提督「短所強調ボタン」   作:レモンふりかけ胡麻味噌まみれ

5 / 5
今回は飲兵衛艦です。
飲兵衛艦の中でも群を抜いてるアル中を矯正します。


実験をしよう!〜隼鷹&ポーラ編〜

提督「今回のターゲットは2人だ!同時に実験をする!」

 

青葉「ほーう大きく出ましたね〜でも2人って誰と誰です?」

 

提督「隼鷹とポーラだ」

 

青葉「あぁ…アル中艦ですね」

 

提督「酷い言い草だな…いや合ってるけども。」

 

青葉「あの人達いっつも朝廊下で寝てるんですよ…周りの娘みんなドン引きしてます。」

 

提督「マジか…見回り何やってんだよ…まぁお前の言う通りこいつらは他の飲兵衛と比べてもかなりタチが悪い。」

 

青葉「そこで2人をアル中から脱却させるわけですね!」

 

提督「その通り。ちなみに飛鷹とザラには許可を取ってある。」

 

青葉「よっしゃ今回はしばかれない」

 

提督「安心して実験ができるのは良いことだ。それでは実験開始だ!」ポチッ

 

 

 

 

 

隼鷹「あぁ〜頭痛ぇ…朝か…だりぃ…」

 

飛鷹「ちょっと隼鷹ちゃんとしなさいよ!今日演習あるんでしょ?」

 

隼鷹「大声出さないでおくれよ…頭に響くんだからさ…」

 

飛鷹「人が心配してんのにコイツは…!ほらさっさと布団から出る!」

 

隼鷹「おいおい揺らすなって、やめろ!分かったから!」

 

飛鷹「分かってないじゃない!だったらその布団から手を離せ!」

 

隼鷹「うるさいこの祥鳳もどき!あと5ふ…」ハッ

 

飛鷹「てめぇ表出ろ」

 

ドカ-ン!バリバリバリバリ!チュド-ン!

 

飛鷹「目は覚めたかしら?覚めたらさっさと食堂行ってなさい!」

 

隼鷹「ぁぃ」ボッコボコ

 

 

 

 

提督「…頭痛くなってきた」

 

青葉「朝に聞こえる爆撃音はこれだったんですね…」

 

提督「もはやアル中矯正しても手遅れな気がする」

 

青葉「そんな後ろ向きにならなくても…あ、ポーラさんも起きましたよ」

 

 

 

 

 

ポーラ「ふわぁ…ザラ姉様おはようございます〜」

 

ザラ「ポーラ…貴女禁酒するって一昨日言ったわよね?」

 

ポーラ「いやぁ昨日は一日禁酒成功のご褒美として飲んだんです〜許してくださ〜い〜」

 

ザラ「一日禁酒ってそれ禁酒って言わないし…はぁ、よく聞きなさいポーラ、このままではいけないと思い提督が貴女の性格の改善を図っています」

 

ポーラ「私の性格の改善〜?そんなの無理ですって〜」

 

ザラ「へぇ…そこまで言うならこの一週間、耐え抜いて見せなさい。」

 

 

 

 

 

青葉「ポーラさんは比較的まともでしたね〜というか提督、隼鷹さん達の短所を反映してどうするんです?寧ろ逆効果な気がするんですが…」

 

提督「何、要はあいつらは酒さえ無ければ何の問題も無いんだろう?ならば他の艦娘に飲ませようって寸法だが、流石に駆逐艦に酒は飲ませられないから酒は全てジュースにしている。」

 

青葉「あれ?元々あった酒はどうしたんです?」

 

提督「それぞれ別の瓶で別の場所に保存してるよ。流石に捨てるなんて勿体無いことはしないさ。」

 

青葉「割と大掛かりなんですね…これなら治りそうですね!」

 

 

 

 

 

隼鷹「さて、飯も食ったし演習前の景気づけで酒を飲むかね〜っておよ?酒が無い…」

 

鳳翔「すみません、今切らしてまして…」

 

