響「もう行くんだね」
なのは「はい。これ以上別世界に留まるわけにはいかないので」
あの戦いから数日後、在地球極東方面の宇宙大怪獣帝国軍の宇宙港にて響たちはなのはたちの見送りをしていた。
スペースは先の戦いで日本占領を画策していた極東方面軍指揮官と同乗した関係者更迭に勤しんでいるため不在であった。
未来「もう少しゆっくりしていけばいいのに」
はやて「そうしたいんですけど、ウチらにもまだまだやらなアカンことがあるんです」
リイン「そうです」
未来の言葉を聞いて、はやてとリインは言う。
翼「そうか…少し寂しくなるな」
フェイト「はい。でも皆さんと過ごした思い出まではなくなったりしませんから」
確かに今から別れるが、これまで過ごしたことと一緒に戦ってことは忘れることは無いと言うと響たちは頷いた。
カゲチヨ「あー、やっと帰れる―…ここにきて訓練ばっかりだったかなぁ」
ヒサメ「おい、感動的なところなんだから」
シディ「しかし、リュイも取り戻せたんだからいいじゃないか」
延びをしてカゲチヨが言うとヒサメがツッコミ、シディが諌める。
シグナム「あぁ。今回の事は感謝してもしきれない」
無事に息子を救うことができたことをシグナムは言う。
リュイ「りる」
皆が笑っているなか、暗い顔をしているリルをリュイが呼んできた。
リュイ「りる…げんき…だして…りるのぱぱが…どうしてあんなことしたのか…わからないけど…でも…りるはじぶんのぱぱをしんじてあげて…まわりがひどいこといっても…」
今回の事件の他に、【勇者警察 ジェイデッカー】の世界で暗躍していたパヴァリア光明結社残党錬金術師【キム・ジェイン】に【寄生生物 プラーガ】を改良する依頼を行っていたのが
リュイはそんなリルの心を見抜いて、元気付けて欲しいと思ってそう言った。
リル「リュイ…」
リュイ「ぼくも…まえに…あまぞんだからって…きらわれかけたことあった…でもちゃんとおはなしして…またなかよくなれた…それにしぐままがぼくをしんじてるみたいに…りるもぱぱをしんじれば…きっとまたなかよくなれる」
かつて【サソリアマゾン】に襲われた際、リュイ自身の時代でなのはの娘(養子)である【高町 ヴィヴィオ】とその友人【リオ・ウェズリー】、【コロナ・ティミル】、【アインハルト・ストラトス】の前で変身したのだが、ヴィヴィオたちに怯えられてしまい、嫌われ掛けたことがあったが、ちゃんと話し合って和解したからリルたちも出きると言う。
リル「少し言ってること滅茶苦茶だけど…うん。僕も父さんを信じるよ。また同じ事したらぶん殴ってでも話をするよ!」
リュイに言われてリルは元気付けられたのか、にッと笑いながら言うと、リュイも笑った。
甲児「じゃ、行くとするか」
鉄也「そうだな」
シロー「また会おうな!」
別れの時間となり、甲児、鉄也、シローはそれぞれのマジンガーに、なのはたちはリンディが艦長をしている【次元巡航艦 アースラ】に乗艦、カゲチヨたちの世界でシグナムとリュイたちを降ろして行く予定である。
それぞれがそれぞれの愛機などに乗ると飛翔し、次元の穴を空けてそれぞれの世界へ帰還した。
なのはたちの見送りを済ませて、帰ろうとした時、1台の車がやって来てドアが開くと弦十郎ともう1人が降りてきた。
みこと「あ、皆さん…」
弦十郎と一緒に降りてきたみことがやって来た。
響「あれ、みことちゃん!」
みこと「今回の事、本当にすみませんでした!許される事ではないのは分かっていますが…」
頭を深々と下げて謝罪した。
響「気にしなくていいよ。リュイくんも許してくれるって言ってらし」
謝罪してきたみことに響が言う。
翼「それで、これからどうするんだ?」
みこと「新しい里親の所に行くことになりました」
翼が聞くとみことは頭を上げて、今後のことを話した。
弦十郎「里親は俺の知り合いで、信頼のおける人だ。新生活は大変になるだろうと思うが、きっと力になってくれる」
みこと「はい…。私も仲良くなれるように頑張ります!」
新しいみことの里親となる人たちが弦十郎の知り合いで、太鼓判が押されていることを聞いて響たちは安心した。
