山は言う。

 

真島「せやかて弱点はもう分かっとるやろ?」

 

秋山「……えぇ、まあ」

 

しかし真島に言われて秋山は苦笑いしながら言う。

 

真島「嬢ちゃんたち!今からそいつの弱点をワシらが突く!丸まらへんようにしてくれや!」

 

秋山の苦笑いを聞いて、真島は笑うと響たちにそう叫ぶ。

 

キラメイイエロー「なるほど、そういうことか!」

 

クリス「上手くいくのかよ」

 

キラメイブラック「あの者たちを信じるしかないだろ」

 

響「なんかよく分からないけど分かりました!」

 

切歌「一丁やったるデス!」

 

キラメイグリーン「よし!」

 

若干分かっていないメンツもいたが、真島に言われて響たちはツチグモに構えるのだった。


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