個人的に山城は良い嫁艦になると思ってます。
では本編です。
※設定矛盾してたので文章を大幅に修正しました。
提督「次のターゲットは…山城だ!」
青葉「あの人常に暗い表情なので写真撮りづらいんですよね…何故かあの姉妹だけは撮る時に罪悪感のようなものが…」
提督「俺も最初は『不幸だわ…』を聞く度にそうなったけど流石に1日に何十回も言われると慣れるんだよなぁ…」
青葉「私は何度聞いても慣れませんね…」
提督「だがそこもあいつの可愛らしいところだ。慣れると『不幸だわ…』のニュアンスも分かってくるぞ。さて、そろそろ実験を始めようか」
青葉「朝起きたら鎮守府の皆が『不幸だわ…』って言うんですね…ワンパターンですけど気は滅入っちゃいますね」
提督「それでは実験スタート!」ポチッ
山城「うぅ…雨の音でろくに眠れなかったなんて不幸だわ…」
山城(あぁ…でも姉様の美しい寝顔が見れた…今日は良い事があるわね…)
山城「姉様、起きてください。朝です。」フトンユサユサ
扶桑「あぁ…おはよう山城。今日もいい天気…ではないわね。土砂降りなんて不幸だわ…」
山城「昨日の夜からずっと降ってますね…私が雨女だから…」
扶桑「いや私の方が悪いのよ…私も雨女だから…」
山城&扶桑「あぁ…不幸だわ…」
提督『え、あいつらの朝ってこんな暗いの?既に気分ブルーになってきたんだけど』
青葉『あの人達はずっとあんな感じですよ…だから出撃で一緒の班になると空気が重くなるんです。』
提督『まぁ…はしゃぐよりは緊張感があっていいってことで…お、食堂に行ったぞ』
扶桑「さて、今日は何を食べようかしら…」
山城「私は姉様と同じものを…って何か空気が重いですね」
扶桑「そうね…駆逐艦の子達も何も話さないで黙々と食べてるわ」
山城「どうしたのよあんた達?具合が悪いなら部屋に戻ってなさい。」
電「土砂降りの中遠征なんて不幸なのです…」
雷「急に出撃の予定が遠征になるなんて不幸ね…」
暁「味噌汁にナスが入ってる…不幸だわ…」
ヴェル「それは今違うんじゃないかな」
提督『おぉ…あの第6ですらこんなに暗くなるのか、いつもは仲良くはしゃいでるのに』
青葉『なにせ強調されてますからね、そりゃ皆暗くなりますよ』
提督『それに対して山城はどんな反応を取るんだ?』
山城「私達の真似をしている…?駆逐艦に真似されるなんて不幸だわ…」
扶桑「ほら、早く食べて遠征に行きなさい。」
電、雷、暁、ヴェル「わかりました.…」
山城「まったく仕事の愚痴を言うなんて…艦娘の風上にも置けないわね。」
扶桑「いやあなたも言ってるのよ?」
山城「私はほら…ちゃんと仕事をしてから愚痴を言ってますから…」
扶桑「だから良いってことにはならないでしょう…はぁ、ツッコミ役になるなんて不幸だわ…」
青葉『山城さん何かあまり気にしてませんでしたね。というか扶桑さんに変化が見られないのですが…』
提督『ある程度はこうなると予想してたがな。あと扶桑が影響を受けないってことはいつもあの調子ってことじゃないか?』
青葉『明石さんの発明をも凌駕するシンクロ率ですか…』
提督『それだけあいつらの思考は同じってことだろう。今度は廊下に移動したぞ』
雪風「あ、扶桑さん、山城さん、おはようございます」
山城「ヒィイイイ!?幸運が移るゥゥゥ!?」
扶桑「こら山城、そんなこと言っちゃ駄目っていつも…」
雪風「はぁ…会う度にこんな反応されるなんて不幸です…」
山城(!?雪風の口から不幸ですって…?やっぱり今日は何かがおかしい…)
扶桑「ごめんなさい雪風、いつも山城が…」
雪風「いえ、悪いのは幸運な雪風ですから。幸運が不幸の元になるなんて…はぁ…」
山城「ご、ごめんなさいね雪風?私も少し反応がオーバーだったわ。」
雪風「分かりました…でもこれからは少し控えてくださいね?」
山城「え、えぇ、もちろんよ!」
山城(明るい雪風が暗くなって調子が狂うわね…)
提督『山城にも少しずつ不安の表情が見えてきたな…さて、ここでイベントを起こすか』スマホスッスッ
青葉『イベント?一体何をするんですか?』
提督『雨も上がったしたった今近くの鎮守府に演習を申し込んだ。それに山城を参加させる。』
青葉『数少ない資材を…というかそんなすぐできる訳ないでしょう』
提督『ラインの返信来て1時間後開始することになったぞ』
青葉『えぇ…』
提督『てな訳で放送かけて演習してくる。少しの間席外すぞ。』
青葉『あ、外に出るならこの極小カメラ胸元につけて撮影してきてください!』
