迎撃に出るホロボロス。
しかし、対峙した瞬間にディドラスとギブゾーグという新たな怪獣2体が現れてしまった。
ベノラ「グリュワアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
ベノラは両肩の突起にある気門からガスを噴射する。
噴射されたガスをホロボロスはすぐさま回避するとさっきまでいた場所にガスが命中すると地面から生えていた草木が一気に青々しさを失い、枯れてしまった。
さらに周囲にいた鳥や虫たちもその場に倒れて痙攣を起こしていた。
ホロボロス「!?」
草木が枯れ、生き物が死ぬのを見てベノラが噴射したのが毒ガスであることをホロボロスは察する。
先にアイツを仕止めようと考えたホロボロスは脚に力を入れて地面を蹴ろうとした瞬間だった。
ギブゾーグ「グロロロロリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
地面を蹴ろうとしたホロボロスにギブゾーグが体から光の粒子を撒き散らした。
ホロボロス「!?」
瞬間にホロボロスは自身の地面が軟化して沈み始めていることに気付いた。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
沈む地面から抜け出そうとするが、底無し沼のように踠けば踠くほど体が沈む速度が早くなっていた。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
仕方なく一旦抜け出すのを止めて、ベノラに向かって爪で近くの木を投げ飛ばした。
ディドラス「ガアァァァァウオォォォォーーーーーーーーーーーッ!!」
今度はディドラスが体から光の粒子を撒き散らした。
ディドラスが撒き散らした光の粒子に木が当たると、木はフォログラムのようになり、ベノラの体をすり抜けた。
ベノラ「グリュワアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
動けなくなったホロボロスにベノラは両肩の気門から毒ガスを噴射して浴びせた。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!?」
毒ガスを喰らいホロボロスは苦しそうな声を上げる。
マリア「ホロ!!」
ホロボロスが苦しそうにしているのを見てマリアはコンバーターユニットを取り出した。
マリア「Seilien coffin airget-lamh tron……」
起動詠唱を唄い、アガートラームを纏うと一気に跳躍した。
マリア「はあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーッ!!」
アガートラームを纏い、跳躍したマリアは携えて振るう短剣の刀身を蛇腹剣のように変化させ、新体操のような動きで周囲一帯を斬り裂く技『SILVER†GOSPEL』を繰り出した。
ベノラ「グリュワアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」
ディドラス「ガアァァァァウオォォォォーーーーーーーーーーーッ!?」
ギブゾーグ「グロロロロリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」
SILVER†GOSPELに驚いたベノラたちはひっくり返るように倒れた。
マリア「ホロ、大丈夫?」
ベノラたちを怯ませたマリアはホロボロスの頭に着地して聞く。
ホロボロス「グル、グルルルル……」
苦しそうにしながらもホロボロスはマリアに心配をかけまいと喉をならした。
マリア(だいぶ苦しんでる…あの怪獣のガスを受けたから?)
ベノラのガスが毒だとはまだ気付いていないマリアは苦しそうにするホロボロスを見て心配していた。
すると周囲に白い気体が現れたかと思いきやマリアの体に異変が起きた。
マリア「!?」
自身の体に起きた異変、手足が痺れるような感覚に襲われた。
マリア(まさか!?)
体が痺れる感覚に襲われたマリアはある方向を見た。
ベノラ「グリュワアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
まだ倒れているベノラが両肩の気門から白いガスを噴射していた。
マリア「しまっ…た…………」
完全に油断していたマリアは体全身が痺れ、意識が遠退いてその場に倒れてしまった。
?「これで向こうの依頼は達成できたっと」
動けなくなったマリアとホロボロスを見て怪獣たちを実体化させた人物が現れて言う。
?「さて、向こうも私の依頼を達成してくれてるといいんだけどねぇ」
ベノラの毒ガスでマリアとホロボロスを動けなくして捕らえた人物はノワール星人に依頼した品が出来たかと楽しみにして言うのだった。