戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第770話 リュイの力

リュイと自己紹介を済ませた響たちは町を案内していた。

 

翼「なんだ?」

 

リュイに町を案内していると翼が空の一角から何かが接近してくるのが見えた。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

接近して来ていたのは蝙蝠の姿をした怪人『コウモリアマゾン』だった。

 

未来「怪物!?」

 

響「危ない!」

 

コウモリアマゾンが滑空して向かって来るのを見て4人は近くにあった建物の間に入り込んで衝突を回避した。

 

翼「機械獣の次は怪人か!小日向、立花!行くぞ!」

 

「「はい!」」

 

コンバーターユニットを出して戦おうとした矢先、リュイが翼から離れて飛び出した。

 

響「危ないよ!早くこっちに…」

 

リュイ「あまぞん…ぼくが…たおす…」

 

危険だからと響が呼ぶが、自分が倒すとリュイは言う。

 

響「倒すって、遊びじゃないんだよ!?」

 

未来「待って、響!あの子の腰、あんなベルトあった?」

 

無理矢理にでも避難させようとした響に未来が言うと確かにさっきまでリュイの腰にはなかったベルトがあった。

 

リュイはベルトの左側にあるグリップを握り捻った。

 

GA()M()MA()!

 

リュイ「あまぞん……」

 

ANCI(エンシャ)AN(エン)ANCIENT(エンシャント)!!

 

小さく呟き、再度グリップを捻った瞬間、周囲に熱風が広がり、リュイの姿を変えた。

 

白い純白の全身で、両腕と両足そして背には鋭いカッターがあり、青い目をした戦士へと変貌していた。

 

響「えぇ!?」

 

未来「嘘ぉ!?」

 

翼「変身しただと!?」

 

変身したリュイの姿を見て3人は驚いていた。

 

?「おぉ!あれが!!」

 

片や変身したリュイを見て人物はニヤリと笑っていた。

 

ガンマ「アマゾンライダー・ガンマ、huntingstart!」

 

リュイが変身した戦士『アマゾンライダー・ガンマ』はコウモリアマゾンを見据えて臨戦した。

 

翼「アマゾンライダー…ガンマだと!?」

 

変身したガンマを見て翼たちは呆気に取られてしまっていた。

 

ガンマ「グルルル…ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

変身したリュイことガンマは咆哮を上げる。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

咆哮を上げたガンマにコウモリアマゾンは旋回すると突進する。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

突進してくるコウモリアマゾンにガンマは真っ向から走り出した。

 

両者がぶつかり合う瞬間にガンマはコウモリアマゾンの目の前で跳躍した。

 

コウモリアマゾン「!?」

 

目の前で跳躍したガンマにコウモリアマゾンは見上げると太陽の光で顔を叛けた。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

顔を叛けたコウモリアマゾンにの背中にガンマは蹴りを叩き込んで地面に叩きつけた。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

叩きつけられたコウモリアマゾンは立ち上がり、ガンマに向かって走り出した。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

向かって来るコウモリアマゾンにガンマも走り出す。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

腕か届く範囲にガンマが入ってコウモリアマゾンは殴りかかる。

 

コウモリアマゾンの殴りかかった瞬間にガンマは防ぐが反対側の拳が襲い掛かってきた。

 

ガンマ「ぐ!?」

 

反対側の拳に反応出来ず、ガンマは殴り飛ばされてしまう。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

ガンマを殴り飛ばしたコウモリアマゾンは羽を拡げて飛翔、再度上空から攻め掛かる体勢を取ろうとする。

 

ガンマ「にが…さない!」

 

空に退避して上空から攻め掛かる体勢を取ろうとしたコウモリアマゾンを見てガンマは右側にあるグリップを掴んだ。

 

バイオレント・ブレイク!

 

右側にあるグリップ『バトラーグリップ』が変形した鞭型の武器『アマゾンウィップ』を出すとコウモリアマゾンの首に絡み付かせた。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

コウモリアマゾン「ギシャアッ!?」

 

アマゾンウィップがコウモリアマゾンの首に絡まって思いっきり引っ張り、再度地面に叩きつけた。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

コウモリアマゾンを地面に叩きつけたガンマは思いっきり脚に力を入れて跳躍した。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァッ!」

 

跳躍したガンマは変身時に使った左側のグリップ『アクセラーグリップ』を捻る。

 

バイオレントストライク!

 

ガンマ「ハアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

両足を合わせてガンマはコウモリアマゾンに必殺技である蹴り『バイオレントストライク』を叩き込んだ。

 

コウモリアマゾン「ギシャアァァァァァァァ…………!!」

 

バイオレントストライクを喰らったコウモリアマゾンは腰から横に両断され、黒い体液が傷口から流れ出て地面を汚したかと思いきや、液体は蒸発し、コウモリアマゾンの体も完全に液体化して蒸発。

 

残されたのはリュイと同じ腕輪だけだった。

 

ガンマ「はずれ…か…」

 

腕輪を拾い上げたガンマは呟くとグリャリと握り潰して捨ててしまった。

 

響「す、すごい…」

 

未来「怪人を圧倒して倒しちゃった…」

 

翼(あの戦いぶり、かなり手慣れていた…。本当にあの子は何者なんだ?)

 

コウモリアマゾンを倒したガンマを見て呆気に取られていると変身を解いてガンマはリュイに戻っていた。

 

リュイ「ん~…」

 

翼「お、おい!?」

 

変身を解いた瞬間にリュイは目を擦りながら倒れしまい、それを見た翼たちは慌てて駆け寄る。

 

リュイ「すー…すー…」

 

駆け寄ってリュイを見ると気持ち良さそうに寝息を立てていた。

 

翼「寝ているだと!?」

 

未来「疲れちゃったんですかね」

 

響「結構激しく動いていたもんね」

 

心配して少し損したと思いながら3人は言うのだった。


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