ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「色は匂えど散りぬるを」

ED「鋼鉄ノ鳥」


第152話「Dating in parisパート1」

セダン基地の格納庫前、

 

「ふわぁ~」

 

俺は今、格納庫の前で人を待っている。因みに服装はいつもの黒服、黒コートでいつものように背中に刀を差している。え?ほかに着る服はないかって。まああるにはあるのだが基本この服と大体同じ感じだ。俺は壁によりかかり、手をポケットにつっこんで立っていた。すると

 

「すまない待たせたな大尉」

 

その言葉に俺は振り向くとそこには黒いワンピースを着たハインリーケがいた

 

「いや、大丈夫だ。今来たところだし・・・・」

 

「そうか・・・・・・ン?疾風大尉なぜ、わらわのことジーと見ておる?わらわの顔に何かついておるのか?」

 

「あ、いや・・・・別については」

 

「ではなんじゃ?・・・?もしかしてわらわのこの格好がおかしいのか?」

 

どこか少しもじもじしながら言うハインリーケ。別におかしなところはない。むしろ・・・・・

 

「いや、おかしくないよ。むしろ奇麗だ。あまりにもその服装が似合いすぎて少し見惚れてた」

 

俺は正直に思ったことを言う。いや、正直言って彼女のその姿は本当にきれいな姿であった。文字通りまさに姫君といった感じだ。

と、俺の言葉にハインリーケはカァーと顔を赤くし

 

「そ、そうか・・・・それはよかった///それよりリムジンを待たせておる。は、早く行こう」

 

「ああ、そうだな。今日はパリの案内よろしく頼む」

 

「う、うむ。わらわに任せろ!」

 

そう言い俺とハインリーケはリムジンに乗りパリへと向かうのであった。なぜ俺が彼女とパリに行くことになったのかというと・・・・・

 

 

 

 

 

数時間前

 

「パリに?」

 

「そうじゃ。おぬしは仕事のし過ぎで疲れておる。このままだとお主は過労でまた倒れることになる。だからお主には息抜きが必要なのじゃ」

 

「いや。大丈夫だよ。休む必要は・・・・」

 

「そんなわけなかろう!体の体調管理も軍人の仕事の一つ。休む時に休まんでいつ休むというのじゃ。それとグリュンネ少佐からも休むようにと言われておる。これは上官命令じゃ。それに・・・・」

 

そう言いハインリーケは一呼吸入れると

 

「万が一お主に何かあったら、お主を待つ家族が悲しむぞ大尉」

 

と、真剣な目つきで言われると俺は

 

「(そうか・・・・俺、少し焦りすぎていたのかもしれないな・・・・・)」

 

ハインリーケの言葉に俺は自分が宗近に言われた警告を聞いて焦っていたことに気付いた。

 

「そうか・・・・確かにそうだな。ここいらでリフレッシュしないといけない時かもしれないな」

 

「そうじゃ。やっとわかってくれたか」

 

俺の言葉にハインリーケは安心したような顔をする。そして俺はパリに行くことになったのだ。

 

そして俺とハインリーケの乗るリムジンはガリアの首都パリに向かっていた

 

「へ~これがリムジンの中か・・・・豪勢だな・・・・」

 

ひゃては初めて乗るリムジンにあたりをきょろきょろする中、ハインリーケはその姿を見て

 

「(まるで子供のような無邪気さじゃな。まあ、わらわより年下じゃからそうかもしれぬが・・・・・それにしても今度ばかりは隊長や黒田やヴィスコンティたちに感謝しないとな・・・・・)」

 

そう思いハインリーケは数時間前、そう疾風をパリに誘った後のの出来事を思い出していた

 

「大尉、大尉このドレスはどうですか?」

 

「じゃから何度も言うておろうが黒田中尉、これはただ疾風と気分転換に行くだけ舞踏会とかパーティーに行くわけではない。じゃからそんなドレスは不要じゃ」

 

「何を言ってるんだ姫さん。疾風大尉同様隊長から休暇をもらって共に行くんだから軍服なんかで行く気か?」

 

「別にかまわぬであろう。聞けば大尉もいつもの格好で行くというし・・・・・」

 

「いやいや姫さん。せっかくのデートなんだ。少しはおしゃれとかしないとね」

 

「デ、デデデデデートじゃとっ!?ヴァーガンデール少尉。お主何を言って!!?」

 

顔を赤くし慌てふためくハインリーケを見た三人は

 

「「「(初心で乙女だな~」」」

 

と温かい目をして見る。そしてアドリアーナが

 

「いやいや姫さん。男女2人で遊びに行くんだからデートだろ。・・・自覚無かったのか?」

 

