戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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―前回までのあらすじ―

蛇竜により復活した【ヨドンヘイム】の怪人【邪面師・ミュージック邪面】と戦闘員【べチャット】。

シンフォギアの攻撃が通用しないべチャットたちに苦戦する響たちだったが、並行世界から駆け付けた煌めきを力に変える44番目のスーパー戦隊【魔進戦隊 キラメイジャー】のおかげで危機を脱する。

キラメイジャーと協力関係を築いた響たちだったが、ミュージック邪面が再度出現。

戦闘になるが、そこへ歴代スーパー戦隊に倒された悪の組織の幹部たち【犯罪組織クライム幹部・鉄の爪アイアンクロー】、【暗黒科学デスダーク最高幹部・デスマルク大元帥】、【宇宙忍群ジャカンジャ幹部・暗黒七本槍七之槍サンダール】、【ヴァグラス女幹部・エスケイプ】、【デーボス軍幹部・恨みの戦騎エンドルフ】そして、【仮面ライダーV3】と戦った悪の組織【デストロン幹部・ドクトルG】も復活していた。

さらに各幹部たちはかつて所属していた組織の戦闘員【クライマー】、【マグラマン】、【下忍マゲラッパ】、【バグラー】、【ゾーリ魔】、【デストロン戦闘員】の歴代戦闘員たちを出現させ、響たちとキラメイジャーを襲う。

応戦する響たちとキラメイジャーだが、エンドルフにより強化されたミュージック邪面の【闇のミュージック】により【フォニックゲイン】と【煌めき】を阻害され弱体化してしまい、数の暴力で襲い掛かってくる歴代戦闘員たちに押されだしてしまう。

その時、2人の戦士たちが響とキラメイジャーの危機に駆け付けた。

2人の戦士は【煌めきムーンサルト・キラメイブラック】と【遅咲きクリエイティブ・キラメイゴールド】と名乗るのだった。


第830話 黒と金の力

リル「かうかう…」

 

訳:びっくりした…

 

クリス「なんでお前らがびっくりしてんだよ!?」

 

キラメイブラックとキラメイゴールドに変身したガルザと鈴無に驚いているキラメイジャーにリルとクリスは驚く。

 

キラメイレッド「だって、ガルザが…博多南さんが…変身しちゃったんだよ!!」

 

キラメイイエロー「嘘だろ…」

 

キラメイグリーン「ありえない…」

 

キラメイブルー「夢を見ているようだ…」

 

キラメイピンク「うん…」

 

キラメイシルバー「無鈴…」

 

マブシーナ「叔父様…」

 

かなり動揺しているのか滅茶苦茶驚愕していた。

 

響「この反応は…」

 

切歌「どういうことデス?」

 

キラメイジャーの反応に響と切歌は首をかしげる。

 

エスケイプ「話が違うじゃない!」

 

エンドルフ「キラメイジャーは6人じゃなかったのか!?」

 

キラメイジャーが6人と聞いていたのか、情報元のミュージック邪面に詰め寄る。

 

ミュージック邪面「いや、俺に言われましても…」

 

詰め寄られたミュージック邪面も何が何やら分からず混乱していた。

 

キラメイブラック「その情報は間違ってはいない」

 

キラメイゴールド「僕たちは並行世界のキラメイジャーのメンバーさ」

 

サンダール「どういうことだ!?」

 

キラメイブラックとキラメイゴールドの言葉にサンダールは聞く。

 

キラメイブラック「そこのキラメイジャーの知る私はどんな者かは知らんが、私は兄上の為、そして私が愛するクリスタリアの民の為にこの力を手にした!」

 

キラメイゴールド「僕はそのオラディン王と共に戦うパートナーとして、そしてにいに達と地球を守るために戦うために!」

 

ショベロー「つまりどういうことなのじゃ?」

 

クリス「つまりはあの2人は並行同一体…別の可能性がある世界の2人ってことだ」

 

キラメイブラックとキラメイゴールドの2人が並行同一体、つまりは並行世界から来た別人であることを察して言う。

 

キラメイレッド「ってことは…あのガルザと博多南さんは別世界の僕たちと一緒にヨドン軍と戦ってくれてるってこと?」

 

翼「そういうことだ」

 

キラメイイエロー「マジかよ…」

 

別の可能性のある世界から来たガルザ(キラメイブラック)と無鈴(キラメイゴールド)であることにさらに驚愕する。

 

エンドルフ「くっ、奴らを殺せーッ!!」

 

べチャット『ベチャッ!』

 

ゾーリ魔『ヌルヌル~!』

 

バグラー『ジーグ……ジーグ!』

 

下忍マゲラッパ『ゲラッパ!』

 

マグラマン『ウオー!』

 

クライマー『ギギーッ!』

 

デストロン戦闘員『キー!』

 

エンドルフが叫ぶと歴代戦闘員たちがキラメイブラックとキラメイゴールドに向かっていく。

 

キラメイブラック「行くぞ!」

 

キラメイゴールド「異世界でも暴れますか!」

 

向かってくる歴代戦闘員たちにキラメイブラックとキラメイゴールドは迎え撃つ。

 

キラメイブラック「キラメイソード!」

 

キラメイソードと元から持っていた三日月剣【クラッシュエンド】の二刀を構える。

 

キラメイブラック「我が二刀剣、受けてみよ!!!」

 

