カゲチヨ「なんだよ、あれ!?なんで宇宙戦艦と宇宙怪獣が一緒にいるんだよ!?あのモビ〇スー〇みたいなのなんだ!?」
来援してくれて宇宙大怪獣帝国を見てカゲチヨは叫びながら聞いてきた。
翼「あぁ、あれが地球と同盟を結んでいる星間国家、宇宙大怪獣帝国だ」
未来「モビ〇スー〇みたいなのはSBFっていう機体ですよ」
響「大マゼランと小マゼランの2つの星雲が帝国の完全な支配下にいれてるよ。それと、さっきの子がスペースくんで帝国の総統なんだよ」
なのは「えぇ…」
フェイト「宇宙規模の大勢力…」
はやて「スケールが大きすぎて、もうついていけへんわ…」
ヒサメ「流石に私もついていけないかな…」
シディ「凄い数だな…」
宇宙大怪獣帝国が宇宙規模とは聞いてはいたが、まさか何百万の大軍を率いているとは予想だにしておらず、響たち以外は完全に唖然としていたのだった。
EXタイラント「グワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
鉄球部分を射出し、ドレイドゥの足を絡めるとEXタイラントは思いっきり引っ張った。
ドレイドゥ「うおっ!?」
引っ張られたドレイドゥは次元の裂け目に飲み込まれた巨大な岩場に叩きつけられた。
EXタイラント「グワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
鉄球を戻したEXタイラントはドレイドゥを叩きつけた岩場に着地した。
ドレイドゥ「お、おのれぇ、喰らえ!!」
叩きつけられたドレイドゥは竜の部分の口から火炎を吐き出した。
ドレイドゥの放った火炎はEXタイラントを飲み込むが…。
EXタイラント「効かんな」
火炎が全く効いていないEXタイラントはニヤリと笑いながらドレイドゥに言う。
ドレイドゥ「ば、馬鹿な!?」
自身の火炎が効いていないEXタイラントにドレイドゥは驚く。
かつてはマジンガー軍団と呼ばれるDr.ヘルの総攻撃に備え光子力研究所が新規開発した4大スーパーロボットの1つ『ダイオンγ』を破壊したほどの威力があるのだから尚更である。
EXタイラント「期待はずれだったな。これならまだ地球怪獣の方がいい火炎を吐くわ」
バカにするようにEXタイラントはドレイドゥに言う。
ドレイドゥ「ば、化け物…」
EXタイラント「貴様にだけは言われたくないわ!!」
化け物と呼ばれ、少し気に触ったのか、キレ気味の口調でEXタイラントは言うと火炎と冷気を同時発射する『ハイブリッドヘルサイクロン』を繰り出した。
ドレイドゥ「ぐあああああああああああっ!?ミケーネ帝国に栄光あれぇ!!」
ハイブリッドヘルサイクロンを喰らったドレイドゥは温度差で体をバラバラにされて、最期の言葉を叫んで爆散した。
アンゴラス「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ブラックエンド「ふん!!」
ブラックエンドに突進するアンゴラスだったが、簡単には跳ね返されてしまった。
アンゴラス「ぐおあっ!!」
跳ね返されたアンゴラスは岩場に背中から地面に叩きつけられた。
ブラックエンド「中々の突進力じゃが、まだまだじゃのぉ」
アンゴラス「な、何度も突進しているのに効かないだと!?」
余裕を見せるブラックエンドにアンゴラスは言う。
ブラックエンド「お主たちとは住んでる環境が違うのでな」
アンゴラス「ふ、ふざけるな!!」
再度突進するアンゴラスがブラックエンドに接触した瞬間、トゲが体を貫いた。
アンゴラス「ぐおぉ…ま、まさか…トゲを隠していたとは…」
ブラックエンドのトゲに自ら刺されに行ったアンゴラスはアンコウと人部分から血を流しながら言う。
ブラックエンド「甘いの。何とか将軍」
アンゴラス「魔魚将軍…アンゴラスだ…」
名前を忘れられてしまい、アンゴラスは改めて名乗る。
ブラックエンド「そうか。ま、すぐに忘れるだろうがな!!」
アンゴラス「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………!!」
ゼロ距離から5万度の高熱火炎『デスマグマ』を放ち、アンゴラスは蒸発するように爆散した。
ユリシーザー「どこだ、どこへいった!?」
黒煙により構成された暗闇の中で、ユリシーザーは相手を探す。
そんなユリシーザーに蛾が集まってきていた。
ユリシーザー「おのれ…邪魔だ!!」
蛾を払いのけてユリシーザーは言う。
ユリシーザー「来ないのならば、こうするまでだ!!」
そう言ってユリシーザーは腰あるジェットを吹かして黒煙を吹き飛ばした。
ユリシーザー「フハハハハハ!これで煙幕は…」
煙幕を吹き飛ばしたユリシーザーは笑っていた時だ。
ムルロア「あぁ、こちらも準備は出来ている」
ユリシーザー「なに!?」
声が後ろから聞こえて振り向くとムルロアが目の前におり、口から白い液体をユリシーザーに浴びせた。
ユリシーザー「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
白い液体は溶解液『ホワイダースプレー』を喰らい、ユリシーザーの体が溶け始めた。
ユリシーザー「体が…体がぁぁぁぁぁっ………!!」
ホワイダースプレーを浴びて、ユリシーザーは体が溶けていき消滅した。
ムルロア「超人など、貴様が名乗るには勿体なさ過ぎたようだな」
かつて自身が対峙した『超人』を思い出しながらムルロアはユリシーザーだった液体を見ながら言う。
