戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第753話 邂逅する悪

弦十郎『なるほど、ノワール星人か。宇宙大怪獣帝国に恨みを持つ異星人か』

 

ノワール星人が襲撃してきたその日の夜、マリアは通信機で弦十郎にさっきのことを報告していた。

 

夜になった理由は旅館の窓をノワール星人が突き破って壊したために旅館側を含めた周辺に謝罪をしていたからだ。

 

旅館側も異星人が現れたならとマリアには修理費は請求したりはしなかった。

 

マリア「えぇ。なんでも帝国はノワール星人の怪獣改造技術、メカレーターを恐れて滅ぼしたそうよ」

 

ノワール星人が宇宙大怪獣帝国に恨みを持つようになった敬意の要点をマリアは言う。

 

弦十郎『星一つ丸ごと滅ぼしたとなると、そのノワール星人の技術は相当なものなのか?』

 

マリア「聞いた限り、そんなもんじゃなかったわ。怪獣を改造して使役する…命を生きた資源としか捉えない連中だったわ」

 

ノワール星人の言っていた"怪獣は生きた資源"という言葉を思い出しながらマリアは言う。

 

弦十郎『そうか…ノワール星人のことは地球駐留帝国軍に聞いておこう。君はノワール星人に注意しつつ、残りの休暇を楽しんでくれ』

 

マリア「了解」

 

弦十郎に旅行を楽しむように言われてマリアは了承して通信を切った。

 

マリア「ふぅ」

 

少女「くぅ~ん」

 

報告を終えたマリアが椅子にもたれ掛かった時、寝室で寝ていた少女がやって来た。

 

マリア「あら、起こしちゃった?」

 

起きてきた少女を見て、マリアは弦十郎に報告時の会話で起きてきたっ考えて聴く。

 

少女「ウォウ?」

 

聴かれた少女はキョロキョロと周囲を見回して首をかしげた。

 

少女「ウォウ…ウォウ?」

 

首をかしげた後、周囲をクンクンと匂いを嗅ぐ仕草をする。

 

マリア(もしかして通信機から聞こえた司令のことを探してるのかしら?)

 

少女の周辺をキョロキョロしたり、匂いを嗅ぐ仕草を見てマリア以外に誰か来ていたのかと考えていた。

 

マリア「大丈夫よ。もういないから」

 

少女「ウォウ…」

 

少女を抱き上げてマリアは言う。

 

マリア「また明日、屋台を見て回りましょうか」

 

少女「ウォウ!!」

 

マリアが明日も屋台を見て回ると言って少女は嬉しそうに鳴いた。

 

マリア「そうと決まれば寝るわよ」

 

少女を連れてマリアは寝室に向かっていくのだった。

 

 

 

ノワール星人(おのれ、地球人とホロボロスめ…)

 

とある場所にて、ノワール星人は怒りを露にしながら拳を何かの機械に叩きつけていた。

 

?「なかなか情動的じゃないか」

 

ノワール星人「!?」

 

急に聞こえた声に驚き、周囲を見回すと目抜き前に全身真っ黒で、頭や肩から何本も角が生えた悪魔や魔王を思わせる姿で、サングラスを思わせる赤い目を持ち後頭部からは青い炎のようなオーラが発生させ、また口元は歯のような電飾モニターになっており、腕に当たる部分が肩で途切れ、そこから長いケーブルのようなものが接続されており、両肩に鎖が絡みついている宇宙人のような人物が現れた。

 

ノワール星人「な、何者だ!?」

 

現れた宇宙人にノワール星人は警戒する。

 

?「まあ落ち着き給え。私は君の味方だよ」

 

警戒するノワール星人に宇宙人はフレンドリーに言う。

 

ノワール星人「なんだと?」

 

宇宙人が言うとノワール星人は警戒しながらも話を聴く姿勢をとる。

 

?「こんな怪獣を使ってみないかい?」

 

話を聴く姿勢をしたノワール星人に、宇宙人は背中に二対の羽を持ち、カマキリを模した外見をした怪獣の人形だった。

 

ノワール星人「それが怪獣だと?ふざけるな!」

 

人形を見てノワール星人は宇宙人に言う。

 

?「では、お試しということで…インスタンス・アブリアクション!」

 

ノワール星人が言うと宇宙人は笑いながら目を光らせると怪獣の人形が光だしたのだった。


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