ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第214話「麗央敗北!恐るべきネウロイの襲撃!」

宮藤診療所、横須賀にある小さな診療所その診療所にとある少女がいた

彼女の名は宮藤芳佳。疾風と同じ元501統合戦闘航空団の隊員でありウィッチであるヴェネチアの戦いの後魔法力を失い、今は実家である宮藤診療所にて立派な医者になるため勉強をしているのだった。

そんな芳佳が小さな手さげ鞄を肩にかけて家を出た

 

「それじゃあ、行ってくるねお母さん」

 

「本当に山に行くつもりなの芳佳?あの山。噂ではネウロイが落ちたなんて話があるのよ?それに空もウィッチがいっぱい飛び始めているし」

 

母親である清佳が心配そうに言う。少し前、扶桑の横須賀上空に謎の飛行物体が山に落ち、現在上空はNACが調査のため飛んでいたのだった

 

「うん。でも、あの山に住む熊の親子のことが気になって」

 

芳佳は以前扶桑を離れるときに仲良くなった子熊のことが気がかりのため、宮藤は様子を見るため山に行くことにしたのだ

 

「じゃあ、行ってくる」

 

そう言って芳佳は山へと走り出すのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、同じころ、横須賀上空では激しい轟音を発し飛ぶ二人のウィッチが飛んでい

 

「う~ん・・・・以上はないわね?おかしいな?」

 

空をパトロールしていた森と椛は飛行物体が落ちた地点を飛んでいたが、なにも反応がなかった

 

「変ですね?にとりさんから貰った小型レーダーにも反応がないです」

 

そう言う椛は、出撃前ににとりにもらった試作品の『携帯式小型レーダー』を手に首をかしげてそう言う。このレーダーはないとウィッチの魔導針の能力を利用してにとりが作ったものだったが、計器には何の反応もなかった

 

「故障・・・ですかね?」

 

「試作品だからね・・・・でもまた、レーダに映らないタイプかもしれない・・・・それより犬走。地上のパトロールに出た凰や虹野たちは大丈夫かな?」

 

「虹野さんはともかく、鳳さんは接近戦は強いですし大丈夫だと思いますけど・・・・・」

 

「そう・・・」

 

「何か心配事でも?」

 

「いや、ちょっと胸騒ぎがするんだよ。二人とも何事もなければいいんだけど・・・・犬走、無線機で連絡は?」

 

「しましたけど、獣道を通ると言ったきり応答がありません」

 

椛がそう言い、森はネウロイらしきものが落下した地点の山を見つめるのであった

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、地上パトロールに出ている麗央とゆりかは・・・・

 

「道に迷っちゃいましたね・・・・」

 

「うん・・・・」

 

山の中で迷子になっていた。

 

「やっぱり町に近い山だからってなめちゃいけなかったね麗央さん」

 

「うん・・・・でも確かにこのレーダーに反応があったんだけどね?」

 

そう話し合う二人。山の中を探索していた二人はにとりの開発したレーダにわずかな反応があったため山道・・・・しかも人気のない獣道を進んだ結果、5分も足らずに山の中で迷子になってしまったというわけだった

 

「どうしましょう…」

 

「とりあえずはいったん山を降りるしかないよ。元来た道を戻れば大丈夫だから」

 

「元来た道ってどっちを見ても同じに見えるよ?」

 

ゆりかがそういうとガサガサッと、後ろの草むらが揺れる。

 

「「っ!?」」

 

二人は少し驚き後ろを振り返ると・・・・

 

「・・・・グルル・・・・」

 

黒い大きな生物が仁王立ちしてれおとゆりかを見つめていた

 

「ね・・・ねえ麗央さん・・・・これってネウロイ…だよね?」

 

「多分・・・・・違うと思うよゆりかさん。だってこれは・・・・・熊だよ」

 

