戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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謎の怪人たちに襲われる夢を見たクリス。

意外にもリアリティがあり、不安がよぎる中、街を歩いていた翼と響は同じ夢を見ていたことを話していると、夢に見た謎の怪人たちが出現したのである。



第822話 キラッと参上!カラッと解決!

ベチャット『ベチャー!』

 

現れたベチャットたちは持っていた鍬型の武器【ヌマデ】で人々を襲い始めた。

 

一般人A「きゃあぁぁぁ!」

 

一般人B「うわあぁぁぁ!」

 

襲い掛かってきたベチャットたちから一般人は逃げ始めた。

 

翼「行くぞ、立花!リル!」

 

響「はい!」

 

リル「かう!」

 

襲われている人々を見た翼と響はコンバーターユニットを取り出した。

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

起動詠唱を唄い、ギアを纏った。

 

翼「はあぁぁぁぁぁっ!!」

 

ベチャット「ベチャー!?」

 

アームドギアで、女性に襲い掛かろうとしていたベチャットを斬った。

 

翼「早く避難を!」

 

女性「は、はい!」

 

翼に言われて女性は急いでその場を離れて行く。

 

ベチャット「ベチャ!」

 

女性が離れた後、斬られて倒れていたベチャットが起き上がっていた。

 

翼「やはり夢の時と同じで攻撃が効かないか…」

 

夢の時と同じくベチャットに攻撃が効いていないことを見て言う。

 

ベチャット「ベチャ―!」

 

ヌマデでベチャットは翼に殴りかかってきた。

 

翼「くっ!!」

 

振り下ろされたヌマデを翼はアームドギアで受け止めた。

 

 

 

ベチャット「ベチャ―!」

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドリルナックルで響はベチャットを殴る。

 

ベチャット「ベチャ!」

 

だがベチャットは響のドリルナックルが効いていないのか、ケロリとしていた。

 

響「効いてない!?」

 

自身の攻撃が効いてないベチャットに響は驚く。

 

ベチャット「ベチャ―!!」

 

驚いている響にベチャットはヌマデからヘドロ弾丸を至近距離で発射した。

 

響「うわっ!?」

 

ギリギリで響はヘドロ弾丸を回避するが、連射されたヘドロ弾丸を回避できそうになく直撃だった。

 

リル「ガアァァァァァッ!!」

 

ヘドロ弾丸が響に命中する直前にリルが間に現れて尻尾で弾き返した。

 

ベチャット「ベチャ―!?」

 

弾き返されたヘドロ弾丸を喰らい、ベチャットは倒れた。

 

響「リルくん、ありがとう!助かったよ!」

 

助けてくれたリルにお礼を言う。

 

リル「かう!」

 

お礼を言われたリルは嬉しそうにするが、新たなベチャットが現れた。

 

響「まだいる!」

 

翼「攻撃は効かないが、民間人の避難する時間を稼ぐぞ!」

 

新たに現れたベチャットを相手にまだ避難しきれていない人々のために時間を稼ぐ戦いを行うのだった。

 

 

 

別の場所ではベチャットをクリスと空港からとんぼ返りしてきた切歌、調が戦っていた。

 

ベチャット『ベチャ!』

 

しかし3人の攻撃を受けてもベチャットは全く効いていないのかケロリとしていた。

 

クリス「くそ!攻撃が効いてねえ!」

 

切歌「本当に夢と同じ状況デス!」

 

調「このままじゃ…」

 

攻撃が効いていないベチャットに3人は毒づく。

 

クリス「諦められっか!!」

 

諦めずに戦おうとした時だった。

 

?「そのガッツ、なかなかいいな!」

 

クリス「誰だ!?」

 

ベチャットではない声が聞こえて、振り向くとそこにはベチャットではない怪人がいた。

 

ミュージック邪面「オレはミュージック邪面!」

 

紫色の魔方陣が目の前に現れると五線譜とガイコツマイクの先端を模し、口元から伸びる赤くて長い舌でト音記号を形成した様な外見で、顔面のマイクの隙間から黄色い双眸が見える怪人【ミュージック邪面】は名乗りを上げる。

 

クリス「お前か!このベチャットの親玉は!」

 

