ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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最終決戦…の前座回です。今回は戦闘ありません。

ゼアス「珍しいですね。なにかあったんですか?」

いや、特に…戦闘が無い回があってもいいかなーと。

ゼアス「まあ、今回いつもに比べて文字数多いですしね…」

今回は以下の内容が含まれてます。
・チャールズがはっちゃけてる
・グレートの出番ほとんど無し
・ウルトラジャーニーはいいぞ

ゼアス「最後の絶対にいらないですよね!?」


書き終わったし勉強だ…勉強するぞ…

ゼアス「適度に休憩してくださいね?」

するよ…たぶん。(倒れる音)

ゼアス「ちょっと!?大丈夫ですかー!?」


第十九話「決戦のプレリュード」

ジャクリーンは帰還してから基地の医療施設を借りて、グレートの力を借りつつジーンの治療をしている。ウルトラマンのエネルギーを送って生命力を維持しつつ、様々な治療法を試していた。そのうちに他のメンバーはスタンレーが集めたゴーデス細胞の行先を急いで追っていた。ゴーデスセンサーが破壊されていたため、調査は難航した。だが、ジーンをこれ以上苦しませないという隊員達の思いがついにゴーデスの居場所を掴んだ。

 

チャールズ「ゴーデスは現在火山の溶岩の中に身を潜んでいます。」

 

アーサー「火山か…キムにハマーで情報を集めるよう言ってくれ。」

 

キムはハマーで火山付近を飛行し、情報を収集する。すると、恐ろしい事がわかった。

 

キム『ゴーデス細胞は溶岩を経由して火山内で集結、熱エネルギーを吸収して結合しています!』

 

アーサー「熱エネルギーを吸収しているだと…攻撃は絶対にするな!相手の手にのせられてはならん!」

 

キム『了解‼』

 

ロイド「アーミーはどうしますか?」

 

アーサー「…出動要請だけはしておけ。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「やっぱり、ゴーデスを倒すしか治す方法は無いのね…」

 

グレート『勝てるかわからないけれど…やるしかないわ。』

 

ジーンの治療にことごとく失敗したジャクリーン達の結論――ゴーデスを倒すことはとても容易ではない。慢心しているならまだしも、次に出てくる時はおそらくパワーアップしているはずだ。先日の自分達のように。まして、グレート…いや、アリアの父親のグレートやマリーメイアなど全員が吸収された相手だ。

 

ジャクリーン「でも、やらなくちゃいけない。」

 

グレート『ええ、そうね。』

 

ジャクリーンは地球を守るため、グレートは長い闘いに終止符をうつため。その時、銃をかまえたアーミーの兵士が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

アーサー「これはどういう事ですかな?ブリューワー将軍?」

 

UMA基地は突如押し寄せてきたアーミーによって占拠されてしまった。今までUMAと何度か共闘してきたアイク・ユベロスも一緒だ。キムは出撃中だったので無事だが、ロイドとチャールズは拘束されている。アーサーの問いにブリューワーと呼ばれた男が答える

 

ブリューワー「アーサー、きみはゴーデスの居場所がわかっているにも関わらず積極的に攻撃しようとしない。よってこの基地の指揮権をいただきに来た。」

 

アーサー「ゴーデスに今攻撃するのは成長を促すだけです!」

 

ブリューワー「それだけでは無い。聞くところ、ゴーデス細胞に冒された人間を匿っているそうじゃないか。」

 

アーサー「彼女は治療中です!手荒なまねはしないでもらいたい!」

 

そこにジャクリーンが連行されてくる。そこでブリューワーがロイド達に向き直る。

 

ブリューワー「君たちは賢明な人間だと思っている。そこで、私の命令に従う者はいるか?」

 

ロイド「自分は反対です。」

 

ジャクリーン「従いたくありません!」

 

チャールズ「あ、俺は命令ききます。」

 

ロイド「チャールズ!」

 

チャールズ「俺は死にたくないんで。」

 

ブリューワー「よし、二人は独房に入れておけ。」

 