「む…言われてみれば確かにそうかもしれんが・・・・・果たしてそれは本当にデートなのか?」

 

「いや、どう見たってデートでしょ?」

 

「そうですよ!しかも花の都のパリで!シャンデリーゼ通りでお茶したり恋愛映画を一緒に見たり!美味しいスイーツを食べたり!これをデートとは言わず何と言いますか!」

 

「黒田。落ち着けよ。まあそう言うことだ姫さん。だからデートの時ぐらいは女の子らしく着飾ったらどうだ?」

 

「そ、そうか・・・・ふむ。デートなら仕方がないの!じゃが、もし変な服を着てあ奴に変な目で見られたら・・・・」

 

「その所は任せろ姫様。私ことロマーニャ人はガリア人同様恋愛にうるさい。必ず姫さんに似合う服を見つけよう」

 

「あ、僕も手伝うよ。なんだかおもしろそうだし」

 

「あ、私も手伝います!」

 

「す、すまない。恩に着る///」

 

そう言い三人はハインリーケに似合う服装を選び、そして決まったのが今着ている黒いワンピースなのだ。因みに黒田の選んだ服はハインリーケによって却下された。彼女曰く『田舎娘のようじゃ』とのこと。するとハインリーケは

 

「そう言えば疾風大尉」

 

「ん?なんだ?」

 

「お主の服はそれだけなのか?」

 

「ん?」

 

ハインリーケの言葉に俺は自身の服を見る。その服は前にエイラと初めて買い物にいっって買った時の服で合った

 

「まあ、これだけっというわけではないよ、と言ってもこれと同じ服しか持っていないしな。それにこの服は俺のお気に入りの服なんだよ」

 

「ふむ・・・・・他のデザインの服を買おうとは思わないのか?」

 

「どうかな~俺に似合う服なんてなかなかないと思うぞ?」

 

「なら、わらわがお主に似合う服を選んでやろう。幸い今向かうはパリ。ファッションの本場じゃ。パリについたらわらわの行きつけの服屋に行こうぞ。あそこならきっとお主に似合う服があるはずじゃ」

 

「いや俺は別にこのままでも問題ないぞ?」

 

「遠慮するでない。それに、わらわも疾風の違う格好とか見てみたいしの」

 

「えっ・・・?」

 

「あ、いや・・・・・コホン。まあ何事も経験じゃ。行って損は無い筈じゃぞ」

 

「そっか。じゃあ着いたら最初に行ってみようか」

 

「ああ、それがいい(口が滑った……。何を言っておるのじゃ、わらわは)」

 

そう言いながらも二人の乗るリムジンはパリへと着くのであった。そしてリムジンはシャンゼリゼ通りのとあるかなり高級な感じの服屋に停車する。どうやらここがハインリーケの行きつけの店のようだ

 

「ここじゃ、大尉」

 

そう言い俺はハインリーケとともにその店に入ると店員らしき男性が出てきた

 

「いらっしゃいませ。おや?これはヴィトゲンシュタイン様。よくいらっしゃいました。本日はどのような件で?」

 

「ふむ。わらわの友人に似合う服を買いにな。頼めるか?」

 

「はい。お任せを。この店はありとあらゆる服装を置いております」

 

「どんなのがあるんだ?」

 

俺が興味本位で聞くと

 

「はい。死神代行の着物』、『時を駆ける男の衣装』、『魔装少女の戦闘服』、『伝説の男の黒タイツ』、『ローラ・ローラのドレス』、『勇者のコシミノ』などなど・・・・・」

 

店員の説明に俺は

 

「(大丈夫か・・・・この店。コスプレショップの間違いじゃないよな?)」

 

そう考えている中、ハインリーケは俺に服を勧める

 

「大尉。これなんかどうじゃ?」 

 

「うーん、なんか微妙だな。俺はこっちの方が・・・」

 

「いや、お主ならこういう奴の方が似合うんじゃないか。同じ黒い服じゃし?」

 

「ああ。なんかいいねぇコレ。ちょっと着てみようかな?」

 

 

――――――――――服選びから数十分後――――――――――

 

「どうかな・・・?」

 

疾風が今着ている服装は疾風がいつも着ている黒い服装と同じ服装なのだが少し変わった形でまるでSFというよ銃だけの世界にありそうな黒服であった

 

「うむ。似合っておるぞ」

 

「はい。私めもそう思います。よく似合っていますよお客様」

 

「そ、そうか・・・・・じゃあこれにするかな?」

 

そう言い俺はこの服を買うことにした。高級服屋だけに結構高かったが・・・・・・

 

「すまないなハインリーケ大尉」

 

店を出た後、俺はハインリーケに礼を言う

 