理由としてはガウいや、ヨナルデパズトーリの生まれ変わりである蛇竜の部下【鉄面臂】からみことをアーテルが庇った時だった。
みこと「アーテル!」
自身を庇い、倒れたアーテルにみことは近寄り、抱き抱えると血で吹くが汚れるが、気にしはしていなかった。
アーテル「ごめんなさい…みこと…アイツの言ってたことは…本当のことよ…でも…これだけは信じて…私は貴女と触れ合って…心に傷を負った誰かを…支えられるのは…同じ傷を持っている人だって知れたの…だから…途中で誰も生体ユニットにならないように…ベヒモスを改造した…」
みこと「アーテル…ごめん、私…私…」
アーテルからベヒモスを無人機に改造したことを聞いて、みことはアーテルの思いを察して泣きながら謝った。
アーテル「泣かないでみこと…貴女はもう1人じゃないわ…貴女のことを見てくれる…人がいるんだから…強く…生き…なさ…い…………」
そうみことに言うとアーテルは目を閉じてしまった。
元気になったみことを見て安心していると新たな車が現れるとある人物が降りてきた。
スペース「なんとか間に合ったようだな」
リル「スペース!どうしたの?今凄く忙しいんじゃ…」
籠を持ったスペースが車から降りてきてリルは聞いてきた。
スペース「なに
リルに聞かれたスペースはそう返答する。
スペース「それより、夢野 みこと。お前に合わせたい奴がいるのだが」
みことを見てスペースは言うと籠を開けた。
アーテル「み、みこと…」
スペースが開けた籠からなんと黒猫の姿のアーテルが出てきた。
みこと「あ、アーテル!!」
響「えぇ!?ど、どどど、どういうことぉ!?」
死んだと思っていたアーテルが生きていることにみことと響たちは驚いていた。
スペース「あのまま死なせたとしては帝国総統の名折れ、我が軍の最新治療カプセルで完治させたのだ」
アーテルがみことの上で動かなくなった時、スペースはアーテルをどこかへ連れていってしまったのだが、治療カプセルで治療していたと話す。
翼「時空管理局には話したのか?」
スペース「はて?なんのことやら…アーテルとか言う犯罪者は途中で改心して、あの蛇竜とか言う奴の部下に殺されたハズだが?」
翼に聞かれてスペースはとぼけたことを言い出した。
未来「ま、まさか…」
スペース「死にかけの黒猫がいたから治しただけだが?」
リル「なにしてんだよ…」
どうやら時空管理局側にはアーテルが死んだと報告しといて、蘇生したことは黙っていると察して言う。
スペース「なに、向こうが文句を言うのなら全面戦争でもしますかな」
リル「絶対に止めてよね」
時空管理局が文句を言うのならとスペースはゴキッと手を鳴らしながら言うとリルが止めるように言う?
みこと「スペースさん、ありがとうございます!」
アーテル「本当にありがとうございました!」
みこととアーテルはスペースに向かってお礼を言う。
スペース「気にするでない、こっちも聞きたいことは大体聞けたからな」
お礼を言われたスペースは気恥ずかしそうに言う。
未来「元気でね、みことちゃん、アーテル」
みことたちとの別れの時間となり、未来が言う。
みこと「はいっ!それでは失礼します」
アーテル「またどこかで」
みことはスペースからアーテルを受け取り、車に乗って里親の元へ向かって行くのだった。
いくつもの並行世界を巻き込んだ戦いは一旦の終わりを告げた。
少年の正体が響たちとリルたちに衝撃とショックを与えはしたが、彼女たちは力強く新たな目的を見出して進んでいく。
だが、すでに新たな戦いの幕は上がろうとしていた。
「ひらめキーング!!」
Continue to next time…
ある日、変な怪人軍団に襲われる夢を見てしまったクリスたち。
なぜそんな夢を見てしまったのか不思議がる中、夢の中で見た謎の怪人軍団が突如現実に現れ襲われる!!
応戦したものの、攻撃が効かず、苦戦を強いられる装者たちとリル!!
だが、絶体絶命の危機と思われたその時、キラめきと共に6人の戦士が舞い降りた!!
キラメイGOー!!
戦姫絶唱シンフォギア PROJCT G
キラメイて唄え、戦士たちのキセキの唄!!