隼鷹「あれ?昨日少しだけ残した筈だけど…」

 

鳳翔「それが…加賀さんと瑞鶴さんが喧嘩して…飲み比べで決着つけようって…」

 

隼鷹「何でいつもの私達みたいなことしてんのさ…しかも朝からかよ…クソ…」

 

鳳翔「演習が終われば補充が終わるので申し訳ないのですが我慢してください…」

 

隼鷹「鳳翔さんの頼みなら仕方ないか〜んじゃさっさと演習終わらせますかね」

 

 

 

 

 

ポーラが入れ違いで食堂に到着

 

ポーラ「さ〜て朝の一杯ですよ〜ってあれぇ?お酒が無いですね〜」

 

鳳翔「すみません、先程加賀さんと(ry」

 

ポーラ「ほえ〜珍しいですね〜あの2人が飲み比べなんて〜」

 

鳳翔(ほっ…酒が切れてても不機嫌にはなって無いようです)

 

ポーラ「でも酒を飲み干すのはダメですね〜酒瓶で頭カチ割りましょうかね〜」

 

鳳翔「」

 

鳳翔「ご、午後には酒が補充できますから!落ち着いてください!」

 

ポーラ「んん〜鳳翔さんが言うなら我慢します〜」

 

鳳翔(危なかった…)

 

 

 

 

 

提督「もう治んねぇなこれ」

 

青葉「私ポーラさんがあんなに怖い人だとは思ってなかったです…」

 

提督「隼鷹は隼鷹で今頃演習相手に八つ当たりしてんだろうなぁ…」

 

青葉「珍しく演習なのにここに残ってますね?」

 

提督「この実験はかなり重要だからな…あと旗艦大和だからあいつに任せとけば間違いないでしょ」

 

青葉「本当は?」

 

提督「隼鷹の八つ当たりの責任取りたくない」

 

青葉「でしょうね」

 

 

 

 

 

隼鷹「あ〜終わった〜〜酒だ酒!酒はあるのかい?」

 

ポーラ「お〜隼鷹さんじゃないですか〜良ければ一緒に飲みましょ〜」

 

隼鷹「お、いいね〜んじゃあつまみも頼もうか」

 

ポーラ「鳳翔さーん!チーズとソーセージ!」

 

隼鷹「私はイカ焼きとカワ2本でー!」

 

鳳翔「は、はい!」

 

隼鷹「さて、その間に酒を準備して…っと」

 

ポーラ「この瓶の触り心地…心が安らぎますぅ〜」

 

隼鷹・ポーラ「ゴクゴクゴク…」

 

隼鷹・ポーラ「ダンッ」

 

隼鷹・ポーラ「オレンジジュースだこれ!?」

 

隼鷹「ちょっと鳳翔さん!?これ中身間違ってるよ!?」

 

ポーラ「私達はお酒が飲みたいんです!こんな子供騙しじゃありません!」

 

鳳翔「えっと…その…提督と飛鷹さんとザラさんからですね、貴女達に禁酒をさせるよう言われまして…今鎮守府の中のお酒は全部ジュースになってます…」

 

隼鷹「えっと…その期間はどのくらい…?」ガクブル

 

ポーラ「一日ですよね?それとも半日?」ガクブル

 

鳳翔「…一週間です」

 

隼鷹&ポーラ「」

 

鳳翔「えっと…が、頑張ってください!」

 

隼鷹「はは…生きる希望を失った…」

 

ポーラ「いや、まだ希望はあります!」

 

隼鷹「はぁ…?どう酒を飲むっつーのよ」

 

ポーラ「消毒用アルコールです!」

 

隼鷹「…!そうか、それをジュースに混ぜれば!」

 

隼鷹&ポーラ「お酒の完成だ!」

 

隼鷹&ポーラ「わははははははは!!!!!」

 

 

 

 

 

 

提督「これがアルコール依存患者の末路か…」

 

青葉「そもそも消毒用アルコールは体に有害ですよ…」

 

※マジで有害です。真似しないでね!