現れて名乗りを上げたミュージック邪面がベチャットの親玉と思ったクリスは言う。

 

ミュージック邪面「んん?なぜベチャットのことを知っているんだ?まあいい、オレの華麗なる音楽を聴け!」

 

ベチャットのことを知っているクリスに疑問を思っていたミュージック邪面だが、すぐに手から音波を発射した。

 

クリス「ぐっ!?」

 

切歌「デース!?」

 

調「くっ!?」

 

音波を喰らいクリスたちは耳を両手で抑えて苦しみだした。

 

調「華麗な音楽っていうか…」

 

切歌「怪音波デスよ!!」

 

ミュージック邪面が放つ音波を喰らい、苦しみながら調と切歌は叫んだ。

 

ミュージック邪面「ハハハハハ!苦しめ、苦しめ!」

 

苦しんでいるクリスたちを見てミュージック邪面が言っていると斬撃が飛んで来た。。

 

ミュージック邪面「おっと!」

 

飛んで来た斬撃をミュージック邪面は軽く回避して見せた。

 

翼「三人とも無事か!」

 

斬撃を飛ばしてきた翼を筆頭に響とリルが合流してきた。

 

響「別の変な怪人がいる!」

 

ベチャットとは違う怪人であるミュージック邪面を見て響は驚いて声を上げる。

 

ミュージック邪面「おやおや、またオレの華麗な音楽を聞きたい観客がいたか」

 

合流してきた響たちを見てミュージック邪面は言う。

 

クリス「気を付けろ!そいつの音波は強力だぞ!!」

 

ミュージック邪面「遅い!」

 

クリスが警告するが、それより早くミュージック邪面は音波を発射した。

 

翼「ぐっ!?」

 

響「うあっ!?」

 

リル「かう!?」

 

ミュージック邪面の放つ音波を喰らい、響たちも耳を両手で抑えて苦しみだした。

 

ミュージック邪面「ハハハハハ!苦しめ、苦しめ!そうすれば闇エナジーが溜まるのだからな!!」

 

6人を苦しませてミュージック邪面は叫んだその時だった。

 

?「待て!」

 

青年の声が聞こえたかと思いきやケープ付きジャケット、下は男性陣が長ズボンに黒い靴、女性陣はホットパンツに白い靴を着た6人の男女が現れた。

 

ミュージック邪面「き、貴様らは!?」

 

現れた6人にミュージック邪面は驚いていると6人の内、ジャケットの色が赤、青、黄、緑、ピンクの5人は左腕につけているタイヤ型のスマートウォッチのボタンを押し、銀色の男性はブレスレット型のアイテムの中央のボタンを押した。

 

《キラメイGO!キ・ラ・メーイ!》

 

《輝け!》

 

6人『キラメイチェンジ!!』

 

音声と共に、5人は側面のタイヤ部分を回転させ、銀色の男性はディスクを回転させた。

 

《キラメこうぜ!》

 

《oh,シャイニング!》

 

それぞれのアイテムから輝きが、放たれて赤・黄・緑・銀は白線が破線、青とピンクが白線が直線になっているスーツをそれぞれ纏い背中側からそれぞれのスーツと同じ色の石が走ってきて左胸で止まり、仮面が顔を覆うと変身が完了した。

 

クリス「あ、あれは!」

 

変身した6人(特に赤)を見て、クリスは驚いた。

 

キラメイレッド「閃きスパークリング!キラメイレッド!」

 

キラメイイエロー「導きシューティング!キラメイイエロー!」

 

キラメイグリーン「突撃ライトニング!キラメイグリーン!」

 

キラメイブルー「切っ先アンストッパブル!キラメイブルー!」

 

キラメイピンク「手捌きインクレディブル!キラメイピンク!」

 

キラメイシルバー「貫きシャイニング!キラメイシルバー!」

 

『キラッと参上!カラッと解決!魔進戦隊 キラメイジャー!!』

 

変身した6人はそれぞれ名乗りを上げた。

 

そう彼らこそが、44番目のスーパー戦隊【魔進戦隊 キラメイジャー】である。

 

今、輝く煌めきの戦士たちと唄と思いを力に変える戦士たちが邂逅した瞬間である。


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