ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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アミア「UF-0編始まるよー!」

ジョーニアス「作者はどうした?またガチャで爆死したのか?」

ゼアス「今度はフュージョンファイトでジードのレアカードが出てテンションフォルテッシモとのことです。」

ジョーニアス「バリバリ元気じゃねぇか…」

アミア「ULTRAMANの十巻が売り切れてて心が折れたって聞いたけど?」

ジョーニアス「…もう何も言わねえ…」

ゼアス「ま、まあ始まります!」

アミア「感想もどんと来~い!」


第十六話「空飛ぶ円盤」

UMAに新たな調査依頼がきており、ジーンはアーミーの第47格納庫に来ていた。白く輝く立体の楕円形の物体。UFOとしか言えないその物体が格納庫に鎮座していた。コンピューターやスキャナーで調査をしていたジーンは通信越しでもわかるほど驚喜していた。

 

ジーン「信じられない…!SFファンタジーにしかないと思っていた物がここにあります!」

 

アーサー『操縦などはどう行うんだ?』

 

ジーン「思考です! 操縦者の思考を読み取って動くんです。壊れているみたいですけど…直してのってみたわ…」

 

ひどくうっとりとした声を漏らす彼女だが、それも無理はない。彼女はエンジニアだ。ジャクリーンの調査船も彼女が設計したものだ。憧れるのも当然だろう。

 

 

 

だが、そのUFOに近づく人がいた。彼はUFOに向かって歩いていく。警備員からライフルを向けられてもなおだ。だが、UFOに触れようとした瞬間、彼は吹き飛ばされて動かなくなってしまった。

 

 

 

チャールズ「この男性、かなり前から脳が働いてません。思考することの無い、動く屍ですよ。」

 

ジャクリーン「ひどい…」

 

チャールズが侵入者を調べ終わり、報告した。アーサーにはなにか引っかかる所があるようだが…

 

チャールズ「こいつぁひどい病気にかかったもんだ。」

 

ジャクリーン「病気とは違うんじゃない?もっと、人為的なものだと思うけど。」

 

チャールズ「見解の違いだねぇ。」

 

 

 

ジーンがアーミーの基地から出た時、車椅子の男が近づいてきた。見たところ、年齢はアーサーと同じくらいだろう。

 

車椅子の男「ちょっといいかね、きみ?」

 

ジーン「はい?なんでしょうか?」

 

車椅子の男「きみはUMAの人間だね?」

 

ジーン「はい、そうですが…」

 

車椅子の男「ならば、アーサー・グランドという男を知っているかね?」

 

 

 

 

ジャクリーン「なんでジーンが帰ってこない…?」

 

キム「何があったんだ?連絡もつかないし…」

 

ロイド「アーミーには連絡しておいた。じきに何かわかるはずだ。」

 

UMAメンバーはジーンが帰ってこない事を心配していた。ついに、アーミーから情報がきた。監視カメラに映っていたのは――

 

ロイド「ジーンと…だれだ?」

 

アーサー「まさか…ノルバーグか!?」

 

ジャクリーン「誰ですか?」

 

アーサー「脳科学者で、自然保護の狂信者だ。以前に人々を洗脳してテロを起こしそうとしたため、我々が逮捕しようとしたのだが、事故によって行方不明になっていたんだ。被害者たちは侵入者と同じ症状だった。まさか本当に生きていたとは…」

 

チャールズ「でも、なんでわざわざジーンを誘拐したり?」

 

キム「復讐か、悲願達成か…としたら、ジーンが危ない!」

 

ジャクリーン「隊長!ジャクリーンを助けに行かせてください!」

 

アーサー「もちろんだ。頼む。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「ここね…」

 

グレート『気をつけて…なにがあるかわからないわ。』

 

ノルバーグの居場所はアーミーが特定していた。ジャクリーンはわざと捕まり、施設内に連れていかれた。それが彼女の作戦だった。牢屋なりに入れられ、ノルバーグが来た所を狙うのだ。だが、行先は牢屋ではなかった。