提督『はいはいわかったよ。んじゃ、行ってくるわ』
提督『あー…突然だが演習をすることになった。山城、夕立、江風、那珂、隼鷹、比叡。以上6名は演習の準備をして正門前集合。艤装のチェックは速やかに行うように。』
扶桑「あら演習?そんな予定無かったはずだけど…」
山城「いきなり演習に行けなんて…姉様と一緒にいれないじゃない…」
扶桑「でも仕事の愚痴は仕事をしてから言うんでしょう?なら早く行ってきなさい…はぁ…山城と休日を過ごせないなんて不幸だわ…」
山城「姉様…!待っていてください、10分で終わらせてきます!」
扶桑「無理しないのよ〜」
提督「さて、全員揃ったな。それでは移動するからついて来い。」
比叡「はぁ…金剛姉様とティータイム出来ないなんて不幸です…」
江風「せっかく山風と遊んでたのに…不幸だ…」
那珂「歌のレッスン中止なんて不幸だな…」
夕立「時雨とケーキ食べに行きたかったのに…不幸っぽい〜」
隼鷹「人が気持ち良く昼から飲んでるっつーに…不幸だ…」ヒック
山城(嘘でしょ!?あんなにうるさくなると思ったのに皆こんな暗く雰囲気…ていうかこれ…見てると何だか…)
山城(イ ラ イ ラ す る)
山城(私って周りから見たらこんな感じなのかしら…直さないといけないわね…)
提督「よし着いたぞ、各自挨拶をして位置につけ!」
山城「はい!」
比叡、隼鷹、那珂、江風、夕立「はい(っぽい)…」
山城(位置に着いたはいいけど皆覇気がまるでない…これじゃあ負けてしまうじゃない!)
山城「ちょっとあんた達!さっきもだけどもっと気合い入れなさいよ!やる気あるの!?」
隼鷹「やる気も何も…」
夕立「無理矢理呼び出されてやる気は出ないっぽい…」
山城「〜〜〜っいいわよ!だったらせめて旗艦の私を守りなさい!敵は私が沈めるから!」
江風「演習前に怒鳴られるなんて不幸だ…」
那珂「被弾したら不幸だけどなるべくそうするよ…」
山城「…っ!」
山城(これが周りから見た私…?こんなやる気のないのが…?)
提督(お、そろそろ自覚し始めたようだな)
山城「…いいわ、だったら私自身がこんなの私じゃないって証明してあげる。見てなさい…!」
提督「準備が出来たな?それでは…演習開始!」
〜〜〜艦娘演習中〜〜〜
大和「きゃあっ!?嘘…」撃沈
山城「勝った…?やった…やったわ!」中破
提督「そこまで!大和撃沈判定!よってこの演習は我が鎮守府の勝利!これにて演習を終了する!」
山城「提督!私、勝ちました!」
提督「流石だ山城。だがお前は自身が無いのかいつも雰囲気が暗い。今ぐらいの雰囲気で周りと接してみてくれ。」
山城(そういえば私、提督に勝利を伝える時自然に明るく…まさか、私提督が…!)
山城「て、そ、そんな訳ないじゃないこのバカ!」ドンッ
提督「痛って!いきなり背中押すな山城!ボタン「カタン」…」
山城「短所強調ボタン…?…提督、これは?」
提督「い、イメージした艦娘の短所を体験させるボタンで山城「壊しなさい」え」
山城「そのボタンを壊しなさい。それとも死ぬ?」
提督「仰せの通りに!」ゴシャア
提督(念のため初めからスペア発注してしてて良かった…実験はまだまだ続くぜ!)
山城「さて、あんた達。いきなり演習に呼ばれたのはこいつが原因よ。盛大に罰を与えなさい。」
江風「ヘェ…提督がねぇ」ゴゴゴ
那珂「提督が那珂ちゃんの練習時間を奪ったんだ…」ゴゴゴ
比叡「提督がティータイムに参加できなかった原因なんですね…」ゴゴゴ
隼鷹「これは呑んだ酒の分は返してもらわないとねぇ…酔いが醒めちまったからな…」ゴゴゴ
夕立「提督さん…素敵なパーティーしましょっ☠️」ゴゴゴ
提督「ヒッや、やめろ…助けてくれ…お願いだ!」
山城「自業自得、良かったですね。良い教訓が出来て。」ニタァ
提督「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーーッ」
青葉「やっぱりついてかないで正解でしたね〜青葉には学習能力があるのです。」
青葉「さて、片付けて部屋に戻りますか」クルッ
扶桑「随分楽しそうだったわね…」
青葉「」
扶桑「山城をイジめた罰はちゃんと受けてもらうわよ?」ゴゴゴ
青葉(鍵かけるべきだな、今度からそうしよう)
扶桑「では…砲撃始め!」
青葉「ああああああ!!!!!!!!」
鎮守府が半壊しました
山城(…少しは明るくなってみようかしら。)クスッ
山城難しかったです…
でも書ききる事が出来たので満足です。
これからも応援よろしくお願いします。