ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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番外編ー!

pixivで連載しているウルトラマンソリッドとグレートのコラボとなります。本編は待っててね…

では、どうぞ!


番外編「揺るぎない意思をもつ戦士」

グレート「どうしてこんなことに…っ!」

 

アイスラッガーが、ウルトラショットが、Z光線が、パンチレーザーが、八つ裂き光輪が──ウルトラ()()の技がグレートめがけて飛び交う。M78星雲から遠く離れたこの小惑星帯でこのような戦闘が行われている訳を話そう。時は少しさかのぼる…

 

 

 

 

 

グレート「次元震動の調査、ですか。」

 

ゾフィー「すまない、君しか手の空いてる者がいなくてな。」

 

突如小惑星帯で発生した次元震動。放置すれば何が起きるかわからない。それ故に調査をする必要がある。下手をすれば次元震動に巻き込まれ、別の世界に放り出されるか、はたまた次元と次元の狭間で消滅するか——危険なミッションだ。

 

グレート「大丈夫ですよ。きちんと帰ってきますから。」

 

ゾフィー「すまないな。頼んだぞ。」

 

グレート「はい!」

 

そして現場に急行した。現場ではすでに歪が広がり始めていた。

 

グレート「これは…本部に報告しないと。」

 

そしてウルトラサインを出そうとした瞬間、歪から五人の人影が猛スピードで現れた。その五人…一人はスターマーク勲章を付け、一人は頭部にアイスラッガーを装備し、一人はブレスレットを装着して、一人は特徴的なウルトラホールのついたトサカがあった。この五人を我々は知っている。この世界にいるはずの無い存在。

 

——ウルトラ5兄弟

 

ただ、グレートは違和感を感じていた。まるで生気を感じられないのだ。そして彼らは我々が見たとしてもどこか違った。体の部分部分にはプロテクターが付いており、動くたびにギシギシと金属の軋む音がする。

五人はグレートに対し、ファイティングポーズをとって突撃する。セブンの拳を避け、ウルトラマンが掴みかかってくるのを逆に勢いを利用して投げる。エースのドロップキックを避けてゾフィーのパンチを受け止める。ジャックが殴りかかるのをゾフィーを投げることで防ぐ。

 

グレート「何なの…!?どういう事!?」

 

そして冒頭に戻るわけだ。

 

 

 

 

 

ウルトラ兄弟の光線技を弾き、逆にナックルシューターで攻撃を加える。ジャックのウルトラバーリアで全て防がれ、エースがジャックを飛び越えて殴りかかる。

 

グレート「くっ…お前達の目的は何だ!答えろ!」

 

エース?「テェァー!」

 

グレートが受け止め、身動きできないようにするが、エースは何も答えずに振り払う。正面からの殴り合いになるとグレートは不利になった。相手の体が金属でできてるように硬く、ダメージが入っているように感じないのだ。逆に相手の力は強く、防ごうとするも、一発受けるだけで腕が痺れ、受け止めきれない攻撃がグレートを少しづつ消耗させていく。

 

グレート「ううっ…このぉ!」

 

エース?「デェァァァッ…!」

 

首を掴まれていたが、零距離でのディスクビームでひるんだ隙に蹴り飛ばす。さらに追撃でデンプシーロールよろしく連撃を加える。さすがにダメージが蓄積したのかふらつく。

 

グレート「終わって!バーニングプラズマ!」

 

得意の必殺光線であるバーニングプラズマをエースに当てるが、まだ立ち続ける。

 

グレート「なら…スペシウム光線!」

 

続いてスペシウム光線——と言っても見た目だけの模造だが——を放つ。何秒も照射し、ついにエースは爆散した。エネルギーを消耗したグレートは小惑星の一つに着地し、膝をつく。そんな彼女の首元にアイスラッガーが押し付けられる。

 

グレート「もう…ここまで…ね。」

 

彼女の脳裏には今は留守番を頼んでいるカプセル怪獣のUF-0の姿、そして好きな相手であるタロウの姿があった。

 

グレート(UF-0は…ボーイ君やジャンヌちゃん…それにアギラちゃん達が面倒を見てくれるよね…タロウ、ごめんね…夕食作る約束、守れない…)

 

あきらめて目を瞑る。最後に目にしたのがセブンのアイスラッガーを振り上げる姿なのは嫌だな——そう思った瞬間だった。

 

???「最後まで諦めないで!」

 

グレート「えっ…!?」

 

謎の声と共にセブンに何かが蹴り——いや、レオキックを食らわせた。それだけにとどまらず、スワローキックでウルトラマン、ジャック、ゾフィーを次々と攻撃していく。

空中で発光し、姿を変えてグレートの近くに着地したその人影は奇妙な成り立ちをしていた。体のカラーは赤、青、銀の三色で何より——

 

グレート「スパークアーマーを着てない…?」

 