二人は兵士に連れ出された。つづいてブリューワーはキムに命令する。

 

ブリューワー「今すぐ火山に向かって攻撃を開始しろ!」

 

キム「命令パスワードが必要です。」

 

ブリューワー「パスワードとはなんだ?」

 

アーサー「形式上使ってます。」

 

ブリューワー「今すぐ教えろ!」

 

アーサー「あいにく忘れてしまいました。最近忘れっぽくて。」

 

 

 

 

 

ロイドとジャクリーンは独房に連行されていた。独房付近まできた時、ロイドとジャクリーンは兵士を殴り倒した。

 

ロイド「今のうちにジーンを連れて逃げろ!」

 

ジャクリーン「ありがとう、ロイド!」

 

そう言うとジャクリーンはジーンのいる治療室に行き、ジーンを連れてサルトップで基地を出た。

 

 

 

 

 

 

アイク「将軍、例の患者がジャクリーンと共に逃げ出したようです。」

 

ブリューワー「何!? ならば、チャールズ!ジャクリーン達を始末しろ!ゴーデス細胞の蔓延を防げ!」

 

チャールズ「了解!」

 

そう言うとチャールズはハマーで出撃しに行く。アーサーがひたすらブリューワーを諫める。

 

アーサー「そこまでする必要はありませんよ。それよりもゴーデスへの攻撃中止を考えていただきたい。」

 

ブリューワー「人類の敵をみすみす眺めているつもりかね?」

 

アーサー「時期では無いと言いたいのです。あれに対抗する兵器はこちらにありません。強いて言うなら、日本の富士山麓支部なら可能性はあります。」

 

ブリューワー「ならばすぐに要請する。」

 

その時、チャールズのハマーが出撃した。その瞬間、基地内部で爆発が起きて、停電が発生した。

 

ブリューワー「何事だ!」

 

アーサー「UMA憲章には基地が軍隊に占拠された場合、発電機を自爆させて使用不能にせよと書いてあります。」

 

ブリューワー「今すぐ復帰させろ!」

 

アーサー「全支部長の承認が必要です。」

 

ブリューワー「ッチ! 外の車両の通信機を持ってこい!」

 

 

 

 

 

ジャクリーンはジーンを連れてゴーデスのいる火山付近まで来ていた。そこでジャクリーンはサルトップを止めて、火山に向かって歩き出す。すると、意識を取り戻したジーンがジャクリーンに話かけた。

 

ジーン「ジャック先輩…どこに行くんですか?」

 

ジャクリーン「ゴーデス退治によ。」

 

ジーン「危険です。戻ってきてください。」

 

ジャクリーン「後輩からのお願いでも、聞けないわよ。」

 

ジーン「どうしてですか? 先輩がウルトラマンだからですか?」

 

ジャクリーンは驚愕した。まさか、それを言い当てられるとは思わなかった。

 

ジャクリーン「…気づいてたの?」

 

ジーン「いいえ…でも、そんな気がしました。何より、先輩のペンダント、ウルトラマンのカラータイマーと同じ形でしたから。」

 

ジャクリーン「…そっか。うっかりしてたわ。」

 

そこにチャールズのハマーが飛んできた。

 

 

 

 

 

 

チャールズ「攻撃を開始します!」

 

ブリューワー『粉々に吹き飛ばせ!いいな!』

 

そう言うとチャールズはジャクリーンに向かってレーザーを発射する。だが、大きくそれて、地面に当たった。

 

キム「いい腕してるじゃないか!」

 

チャールズ「あれぇ~?おかしいなぁ。」

 

ブリューワー『何をしている!?』

 

チャールズ「メガネを忘れてきてしまって、よく見えません。」

 

ブリューワー『自動操縦に切り替えて狙え!ジャクリーン達の位置を報告しろ!』

 

チャールズ「あ!見っけ!」

 

ブリューワー『どこだ!?』

 

チャールズ「燃料計の隣!」

 

