戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第817話 逆転

ムカデリンガー「ムカデニックボム!!」

 

胸部から伸ばした触手からムカデニックボムをムカデリンガー放った。

 

ヒサメ「させない!!」

 

ムカデリンガーのムカデニックボムをヒサメは氷の壁を瞬時に作り上げて防御した。

 

ビーザック・キルマンティス「「ダラアァァァァァァァァァッ!!」」

 

壁を破壊してビーザックとキルマンティスがハチの腹を模した武器【ハードックショッカー】と鎌状の剣【魔剣・フェリンガースナイプ】をそれぞれ構えて突撃してきた。

 

カゲチヨ「行かせるか!!」

 

突撃してきたビーザックとキルマンティスをカゲチヨが血液操作で生み出した糸で縛り付ける。

 

シディ「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

そこへシディが火炎を放って2体を燃やした。

 

ビーザック「ぐおぉぉぉぉぉっ!?」

 

キルマンティス「ぎいやあぁぁぁぁぁっ!?」

 

シディに燃やされて、ビーザックとキルマンティスは転がりながら火を消して後退した。

 

ムカデリンガー「くそ、いきなり強くなりやがっただと!?」

 

さっきまでの優位を逆転されてムカデリンガーは驚く。

 

カゲチヨ「今までリュイが心配でそれどころじゃなかったが…」

 

シディ「取り返した今は悩む必要は無くなった!」

 

ヒサメ「だから今までの私たちだとは思わないでね!」

 

リュイが心配で、力んでいたが取り戻した今なら心配すら無く思いっきり戦うことができると言う。

 

ムカデリンガー「ならばこうするまでだ!」

 

カゲチヨたちが急に強くなったことを聞いたムカデリンガーはすぐに後ろに跳んで、壁に囚われているアーテルとみことに両端に三又の穂先を持つ槍【ハンドレッドフィーラー】を向ける。

 

ムカデリンガー「動くな!動けばこの小娘共の頸を斬る!」

 

カゲチヨ「くそ、卑怯だぞ!」

 

アーテルとみことを人質に取ったムカデリンガーに言う。

 

ムカデリンガー「勝つためなら、どんな手段でも使うんだよ!」

 

言われてムカデリンガーはそう言い返した時だった。

 

?「ならば、人質がいなくなればいいだけだろう?」

 

ムカデリンガー「こ、この声は!?」

 

急に聞こえてきた声にムカデリンガーが驚いていると壁に一閃が走った。

 

スペース「ウオラアァァッ!!」

 

一閃が走り、破壊された壁からスペースが現れ、アーテルとみことを救出し、さらにムカデリンガーに跳び蹴りを叩き込んだ。

 

ムカデリンガー「ぐおあっ!?」

 

スペースの跳び蹴りを喰らい、ムカデリンガーは吹き飛ばされた。

 

「「「スペース!/さん!」」」

 

救援に駆けつけてきたスペースを見てカゲチヨたちは叫ぶ。

 

スペース「待たせた。少し来るのに時間を喰っていた」

 

3人の前に着地してスペースは言う。

 

みこと「ん…」

 

アーテル「ここは…」

 

スペース「目が覚めたか。だが、もう少し寝ていた方がいいかもな」

 

目が覚めたアーテルとみことにスペースはそう言って降ろした。

 

スペース「行くぞ、しっかり訓練の成果を見せろ!」

 

「「「はい!/おう!」」」

 

スペースに言われてカゲチヨたちは構える。

 

 

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

なのは「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

響となのはは【我流ブラストカラミティXF】を放って魔導機兵を破壊する。

 

翼「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

フェイト「やあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

翼とフェイトは【轟刃・ブリッツセイバー】でティラノサウルス型の魔導機兵を両断する。

 

未来「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

はやて「でやあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

未来とはやては【光矢・ウロボロス】を放ち、四肢型の魔導機兵とティラノサウルス型の魔導機兵をまとめて破壊した。

 

マリア「そこ!!」

 

マリアは手甲鉤を魔導機兵に突き立てて電撃を直接叩き込んだ。

 

マリア「それにしても旅行から帰って来て早々、こんな事件に巻き込まれるなんて、ついてないわね」

 

旅行から帰ってきて早々に戦いに巻き込まれてしまったことを皮肉る。

 

翼「だが、あのタイミングは良かったぞ!」

 

マリア「それはどうも!」

 