 

ジャクリーン「あ…あれ?どこここ?何これ?何するの?」

 

巡視は何も答えない。彼もまた、洗脳されているようだ。答える素振りはない。それどころか、ジャクリーンを部屋にあるカプセル状の機械に押し込めた。機械が作動し始めると、ジャクリーンは頭痛を感じ、頭の中を書き直される感じがし始める。だが、途中で止まった。

 

ジャクリーン「…グレート?」

 

グレート『これくらいなら私が防ぐわ。ジャックはジーンを助けることを考えて。』

 

グレートが洗脳装置から守ってくれていたのだ。ジャクリーンは洗脳装置が止まるまでジーンの救出方を練り直すのだった。

 

 

 

 

ジーンはノルバーグによる尋問によって、UFOについて洗いざらい話してしまっていた。ノルバーグの目的はUFOによるUMAの全滅だ。ジーンはそのための人質として、アーミーの基地まで連れていくのだ。彼女が突撃用のトラックと洗脳された兵士たちのいるところに連れてかれると、そこにはジャクリーンがいた。彼女も洗脳されてしまったのか――ジーンは絶望仕掛けたが、ジャクリーンはチラッとこちらを見て、ウインクをした。そして、ノルバーグの演説が始まった。

 

ノルバーグ「諸君!人類は自然を無慈悲に破壊してきた!彼らは協調の道を自ら捨て、破壊の道を進んできた!これからその報いを受ける時だ!一台はUMA基地を占領し、残りはUFOを奪う!」

 

洗脳された兵士たち「「「我らが正義!我らが正義!」」」

 

隊列を組んでトラックに乗り込み、ジャクリーンたちはアーミーの基地へ向かった。

 

 

 

アーミーの基地では、チャールズとキムが兵士達とともに警戒にあたっていた。ジャクリーンが密かに連絡をしていたのだ。

 

チャールズ「はたして来るのかやら…一緒に洗脳されてなきゃいいんだけど。」

 

キム「変なことを言うんじゃないよ! …ほら来た!やるぞ!」

 

ノルバーグのトラックが突っ込み、中から兵士が出てきて射撃を開始した。アーミーも応射する。だが、その後ろにノルバーグと人質のジーン、そしてジャクリーンがいるとは気づかなかった。ノルバーグ達は倉庫内へと入っていった。

 

ノルバーグ「おお…美しい…」

 

ノルバーグがUFOを見て、感嘆の声を漏らし、近づいていく。ある程度離れた時、ジャクリーンとジーンが行動にでた。周りの取り巻きを殴って蹴ってで仕留めていく。だが、そのうちにノルバーグはUFOに近づいていき、ついに乗り込んでしまった。UFOは倉庫の屋根を破壊して、地上のF14トムキャットを光線で破壊していく。

 

ジーン「ウルトラマンの出番ね…」

 

ジャクリーン「そんな都合よく出てきてくれないわよ。」

 

グレート『というか、私たちだものね…』

 

キム「基地が危ないかも…ここはアーミーに任せて戻ろう!」

 

 

 

 

 

ロイド「侵入者を入れさせるな!飛行物体はハマーを無人で出撃させろ!無人砲台もだ!隊長、避難を!」

 

だが、アーサーはパソコンで卓球ゲームをしている。

 

アーサー「…来たな、ノルバーグ。」

 

ロイド「……」

 

キム「ロイド、無事か!?」

 

ロイド「キム!ジャクリーンは!?」

 

キム「外で入り口を守ってる。今の状況は?」

 

ロイド「ハマーで迎撃に出た。はやく施設を奪還しておれたちも行くぞ!」

 

そしてロイド達はUMAガンやキャノンをもって、制圧に出ていった。

 

ノルバーグ『アーサー!アーサー!聞こえるかね!?』

 

アーサー「叫ばなくても聞こえている。」

 

ノルバーグ『五分やろう。その間に基地を捨てるんだ。命は助けてやる。』

 

アーサー「君の目的はこの施設ではないのかね?」

 