キラメイソードとクラッシュエンドの二刀剣を合わせ回転すると周囲に斬撃の嵐を起こす。

 

べチャット『ベチャァァァァァ……』

 

ゾーリ魔『ヌル~………』

 

バグラー『ザアァァァァァァ……』

 

下忍マゲラッパ『ゲラッパ~………』

 

キラメイブラックの斬撃の嵐にベチャット、ゾーリ魔、バグラーは薙ぎ倒される。

 

調「あれだけの数の戦闘員を…」

 

翼「なんと見事な太刀捌き」

 

キラメイブラックの剣捌きを見て調と翼は驚く。

 

キラメイゴールド「拡散シュート!!」

 

空に向かってキラフルゴーアローから光の矢を大量に放たれ、残りの戦闘員たちに降り注がれた。

 

マグラマン『ぐあああああああ………』

 

クライマー『ぐわああああああ………』

 

デストロン戦闘員『キー…………』

 

雨のごとく降り注がれたキラフルゴーアローの光の矢を喰らいマグラマン、クライマー、デストロン戦闘員が倒された。

 

クリス「す、すげえ…」

 

響「あっという間に全員倒しちゃった…」

 

切歌「ハチャメチャデース…」

 

たった2人であれだけの数の戦闘員たちを全員倒してしまったことにあんぐりと口を開けてしまっていた。

 

キラメイブラック「さあ、残るは貴様らだけだ!」

 

クラッシュエンドをミュージック邪面たちに向けながらキラメイブラックは言う。

 

サンダール「面白い。このサンダールが相手に…」

 

?『下がれ』

 

キラメイブラックとキラメイゴールドの強さを見てサンダールは背負っている愛刀・大剣【赦悪彗星刀】を構えた矢先、幹部たちの後ろに黒い穴が開き、蛇竜が姿を現した。

 

蛇竜「これ以上の戦力低下は座視できんな」

 

キラメイブラックとキラメイゴールドの活躍でほとんどの戦闘員が倒された為に蛇竜は止めに来たようだ。

 

キラメイレッド「え、リルくん!?」

 

クリス「違う!アイツが今回の黒幕だ!」

 

キラメイイエロー「って、ことはアイツが蛇竜か!」

 

リルとそっくりの顔をしている蛇竜に驚くキラメイジャーにクリスが言う。

 

蛇竜「始めましただな、キラメイジャー。俺の名は蛇竜、すべての並行世界を破壊する者だ」

 

キラメイジャーを見ながら蛇竜は自己紹介する。

 

蛇竜「さて、今回はここで退かせてもらおう。手ごまの兵士をかなり減らされてしまったからな」

 

エンドルフ「ふざけるな!あと少しで奴らに恨みを…」

 

引き上げることを蛇竜が言うとエンドルフが反論しようとするが、鋭い何かがエンドルフの首もとに向けられた。

 

蛇竜「黙っていろ。誰のおかげで蘇ったと思っている?」

 

エンドルフ「ぐっ…」

 

蛇竜が槍をエンドルフの首もとに矛先を向けて言うと、エンドルフはそれ以上何も言い返せないような顔をしていた。

 

キラメイブラック「逃がすものか!」

 

引き上げようとする蛇竜たちにキラメイブラックが向かおうとした時だ。

 

ネジレッド「ネジセイバー!」

 

新な穴が開くと中からネジレッドが現れて、ネジセイバーでキラメイブラックを斬り付けようとする。

 

キラメイブラック「くっ!?」

 

咄嗟にキラメイソードとクラッシュエンドをクロスさせて受け止める。

 

キラメイゴールド「ガルザ!」

 

ネジレッドに奇襲されたキラメイブラックを助けようとキラメイゴールドはキラフルゴーアローを構える。

 

デスコーピオン「させるか!」

 

キラメイゴールド「うわっ!」

 

しかし今度はキラメイゴールドの背後からまた穴が開き、中からデスコーピオンが現れると、左下腕部を丸々はめ込む形で装備する大型のハサミ【スローターシザース】で斬り付けた。

 

翼「今度はネジレンジャーとビークラッシャーだと!?」

 

新な敵側の援軍に驚愕する。

 

キラメイブラックとキラメイゴールド以外のキラメイジャーと響たち、リルはミュージック邪面のミュージックをエンドルフ闇で強化した闇のミュージックにより、両チームの力の源である【煌めき】と【フォニックゲイン】を封じ込められて弱体化しており、全快で互角の実力を有するネジレッドとデスコーピオンの出現であったからだ。

 

ネジレッド「王よ、今のうちに!」

 

蛇竜「そうだな。退くぞ、貴様ら」

 

ネジレッドに言われて蛇竜はエンドルフたちを率いてでてきた穴からその場をあとしたのだった。

 

キラメイブルー「くそ!」

 

追いかけようにも弱体化して力が入らず、追いかけられなかった。

 

ネジレッド「ここで決着をつけたいが、お前らの相手をしている暇はないんでな!」

 

蛇竜が引き上げたのを見て、ネジレッドはキラメイブラックを蹴り飛ばす。

 

デスコーピオン「我々も退かせてもらう」

 

ネジレッドがキラメイブラックを蹴り飛ばすと、デスコーピオンはその横まで跳躍して、蛇竜が開けた穴から引き上げるのだった。


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