戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第783話 虐殺の爆撃

響「Dr.ヘル!?」

 

なのは「ブロッケン伯爵!?」

 

現れたブロッケン伯爵に響たちやなのはたちは驚いていた。

 

ブロッケン伯爵「シンフォギアと魔導師よ。その小僧を渡してもらおうか」

 

リュイを指差してブロッケン伯爵は身柄を引き渡すように言う。

 

翼「狙いはリュイか!」

 

フェイト「なんのために!?」

 

ブロッケン伯爵「答える義理などあるのか。渡さないというのならば、この街を焦土と化してくれるわ!!」

 

目的を聞かれるもブロッケン伯爵は答えず、叫ぶと太陽の中から現れるように爆撃機に顔と手足を付けた姿を特徴としている巨大機械獣が現れた。

 

はやて「巨大機械獣!?」

 

未来「機械獣を操っていたのは貴方だったんですね!」

 

巨大機械獣が現れたのを見て、操っていた黒幕がブロッケン伯爵だと察して言う。

 

ブロッケン伯爵「その通り!殺れ、ジェノサイダーF9!この街を瓦礫の山にしてやれ!!」

 

指示を出した瞬間、巨大機械獣『ジェノサイダーF9』がウイングに搭載されたミサイルを一斉に発射した。

 

翼「させるか!」

 

発射されたミサイルに翼は跳躍し、アームドギアから斬撃を放って迎撃を開始する。

 

ブロッケン伯爵「いくらシンフォギアとはいえ、ゴジラが動けねばジェノサイダーF9の火力を抑えられるものか!!」

 

たった1人でジェノサイダーF9を放つミサイルを全て迎撃出来ないとブロッケン伯爵は言う。

 

その言葉に反応するようにジェノサイダーF9が首元や両手の穴からミサイルをさらに発射してきた。

 

翼「防人の剣を、嘗めるな!!」

 

放たれたミサイル対して、翼は千ノ落涙を繰り出して対抗する。

 

ジェノサイダーF9のミサイルと翼の千ノ落涙がぶつかり合い、爆発が空中で花火のように周辺に起きる。

 

数分間の迎撃戦で、ジェノサイダーF9はミサイルをうち尽くしたのか、発射しなくなった。

 

フェイト「ミサイルを全部撃ち落とした…」

 

ジェノサイダーF9のミサイルを全て撃ち落とした翼を見てフェイトは驚いていた。

 

翼「これで!」

 

ミサイルの残弾が切れただろうと判断した翼はジェノサイダーF9に向かって行く。

 

ブロッケン伯爵「無駄だ!」

 

向かって行く翼を見てブロッケン伯爵が叫ぶと、ジェノサイダーF9は体を一回転させると自らの右腕をパージして放った。

 

翼「そんなもの!」

 

パージされて放たれた右腕を翼は両断したが、ミサイルより威力が大きい爆発が起きた。

 

翼「なに!?」

 

ミサイルより爆発の威力が大きいことに驚いた翼はそのまま爆発に飲み込まれてしまった。

 

爆煙からダメージを負った翼が地上に叩きつけられた。

 

響・未来「「翼さん!!」」

 

地上に叩きつけられた翼に全員が駆け寄ってきた。

 

翼「あぐ…」

 

ダメージがかなり受けたが何とか起き上がる。

 

響「大丈夫ですか!?」

 

翼「ああ…何とか…」

 

ガンマ「つばさ…」

 

翼「大丈夫だ。これくらいでは死なん」

 

心配する響とガンマに翼は言う。

 

ブロッケン伯爵「戦場で、お喋りとは余裕だな!!」

 

『!?』

 

ブロッケン伯爵の声に反応して見上げるとジェノサイダーF9が残った左腕をパージしていた。

 

パージされた左腕が地面に落下すると大爆発が響たちを、街を飲み込んだ。

 

爆発が収まると街があった場所には巨大なクレーターがあり、響たちはクレーターの中で倒れていた。

 

