ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

30 / 36
最終回!堂々完結!やった!テレビ本編完っ!

ゼアス「長ったですね…」

ああ…長く苦しい戦いが幕を閉じ、新たな戦いがはじまる。

ゼアス「それでは最終回、どうぞ!」


テレビ本編最終話「towards the future」

UF-0とゲルカドンが80Gとの激しい空中戦が行われていた。ゲルカドンを囮にUF-0が80Gを光線で攻撃する。80GもウルトラアローショットでUF-0を撃ち落とそうとするが、独特な軌道で飛ぶUF-0にはなかなか命中せず、当たっても高い防御力のせいでダメージにならない。

 

キム「そこだ!」

 

さらにキムのハマーが加勢する。ウルトラダブルアローで撃ち落とそうとするが、キムの卓越した技術で避けられ、逆にレーザーでダメージをうけ、地上に落下する。その瞬間を見逃さず、UF-0とゲルカドンが同時に光線を撃つ。ダメージの蓄積した80Gはついに倒れ、爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラホーク1号、3号、チャールズのハマー、そして地上部隊がウルトラマンGとジャックGを相手している。地上部隊は元MAT隊員によって鍛えられた先鋭部隊で、巧みにジャックGにダメージを与えるが、決定打になかなかならない。そこに富士山麓支部から新たな命令が届いた。

 

伊吹「ライトンR30を使え!」

 

ライトンR30――かつてセブンと戦ったペダン星人の侵略ロボット、キングジョーに決定打を与えた特殊弾だ。ただし、射程がさほど無いという欠点があり、かなり近づかなければならない。だが、それを承知の上で彼らはジャックGに突貫していく。ついに射程範囲内までたどり着いた所でジャックGが地上部隊に気づいてしまう。ハンドビームで吹き飛ばそうとした瞬間、

 

チャールズ「そーれ…ここ!」

 

チャールズがレーザーでジャックの注意をそらし、隙をつくった。その間に狙いを定め、ライトンR30を発射した。ジャックGの腹部に命中し、見事これを倒した。

 

 

ウルトラホーク1号と3号は苦戦していた。スラッシュ光線によって放つ攻撃は相殺され、逆にこちらが撃墜されかかっていた。墜されていないのは彼らの技術の賜物だろう。

そんな彼らをみて、ムラマツはある作戦を思いついた。

 

ムラマツ「例のあれを試してみるか…」

 

キリヤマ「少々危なくないですか?」

 

ムラマツ「百も承知だ。だが、この状況を打破するには一瞬でも隙を作るしかない。」

 

キリヤマ「その隙をついて、新兵器のスペシウム弾を…ですか。」

 

ムラマツ「ああ。 よし、フォーメーション・ヤマトだ!」

 

フォーメーション・ヤマト――分離ができるウルトラホーク1号だからこそできるかもしれないが、本来はシルバーガルで行う戦法だ。それでも、成功させるしかない。β、γ機を分離させて、α機が先行する。スラッシュ光線を小刻みに機体を揺らすことで回避し、ウルトラマンGの懐に潜り込む事に成功する。一気に上昇して注意をそらした。ウルトラマンGが追いかけようとした瞬間、β、γ、3号が一斉にスペシウム弾を放つ。

 

スペシウム弾とは、ウルトラマンが放つスペシウム光線を研究することで出来上がった新型の試作兵器だ。理論上はスペシウム光線とほぼ同等の火力がでるが、非常にコストがかかる。

 

スペシウム弾の直撃を受けた受けたウルトラマンGは倒れ、爆発した。

 

 

 

 

 

タロウGとミラーマンの戦闘はクライマックスに突入していた。タロウGがストリウム光線を放つ。だが、ミラーマンは瞬間にタロウGの右目に入り、そこから反射してジャンサーベルの刀身、さらにジェットビートルのキャノピーに入り込む。 ミラーマンはそこから飛び出して必殺技を放つ。

 

ミラーマン「ミラクルキック!」

 