「気にするな。お主に似合う服が見つかってよかった。さて大尉、次は・・・・・」

 

そうハインリーケが言いかけた時

 

「おいコラガキ!!何ぶつかってんだ!?あぁん!?」

 

「「??」」

 

急に怒声が聞こえ、その声の方を向くとチンピラらしき人物が、十歳くらいだろうかそのぐらいの年頃の少女に怒鳴り散らしていた。その少女は青みがかった銀髪をし、いかにもお嬢様といった風な服装をしていた

 

「あら、これは申し訳ありませんわ。しかしながらあなたの言動には一つ誤りがございます。性格にはあなたは私にぶつかったのではありませんか?」

 

「はぁ?てめぇが前見てねぇのが・・・」

 

「わたしは前を見て歩いておりました。しかしながらあなたが前を見ずに走ってきたんでしょ?お宅の目は節穴ではないでしょうか?」

 

年齢に似合わない礼儀正しそうな口調で反論する少女に男は眉間に青筋を立て 

 

「てめぇ・・・下手に出れば意気になりやがって・・!このクソガキィ‼︎」

 

そう言い殴りかかろうとした瞬間、少女は

 

「まったく、人間というのはこんな野蛮な奴らばかりなのか?度し難い・・・・・・・・殺すか」

 

そう小声でつぶやき彼女の目が赤くギラッと光る。すると・・・・・

 

「おい、そこまでにしろよ大の大人が大人げない」

 

疾風が男の腕をがっちりつかんでいた

 

「あ、なんだガキがぁ!すっこんでろ!」

 

「あいにく子供を殴ろうとする大人を黙ってみるほど俺は見逃すのは好きじゃないんでね」

 

「わらわもそう言う野蛮なことをするものは嫌いじゃの」

 

「な、なんだとこの!」

 

そう言い男は疾風に殴りかかろうとしたが、疾風はその拳を避け男の腕をつかみ一本背負いをして男を投げ飛ばした。するとそこへなんともタイミングが良く憲兵がやって来た。

 

「おい、お前ら!何をしている!・・・・て、あなたはヴィトゲンシュタイン大尉に疾風村正大尉殿!?」

 

憲兵の一人が大ロいてそう言う。ハインリーケは506統合戦闘航空団の顔とも言える有名人でさらに疾風はガリア、ベネチアを救った英雄として知られているため。その二人を見た瞬間硬直したのだ

 

「それでお二人はなぜ、このような騒ぎを?」

 

「それはだな・・・・」

 

そう言い疾風はわけを説明し他の憲兵が

 

「主任。どうやら他の目撃者の話によると非があるのはあの男の用です」

 

「なるほど。ではその男を連行しろ。では我々は失礼します。あ、すみませんが疾風大尉殿」

 

「なに?」

 

「恐れ多いのですがサインをお願いしますか?娘がファンなもので」

 

「え?ああ、別にかまわないけど?」

 

そう言い俺は憲兵が取り出した色紙にサインを書く

 

「ありがとうございます。では本官はこれにて失礼します」

 

そう言い憲兵は男を連れてその場を去った。するとハインリーケは

 

「お主も有名人なのじゃな」

 

「まあ、あまり自覚はないがな」

 

とそう言い俺は先ほどの少女の方へ顔を向ける

 

「君、大丈夫かい?」

 

「ええ、おかげさまで助かったわ礼を言うわ」

 

なんだろう。年齢に釣り合わない大人の口調で言われるとすごい違和感を感じる。この子は一体・・・・・

 

「ねえ、君はどこから来たの?名前は?」

 

「名を聞く時はまずあなたから名乗るのが礼儀じゃなくて?兵隊さんたち?」

 

「な、なぜわらわたちが兵隊じゃと?」

 

「さっきあの憲兵たちに自分は軍隊だって言っていたじゃないの?」

 

ああ、そう言えばそう言ったな

 

「そうだったな。まあ確かに君の言う通りこちらから名乗らないといけないな。俺は疾風村正って言うんだ」

 

「わらわは、ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインじゃ」

 

俺とハインリーケが名乗ると、少女は

 

「そう・・・・あなたがあの疾風大尉・・・・・ね」

 

と、キラッと目を輝かせ小声で何かつぶやく

 

「で、お主の名は?」

 

そうハインリーケは少女に訊くと少女はくすっと笑い

 

「私の名はレミリア・・・・・・・レミリア・スカーレットと言います」

 

と、礼儀正しくそう自己紹介をするのであった

 




二人の前に現れた謎の少女レミリア。果たしてその正体は?

次回も頑張って書いていきたいと思います。因みに疾風が新しく購入した服はggoのキリトのが来ていた服です

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