ULTRAMAN~the other universal story~ 作:アンギラスの息子
ゼアス「意外と早かったですね。」
友人からルミナスのジャックをルミナスユニットと交換でもらったからね…モチベーション上がったよ。
ゼアス「他にはなにかもらったんですか?」
フュージョンファイトのオーブハリケーンスラッシュ、サンダーミラクル、劇場限定のオーブトリニティかな。こっちは持ってる怪獣カード全部と交換したよ。
ゼアス「70親子シリーズがまた増えた…友人さん太っ腹過ぎません?」
確かにね…あと、当時もののセブンのおもちゃとかほしいものが増えたね。8月は金欠不可避だな…
ゼアス「ルミナスとウルトラカプセルとSHODOですね。どれも500円はしますからね…」
足りるかな…では、本編どうぞ!
その日、UMAは怪獣の出現の報告を受けて出撃していた。だが、前のUF-0の襲撃でハマーはとくに被害が大きかったため、全機がメンテナンスをしており、出撃できなかった。そのため、全員サルトップでの出撃だ。だが、それゆえに苦戦していた。
キム「くそっ!ガスのせいで近づけない!」
毒ガス幻影怪獣バランガス――その名前の通り体中から赤い毒ガスをまき散らす怪獣だ。そのために近づけず、攻撃できないでいた。
ジャクリーン「変身してちゃちゃっと終わらせよう!」
グレート『ええ、それが得策…!』
ジャクリーンとグレートが変身しようとした時、あらぬ方向からレーザーがバランガスを直撃し、消滅してしまった。
チャールズ「何なんだぁ、一体?」
キム「とりあえず、行ってみよう。」
そう言って五人はレーザーの発射されたほうに向かっていった。そこには見知らぬ奇妙な見た目のキャノンを持った男性が立っていた。いや、ジャクリーンとグレートは知っている。彼は――
ジャクリーンとグレート『「スタンレー…!?」』
ロイド「スタンレーって…お前と火星に行った奴か!?」
ジーン「ジャック先輩と同じように帰ってきたってこと…?」
スタンレー「久しぶりぶりです…ジャクリーンさん。」
ジャクリーン達はスタンレーを連れてUMA基地へと帰還した。そこでスタンレーから怪獣バランガスの説明を受けた。
アーサー「…しかし、なかなかラッキーじゃないか? 火星から帰ってきた人間が二人もいるなんて。」
そう言ってアーサーは隊員とスタンレー間の緊張をほぐそうとする。だが、ジャクリーンは違った。
ジャクリーン「グレート…私…」
グレート『わかってる。あの人は火星で確かに死んでるわ。』
ジャクリーン「そう…私が彼を埋めた。なのに、生きてる。」
グレート『おそらく…ゴーデス。』
対するスタンレーもジャクリーンを警戒していた。
スタンレー「ジャクリーン…地球にいるという事は、ウルトラマンに助けられたか…それとも彼女がウルトラマンになったか…」
その夜、スタンレーが無人の指令室へと来た。コンピューターの中からゴーデスセンサーを見つけ、今日渡されたばかりのUMAガンで破壊した。そこにジャクリーンが飛び込んできて、スタンレーにUMAガンを向けた。
ジャクリーン「スタンレー!やはり、ゴーデスに操られて…!」
スタンレー「ジャクリーン…気づいていたという事は、やはりあなたがウルトラマン…!」
アーサー「何事だ!?」
二人が銃を突き付け合っていると警報を聞いたアーサー達が入ってきた。
ロイド「これは…どっちがやった!?」
スタンレー「ジャクリーンさんです!」
即座にスタンレーが発言し、皆がジャクリーンのほうを見る。ジャクリーンも反論する。
ジャクリーン「騙されないでください!犯人はスタンレーです!」
チャールズ「結局どっちが犯人なんだ!?」
隊員達が混乱し始める。アーサーも判断しかねていた。最初にコンタクトをとり、ゴーデスについての情報を教えて戦ってきたジャクリーンを信じたいが、スタンレーが嘘をつくような人間ではないと信じたい――彼のくだした決断は
アーサー「二人を牢屋に入れておけ。装身具類もいちおう押収しろ。」
二人から身につけている物を没収し、牢屋に入れた。ジャクリーンはデルタプラズマを没収されてしまい、変身できなくなってしまった。
ジャクリーン「これなら、スタンレーも派手に行動しないと思うけど…」
グレート『むしろ、強硬手段をとるかもしれないわ。』
ジャクリーン「…なんで…スタンレー?」
(私はあなたのことが――)
その時、基地全体に警報が鳴り響いた。看守にジャクリーンが訪ねる。
ジャクリーン「どうしたんですか!?」
看守「基地の近くに怪獣がでたらしい!バランガスとかいうやつだ!」
ジャクリーン「基地の近くに!?まだハマーはメンテナンスが終わってないのに…!」
グレート『そう来たのね…』
