戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第833話 煌めきと唄の合わさる時(前編)

デスコーピオン「はあぁぁぁっ!!」

 

キラメイブラック「ぐっ!!」

 

デスコーピオンのスローターシザースをキラメイブラックはキラメイソードとクラッシュエンドをクロスさせて防御する。

 

デスコーピオン「なかなかやるじゃないか。邪面師の音楽で大分弱体化していると聞いていたが」

 

キラメイブラック「生憎と、私はその音楽を聴いていないからな!」

 

デスコーピオンを押し返して体勢を立直す。

 

 

 

キラメイゴールド「シュートッ!」

 

キラフルゴーアローから光の矢を放ち、キルマンティスを攻撃する。

 

キルマンティス「シェラアァァァァァッ!!」

 

フェリンガースナイプでキルマンティスはキラメイゴールドの放った矢を切り落とす。

 

キラメイゴールド「まだまだぁ!!」

 

負けじとキラメイゴールドは移動しながら光の矢を連射する。

 

キルマンティス「無駄無駄無駄ぁ!俺のフェリンガースナイプはありとあらゆるものを切り裂けるんだよ!」

 

だがキルマンティスも移動しながら光の矢をフェリンガースナイプで全て切り落としながら接近する。

 

キルマンティス「その大層な弓、切り刻んでやるぜ!」

 

キラフルゴーアローに目掛けてフェリンガースナイプを振り下ろす。

 

キラメイゴールド「生憎、このキラフルゴーアローをただの弓矢だと思わないでね!」

 

フェリンガースナイプを振り下ろしてきたキルマンティスをキラメイゴールドはキラフルゴーアローの弓部分で受け止めると流すように軌道をずらし、逆にキルマンティスを切りつけた。

 

キルマンティス「ぐお!!」

 

切られたキルマンティスは数歩後退する。

 

キラメイゴールド「こんなこと(接近戦)に備えて、改良していたのさ」

 

キルマンティス「チィ!」

 

接近戦に備えて、キラフルゴーアローを改良していたというキラメイゴールドにキルマンティスは舌打ちする。

 

キラメイゴールド(僕とガルザは大丈夫だけど、他のみんなはかなり不味いな…早く倒さないとっと思うけど、相手は幹部級…僕一人じゃ流石にきついかも)

 

キルマンティスと戦いながらキラメイゴールドは周囲状況を確認しながらそう考えていた。

 

 

 

ムカデリンガー「ムカデニックボム!!」

 

胸から展開した触手から高圧電流の球【ムカデニックボム】を繰り出す。

 

キラメイブルー「ぐっ!はあぁぁぁぁぁぁ!」

 

ムカデニックボムをキラメイブルーはキラメイソードで受け止めて弾き飛ばした。

 

翼「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

キラメイブルーがムカデニックボムを弾き飛ばした隙に翼がムカデリンガーに接近し、アームドギアで斬りかかる。

 

ムカデリンガー「無駄だ!」

 

アームドギアを悠々とムカデリンガーはかわすと両端に三又の穂先を持つ槍【ハンドレッドフィーラー】を放つ。

 

ムカデリンガー「そらっ!!」

 

翼「うわっ!!」

 

ハンドレッドフィーラーを受け止めた翼だったが、ムカデリンガーは翼ごとハンドレッドフィーラーを持ち上げて投げ飛ばしてキラメイブルーにぶつけた。

 

ムカデリンガー「もう一度くらえ!ムカデニックボム!!」

 

翼・キラメイブルー「「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」

 

再度放たれたムカデニックボムを喰らい翼とキラメイブルーは大ダメージを負ってしまう。

 

翼「くっ、やはりまだあの邪面師の影響が…」

 

キラメイブルー「力が徐々に抜けていくようだ…」

 

いまだにミュージック邪面の闇の音楽の影響が残っていて力が入らないことを感じる。

 

ネジブルー「休んでる暇はないぜ!」

 

そこへネジブルーが現れ、専用武器であるネジトマホークを構えたまま回転してきた。

 

翼・キラメイブルー「「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」

 

ネジブルーの攻撃で2人はさらなるダメージを受けてしまう。

 

 

 

ネジイエロー「ネジスリング!!」

 

パチンコ型の武器であるネジスリングから光弾を連射しながらネジイエローはキラメイイエローと響を攻撃していた。

 

キラメイイエロー「くそ、なんて正確な射撃だよ!」

 

響「これじゃあ前に進めない!」

 

ネジイエロー「遮蔽物がなければ避けることしかできないようね!」

 