ブリューワー『ジャクリーンの話をしてるんだ!』

 

 

 

 

ブリューワー「酷い部下共だ! 空軍に爆撃要請をしろ!」

 

アーサー「危険です!お止めなさい!」

 

ブリューワー「危険も何もあるか!男なら戦場で戦って死ね!この腰抜けめが!」

 

そう言うと通信機に向かって怒鳴り始めた。アーサーはアイクに愚痴る。

 

アーサー「将軍はどうやらオーストラリアを吹き飛ばしてでもゴーデスを倒すらしい。核だって使うぞ。」

 

アイク「そんなバカな!あれを使うリスクは承知のはずです!」

 

アーサー「それはどうかな…」

 

 

 

 

火山ではF/A18ホーネットによる爆撃が行われていた。ジャクリーンはそれがゴーデスをより活性化させる事を知っており、ブリューワーを止めるために通信をした。

 

ジャクリーン「将軍、攻撃を中止してください。」

 

ブリューワー『ならん!』

 

ジャクリーン「ゴーデスが覚醒してしまいます。」

 

ブリューワー『向こうから出てくるなら願ったり叶ったりではか!何を恐れる‼』

 

ジャクリーン「将軍は奴の恐ろしさを知らないんです!奴は…」

 

その時だった。火山が爆発し、中からゴーデスが現れた。たが、火星で見た姿から大きく変化していた。触手は6本に増え、ナメクジのような体は芋虫に変わっていた。

 

ジャクリーン「これが最終決戦ね…」

 

ジーン「行くんですね…先輩。」

 

ジャクリーン「ごめん、ジーン。」

 

ジーン「謝るのは私のほうです。敵と誤認したり、助けられてばかりで…」

 

ジャクリーン「そんなこと気にして無いわよ。」

 

ジーン「先輩…必ず帰ってきてください。」

 

ジャクリーン「勿論!」

 

そう言ってジャクリーンはゴーデスへと走って行く。最終決戦の火蓋は切っておとされた。




チャック「ウルトラ怪獣講座の時間だ。」

スコット「どうして俺たちがここにいるんだよ…」

チャック「作者とゼアス君が居ないんだ。仕方がない。」

スコット「はいはい…で、今回は?」

邪悪生命体ゴーデス(第二形態)

チャック「全ての元凶である怪獣だな。原作では宇宙の破滅を企む生命体で、火星に来た所をウルトラマングレートと戦闘になって倒されたな。」

スコット「けど、死んでなくて地球に細胞が降り注ぎ、地球を救うためにグレートはジャック・シンドーと一体化して戦う…と。」

チャック「もう一度現れた時が第二形態と呼ばれる姿だな。第一形態がナメクジとイカ、第二形態が芋虫とタコがモチーフだそうだ。」

スコット「どうしてこんなデザインなんだよ…生理的に受け付けられないぜ…」

チャック「そういうことだ。特に欧米人はタコやイカを食べる習慣は無いからな。第二形態はグレートと戦った際にはゼロ距離でのディゾルバーやナックルシューターを受けても平然とし、逆にグレートを吸収した。」

スコット「大ピンチじゃねえか!よく勝てたな!?」

チャック「敗因はジャックに心の弱さをつかれた事…詳しく言うとこの小説のネタバレにもなるから、言わないでおこう。」

スコット「と言っても、最終決戦が一番改変されるじゃねえかよ…」




チャック「さて、次回に関してだが…」

ベス「作者からのメモによると、原型がなくなる位の大改変になるらしいわよ。」

スコット「よくもそんな事思いついたな?あのアホは…」

ベス「あなたに比べればマシじゃない?」

スコット「なんだとお前!」

チャック「ここで暴れるな! はぁ… 次回はかなり遅くなるかもしれないが、付き合ってくれるとありがたい。」

ベス「最終回後は番外編とか次章とかを考えてるらしいわよ。」

スコット「ま、本編が終わってからだな。その前に受験も。」

三人「「「では、次回でお会いしましょう!」」」

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