 

提督「あいつらなら酒の執念でどうにかしかねんがな、だがあの飲兵衛達が反映されるとどうなるかな…?」

 

 

 

 

 

 

隼鷹「さぁ、消毒用アルコールを持ってきたよ!」

 

ポーラ「後はジュースを用意するだけ…ってジュースがない?!」

 

鳳翔「先程駆逐艦の娘達がジュースを全部持っていってしまいました…」

 

隼鷹「」

 

ポーラ「」

 

鳳翔「あまりにも美味しかったようで…つい…あと消毒用アルコールで酒は作れませんよ?」

 

隼鷹「だあああああ畜生、なんでよりによってジュースなんだ!こんなのすぐ無くなるに決まってるじゃねーか!」

 

ポーラ「そうです!酒はおろかジュースも飲めないのはおかしいです!だからお詫びとしてお酒ください!」

 

鳳翔「駄目です!貴女達は禁酒しているでしょう!怒られても知りませんよ?」

 

隼鷹「それは困るなぁ…」←朝に爆撃された

 

ポーラ「ですねぇ…」←ガチ説教がトラウマ

 

鳳翔「とにかく一週間我慢してください!」

 

飲兵衛という短所が強調されジュースを飲みまくる艦娘達…常に空のジュースの入れ物…こうして飲兵衛2人にとって永遠に感じるほどの一週間が始まった…

 

2日目 隼鷹「あぁ〜酒が恋しいよ〜」

ポーラ「お酒さんどこですか〜?」

 

3日目 隼鷹「オラァ沈め!」イライラ

ポーラ「死んでくださ〜い〜」イライラ

金剛「何デスかあの2人は…」ガクブル

 

4日目 隼鷹「ああああああああ酒!酒はどこだ!」

ポーラ「ううううううう酒ぇえええええ」

 

5日目 隼鷹「酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒」

 

ポーラ「酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒」

 

6日目 隼鷹「あァ〜お酒ハおいシいなァ」←水道水を飲みながら

ポーラ「お酒サいこーデす〜オ酒だいスき〜」←同じく

 

そして7日目…

隼鷹「きょ、今日でラスト…」

ポーラ「早く飲まないと死にます」(真顔)

 

提督「お疲れ様、2人とも」

 

飛鷹「一週間とはいえよく我慢出来たわね」

 

ザラ「そんな貴女達にご褒美よ」

 

隼鷹「あ…ああ…ワンカップだぁ…」

 

ポーラ「この際何でもいいです…酒を…」

 

隼鷹「じゃあ…」

 

ポーラ「頂きます…」

 

隼鷹「ングッングップハア...ああああうめぇよぉ…」ポロポロ

 

ポーラ「これがお酒…ああ…尊い…」ポロポロ

 

青葉「うわぁ…泣きながら飲んでますよ…」

 

飛鷹「まぁ一週間も我慢したもの、仕方ないわ。」

 

ザラ「それしても…」

 

提督「丸で本物の酒みたいに飲むなぁお前達は」

 

隼鷹&ポーラ「…は?」

 

青葉「貴女達が飲んでるのはただの砂糖水ですよ〜お酒とは全く関係ありません!」

 

提督「砂糖水飲んでお酒飲んでる気分になれるようになったんだ、もう酒はいらないだろう」

 

ザラ「お酒からの卒業おめでとう!」

 

飛鷹「これからはもう安心ね!」

 

隼鷹&ポーラ「こ…この…」プルプル

 

隼鷹&ポーラ「「このド畜生がッ!」」

 

結局隼鷹とポーラが3時間土下座して懇願したのでお酒は無事解放され、飲む頻度も多少はマシになりましたとさ




初めて2人同時で書きましたがどうだったでしょうか。
少し周りの絡みが雑でしたね…初期設定がここまでネックになるとは。上手く設定を活かせるようにしたいです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。