二人は冷や汗をかきながらその生物・・・・・大きな熊を見た。

そして真っ黒な熊も、こちらを見て、じっとしている。

鼻息が荒い。

どうやら、気が立っているようだ。

 

「「・・・・・・」」

 

「・・・・」

 

熊と目が合う二人、ゆりかは恐怖で逃げようとするが

 

「(待って、ユリカさん。走って逃げちゃダメ。熊は逃げるものを追いかける習性があるから)」

 

「(じゃ、じゃあ・・・どうすればいいの麗央さん)」

 

「(こういう時は熊の方を向きながらゆっくりと後ずさりしてその場を離れてください)」

 

「(わ、わかった・・・・・)」

 

麗央の言葉にゆりかは頷き、ゆっくり、ゆっくりと後ずさりする。熊は警戒しているのかジーと二人を見つめる。

 

「う、うまくいきそうですね・・・・てっ!?」

 

「ゆりかさん!?てうわぁぁっ-ー!!」

 

ゆりかが安心してそう言った瞬間。何かにつまずき後ろにある坂に転がり落ちそうになるところを麗央が彼女の手を掴むのだが、彼女の落下を止めることはできずにそのまま坂道を転げ落ちてしまう。

 

「・・・・・・・」

 

そして残された熊は「何をしているんだあの二人は?」と言いたげに首を傾げどこかへ去っていくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいたた・・・・・大丈夫ですか麗央さん?」

 

「う、うん・・・・なんとか」

 

転がり落ちた森の中で、麗央とゆりかは頭に葉っぱとか木の枝が付いた状態の中、立ち上がりあたりを見る

 

「熊は・・・・追ってきて来ないね。どうやらまいたみたい」

 

「でも…ますます道が分からなくなっちゃった。扶桑防衛する私たちが山で迷子って他の人には言えませんね」

 

「そうだね・・・・しかもネウロイと戦う前にくまから逃げたなんて言ったらみんなに笑われそう」

 

軽く笑い合いながらそう言う二人

 

「仕方がない麗央さん。森中尉に連絡しましょ」

 

「遭難しましたって?」

 

「うん・・・・・怒られると思うけど」

 

「でも、このまま夜を過ごすのはまずいし」

 

「そうだね」

 

そう言い麗央はナックシーバーで連絡をしようとしたのだが

 

「・・・・あ」

 

「どうしたの?」

 

ユリカが固まる麗央を心配そうに訊くと

 

「通信機・・・・落としちゃった」

 

「え!?」

 

麗央が顔を青ざめてそう言う。確かに彼女の腕には付けてあるはずのナックシーバーがなかった

 

「もしかして…さっき転げ落ちた時に?」

 

「う・・うん」

 

「ごめんなさい麗央さん。私のせいで」

 

「だ、大丈夫だよ。ほらユリカさんの使えば大丈夫だし」

 

「あ、そっか・・・・・・・」

 

麗央はゆりかのナックシーバーを使えばいいと言い、ゆりかは腕に装着している通信機を見るのだが、彼女の腕にはナックシーバーがなかった。

それを見た、ゆりかも顔を青ざめる

 

「え?ゆりかさん・・・・もしかして」

 

「ごめんなさい・・・麗央さん。私も落としちゃった・・・どうしよう」

 

「・・・・・・」

 

人のいない山の中、通信機を無くし連絡の取れない二人

 

「「どうしよう・・・・」」

 

どうしたらいいかいいか困ってしまう二人。するとまた草むらがガサガサと動き始めた

 

「ま、また熊!?」

 

「ゆりかさん私の後ろに!」

 

そう言いとユリカは麗央の後ろに立ち麗央は冷や汗をかきながらその草むらを見る。しかし草むらから現れたのは

 

「あれ?何をしているんですか?」

 

セーラー服を着た女の子。宮藤芳佳だった

 

「「・・・・・え?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あ、ありがとうございます」」

 