バランガスの出現でアーサー自ら出撃した。
アーサー「こい…基地を攻撃したければ私を倒してみろ!」
スタンレーも行動し始めていた。看守をゴーデス細胞が憑依した際に使えるようになったエスパーで殺害し、カギを開けた。最初にウルトラマン達の情報を盗み出し、そして手薄の基地の中からジャクリーンのデルタプラズマを盗み出した。だが、その場面を出撃していなかったジーンに見られていた事に気づかなかった。 ジーンは急いでジャクリーンのもとに向かった。
ジーン「ジャック先輩!大変です!」
ジャクリーン「バランガスが出たんだろ?」
ジーン「そこじゃないの!スタンレーが脱走したの!ウルトラマンのデータとジャック先輩のペンダントを盗んでいったわ。」
ジャクリーン「そんな!? すぐに追いかけなきゃ!」
ジーン「ここから出すから、少し待っててください!」
そしてジャクリーンとジーンはサルトップ3号で先に1号で逃げたスタンレーを追いかけた。それと同時にバランガスも基地から姿を消した。
ジャクリーン達のついた先は工事現場だった。サルトップから降りた二人は慎重にスタンレーを探す。開けたところに出ると、いくつもの窪みから緑色の光が漏れているのが見えた。
ジーン「あれって一体?」
ジャクリーン「おそらく、ゴーデス細胞ね。 ゴーデスの復活を狙ってるのかな…?」
スタンレー「そうだ、ジャクリーン。」
ジーン「!?きゃあっ!」
ジャクリーン「ジーン!」
急にスタンレーが後ろから現れて、ジーンを人質にした。ジーンの頭にUMAガンを押し付ける。
スタンレー「動くな!」
ジャクリーン「くっ…彼女を放しなさい!さもないと…」
スタンレー「さもないと?どうする?これがなければ何もできまい!」
そう言うとスタンレーは懐からデルタプラズマを見せる。ジーンは直感でこれがこの状況を打破するカギだと感じた。
ジーン(なんとかあのペンダントを取り戻せれば…)
ジャクリーン「くっ…どうしても敵対するの?」
スタンレー「ああ。あの時、見捨ててくれなければまだわからなかったがな。」
ジャクリーン「スタンレー…あなたを救いたかった…あなたの事が、好きだったからっ!」
グレート『ジャクリーン…』
スタンレー「それは、火星で聞きたかったな!」
そう言って引き金を引こうとした瞬間、
ジーン「今!」
スタンレー「なっ!?」
ジーンが拘束を逃れ、デルタプラズマを取り返した。ジャクリーンに投げようとするが、撃たれてしまい、あらぬ方向に飛んでいってしまう。それだけではなく、ゴーデス細胞のプールに落ちてしまう。寸前でなんとか手をかけているが、長く持ちそうにない。
ジーン「ジャック先輩!戦って…!」
そう言うとゴーデス細胞の中へと落ちていってしまった。
ジャクリーン「ジーン!」
グレート『ジャクリーン、変わって!』
ジャクリーンとグレートの人格が素早く変わり、スタンレーに蹴りを食らわす。
スタンレー「グウゥ…お前はウルトラマン方か…」
グレート「あの時助けられなかった命…これ以上もて遊ばさせはしない!」
スタンレー「っふ、なぜウルトラマンのデータを盗んだか、知りたくないか?」
グレート「なに?」
スタンレー「こうするためだ!」
そう言うとバランガスを召喚し、光になって一体化する。すると、バランガスの見た目がどんどん変わっていった。銀色と黒色のツートンカラー、胸の紫色のクリスタル、怪しく光る赤い目。まるでウルトラマンのようだ。
グレート「まさか…ウルトラマン…!?」
スタンレー「そう…いうならば、ウルトラマン
ウルトラ怪獣講座~!
ゼアス「今回は厄介な怪獣ですね!」
毒ガス幻影怪獣バランガス
見た目は四本足に羽が生えたみたいなドラゴンともとれそうな怪獣です。体中から赤い毒ガスをはく事ができ、自らを気体にして瞬間移動できます。
ゼアス「すごいチートな設定がきましたね!?デガンジャがかわいく見えてきますよ!」
スタンレーが操っていて、ゴーデスの作った融合怪獣の中では最強と言われてます。初めに市街地、次にUMA基地、そして工事現場と出現しました。毒ガスでグレートを苦しめますが、アロービームでやられました。
ゼアス「設定の割に意外とあっけない…」
海外系はストーリーがいいから…パワードなんて殴る蹴る禁止のアクションだったし。グレートは戦闘がごり押し感が否めないかな。
ゼアス「あと、最後のあれは何なんです?」
え?ウルトラマンGだけど?
ゼアス「せめてゴーデスって表記してください!」
まぁまぁ…しいて言うなら、ザラブ星人イアンの技術をパクった上で作った偽物と考えてくれれば…次回のこの場で紹介するよ、ザラブ星人イアンの紹介も兼ねて。
ゼアス「ならいいんですけど…」
では、次回またお会いしましょう!
ゼアス「ではでは~、です!」