ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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ついに本編が始まります。ウルトラマングレートがグレートになる前のお話、とある惑星での戦いからスタートします。未熟な戦士のアリアがどのようにしてウルトラマンとなったのか、作者がこれから成長するのか(おい)、ゴーデスと何のために戦うのか。全てはここから始まります。では、お楽しみください。





過去編
第一話「ウルトラ戦士アリア」


地球から遠く離れたとある惑星。M78星雲とは違う星のウルトラ戦士が宇宙の平和を守るために今日も戦っていた。

 

???「はぁっ!でぇやあ!」

 

赤と白のスーツ、スパークアーマーと呼ばれる鎧をまとった一人の戦士が怪獣と戦っていた。自己主張の激しい胸が戦士を女性であると物語っている。

 

怪獣「GYAAAOOOOOOOO!」

 

???「おわっとっと」

 

怪獣の反撃を紙一重で避けているところを見ると、まだ新人なのだろう。ところどころ危なっかしいが、怪獣に的確に攻撃を当てていく。右、左、そしてまた右とパンチを決める。だが、しばらくすると胸についた三角形状のランプが青から黄色に点滅し、ビーッビーッとブザー音を鳴らし始める。

 

???「もうこんなに!?だけどもう少しで…っ!」

 

だが、焦ったことが悪かったのだろう。怪獣の攻撃を受けてしまい、大きく後ろに吹き飛ばされてしまう。しまったと思った時にはもう遅い。これぞ好機と言わんばかりに一気に攻勢に出てきた。体当たりから右手で、さらに左手で叩かれ膝をついてしまう。もはやこれまでと思った時、空から一発の光線が飛んできて怪獣に止めをさす。そして空からもう一人戦士が降りてきた。

 

???2「途中で焦ってはツキから見放される。ツキから見放されたやつから死んでしまうと教えたはずだぞ!アリア。」

 

アリア「はい…ごめんなさい、お父さん…じゃなかった。グレート教官。」

 

グレート「しかし、あのベムスターをあそこまで追い詰めたのはすごかったぞ。よって…この試験は合格だ。」

 

アリア「ほんと?…ということは私もウルトラ戦士の仲間入り!? やったぁ! 明日から一緒に戦えるよ!お父さん!」

 

グレート「だから教官だと…それにすぐに任務というわけにはいかんさ。ひとまず休暇が入るし、母さんにも連絡しないとな。家に帰ったらご馳走が待ってるぞ。」

 

アリア「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「♪~♪」

 

鼻歌を歌いながら道を歩く親子の姿。先ほどのようにアーマーは着ておらず、どこにでもいる仲睦まじい父娘である。

 

グレート「ふふっ、ずいぶんと上機嫌だな。そんなに嬉しかったか?」

 

アリア「もちろん!お父さんと一緒に戦えるのもあるけど…なによりお父さんと同じ『ウルトラマン』を名乗って宇宙の平和を守れるんだよ!」

 

グレート「『ウルトラマン』か…」

 

ウルトラマン ── とある惑星で怪獣の討伐をした際に原住民─といっても、彼は移住者であったようだが。名前はペガッサ星人といったか─から名付けられた名前である。遠く離れた惑星の地球を守っていた戦士の名前らしい。

 

グレート「だがアリア、ウルトラマンを名乗るには力が強いだけではいけない。心優しく、弱いものを守る事ができなくてはならない。」

 

アリア「もちろん、わかってるよ。おとーさん♪」

 

グレート「まったく…」

 

悪態はつくものの、嬉しそうな顔をしている。アリアが優しさを失わない─もし失ったとしても、再び取り戻してくれると信じているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「ただいまー‼」

 

アリアとグレートが帰宅すると、奥の方から「お帰りなさーい」という声とともに女性が走って玄関にやって来る。

 

グレート「今帰ったぞ、アイリス。」

 

アイリス「お帰りなさい。話は聞いたわよ。銀河平和安全維持局の最終試験合格おめでとう、アリア。」

 

銀河平和安全維持局―この星でいう宇宙警備隊のことである。200億人という人口の中でわずか40万人しかなれないウルトラ戦士はこの星の住人全員にとって最大の憧れなのだ。グレートはそのウルトラ戦士の中でも最強の戦士であり、さらに親子二代に渡ってウルトラ戦士になったというのは開局以来初の快挙なのだ。

 

アイリス「自分の娘だからってえこひいきしたわけじゃないでしょう?」

 

グレート「そんなことするわけないじゃないか。きちんと実力を見極めて決めたことさ。」

 

アイリス「ふふっ、わかってるわよ。」

 

グレート「君って人は…いじわるだなぁ。」

 

アリア「あのー。そろそろ止めていただくとありがたいのですけどー…?」

 

アイリス「あら、まぜてほしいの?」

 

アリア「ち、ちがいますー!そうじゃなくて、あの、お腹減ったなーて思っただけですー!」

 

アイリス「あらあら、ウブなんだから♡」

 

当たり前のような平和な時間が過ぎていく。この平和が続きますようにと祈る人は少ない。それが当然だと思っているから―

 

 




はい、第一話いかがだったでしょうか!まだ平和な時間が続いているなか、どうしてゴーデスが誕生したのか。その謎は次回以降あかされます。

さて、ここではちょっとした小話―この小説の誕生秘話のようなものを語りたいと思います。この小説の元が三途リバー氏の小説だというのは知っていると思います。実は初期案では、グレートのみにとどまらず、あと三人のウルトラ戦士の設定を描いていたのです。その三人を少しご紹介します!

ジョーニアス(女性)
U40最強のウルトラ戦士。その実力はゾフィーと同等。光線技は豊富とは言い難く、火力もゾフィーに比べればこころもとないが、格闘となれば右に出るものはいない。

パワード(男性)
ウルトラマン(シル)の後輩にあたる戦士。シルのことを尊敬しており、スペシウムをシル同様光波熱線に含ませている。ただし、高圧縮したうえで発射するため燃費が悪く、カラータイマーに改造を施すことで実戦に使えるようにした。怪獣のことを気にかけたりするなどかなり優しい。

ゼアス(男性)
心優しい合法しょt…ゲフンゲフン 青年でシルに憧れているが、光線がまともに撃てないくらい弱い。加えて潔癖症であるためまともに戦えない。だが、地球での任務を経て立派な戦士へと成長していく。


こんな感じです。グレートが女性設定なのもパワードとコンビを組ませる予定だったからです。なぜ小説にしなかったのかと言うと…

ジョーニアス:本編未視聴
パワード:一部のぞき本編未視聴
ゼアス:だいたいのストーリーは知ってるが2しか見たことなく、記憶も曖昧

だからです。時間も限界ですし… それでは次回で会いましょう!

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