山の出口まで案内され宮藤に礼を言う麗央とゆりか。すると芳佳は首を横に振って

 

「ううん。私も熊の親子が無事かどうか見に来ただけだから」

 

「熊の親子?」

 

「うん。この森に棲んでいるんだけど、ほら、今朝なんか隕石みたいなのが山に落ちちゃったから心配になって見に来たんだけど。大丈夫だった」

 

「そ、そうなんですか・・・・」

 

「熊の親子ね・・・(もしかしてあの熊のことかな?)」

 

ゆりかと麗央は先ほどの熊が芳佳の言っていた熊の親子の親熊だったのかなっと思っていた。子供がいなかったから気が立ってたのか……そう考えれば納得だった

 

「それよりもお二人って軍の人ですよね?それにその袖のマーク。もしかしてガーディアンウィッチーズの人ですか?」

 

「はい。鳳麗央と言います。こっちが」

 

「虹野ゆりかです」

 

二人は自己紹介すると

 

「じゃあ、あなたたちは疾風さんの・・・・」

 

芳佳が疾風の名を出すと麗央は少し驚き

 

「隊長を知っているんですか?それにあなたは・・・・・・・・っ!?危ない!!」

 

「え?」

 

そう言うのと同時に麗央は芳佳を強く押し飛ばすと、先ほど宮藤がいた場所から黒い塊が突っ切った

 

「大丈夫ですか!?」

 

「う、うん…でも何かが横切ったような・・・・」

 

アレ(・・)ですよ」

 

「「え?」」

 

麗央が空手の構えを取ってそのアレを見る。そして芳佳やユリカもそれを見る。それは黒い塊に赤いラインの模様の人の形をした異形の物。ネウロイだった。しかもそのネウロイの両肩には長い角のようなものがあり、三人をまるで品定めするように見ていた

 

「ネ、ネウロイ!」

 

「しかも人型です!?」

 

二人が驚く中麗央は

 

「(こいつ・・・・・やばい。今までのネウロイとはまるで違う不気味さがある)」

 

麗央はそのネウロイが今までの個体よりもやばいのが分かっていた。そしてネウロイは奇声を上げ芳佳に突進してきた

 

「っ!?」

 

芳佳に突進するネウロイ。その時すかさず、ゆりかが芳佳の前に立ちシールドを張り攻撃を防ごうとするが

 

パリィーン!!

 

「えっ!?」

 

ゆりかの張ったシールドはネウロイの両肩の角が当たった瞬間まるでガラスが割れたかのように破壊され角が彼女の太ももに突き刺さる

 

「きゃあぁ!!」

 

「ゆりか!」

 

「ゆりかさん!?」

 

悲鳴を上げるゆりかにそのネウロイはあざ笑うかのような声を出し、さらに角を彼女の太ももに深く刺そうとすると

 

「やめろ!!」

 

麗央はジャンプしてそのネウロイに飛び蹴りをする。その衝撃でネウロイは倒れネウロイの角はゆりかの太ももから抜ける

そしてネウロイは体勢を立て直し麗央を見る

 

「効いてない・・・・このままいたんじゃ全滅する」

 

麗央はゆりかの怪我を見る。足から酷い出血をし、彼女は息も絶え絶えになっていた。早く手当てをしないといけない。だが全員で逃げたら追いつかれる。麗央は芳佳を見て

 

「すみませんがゆりかをお願いします」

 

「え?」

 

「私がここであいつを食い止めます!ですのでその隙にゆりかを連れてってください!」

 

「でも、それだと鳳さんが!」

 

「私なら大丈夫です!早く行ってください!!」

 

そう言うや否や、ネウロイは麗央に向かって突進してくる

 

「くっ!!」

 

麗央はその突進を余裕をもって躱し、そしてネウロイに向かって打撃技をかけるが、相手がすばしっこい身のこなしで麗央の打撃を避けて行く

 

「こいつ・・・・すばしっこい!」

 