???「スパークアーマー…?それがなにかわかりませんが、大丈夫でしたか?」

 

グレート「え、ええ。あなたは一体?」

 

ソリッド「あ、申し遅れました。僕は相原リョウ、この姿ではウルトラマンソリッドと呼んでください。」

 

グレート「ソリッド…私はグレート。地球ではウルトラマングレートと呼ばれてるわ。」

 

ソリッド「分かりました。よろしくお願いします、グレートさん…ん?」

 

グレート「? どうかしたの?」

 

ソリッド「あ、いえ…何でも…」

 

ソリッド——もとい相原リョウは元はウルトラマンが特撮番組として放送されてる世界の住人。そのため、我々の知ってる本来のウルトラマングレートも知ってる…と言うより、面識がある。彼からすれば稽古をつけてくれた先輩だ。

 

ソリッド(不思議な世界もあるんだな。)

 

女性ウルトラマン——もといウルトラレディと彼は呼んでいるが、それらが活躍している世界はいくつか見てきた。実際、リョウの実の母も同じ高校の生徒会長だった女性も今はウルトラレディとして彼の帰る場所を守っている。だが、原点世界のウルトラマンが性転換してる世界は始めてだ。

 

そんな事を考えていた時、更にもう一つの人影が着地した。赤いスーツにアイスラッガーが特徴の戦士。

 

グレート「セブン!」

 

ソリッド「セブン…って言うことは、この人がこの世界のセブン兄さん?」

 

セブン「グレート!連絡がないからゾフィーに見てこいと言われて見れば…で、そいつは?」

 

ソリッド「あ、ウルトラマンソリッドです。よろしくお願いします、セブン兄さん。」

 

セブン「ああ…ってセブン()()()?」

 

ソリッド「あ…あー、癖で、他のウルトラマンの人に兄さんってつけてしまうんです。」

 

セブン「はー…まあ、俺は別にいいけどさ。まず、この状況をどうにかしないとな?」

 

グレート・ソリッド「はい!」

 

グレートはウルトラマンと、セブンはゾフィーと、ソリッドはセブンとジャックを相手する。

 

 

 

ゾフィーのZ光線を避けつつ、エメリウム光線で反撃するセブン

 

セブン「その技…ゾフィーの偽物ってわけか…」

 

ゾフィー「デュア!」

 

まさに激闘と言うにふさわしい戦いが繰り広げられる。だが、さすがに多くの機械系の敵と戦ってきただけある。セブンが有利に進めている。的確に拳をぶつけて無理に攻撃しようとはしない。敵の攻撃を避け、攻撃を一方的に当てることに専念する。

 

セブン「さて…これで終いだ!」

 

セブンが止めにウルトラノック戦法を放つ。ゾフィーも最後のあがきにM87光線を撃つが、徐々に押されていき、ついに直撃、爆散した。

 

 

 

グレートはサンダーフォームになり、ウルトラマンに向かっていく。ウルトラマンも攻撃するが、雷を纏っているグレートに攻撃するたびに逆にダメージを受けている。

 

グレート「やっぱり、ロボットね!遠慮なしで行くわよ!」

 

グレートは雷を纏った拳で連撃を叩きこむ。ウルトラマンも掴んで投げようとしたり、グレートの攻撃を防ごうとするが、グレートの雷はウルトラマンの鋼鉄の体を貫き、内部に甚大なダメージを与えていく。

 

グレート「止めよ!ハァァァァァァ!」

 

グレートはライトニングビームをウルトラマンに向かって発射する。キングジョーでも防げないその攻撃はウルトラマンの装甲を貫き、中の回路を焼いていく。そしてエネルギー炉に誘爆し、爆発した。

 

 

 

ソリッドはセブンとジャックの二人を相手にしているが、その戦いぶりは目を引くものだった。アイスラッガーを右肩についたアイスラッガーで弾き、帰ってきた刃を蹴って再びセブンに飛ばす。そのうちにジャックにソルジェント光線を放ち、ダメージを与えていく。

 

ソリッド「よしっ! フォームチェンジだ!」

 

デバイス「バーニングブレイカー、アウトプット。」

 

変身アイテムであるウルティマデバイスから機械音声が鳴ると、姿が変わった。頭はタロウのものになり、体はプロテクターが付き、レオの文字が輝いている。腕にはメビウスブレスが付いている。

ウルトラマンソリッド・バーニングブレイカーがセブンに向かってレオキックを繰り出す。ソリッドはこのように4人のウルトラマンの姿と力を借りて変身しているのだ。

 

レオキックをまともに受けたセブンはそのまま吹き飛んでいき、小惑星に激突する。その反動でジャックにスワローキックを当てる。

 

ソリッド「はっ!ハァァァァァァ…」

 

ジャック「ジョァァ…シェアッ!」

 

