戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第868.5話 不思議な機体

突如発生したバイオハザードにより発生したゾンビや何者かに放たれたB.O.W.に神室町は6割が占領され、自衛隊は壁を設置しては撤退を繰り返していた。

 

自衛官「こちら第三小隊!現在ゾンビと交戦中!数が多く住民の避難が追い付かない!他の部隊もゾンビの他にB.O.W.と目される怪物と交戦中!」

 

向かって来るゾンビたちを89式小銃で撃っている隊員の後ろで通信していた。

 

オペレーター『こちら作戦本部。各部隊は部隊長判断あるいは最高階級の人員の指示に従い撤退を判断せよ』

 

自衛官「隊長!」

 

隊長「よし、総員撤退だ!第四防衛ラインまで撤退せよ!」

 

作戦本部からの指示を聞いて、隊長はすぐに撤退を指示し、撤退指示を聞いた自衛隊員各員がゾンビたちに攻撃を加えながら後退する。

 

オンラキ「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

だが後ろの建物を破壊してオンラキが姿を現した。

 

隊長「なに!?」

 

完全に背後を突かれてしまい攻撃の判断が遅れてしまった。

 

オンラキ「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

自衛官たちをオンラキはその巨腕を振り上げて、勢いよく振り下ろす。

 

もはやダメかと思われた時だった。

 

?「そうはさせるかぁ!」

 

何者かの声が響いたかと思いきやオンラキの足元の地面が砕け、螺旋状の溝が付いた鋭い先端がある戦車【ドリル戦車】が現れた。

 

オンラキ「!?」

 

驚いているオンラキに現れたドリル戦車にそのままの勢いでオンラキの胸部にそのドリルを突き立てた。

 

胸部の外装はドリル戦車のドリルを防いだが、すぐに高速回転を加えられ、耐えきれなくなり貫かれた。

 

オンラキ「グオアァァァァァァァ………」

 

弱点である胸部をドリル戦車に貫かれたオンラキは膝から崩れ落ちた。

 

ドリル戦車「どうだ!」

 

オンラキを倒したドリル戦車は言う。

 

オンラキB「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ドリル戦車「なに!?」

 

しかし、そこへ別個体のオンラキが反対側から現れてドリル戦車に掴みかかった。

 

その時、オンラキを側面から棒状の何かが延びてきて吹き飛ばした。

 

ドリル戦車「今のは!」

 

棒状の何かは梯子であり、それに見覚えがあるドリル戦車と自衛官たちは梯子が延びている先を見るとそこには1台の【梯子付き消防車】が止まっていた。

 

消防車「油断するな!どこから奴らが現れるか分からないんだぞ!」

 

梯子を引っ込めながら消防車もドリル戦車同様に喋る。

 

ドリル戦車「わりーわりー。ようやくの実戦だったから興奮してな」

 

消防車に言われてドリル戦車は謝罪しながら言う。

 

自衛官「な、なんなんだこいつら」

 

喋るドリル戦車と消防車に唖然としていると自衛官たちの前にサイレンを鳴らしながら【パトカー】が走ってきていた。

 

パトカー「この地区の防衛を担当している第三小隊の方々ですね。我々はあなた方と民間人救助の任務を受けてきました!」

 

自衛官たちの前で止まったパトカーもドリル戦車と消防車同様に喋りだす。

 

パトカー「さあ、早く!このエリアももうすぐ閉鎖されます!!」

 

喋りだしたパトカーは自衛官たちに避難するように促す。

 

最初は戸惑っていた自衛官たちは緊急事態故と判断して、パトカーに言われた通り急いで退避するためにその場を離れたのだった。

 

オンラキB「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

自衛官たちが退避した後、消防車に吹き飛ばされたオンラキが起き上がった。

 

消防車「やはり弱点を突かないと倒せないか」

 

起き上がったオンラキを見て、消防車は弱点である胸部を攻撃せねば倒せないと言う。

 

ドリル戦車「流石はB.O.W.って所だな」

 

消防車同様にオンラキのタフさにドリル戦車は感心して言う。

 

オンラキB「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ドリル戦車たちを見つけたオンラキは雄叫びを上げて威嚇するが、同時にミサイル2基が上空より放たれた。

 

オンラキB「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ミサイルを両肩に喰らったオンラキは再度倒れてしまった。

 

戦闘機「この辺りの避難は完了したぞ!」

 

ミサイルが飛んできた上空から航空自衛隊の主力戦闘機である【F-15J】に似た機体がホバーしながら降りて来て3機に言う。

 

オンラキB「グオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

再度起き上がったオンラキは体の岩石をパージして本体を露にすると走り出した。

 

戦闘機「どうやら次に行く前に後始末をしないといけないらしいな」

 

向かって来るオンラキを見て戦闘機は言う。

 

戦闘機「行くぞ!」

 

そう戦闘機が言うと4機の姿が変わるのだった。


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