かつてのインベーダーとの戦いにおいて多くの怪獣を倒してきた技のミラクルキックがタロウGに炸裂する。ダメージのキャパシティーを超えたタロウGはついに倒れた。

 

 

 

 

ジャンボーグAとセブンGの激しい切りあいが続いていた。セブンGはアイスラッガーを投げる。だが、ジャンボーグAはジャンサーベルを投げて相殺し、一気に接近して相手を殴り飛ばす。セブンGも負けじとジャンボーグAを背後からアイスラッガーで切り裂こうと手元に手繰り寄せる。だが、ジャンボーグAはそれを飛んで回避する。

 

ナオ「ヘッディングキラー!」

 

さらにヘッディングキラーでセブンGを真っ二つにした。

 

 

 

 

ウルトラマンとゾフィーG、セブンとレオG、ジャックとエースGの戦いも終局へと近づいていた。

 

シル「しかし…きついわね」

 

セブン「如何せん、エネルギーがな。」

 

ジャック「長期戦ですから…」

 

三人のエネルギーは長い戦いで尽きかけていた。

富士山麓支部でもそのことを確認していた。それを見たイデはとある命令をだす。

 

イデ「ジェットビートル、ウルトラホーク1号、マットアローはウルトラマン達のカラータイマーに()()を打ち込んでください!」

 

ジェットビートル、ウルトラホーク1号、マットアローがシル達のカラータイマー及びビームランプめがけてあるものを発射した。それは見事カラータイマーに命中する。すると、シル達のカラータイマーが鳴りやみ、青に変わった。

 

イデ「やったぁー!成功だ!」

 

アマギ「ウルトラマンのエネルギーを供給する特殊弾、実験もできなかったが成功したか…!」

 

エネルギーを得たシル達は光線の発射体制に移る。それを見たゾフィーG達も光線技、M87光線、レオクロスビーム、メタリウム光線を撃つ。

 

シル「マリンスペシウム光線!」

 

セブン「ネオワイドショット!」

 

ジャック「シネラマバーストショット!」

 

対する三人はそれぞれの技の強化版を発射する。拮抗するが、所詮ゴーデス細胞によるコピーでしかないゾフィーG達では歯が立たず、瞬く間に吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

グレートとゴーデスは近距離での殴り合いを繰り広げている。六本の触手による殴打を巧みに防ぎつつ隙をついてゴーデスをなぐりつける。エクストリームに変化した恩恵でスペックも上がっているのだ。ゴーデスが再び触手を絡めようとする。

 

グレート「マリーメイア教官…技を使わせてもらいます! ダブルバスターザンバー!」

 

ゴーデス「ぐおおおお!? 馬鹿な!?」

 

グレートはマリーメイアの技、ダブルバスターザンバーで触手を切り落とした。

 

バスターザンバー――マリーメイアの使う光線技で、エネルギーを剣状に固めて相手を切り裂く技だ。だが、グレートの使う技とは少し違う。エネルギーを電動ノコギリのように回転させ、光線だろうが堅い皮膚だろうが一方的に切り裂くことができるのだ。

 

それ故にアイスラッガーすらはじいた触手を切り落とせたのだ。ゴーデスは触手を切られた痛みに悶える。その隙にグレートはゴーデスを殴り飛ばして距離をとる。

 

グレート「これで決める!」

 

グレートが右手を後ろに引く。そして――

 

グレート「バーニング・マスアクション!」

 

思い切り突き出し、グレートがもつ最大火力の必殺光線〈バーニング・マスアクション〉を放った。光線はゴーデスのバリアと皮膚を正面から突き破る。

 

ゴーデス「馬鹿な…!? 馬鹿な…!! こんな奴らに崇高な私があああああ!!!」

 

ゴーデスはついに倒れた。長い戦いに終止符が打たれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

それから数日たち、グレートとジャクリーンは砂浜にいた。既に分離しており、いつでも宇宙に戻ることができる。

 

ジャクリーン「そういえばグレート。 戦いの前になんて言おうとしてたの?」

 

グレート「そ、それは…その…戦いが終わったら…

 