ジャックが墜落した小惑星に着地し、タロウと同じ構えをとる。ジャックも立ち上がり、ソリッドに向かっていく。ジャックの怒濤の攻撃をいなしつつ、パンチを当てていく。ジャックの全力のパンチを避け、体勢が崩れた所で怒濤のラッシュを食らわせる。

 

ソリッド「これで!ストリウム光線!」

 

タロウの技であるストリウム光線をジャックに向かって撃つ。ジャックに命中すると、うめき声を上げて爆散した。

 

 

 

セブン、グレート、ソリッドが次元の歪の前に集結する。歪みはどんどん広がっている。

 

セブン「どうにかしねぇと!」

 

ソリッド「無理に光線を撃っては駄目です!あれは邪悪なエネルギーを利用して開けてるんです。光線を当てると超新星爆発にも劣らない威力を発揮します。」

 

グレート「ならどうすればいいの?」

 

ソリッド「こうします!」

 

デバイス「フラッシュストライカー、アウトプット。」

 

ソリッドの体が輝き、再び姿が変わる。頭がコスモスのものになり、体はネクサスジュネッスに変化する。腹部には80のバックル状のクリスタルが付いている。

 

ソリッド「これで邪悪なエネルギーを鎮めます。エネルギーを使い果たすかもしれませんが…」

 

セブン「わかった。終わるまで守ってやるよ。」

 

ソリッド「はい!お願いします!」

 

ソリッドはフルムーンレクトを歪に向かって発射し、塞ぎ始める。

 

セブン「さて…あっちの相手をしないとな?」

 

グレート「はい。」

 

セブンとグレートが見た方向にはソリッドが倒し損ねたにせセブンがアイスラッガーを持って今にも突撃せんとしていた。

 

セブン「グレート、アレを試すぞ。」

 

グレート「アレですか…やりましょう。」

 

すると、にせセブンに向けてセブンがアイスラッガーをウルトラ念力で固定する。

 

セブン「よし!やれ!」

 

グレート「はい!」

 

そしてグレートがアイスラッガーにバーニングプラズマを命中させる。ウルトラノック戦法を上回るスピードと破壊力を持ったそれはにせセブンを軽々と貫通し、破壊した。

 

ソリッドによる歪の修正は終わったが、体力を使い果たしたソリッドはその場で気を失ってしまう。

 

セブン「やれやれ…世話が焼けるな。」

 

グレート「まぁまぁ…帰って報告もしないといけませんし。」

 

 

 

 

 

 

リョウ「ご迷惑をおかけしました!」

 

翌日、目が覚めたと聞いてゾフィーとグレートが入ると、真っ先に頭を下げられ、困惑していた。

 

グレート「いいのよ、別に!」

 

ゾフィー「と言うより…君は奴らが何か知ってるのか?」

 

リョウ「昨日のですね… あれは、サロメ星人が作ったにせウルトラ5兄弟です。」

 

ゾフィー「ウルトラ5兄弟…?」

 

リョウ「はい。 僕の知ってる世界では、長男のゾフィー、つまりあなたから始まり十一男のヒカリまでを含めてウルトラ兄弟と呼んでます。」

 

ゾフィー「私が男か…なんだか想像がつかないな。」

 

リョウ「ハハハ…話を戻します。あのにせウルトラ5兄弟もかつては全滅したはずでしたが、とある宇宙人が侵略のためにその他のロボット怪獣と一緒に復活させたんです。そのうちの一部がこの世界に無理矢理入ろうとしてたので止めようとして…」

 

グレート「この世界に一緒に来た、と。」

 

リョウ「はい…」

 

グレート「あ、リョウ君。まだ光の国にいる気でいるかしら?」

 

リョウ「? はい。まだこの世界に他のロボット軍団が来てるかもしれませんし…」

 

グレート「だったら、恩返しさせてほしいな。」

 

リョウは目をパチクリさせる。

 

リョウ「え…」

 

グレート「敵の捜索も私達でやればいいでしょう。ね、隊長?」

 

ゾフィー「そうだな。大隊長にも言っておくし、妹達にもパトロールに行くように言っておこう。」

 

グレート「だから、せめて観光くらいは、ね?」

 

リョウ「…分かりました。エスコート、お願いします。」

 

グレート「フフッ 喜んで。」

 

 

 

 

これが異なる宇宙のウルトラマン達の邂逅となった。ウルトラマンソリッド——相原リョウが姉弟達のドタバタに巻き込まれない事を祈るばかりである…




というわけで、ソリッドこと相原リョウ君に来てもらいました。続きは無い(予定)

えー…お知らせです。しばらくこの小説の更新が止まると思います。勿論受験をしなければいけませんし。それ以外にもありまして…詳しくは活動報告をご覧ください。


名前だけ出たボーイとジャンヌ…もう出番は無い…かな?もしかしたら本編にもでるかも。

では、次回またお会いしましょう!

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