遮蔽物が無く、回避するしかないキラメイイエローと響にネジイエローはネジスリングから光弾を更に連射して攻め立てる。

 

キラメイイエロー「なけりゃあ作るだけだ!」

 

≪キラメイシールド!≫

 

キラメイソードのボタンを1回押すと音声が鳴り、それと同時に剣から結晶の様なシールドが広がり、ネジスリングの光弾を防いだ。

 

ネジイエロー「なに!?」

 

キラメイソードからシールドが展開されたことにネジイエローは驚く。

 

響「剣からバリアが出た!」

 

キラメイイエロー「このまま一気に接近するぞ!」

 

響「はい!」

 

響にそう言ってキラメイイエローがキラメイシールドを展開しながらネジイエローへ接近する。

 

ネジイエロー「小癪な!」

 

接近するキラメイイエローと響にネジイエローはネジスリングで攻撃するが、キラメイシールドで全て防がれてしまった。

 

キラメイイエロー「いまだ!」

 

響「はい!」

 

キラメイイエローの合図で、響は跳躍してパイルバンカーパンチを放つ準備をする。

 

ネジイエロー「しまった!」

 

完全に上をとられたネジイエローだったが…。

 

響「ぶっと…」

 

ビーザック「ぶっ飛ぶのはお前の方だ!」

 

ネジイエローに向かってパイルバンカーパンチを放とうとした矢先、ビーザックが現れて響の顔面を思いっきり殴って吹き飛ばした。

 

響「がはっ!!」

 

殴られた響は甲板に叩きつけられてしまう。

 

キラメイイエロー「なに!?」

 

ビーザック「シェリャアッ!」

 

行きなり現れた自身に驚いているキラメイイエローにビーザックは蹴りを繰り出して飛ばした。

 

キラメイイエロー「ぐは!!」

 

響のいる甲板の近くに、キラメイイエローは叩きつけられてしまった。

 

 

 

ネジピンク「ネジアロー!!」

 

キラメイピンク「キラメイショット!」

 

ネジピンクのネジアローから放たれる矢とキラメイピンクのキラメイショットから放たれる光弾がぶつかり合う。

 

調「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ネジブラック「ネジロッド!!」

 

ネジピンクの背後から調が攻めかかるがネジブラックがネジロッドで攻撃する。

 

調「くっ!」

 

ネジブラックの攻撃により妨害されて調はキラメイピンクの隣まで待避する。

 

ネジピンク「前戦った時に比べて、弱体化しているようだな。一気に叩かせてもらう!」

 

いまだにミュージック邪面の闇の音楽により弱体化したままであると見抜いて、さらに攻め立てようとする。

 

キラメイグリーン「そうは!」

 

切歌「させないのデス!」

 

そこへキラメイグリーンと切歌が背後から攻めるが、ネジピンクとネジブラックは易々と回避する。

 

キラメイグリーン「私たちを忘れないでよね!」

 

切歌「ここからはコンビネーションダブルアタックデス!」

 

ネジピンク「面白そうだな」

 

ネジブラック「そうこなくてはな」

 

強気の姿勢を見せる切歌たちにネジブラックとネジピンクはそう言う。

 

 

 

ネジシルバー「はあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

キラメイシルバー「ワンダー!」

 

ネジシルバーとキラメイシルバーの2人はネジブレイザー・ソードモードとシャイニーブレイカーで斬り合いを行っていた。

 

セレナ「やあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ネジシルバーの側面からセレナが短刀を投擲する。

 

ネジシルバー「むっ!どらっ!」

 

キラメイシルバー「うおっ!」

 

セレナの攻撃に気付いたネジシルバーはキラメイシルバーを腹部を蹴り飛ばして、手から電撃を放ってセレナが投擲した短刀を破壊した。

 

ネジシルバー「どうした、どうした?この程度か?」

 

挑発するようにネジシルバーは言う。

 

キラメイシルバー「まだだ!」

 

セレナ「貴方たちみたいな悪者に私たちは負けません!」

 

挑発するネジシルバーにキラメイシルバーとセレナは言う。

 

ネジシルバー「なら、勝ってみせろよ!」

 

2人の言葉を聞いてネジシルバーはネジブレイザーをガンモードにして言う。

 

 

 

クリス「ほだえやがれぇ!!」

 

小型ミサイルを放ち、ネジレッドを攻撃する。

 

ネジレッド「ネジセイバー!!」

 

クリスの放った小型ミサイルをネジレッドはネジセイバーは全て両断して破壊した。

 

キラメイレッド「キラメイソード!!」

 

ミサイルを全て破壊したネジレッドにキラメイレッドがキラメイソードで斬りかかる。

 