麗央はいったん距離を取る。そしてネウロイの正面へ突進し再び打撃をしようとするが、ネウロイは向かってくる麗央の両腕を掴み強く握りしめる

 

「くうぅぅ!!!」

 

ネウロイはあざ笑うかのような奇声を発するのと同時に麗央の両腕をまるで重機並みの腕力で強く握りしめる

 

「(腕が・・・・・なんていう馬鹿力!?)」

 

あまりの激痛に麗央は顔を歪めるとネウロイは麗央を突き飛ばし、そのまま歩み寄る。そしてそのまま麗央の首を絞め笑うかのような声を上げる

 

「があああ・・・・・あ・・・」

 

「お、鳳さん!?」

 

首を絞められ苦しそうな麗央に芳佳は声を上げる

 

「くっそ・・・は、離せ!!」

 

麗央は足でネウロイの腹部部分を蹴り上げるがネウロイは微動だにしない。奴には彼女の打撃は聞いていないのだ

 

「こ・・・これなら、どうだ!!」

 

麗央はねん挫した腕を苦しみながら振り上げるとネウロイの顔の額にある赤いルビーみたいな物に直撃する

 

「はあぁ・・・・はぁ・・・・」

 

驚いたネウロイは彼女と距離を取り、そして麗央は立ち上がり構える。するとそのネウロイはよろけていた

 

「(そうか・・・こいつの弱点は眉間か。ならもう一度直進して足で仕留めれば・・・・)」

 

そう思う麗央だったが、足が震え動けななかった

 

「(ど、どうしたのよ。眉間を撃てばいいだけなのに・・・・)」

 

恐らく失敗すれば、最悪の場合体の一部を持っていかれるだろう。麗央にとって先ほどの攻撃の失敗が一種のトラウマになりつつあるのだ

 

「でも・・・やるしかない!!行くしかないんだ!!」

 

麗央は再びネウロイに突進し眉間に向けて蹴りをしようとするが、だが、ネウロイは眉間への蹴り攻撃を受け止める

弱点など自身がよくわかっている。敵がそこを攻めるのであれば逆に容易に守れる。数々のベテランウィッチが敵が攻撃をしてくるときに瞬時に弱点を狙わなければならない。ただ、敵が待機しているときに無防備に弱点を狙うのはただの危険行為でしかない

そしてネウロイは麗央に蹴りや彼女の顔を殴りいたぶる

 

「鳳さん!どうしよう・・・・私にも何か」

 

ゆりかを肩を持つ芳佳はネウロイに攻撃される麗央を見て声を上げる。そして芳佳は目の前に石を拾ってネウロイに向かって投げるが、体に当たってもネウロイはびくともせず、まるで芳佳のことは眼中にないように麗央をいたぶる。

その瞬間、

 

突如、紫色の光弾が飛んできて、そのネウロイを吹っ飛ばす

 

「「っ!?」」

 

その光景に麗央と芳佳が驚く。すると

 

「・・・・大丈夫か?」

 

そこには黒い服を着た短い金髪の外国人の女性・・・・クリス・キーラと名乗った女性工作員が立っていた

 

「あ・・・あなたは・・・」

 

「だれだ?」

 

麗央と芳佳がキーラに訊くがキーラは答えず

 

「そこのウィッチ。そのまま休んでいろ。さすがに貫通はしなかったがさすがはヤプールの作ったビーストタイプのネウロイだ。頑丈だな」

 

キーラが黒い杖をネウロイに向けそう言う。そしてそのネウロイはキーラを見るとキーラはふっと笑い

 

「逃げたければ、逃げればいい・・・・弱い物しか相手にできない雑魚には、それがお似合いさ」

 

「!!!!」」

 

彼女の言葉に気が障ったのか、ネウロイはキーラに向かって突進してくる

 

「(ふん・・・・馬鹿な奴だ)」

 