ライガーン「ごがはっ!!」
別の場所ではライガーンが殴り飛ばされていた。
ガモス「おいおいおい、少しは楽しませてくれよ。ミケーネの将軍さんよぉ」
ゴキゴキと音を鳴らしながらガモスはライガーンに言う。
ライガーン「お、おのれ、この猛獣将軍を嘗めるなよ!」
相当殴られたのか、ライガーンは立ち上がりながら言う。
ガモス「へっ、口先だけなら誰でも吠えれるぜ」
ライガーン「なにを!」
ガモスに言われてライガーンは突っ込んでいく。
ガモス「ガルシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
尻尾を振り回して、ガモスはライガーンにぶつけようとする。
ライガーン「そんなもの!!」
ガモスの尻尾を回避したライガーンは飛びかかる。
ガモス「もらったぁ!!」
飛びかかったライガーンの本体の顔をガモスは正拳突きて貫いた。
ガモス「一番柔らかそうな所が弱点だったみてーだな」
本体の顔を貫いたガモスは勝利を確信して言う。
ライガーン「ば…ばか…な……」
自身の敗北を認められず、ライガーンは崩れ去った。
ガモス「溶解液を使うまでもなかったな」
ライガーンの亡骸から拳を引き抜いてガモスは言う。
スカラベス「へぶら!」
ルガノーガー「はあ、なんで私の相手がこんな不細工なわけ?」
スカラベスを吹き飛ばしたルガノーガーが不満そうに言う。
スカラベス「だ、誰が不細工だって!」
ルガノーガー「あーら、本当の事じゃない」
不細工といわれて怒ったスカラベスにルガノーガーは言う。
スカラベス「こ、このアマァ!!」
再度不細工と言われたスカラベスは口から糸を吐き出した。
ルガノーガー「口から糸って、マジで虫じゃん…害虫は駆除が一番よね」
糸を吐き出したスカラベスを見てルガノーガーは頭部と両腕の口から超強力な熱線と肩の角から電撃を放射した。
スカラベス「なああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ………!!」
ルガノーガーの攻撃を喰らってスカラベスは爆散したのだった。
ハーディアス「この!!」
鎌を振り回してマーゴドンの体に当てるが、鎌の刃が砕け散った。
ハーディアス「うそ!?」
砕けた鎌を見てハーディアスは驚く。
マーゴドン「僕の体は常に周囲の熱を奪っています。それが鉄だろうとなんだろうと完全に凍り付かせて砕きますよ!」
ハーディアス「そ、そんなのありぃ!?」
マーゴドンの特性を聞いて、ハーディアスは驚いてしまう。
マーゴドン「凍り付いちゃってください!!」
驚いているハーディアスに、マーゴドンは身体中から放つ冷凍ガス『スティファフロワー』を一方方向に放った。
ハーディアス「いやーん…………」
放たれたスティファフロワーを喰らい、凍り付いたハーディアスはバラバラに砕け散った。
全ての将軍たちが倒されて、戦闘獣たちは逃げ始めた。
帝国軍兵士「閣下!六王が敵指揮官を撃破!敵が逃げ始めたようです!!」
スペース「好機!ギャラティッカ砲、発射準備!!」
報告を聞いたスペースはギャラティッカ砲発車準備を指示した。
暗黒大将軍「バ、馬鹿な…我がミケーネ帝国の誇る七つの軍団を統べる七大将軍たちが…こうもあっさりと…」
倒された七大将軍を見て、暗黒大将軍は唖然とすると宇宙大怪獣帝国軍が左右に別れて、ガルバスターが突出してきた。
暗黒大将軍「な、なにをする気だ!?」
突出したガルバスターを見て暗黒大将軍は驚いていると、艦首が開き巨大な砲身が伸びているのが見えた。
帝国軍兵士A「機関からのエネルギー伝導開始!」
帝国軍兵士B「ギャラティッカ砲にエネルギー充填開始!」
帝国軍兵士C「目標、敵旗艦及び円盤型母艦!」
伸びた砲身の先にエネルギーが集まり赤く輝き始めていた。
帝国軍兵士D「友軍、射線よりの退避を確認!」
帝国軍兵士E「エネルギー充填率130%!」
充填率が130%に行くとスペースの前に機銃型の発射装置が展開され、スペースはトリガーに指を掛けた。
スペース「ギャラティッカ砲、発射ッ!!」
トリガーを引いて、ガルバスターの展開された艦首からギャラティッカ砲が放たれた。
暗黒大将軍「おぉ!?」
迫り来るギャラティッカ砲を見て暗黒大将軍は驚く。
暗黒大将軍「み、ミケーネ帝国に、栄光……………」
最期の言葉を言っている途中で、途切れてデモニカとミケロス、残りの戦闘獣諸共消滅したのだった。
甲児「す、すげぇ…」
鉄也「ミケーネをあっさりと全滅させた…」
シロー「最強帝国…」
自分達が苦戦していたミケーネ帝国をあっさりと全滅させた宇宙大怪獣帝国を見て甲児たちは驚愕していた。
ミケーネ帝国が宇宙大怪獣帝国に敗北・全滅した同刻。
少年「ふっ、ミケーネ帝国が敗れたか…」
ミケーネ帝国が全滅したのを感じたのか、少年は焦らずに笑っていた。
少年「さて、そろそろ機は熟しただろ…起きろ、ベヒモス」
少年が言うと機動音と共にベヒモスが動き始め、リュイのバイザーとコードが光始めた。
リュイ「あが!?うあ…あぐ…ぐが…ああああああああっ!!」
ベヒモス「ギガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
リュイの悲鳴と共にベヒモスの目が光り、雄叫びを上げた。
少年「さあ、ショーの始まりだ!」
雄叫びを上げたベヒモスを見て、少年は言うのだった。