戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第806話 訓練…いや、地獄だ!

響「それで、私たちってどうしたらいいの?」

 

作戦がある程度決まり、各部隊指揮官は自分たちの部隊に作戦内容を伝えるために会議室を後にする中、響がスペースに聞いた。

 

スペース「あぁ。お前らはな…」

 

聞かれたスペースは自身が座っている椅子の膝起きの一部のカバーを取ると中にあったスイッチを押した。

 

すると響、翼、未来、なのは、フェイト、はやての足元に穴が開いた。

 

響「ふぇ?」

 

翼「ん?」

 

未来「え?」

 

なのは「うん?」

 

フェイト「へ?」

 

はやて「は?」

 

自分たちの足元の床が急に無くなったを見た面々、そして…。

 

『えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?』

 

悲鳴を上げて落ちていき、穴は閉じてしまった。

 

リル「み、みんなぁ!?」

 

リンディ「え、あ、あの、何を…」

 

響たちが落ちたのを見て慌てる。

 

スペース「安心しろ。ただの訓練場へつながる穴だ」

 

弦十郎「訓練場?」

 

落ちた響たちの行き先をスペースは言うと会議室の中央に広い部屋に重なってしまっている響たちが映し出された。

 

 

 

スペース『聞こえるか?お前たちにはこれから3日間訓練を受けてもらう』

 

響「いたた…く、訓練?」

 

スペースの声を聞いて、訓練場に落とされた響たちが起き上がると前の壁が開き、6人の人物たちが入ってきた。

 

ケンタウロスのように下半身が四足、上半身は割れた腹筋があり、頭にはカラフルな髪飾りをした男性。

 

少しポッチャリした顔だが、鍛えられた肉体が服の上からでも分かる両肩に大きな角のような突起物がある男性。

 

6人の中で1番背が低く、髪全体が白く、前髪で目が隠れている少年。

 

6人の中で1番背が高く、両腕を組んでいる男性。

 

忍者のような装束に身を包み、肩にコウモリを乗せている男性。

 

スラリとしたナイスバディと言って良い体型をし、竜のような顔をし、両手には竜の装飾が施された手甲をした女性だった。

 

翼「う、宇宙大怪獣帝国軍六王!?」

 

6人の人物たちがミケーネ帝国の七大将軍を圧倒した宇宙大怪獣帝国軍六王だと分かって驚く。

 

スペース『今から1週間、六王相手に戦ってもらう。もちろん真剣勝負だ』

 

はやて「いやいやいや!いきなり最高幹部的な人たちと真剣勝負ってなんやねん!!」

 

ダブルマジンガーを苦戦させたミケーネ帝国七大将軍をあっさりと倒して見せた実力者であり、宇宙大怪獣帝国軍が宇宙怪獣部隊で誇る最大戦力である六王と真剣勝負しなくてはならないと聞いてはやてが突っ込む。

 

スペース『今のままではベヒモスを止めるのは不可能。だが、勝算はある』

 

フェイト「勝算って?」

 

スペース『シンフォギアのギア変化及びシンフォギア・魔導師による合体技だ』

 

スペースの言うベヒモスに勝てる勝算、それはシンフォギアと魔導師による合体技であると言う。

 

スペース『シンフォギア装者の心象や外部からの影響によって特定分野に特化した形状・機能を獲得する。魔導師3人の能力を与えられれば、シンフォギアも魔導機兵に対して有効打を与えられる。それに合体技を習得すれば、機械獣にもある程度対抗できるはずだ』

 

シンフォギアが変化した『○○型ギア』を発現させれば魔導機兵にも対抗でき、かつコンビネーションによるマルチアタックが可能となれば機械獣にも対応できるとスペースは言う。

 

EXタイラント「そういうことだ」

 

ブラックエンド「ワシらの内、2人ずつ相手になるぞ」

 

ムルロア「本気で行くようにと命令を受けているので、容赦はせぬぞ?」

 

ガモス「訓練だからってあんまり油断すんじゃねーぞ!」

 

ルガノーガー「厳しいから頑張ってね」

 

マーゴドン「よろしくお願いいたします!」

 

スペースの話を聞いて、EXタイラントを戦闘に六王全員が響たちをギロリと睨み付けた。

 

響「これ…訓練じゃなくて…地獄じゃん…」

 

殺気を飛ばされて響たちは冷や汗を垂らして、覚悟を決めるのだった。

 

 

 

スペース「さて、こちらはこちらで、訓練と行くとするか」

 

響たちが六王相手に訓練することになった時、スペースは残りの面々に向いて言う。

 

スペース「マジンガーは我が軍のSBFと、残りは我自らが相手にしよう」

 

甲児「異世界のロボットとの真剣勝負、面白れぇ!マジンガーの力、見せてやる!」

 

鉄也「偉大な勇者の強さ、焼き付けさせてもらう!」

 

シロー「三番隊隊長として負けらねーな!」

 

甲児、鉄也、シローの3人は宇宙大怪獣帝国軍の機動兵器であるSBFと模擬戦することになり、やる気を見せる。

 

シディ「相手は宇宙の指導者、いけるか?」

 

ヒサメ「分かんないけど、みんなと一緒なら!」

 

カゲチヨ「え!?俺、訓練とか嫌なんだけど!?」

 

やる気を見せるシディとヒサメに対して、カゲチヨは凄く嫌そうな顔をした。

 

リル「強制参加」

 

そんなカゲチヨの肩に手をやって親指を立てて言う。

 

カゲチヨ「いやだああああああああああああああああああ!!」

 

ヒサメ「子供か!!」

 

歯医者を嫌がる子供みたいに駄々をこねるカゲチヨにヒサメは突っ込む。

 

シグナム(リュイ…待っていてくれ。もう少しで助けに行けるからな)

 

バカ騒ぎしている面々を放置して、シグナムは我が子を助けるために拳に力が入っていたのだった。

 

だがこの3日後、ベヒモスは新たな形態へと進化していることはまだ知る由もなかった。


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