ブロッケン伯爵「フフフ、見たか。これがジェノサイダーF9の力だ。ん?」

 

倒れている響たちを見て、ブロッケン伯爵は言うと瓦礫が崩れる音がして見るとガンマがた立ち上がっていた。

 

ガンマ「ぐっ…」

 

だが、ダメージがあるのか痛みで右腕を抑えているが、戦う姿勢を取る。

 

ブロッケン伯爵「ほう、てっきり変身が解けたかと思ったが…」

 

戦闘態勢を取るガンマを見てブロッケン伯爵は感心する。

 

ガンマ(みんなが…ぼくを…かばってくれた…)

 

あの爆発で、咄嗟に響たちがガンマの盾となって庇ってくれたことを思い出していた。

 

ガンマ(うごけるのは…ぼくだけ…だから…ぼくがあいつを!!)

 

いま動けるのは自分だけだとガンマはアームカッターを構えるとブロッケン伯爵に向かって走り出した。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ブロッケン伯爵「流石だ!あれだけ力を見せつけられながらも立ち向かってくるとは、あっぱれだ!しかし!!」

 

走り出したガンマは跳躍してアームカッターを振り上げるとブロッケン伯爵を斬ろうとしたが、瓦礫から小型機械獣が出てきた。

 

ガンマ「しまった!?」

 

ガンマが驚いていると小型機械獣たちはビームを一斉に発射した。

 

ガンマ「うわあぁっ!!」

 

小型機械獣たちのビームの一斉射を喰らったガンマはブロッケン伯爵の目の前で倒れ、変身が解けてしまった。

 

リュイ「う…あ…」

 

変身が解けてしまったリュイはブロッケン伯爵を睨むが、頭を踏みつけられてしまった。

 

ブロッケン伯爵「ここまでのようだな」

 

リュイの頭を踏みつる足をブロッケン伯爵は離すと首根っこを掴んで持ち上げた。

 

ブロッケン伯爵「さて、一緒に来てもらうぞ」

 

リュイを捕らえたブロッケン伯爵は降り立ったジェノサイダーF9に向かって歩き出した瞬間だった。

 

?「火竜…一閃!!」

 

響たちとは違う女性の声がしたかと思いきや、炎の鞭がまるでビームでジェノサイダーF9を横に薙ぎ払った。

 

横に薙ぎ払われたジェノサイダーF9は爆散した。

 

ブロッケン伯爵「なにぃ!?」

 

ジェノサイダーF9が爆散したのを見て、ブロッケン伯爵は驚く。

 

響「巨大機械獣が爆散した…」

 

なのは「いったい、なにが…」

 

突然ジェノサイダーF9が爆散したのを見て、響たちも何が起きたかと混乱し、驚いていた。

 

ブロッケン伯爵「いったい何がどうなって…!?」

 

混乱しているブロッケン伯爵だったが、炎と煙から揺らめく人影が見えた瞬間、1人の刀を持ち、八重桜のロングヘアーをポニーテール纏めた女性が現れて、ブロッケン伯爵の手からリュイを奪い取り、着地した。

 

リイン「は、はやてちゃん!」

 

はやて「あ、あれは!?」

 

現れた女性を見て、リインとはやては驚いていた。

 

リュイ「ん…」

 

?「待たせたな、リュイ」

 

目を開いたリュイを見て、女性は優しく微笑んだ。

 

リュイ「しぐ…まま…しぐまま!!」

 

女性を見てリュイは嬉しそうに叫んだ。

 

ブロッケン伯爵「おのれ、あと少しの所を…貴様、一体何者だ!!」

 

シグナム「私は、ヴォルケンリッターが四騎士の一人、シグナム!そして、この子の母親だ!!」

 

ブロッケン伯爵に聞かれ、ヴォルケンリッター四騎士が1人にして、リュイの母『シグナム』は名乗るのだった。


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