男・女「「何者かは知らんが邪魔をする奴には容赦はせぬ!やれ、ダブラスM2!!」」
現れたユウコが駆るスペルグフWを見て人物はダブラスM2に指示を出す。
指示を受けたダブラスM2は口からレーザー光線を発射するがスペルグフWはバックパックのジェットを噴射させて飛翔することで回避した。
男・女「「逃がすな!」」
飛翔したスペルグフWにダブラスM2は上を向いてレーザー光線を発射する。
発射されたレーザー光線をスペルグフWは空中で体を捻るようにして回避する。
ダブラスM2のレーザー光線を回避したスペルグフWは装備されている58mm陽電子ビームライフルを構えてトリガーを引いて発砲、赤色のビームがダブラスM2の体に命中する。
ダブラスM2「!?」
ライフルのビームを喰らいダブラスM2はロボットながら驚いた表情をして後ろに後退してしまう。
男・女「「な、なんだと!?」」
ダブラスM2が後退したのを見て人物も驚いていた。
男・女「「あの機体、見た目に反してかなり高性能な上にパイロットもなかなかの腕のようだな。だが、機械獣には到底及ばん!ダブラスM2!!」」
スペルグフWの性能とユウコの操縦技術を見て人物は認めはしていたが操っている
指示を受けたダブラスM2は目を光らせると右側の首が延びてきた。
ユウコ「なっ!?きゃっ!!」
延びてきたダブラスM2に驚いて反応できずに機体に絡み付かれてしまった。
さらにスペルグフWに絡み付いたダブラスM2は電撃を流し込んだ。
ユウコ「きゃあぁぁぁぁーーーーーっ!!」
スペルグフWに流し込まれた電撃はコックピット内にいるユウコにまで襲い掛かり感電させ、悲鳴が響き渡る。
電流を止めてダブラスM2は鞭のようにしなやかに動かしてスペルグフWを地面に叩きつけた。
叩きつけられたスペルグフWは身体中から白い煙が上がっていた。
ユウコ「ぐっ…こ、これくらい…あの時の痛みに比べれば…なんてこと無い!!」
コックピット内でユウコは自身が死ぬきっかけとなったあの忌まわしき出来事とその時の痛みに比べれば、大したこと無いと言って切れた唇から出ていた血を拭い、操縦桿を握って愛機を動かす。
なんとか起き上がり、ライフルを構える。
しかし、ダブラスM2はレーザー光線を発射してライフルを貫く。
ユウコ「くっ!」
レーザー光線に貫かれたライフルを素早く捨てると刹那に爆発した。
スペルグフWがライフルを捨てた隙にダブラスM2は再度右側の首を伸ばして絡ませた。
ユウコ「このっ!」
再度機体を縛られてしまったユウコはなんとか振りほどこうとするが力が違いすぎるのか振りほどけなかった。
振りほどけないスペルグフWに左側の首が狙いを定め、口先にレーザー光線のエネルギーを溜める。
男・女「「機械獣相手によくやった。だが、ここまでだ!殺れ!!」」
動けないスペルグフWに人物が止めを刺すようにダブラスM2に指示を出した。
指示を受けたダブラスM2はエネルギーを溜めていたレーザー光線を発射した。
スペルグフWに目掛けてダブラスM2のレーザー光線が真っ直ぐ向かって来る。
コックピットのモニターを見てユウコはここまでかと諦めかけたその時だった。
?「がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
聞き覚えのある少年の雄叫びと共に真上が赤く光ったかと思いきや黒く巨大な物体が降りてきてスペルグフWに絡み付いていたダブラスM2の右側の首を潰し、レーザー光線を巨体が受け止めた。
男・女「「なんだと!?」」
ユウコ「あれは…」
弦十郎「来てくれたか!」
現れた黒く巨大な物体を三者それぞれの視点で見て反応を見せた。
ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
黒く巨大な物体、最強にして最高の王である怪獣王 ミレニアムゴジラが雄叫びを上げ、周囲に存在を見せつけたのだった。