ULTRAMAN~the other universal story~ 作:アンギラスの息子
ゼアス「なるべく原作通りにお願いします…」
前日談から始まるし、オリジナル設定も入るから必ず原作通りとは行けない。特に一部見てない話もあるし…
ゼアス「どうやってそこらへんを補完するんですか…」
愛ですよ!
ゼアス「なぜそこで愛!?」
今回出てくるパワードバルタンはリバーさんのキャラとなります。使用許可をいただき、ありがとうございます!そういうわけで始まります!
ゼアス「あ!ちょっと! もう…それでは、どうぞ!」
「約束の地」
グレートがM87星雲に来て数日たった。グレートは正式に宇宙警備隊のメンバーに迎えられた。だが、彼女には一つ心残りがあった。
グレート「ピグモンに会いに行けてない…」
惑星イズーに置いてきた友好怪獣ピグモンのことだ。彼女は惑星イズーを離れる際にピグモンと必ず会いに来ると約束していた。ゴーデスを倒した現在、その約束を果たしたい所だが…
グレート「勝手には動けないよね…」
組織に所属する以上は上官命令なしに動くことはできない。そうしてると、隊長、もといゾフィーから通信がはいる。
ゾフィー『グレート、今すぐ隊長室に来てくれ。新しい任務だ。』
グレート「了解しました。」
グレートが隊長室に入るとそこにはゾフィー以外にもう一人、優しそうな男性がいた。
ゾフィー「来たな。今のうちに紹介しておこう。こちらはパワードだ。」
パワード「はじめまして、パワードです。 年齢は同じですから、気軽にパワードとお呼びください。」
グレート「はじめまして。 私のこともグレートでいいわ。」
そう言って二人は握手をする。ゾフィーは彼女らに任務の説明をする。
ゾフィー「謎の船団が惑星イズーに向かっていくのを確認できた。そこで二人に調査、もしくはこれの撃破に当たってもらう。」
グレート(イズーに…!?)
まさかこうもタイミングよく任務で行けるとは思わなかった。謎の船団というものも気になる。
グレート「了解!」
パワード「…了解しました。」
…にしても、パワードは何やら乗り気ではなさそうだが…
惑星イズーへと向かう二人。だが、パワードは何やら考え込んでいる。
グレート「…どうしたの、パワード?」
パワード「あ…いえ。 大したことではないのですが…」
グレート「どうしたの?」
パワード「……あまり、戦うのは好きでは無いのです。 あ、別に侵略者を擁護しようというわけではありません。 敵意の無い相手と戦いたくないのです。 今回もそういう相手であればいいのですが…」
パワードは見た目同様、優しき戦士のようだ。グレートとしても、彼の意見に賛成だった。かつて復讐のため、その心を無くした身である故…
惑星イズーに到着したグレートとパワード。今は人間になっている。ちなみにグレートはUMA隊員服をきている。
パワード「しかし、船団というのは見ませんでしたね。」
グレート「既にどこかに行ったか、姿を隠してるか…」
そう話し合っていると、足元から怪獣が現れた。
パワード「これは…マグラー!」
グレート「前きた時はいなかった怪獣よ! やはり例の船団は…!」
グレートがUMAガンをマグラーに向かって数発撃つ。すると呆気なく倒れてしまった。
グレート「…何者かがマグラーをこの星に持ってきた。 この星には五体しか怪獣はいなかった。今はピグモンしか居ないはずだもの。」
パワード「船団は近くにいるとみて間違いないですね。」
グレート「ひとまず、拠点になりそうな場所に行きましょう。」
グレートとパワードは移動を開始する。グレートには行くあてが存在する。 しばらく歩くと、遺跡が見えてきた。すると中からピグモンが跳ねながらこっちにやってきた。
グレート「ピグモン!久しぶり!」
ピグモン「KYUUUU!KYUUUU!」
二人…でいいのか? は抱きしめ合う。パワードは急展開についていけない。
パワード「えっと…ピグモン…ですよね?」
グレート「ええ。エースちゃん達とここで会って…出会いは最悪だったわね…」
当時のことを思い出して、思わず落ち込み、ピグモンがそれを励ます。なんというカオス状態。そんな時、遺跡の奥から人が現れた。彼女はグレートを見た瞬間、グレートに向かって走り出し、思いっきり押し倒した。
グレート「ううっ…くっ、急に何…を…」
グレートが押し倒してきた相手に驚愕した。その相手とは…
グレート「あなたはあの時の!」
イアン「よお…エース共は居ないんだなぁ…」
かつてエース、タロウと共に倒した相手、ザラブ星人イアンであった。
惑星イズー上空にバルタン星人の船が駐留していた。謎の船団とはバルタン星人の船団だったのだ。そのうちの一隻がイズーに留まって怪獣の実験場としてたのだ。 通路を早足で歩く女性がいる。彼女の名はパワードバルタン チェルシー。怪獣の改造を得意としており、その手腕でウルトラ戦士を苦しめてきた。そんな彼女はある場所に向かっていた。目的地である部屋に入ると、大声を張り上げた。
チェルシー「ヘイ!リン! マグラーをどうしたのデスカ!?」
リンと呼ばれた少女…もとい、三面怪人ダダ リンが振り返る。
リン「マグラーならそこらへんに放した…邪魔だから処分しろってチェルシーが言ったから。」
チェルシー「ああああ!そうデシター!」
チェルシーが自分が命令した事を忘れていたようだ。今さらになって見捨てた怪獣の事を思い出したチェルシーの事をリン不思議に思った。
リン「どうしたの…? 珍しく見捨てたのを悔しがって…」
チェルシー「もう少し改造しておくべきデシタ! あわよくばウルトラマン共をデスロトイできたノニー!」
リン「…ウルトラマンが…ここに、か。」
興味がなさそうに答える。だが、その心の内は逆だった。新しいウルトラマンなのか、それともウルトラ姉弟なのか…
リン(興味が湧くな…)
密かにニヤリと笑った。
どうでしたでしょうか。予告にもちょっと出たオリジナルキャラの三面怪人ダダno.954のリンを早くも出してみました。
ゼアス「ダダなんですね。 有名ですけど、そんなに扱いは良くないですよね。」
だねぇ。 大怪獣バトルじゃあメフィラスに斬殺されるし、ジードじゃあ少し出てきてケイに瞬殺されてたし…ただし、このダダは殺す気は無いぞ!
ゼアス「そうなんですか!」
リンはお気に入りのキャラだし… リンとイアンは異端者をイメージしてつくってたり。
ゼアス「へぇ… あ、番外編が二つも出ましたね!」
光と鋼鉄はリバーさんが続編を書いてくださってます!
ゼアス「バキシムって改造するとシルさんでも苦戦するんですね…うう、不安になってきた…」
お前だってシルの血縁者だろ…? もう少し胸をはれよ…
次回はチェルシーとリンの魔改造怪獣対グレート、パワード、イアンになる予定です。では、次回またお会いしましょう!
ゼアス「ではでは~、です!」