キーラは黒い杖のようなものに黒いエネルギーを溜め、向かってきたネウロイの顔面にその切先を叩きつける

 

「あの人…眉間も動かさずに、ネウロイの真正面から攻撃を・・・・すごい・・・・遊びがない・・・無駄な動きがなさすぎる)」

 

「(すごい・・・・)」

 

麗央とゆりかの足を止血する芳佳はキーラの無駄の動きのない攻撃に驚き。そしてキーラはあの一撃を顔面に受け、地面でもがき苦しむネウロイに背後から近づき、もがくネウロイの腕を取る

ネウロイは振り払おうとするが、キーラの人間離れした腕力に逃げられない

 

「ふん!!」

 

キーラは何も迷いもなくネウロイの腕の関節を逆方向に勢いよく曲げ、ネウロイの関節を無茶苦茶にする。その激痛にネウロイは悲鳴を上げもがき苦しむ

 

「いくら、力が強くて頑丈でもこれは答えるだろ?」

 

悪魔のような笑みでそう言うキーラは苦しむネウロイの頭を思いっきり踏みつけ地面にめり込ませる。人間ではありえないほどの力のため、そのネウロイはなすすべがない

 

「黒田や…あの男なら、”ここで殺しても殺された人は帰ってこない”とかほざくだろうな・・・・・奴に人工的に作られたものかもしれないが・・・・まあ、最後の情けで楽にやってやるよ」

 

そう、少し悲しい顔をするが、キーラはもっていた杖のようなもので背後から光弾を撃ちそのネウロイの頭を貫通する。そして三県があった部分にはコアがあり、そのコアは先ほどの光弾で破壊され粉々になる

 

「あ・・・あ」

 

「嘘・・・・」

 

あっという間人倒したキーラに二人は恐怖を覚える。そしてキーラは二人に近づく

 

「(殺される…でもこの人やゆりかだけでも守らないと)」

 

そう思う麗央だったが、彼女の考えとは裏腹にキーラは

 

「大丈夫か?」

 

「・・・・え?」

 

「立てるか見たところ腕をやられているみたいだけど・・・・」

 

さっきのとは違い優しい言葉をかけるキーラ

 

「だ、大丈夫です一人で立てます。でも仲間が・・・・」

 

そう言うと麗央は芳佳と足に怪我をしたゆりかを見ると。

 

「大丈夫です。今止血しましたので。あとは診療所に連れて行って治療します」

 

芳佳がそう言う。どうやらゆりかは気絶していたみたいだが、命に別状はないようだ。

 

「そうか・・・・悪かったな。もう少し早ければ君も君の仲間も怪我をしなかったはずだ・・・・」

 

そう申し訳なさそうに言うキーラに麗央は先ほどの雰囲気とは違う彼女に少し驚いていた

 

「残りは後一匹・・・・どうにか探し出して潰す。だから安心しろ」

 

「あの…あなたは?見たところ外国人みたいですけど?」

 

「私は・・・・・自分の本当の名前も忘れてしまった元ウィッチだ。詳しいことはお前の隊長さんにでも訊け」

 

そう言いキーラは去っていった

 

そして麗央と芳佳はゆりかを芳佳の実家である診療所に運ぶため山を降りるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の中・・・・

 

「あともう少し早ければ・・・・・・ふふ…私もここまで変わるとはな」

 

森の中をキーラはそう呟く

 

「なるほど・・・・・黒田。疾風。お前らは大した奴だよ。過激派のネウロイは倒せても、結局誰かが傷ついた・・・・つまり、守れなかった・・・・・本当に難しんだな・・・誰かを守るというのは…壊すのはあんなに簡単なのに・・・・・アリスよ。私はまだ駄目な姉のままだな・・・・」

 

そう言い悲しい表情をしたまま彼女は暗い森を歩く。彼女は今日も・・だれからも賞賛を求めない…償いとしての戦いを続けるのであった

 


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