ノルバーグ『このUFOに比べればきみ達の施設は古い。私は君が地べたを這えずり、頭をさげる光景が見たいのだよ!』

 

UFOに異変が起き始めていた。エビのようなハサミと尻尾が生え、巨大化し始めた。それに気づかずにノルバーグは話し続けた。

 

ノルバーグ『いいかね、五分だ。それ以上は待たな…うわ!?なんだ…うわああああああああああああああああああああああああ!!!』

 

上から突如、膜が落ちてきて、ノルバーグを溶かした。それと同時にUFOは円盤生物UF-0に変身した。UF-0はノルバーグの残留思念にとらわれ、ハマーや砲台を破壊し続けた。

 

ジャクリーン「今度こそ、ウルトラマンの出番ね。」

 

グレート『ええ、いくわよ!』

 

ジャクリーンはグレートに人格を変わり、デルタプラズマでウルトラマングレートに変身した。相手は180mの空を飛ぶ生物だ。グレートは手のひらから、円盤状の光線を放って応戦する。だが、UF-0は細かく左右に移動したりすることで照準をつけられないようにしたり、避けたりする。

 

グレート「くっ…すばしっこい!」

 

ジャクリーン『忍耐強く、しっかり狙って!』

 

UF-0もグレートも激しい撃ち合いを続ける。そうしている間にUMA基地は格納庫を奪還した。

 

ロイド「チャールズとジーンでウルトラマンの援護に向かってくれ。俺とキムで残りをやる。」

 

二人「「了解!」」

 

二人は出撃準備を始める。だが、グレートは劣勢に追い込まれていた。戦闘の長期化によってカラータイマーがなり始めていた。

 

グレート「はやく決着をつけないと…」

 

ジャクリーン『グレート!上!』

 

すると、UF-0がハサミからリング状の光線を放ち、グレートの動きを止めた。

 

グレート「うあああっ…このっ」

 

ジャクリーン『ぐううぅ…』

 

光線で締め付けられ、苦悶の声がでる。そこにチャールズとジーンが到着した。

 

ジーン「UFOを攻撃するわよ!」

 

チャールズ「任せな!」

 

二人はUF-0を攻撃する。光線がUF-0に当たり、一瞬怯む。その隙をグレートは見逃さなかった。光線を引きちぎり、正拳突きの要領で光線を放つ。UF-0に直撃すると、正気に戻り、宇宙へと逃げていった。

 

 

 

 

ジャクリーン「みんな!基地は大丈夫だった?」

 

キム「ばっちり、私とロイドで取り返したさ!」

 

チャールズ「洗脳された人達ももとに戻して、家に帰す予定さ!」

 

ロイド「隊長がゲームし始めた時はどうしたのかと思ったがな。」

 

五人は笑いあった。隊長が仲間はずれと思ってはいけない。今頃、くしゃみをしてるだろう。




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回はこちら!」

円盤生物UF-0

なかなかマイナーな怪獣ですが、作者のお気に入りです。全長最大180mと巡洋艦なみにあります。

ゼアス「円盤生物ってことは、ブラックスターの生き残りですか?」

いや、こいつは出生不明で、ブラックスター製ではない事だけは公式から言われてるよ。ただ、レオのトラウマを抉りそうな生き物ではあるね。

ゼアス「攻撃方法は光線らしいですけど、どうやって撃つんですか?」

ハサミから出るものと、目からでるものの二種類だね。本編ではグレート相手に善戦し、キャッチリングみたいな光線で動きを封じ込めたけど、チャールズとジーンのハマーによる攻撃でひるんで、そこから反撃されて宇宙に逃げたよ。

ちなみに、ゴーデス追討編でチラッと出てきてます。

ゼアス「え!?本当に!?」



次回、死んだあいつが復活です!

ゼアス「揺れるジャクリーンさんの心…だが、ゴーデスは無慈悲に罠を仕掛けてくる!」

次回、バランガス編!お楽しみに!

ゼアス「ではでは~、です!」

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