 

 

 

 

初めての地球の友達になって…って。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「プッ…アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!」

 

グレート「ちょっと!?そんなに笑わないでよ!」

 

ジャクリーン「ごめんごめん。 だって、私たちもう友達でしょ?」

 

グレート「ジャック…ありがとう。」

 

ジャクリーン「だけど…地球に来た時にグレートじゃあ、可愛げが無いわね… アリア・シンドーとか?」

 

グレート「それはジャックの名前でしょ? いいの?」

 

ジャクリーン「もちろん!」

 

グレート「ありがとう、ジャック。何から何まで。」

 

ジャクリーン「いいの。 それじゃあ、グレート。またね。」

 

グレート「ええ…また会いましょう、ジャック。」

 

そう言うとグレートはウルトラマングレートに変身して宇宙へと旅立っていった。再びジャクリーンに会うことを約束して…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シル「あ、こっちこっちー!」

 

グレート「ごめんなさい、待ちましたか?」

 

ジャック「いえ、さっききたばかりです。」

 

大気圏から少し離れた場所。そこにシル、セブン、ジャックが待機していた。グレートを光の国に案内するためだ。

 

シル「仲間と再会できたしね。」

 

セブン「キリヤマ隊長はいきなり殴ってきたがな…再会早々に殴って説教するか普通…」

 

シル&ジャック「「それはセブン(兄さん)が悪い(です)。」」

 

セブン「なんでだ!」

 

姉弟漫才をグレートが微笑ましそうに見ていると、後ろからUF-0が飛んできた。

 

グレート「あれ? どうしたの?」

 

Uグレートが撫でると、急に光始めた。全員がそのまぶしさに目をつむる。光が収まった時、そこには――グレーと黒のゴスロリを着た銀髪の幼女がいた。

 

グレート「…誰?」

 

まあ、そうなるな。 UF-0が発光したと思ったら幼女になっていたのだから。

 

UF-0「お姉ちゃん!」

 

グレート「へっ!?」

 

するとUF-0は急にグレートに抱きついた。思わずグレートは狼狽する。

 

グレート「お、お、お姉、ちゃん? というかあなたは? どうして抱きついて?」

 

UF-0「私? 私はUF-0! お姉ちゃんに助けてもらったから、お姉ちゃんと一緒にいたいの。」

 

グレート「助けた…? でも、私はあなたに怪我をさせて…」

 

UF-0「大丈夫! 全然痛くなかったもん!」

 

グレート(ええ…)

 

グレートとしてはショックだろう。かなり全力で撃った光線が実はほとんどダメージになってなかったのだから。まあ、UF-0自体固い殻に覆われており、光線が当たった程度では傷一つつかないだろうが。

 

UF-0「それに、あの悪い人(ノルバーグ)に操られてた私を助けてくれたもん。」

 

グレートの光線は無駄ではなかったらしい。ノルバーグの残留思念に操られていたUF-0を助けたという。グレートとしても彼女を一人にするのはかわいそうだ。

 

グレート「シルさん。 彼女を連れていってもいいですか?」

 

シル「まぁ、カプセル怪獣として後で登録すれば問題ないわ。」

 

グレート「ありがとうございます。」

 

こうして、グレートはUF-0という新たな仲間を手に入れ、新たな故郷――光の国へと向かう。それは新たなストーリーの序章でもあった。

 




終 わ る と 思 っ た か ?

バカメ!

ゼアス「貴重な尺を使わないでください!」

ごめんごめん。 では、これにてテレビ本編完結です。お付き合いいただきありがとうございました。

ゼアス「次回からはパワード及び僕、ゼアス編なんですよね?」

うん。ただし、その前に完結記念でグレートの設定集を作って、グレートと作者の作品に関するトークショー的な回を作る予定です。

ゼアス「トークショーって…何について話すんですか?」

そもそもウルトラマングレートとは何かとか父グレート、アイリス、マリーメイアの関係とか…まあ、色々とね。



次回が何時になるかわかりませんが…次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。