ネジレッド「おっと!!」

 

だがネジレッドはネジセイバーで防いだ。

 

クリス「くそ、これじゃあ狙えねぇ!」

 

ガトリングガン型にしていたアームドギアで、援護しようとするクリスだったが、キラメイレッドとネジレッドが重なって撃てなかった。

 

ネジレッド「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

キラメイレッド「うわっ!」

 

腹部を蹴ってキラメイレッドを吹き飛ばすと跳躍する。

 

ネジレッド「そらあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

クリス「ぐっ!」

 

跳躍して斬りかかってきたネジレッドのネジセイバーをクリスはガトリングガン型のアームドギアの片方で受け止めた。

 

クリス「もら…」

 

ネジレッド「甘い!」

 

ガトリングガン型のアームドギアでネジセイバーを受け止めたクリスはもう片方のガトリングガン型のアームドギアで攻撃しようとするが、ネジレッドは弾き飛ばすと顔面を殴って吹き飛ばした。

 

クリス「ぐあ!」

 

キラメイレッドの近くまでクリスは飛ばされてしまった。

 

クリス「ぐっ、くそが…」

 

キラメイレッド「ぐ…」

 

ダメージが大きく、なんとか起き上がる程度であった。

 

すると他の面々も吹き飛ばされてきた。

 

キラメイレッド「みんな!」

 

クリス「先輩、お前ら!」

 

他の面々が吹き飛ばされてきたのを見て駆け寄る。

 

ネジイエロー「それぞれの力を封じられて、弱体化したお前たちなど、我らの王の手を煩わせるまでもないわ」

 

ムカデリンガー「このまま止めをさしてやる」

 

ミュージック邪面の闇の音楽により弱体化しているシンフォギアとキラメイジャー(ブラックとゴールド除)にネジレンジャーとビークラッシャーは接近する。

 

キラメイレッド(それぞれの力を封じられて…?)

 

キラメイレッド「あ、そうか!」

 

ネジイエローの言葉がヒントとなり、キラメイレッドは何かに気付いた。

 

キラメイレッド「だったら、2つの力を一つにすればいいんだ!」

 

キラメイブラック「そうか!それがあったか!」

 

キラメイレッドの言葉を聞いて、キラメイブラックも何かに気付いた様子だった。

 

キラメイレッド「ガルザ!」

 

キラメイブラック「あぁ!」

 

キラメイレッド・ブラック「「ひらめキーング!!」」

 

突然テンションが上がった2人はどこからか色鉛筆とスケッチブックを出して何かを描き始めた。

 

クリス「な!?おい、急になにを…」

 

急に絵を描き始めた2人に驚く。

 

キラメイイエロー「いや、充瑠たちはこれでいいんだ!」

 

響「どういことですか?」

 

慣れているのかキラメイイエローは言うと響は聞いてきた。

 

キラメイグリーン「充瑠は自分の思い描いたひらめきを現実にできるんだ!」

 

キラメイゴールド「ガルザも同じことが出来るんだ」

 

セレナ「それってどういう…」

 

キラメイレッド「こういことさ!」

 

説明されても分からないでいるシンフォギアの面々に向かってキラメイレッドは描き終えたキラメイレッドとキラメイブラックは全く同じ絵を描いており、同時に絵が光輝いた。

 

デスコーピオン「うおっ!?」

 

ネジレッド「な、なんだこの光は!?」

 

突然輝き始めたことにビークラッシャーとネジレンジャーは驚いて顔を背けた?

 

クリス「ギアが!」

 

響「キラメイジャーの皆さんと同じになってる!」

 

光が収まるとシンフォギアのギアがキラメイジャーと同じ形になっていた。

 

ムカデリンガー「なに!?」

 

ネジピンク「シンフォギアの装備がキラメイジャーになっただと!?」

 

シンフォギアのギアがキラメイジャーとなっていることに驚く。

 

キラメイレッド「名付けて、キラメイ魔進ギアだ!」

 

キラメイシルバー「キラメイジャーの力をシンフォギアで再現したのか、ワンダーだな!」

 

キラメイレッドとキラメイブラックのひらめきにより、変化したギア【キラメイ魔進ギア】、煌めきと唄が合わさったのだ。

 

クリス「すげえ、力が溢れてくる!」

 

響「これならやれる!」

 

キラメイ魔進ギアとなった自分たちのギアから力を感じていた。

 

ネジレッド「面白い!!」

 

キラメイ魔進ギアとなった響たちを見て、ネジレンジャーがビークラッシャーを放置して向かって行くのだった。


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