魔導機兵を破壊しながら二人話す。

 

はやて「はあー…マリアさん、ええのを持っとるなぁ」

 

リイン『は、はやてちゃん…』

 

戦っているマリアの一部を見てはやては言うとリインは引いていた。

 

「「戦いに集中して!!」」

 

戦いに集中していないはやてに2人がハリセンで叩いた。

 

はやて「へぶ!!」

 

叩かれたはやては頭を押さえるのだった。

 

 

 

 

 

ガンマ「ガルガアァァァァァァァァァァッ!!」

 

少年「チィ!!」

 

ガンマのアームカッターを少年は槍で受け止める。

 

リル「ガアァァァァァァァァァァッ!!」

 

アームカッターで押さえられている少年に、リルが殴り掛かる。

 

少年「くあっ!!」

 

リルに殴られて少年は吹き飛ばされてしまう。

 

デスコーピオン「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

シグナム「させるか!!」

 

ガンマの背後からデスコーピオンがスローターシザースで攻撃するが、シグナムが割って入り防いだ。

 

ガンマ「ガアァァァァァッ!!」

 

【バイオレント・ブレイク!!】

 

ガンマ「ハアァァァァァァァァッ!!」

 

ガンマは跳躍し、バトラーグリップを引き抜き、槍型の武器【アマゾンズスピア】を出すと少年に向かい、少年の槍を弾き跳ばした。

 

少年「しまった!?」

 

アマゾンズスピアに槍を弾き跳ばされ、少年は驚く。

 

ガンマ「りる!」

 

リル「かう!」

 

ガンマが合図を送るとリルが後ろからガンマの肩を踏み台にして跳んだ。

 

リル「ガウガアァァァァァァァッ!!」

 

体を縦に回転させて、尻尾にエネルギーを貯めて斬撃を繰り出した。

 

少年「ぐおあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

リルの斬撃を喰らい、少年は吹き飛ばされるとビークラッシャーたちも吹き飛ばされてきた。

 

少年「くっ、まさかここでとは…」

 

追い詰められた少年は苦笑いしながら言う。

 

翼「観念するのだな!」

 

フェイト「もう勝ち目はありません!」

 

翼とフェイトが降伏するように言う。

 

少年「だと、いいがな」

 

アーテル「みこと、危ない!!」

 

みこと「!?」

 

少年が不適に笑った瞬間、みことに向かって光弾が放たれ、それに気付いたアーテルが庇った。

 

アーテル「がっ!!」

 

みことを庇ったアーテルは光弾に貫かれた。

 

響「この!」

 

響が魔砲撃を繰り出すと主は跳躍して回避すると少年たち側の方に着地した。

 

少年「遅かったな、鉄面臂」

 

鉄面臂「少し、準備に手間取っていた」

 

ほぼ黒一色の甲冑に身を固め、顔を面頬で覆った出で立ちが特徴の男【鉄面臂(てつめんぴ)】に言うとそっけなく返された。

 

翼「まだ仲間がいたか!」

 

鉄面臂「よせ、今のお前たちでは俺には勝てん」

 

自身に構えた翼たちに鉄面臂は言う。

 

カゲチヨ「んなのやってみないと分かんねーだろ!!」

 

鉄面臂「渇!!」

 

血液操作で生み出した糸を放ったカゲチヨだったが、鉄面臂は一喝しただけで糸を破壊し、カゲチヨを吹き飛ばした。

 

カゲチヨ「!?」

 

ヒサメ・シディ「「カゲ!/カゲチヨ!」」

 

カゲチヨが吹き飛ばされたのを見て、ヒサメとシディは駆け寄る。

 

鉄面臂「無駄だと言っただろ」

 

吹き飛んだカゲチヨを見て、鉄面臂は言った瞬間、ベロニカが激しく揺れ始めた。

 

なのは「なに!?」

 

響「急に揺れが!?」

 

鉄面臂「動力源であるリュイを失って、ベロニカの崩壊が始まったようだな」

 

揺れに驚いていると鉄面臂は言う。

 

少年「ここまでだな。あばよ」

 

崩壊が始まったベロニカから少年は空間に穴を空けるとビークラッシャー、鉄面臂を連れて逃げていった。

 

ガンマ「まて…!」

 

追いかけようとしたが、間に合わずに穴は閉じ、ベロニカが崩壊し始めたのだった。


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