ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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今回戦闘らしい戦闘は無いです。予想以上に長くなっちゃった…

ゼアス「それはそうとて、どうしたんですか?前からけっこう間があるように感じますけど。」

いや…コスプレサミット行ったりそのせいでコスプレ熱出てきてウェットスーツからウルトラマンのスーツ作れないか検索したり…なんてしてませんからっ!

ゼアス「楽しかったですか?」

楽しかったです…

では、始まります!


第二十一話「Great Friendship」

ウルトラアタック光線とZ光線がぶつかり合い、レオGとセブンが拳をぶつけ合う。ウルトラランスとエースブレードがつばぜり合い、UF-0とゲルカドン対80Gの激しい空中戦が繰り広げられる。UMAの地上部隊と航空部隊はウルトラマンGとジャックGを攻撃する。ジャンサーベルとGセブンのアイスラッガーが火花をちらし、タロウGとミラーマンが激しい近接戦を繰り広げる。

 

そんな中、ゴーデスは進軍し続ける。手をうたなかったわけではない。だが、アイスラッガーやブレスレットははじき返され、ミサイルは一切効かない。光線はウルトラG兄弟が撃つ暇をあたえさせない。そうしている間もグレート――アリアは刻一刻と吸収されようとしていた。

 

 

 

 

 

side:アリア

 

まだ数分と経っていないのかもしれない。だけど、私にとってはもう何時間もいるように感じる。憎悪を撒き散らしながらデガンジャ等のゴーデスに操られていた怪獣達が襲いかかってくる。

 

「しっかりして!グレート!」

 

ジャクリーンが私を励ましてくれる。だけど、もう限界…

 

「グレート!?グレート!!」

 

ジャクリーン…ごめん…

 

「敵討ちはどうするの!?ここで終わっちゃうの!?ねぇ、返事をして!!」

 

敵討ち…ああ…お父さん…お母さん…マリーメイア教官…みんな…ごめんなさい

 

 

 

 

「グレート!グレートォ!」

 

 

 

 

だんだん…視界が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで諦めるのか?アリア!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「…お父さん?」

 

アリアが目を覚ます。そこには死んだはずの父、グレートがいた。

 

ジャクリーン「お父さん?ってことはこの人が…グレートの本当の名前の持ち主?」

 

グレート「ああ。 娘が世話になっております。」

 

ジャクリーン「あ、ああ、いえ、こちらこそ…」

 

思わずジャクリーンは敬語になる。グレートはアリアに向き直る。

 

グレート「こんなところで諦めるわけにはいかないんだろう?」

 

アリア「うん…」

 

マリーメイア「なァーに弱気になってんだよ、アリア!」

 

後ろからマリーメイアが現れてアリアの頭を乱暴に撫でる。そこに母のアイリスも現れる。

 

アイリス「あなたには戦う理由があるのでしょう?」

 

アリア「だけど、もうエネルギーが…」

 

ゴーデスの体内での幻覚との戦いと吸収されまいと耐えていた結果、彼女のエネルギーは枯渇しかけており、アーマーを保てていることが奇跡といっていい状態だった。

 

グレート「我々のエネルギーを全てお前に託す。」

 

マリーメイア「ま、そうなるとあたし達は完全に消滅するだろうけどな。」

 

アリア「そんな!?」

 

アイリス「いいの、アリア。」

 

アリア「良くないよ!!」

 

グレート「ここでゴーデスのエネルギーになり果てるつもりか?」

 

アリア「だけど…!」

 

グレートがアリアを叩いた。

 

グレート「アリア…!耳をすましてみろ!お前を呼ぶ声が聞こえるはずだ!」

 

アリア「私を…呼ぶ声?」

 

確かに聞こえる。京子が、ナオが、ジーンが、多くの人達のウルトラマンを呼ぶ声が。

 

グレート「敵討ちではなく、地球を、宇宙の平和を守るためにお前は勝たなければならない。それがウルトラマンというものだ。わかっているだろう?」

 

アリア「…はい。」

 

だが、アリアの心の中にはゴーデスに勝てるか不安に思っていた。そんな時、ジャクリーンが声をかける。

 

ジャクリーン「グレート…じゃなくて、アリア。その、さ。また、一緒に戦おう?今度は家族の人達と一緒に。そうすればゴーデスにも勝てる。しかも、地球の人達も一丸になっと戦うんだから、絶対に勝てるわ!」

 

アリア「ジャック…ありがとう。」

 

マリーメイア「話は決まったみたいだな。」

 

アイリス「ジャクリーンさん、アリアを頼みます。」

 

ジャクリーン「はい、任されました!」

 

そう言うとグレート達がアリアとジャクリーンの周りに立ち、光になっていく。

 

グレート「後は頼んだぞ…私の自慢の一人娘よ…」

 

そしてグレート達はアリアと一体化する。

 

 

 

 

 

ゴーデス「諦めるが悪い奴らだ…」

 

再び一体化したアリア――グレートとジャクリーン(ウルトラマングレート)にゴーデスが話しかける。

 

グレート「ゴーデス!これ以上好き勝手にはさせない!」

 

ゴーデス「まだこの世界を守ると言うのか?争いの絶えないこの世界を…貴様とて人間の醜さは見てきたろう?」

 

グレート「だが…!」

 

ジャクリーン「ここは任せて。」

 

そう言うとジャクリーンはゴーデスと話し始める。

 

ジャクリーン「本当にこの世界の全てを吸収するの?」

 

ゴーデス「無論。 このような世界に存在する価値は無いからな。」

 

ジャクリーン「仮に全宇宙を吸収したとして、あなたはどうするつもり? 友達すらいない世界で、たった独りで生きていけるの?」

 

ゴーデス「なっ…!?」

 

思わずゴーデスの動きがとまり、グレートを吸収しようとしていたエネルギー球の拘束が弱まった。その瞬間、グレートはエネルギー球を破壊する──!

 

 

 

 

 

 

 

 

苦しい戦いの続いているシル達。シルとセブン、ジャックはカラータイマー及びビームランプが点滅していた。

 

シル「このままじゃ…!」

 

ナオ「くそぉ…こいつらしつこすぎだろ!」

 

その時、急にゴーデスが呻きだした。頭部に謎のひび割れがはいる。そして次の瞬間――

 

グレート「はあああああああ!」

 

光輝くウルトラマングレートが頭部を突き破って飛び出した。やがて光は収まり、ウルトラマングレートの新たな姿――ウルトラマングレート エクストリームへと変化する。

 

ミラーマン「グレートの新しい姿…?」

 

ナオ「また増えたのか…」

 

セブン「あんたがタロウの言ってたグレートか?」

 

グレート「はい。あなたは…」

 

セブン「俺はセブン。こっちがシルでそっちがジャックだ。」

 

シル「話は聞いてるわ。一緒に戦いましょう。」

 

グレート「はい!」




ついにここまでこれた…次で最終回の予定です。

ゼアス「でも、終わりはしないのでしょう?」

ああ…これが終わったらパワードの前日談を含めた話をやって、ゼアス特訓編をやりたいです。

ゼアス「まずは今回でた新フォームの説明お願いします。」

りょーかい。それじゃあ…

ウルトラマングレート エクストリーム
グレート――もといアリアに父グレート、母アイリス、マリーメイアの魂がエネルギーとなって一体化した結果出来上がった最終フォーム。グレート、アイリス、マリーメイアの技が使用可能になっており、スペックもスーパータロウ並に跳ね上がっている。


と、こんな感じです。

では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」

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