ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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リュグロー編始まります。

ゼアス「どうしたんですか?こんなにはやく投稿するなんて。」

勉強詰めで毎日が若干ゃ深夜テンションなだけ…

ゼアス「休んでください!」

親が許さないのよ~…では、どうぞ。

ゼアス「感想もどんどん書いていってください!」


第十四話「宇宙人夫婦」

チャールズはこの頃とあるハンバーガー屋に通っている。目的はハンバーガーでは無い。店番をしている女性だ。ベロニカといい、ハンバーガーの移動販売をしている。この娘がとてもカワイイとはチャールズ談だ。今日も非番だからとベロニカの元へ向かっていた。

 

チャールズ「おーい! ベロニカちゃーん!」

 

ベロニカ「チャールズさん!いらっしゃい!」

 

元気よくベロニカが挨拶をする。誰にでも友好的に接してくれるので、老若男女から愛されている。

 

チャールズ「とりあえず、チーズバーガーとコーラお願い!」

 

ベロニカ「はいはーい!」

 

注文を受けて車内の厨房に向かう。周囲に香ばしい匂いが立ち込め、数分後にはできあがった。

 

チャールズ「今日も美味いねぇ。」

 

ベロニカ「ありがと、チャールズさん。」

 

チャールズ「そうだ! 今度、映画でも見に行かない? お金はこっち持ちで良いからさ!」

 

ベロニカ「え~? それはチャールズさんに悪いよ~!」

 

チャールズ「こういう時はカッコつけたくなるのさ。面白そうな映画なんだよ。新作でさ…」

 

次の瞬間、チャールズが乗ってきたオープンカーが突如爆発した。何の前触れもなく、突然だ。誰も近づいておらず、幸いにもけが人はなかった。だが、

 

チャールズ「お…俺の愛車…高かったのに…」

 

 

 

 

 

その夜、ベロニカは車内で誰かと話していた。話し相手は見えないが、声だけは聞こえる。

 

ベロニカ「リュグロー! 能力を使って迷惑をかけないで! それにあの人は悪い人ではないのよ!」

 

リュグロー「悪い人じゃないだと! お前を口説こうとしてたじゃないか! あんな馬の骨にお前を触れさせるものか!」

 

ベロニカ「どうしても嫌なら、この星の人間になったらどうなの!?」

 

リュグロー「なんでこっちの人間何ぞにならねばならない! 絶対に嫌だからな!」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「…ということがあったらしいの。」

 

グレート『それはまた…ご愁傷さまね。』

 

ジャクリーン「そうじゃなくて! なんかヒントみたいなのないの?」

 

グレート『無茶いわないで…情報が無さすぎよ…』

 

ジャクリーン「それじゃあ、あの店は何なのさ。あんなに改造するなら、すごくお金がかかるはずなのよ。彼女がそんなにお金を持ってるとは思えないけど…」

 

二人は頭を悩ませる。そこでグレートがある提案をした。

 

グレート『次の非番の日に実際に行ってみたら? 丁度あしたなんだし。』

 

ジャクリーン「そっか! その手があったか!」

 

 

 

 

 

 

翌日、ジャクリーンは愛車のヤマハの大型バイクでベロニカのお店まで向かっていた。

 

グレート『案外バイクっていいわね…』

 

ジャクリーン「趣味にももってこいなの。」

 

なんだかんだでツーリングを楽しんでいるグレートだった。この星に帰属するなら、バイクがほしいと密かに思うのだった。 そうしているうちにお店までたどり着いた。昼あとなので、すいていた。

 

ベロニカ「いらっしゃいませ!」

 

ジャクリーン「ハンバーガーとフライドポテトをお願いします。」

 

ベロニカ「わかりました!少々お待ちください!」

 

元気よく返事をして、厨房に向かう。その間にグレートが彼女の脳波を調べ始めた。その時、グレートは奇妙な事に気づいた。

 

グレート『? …これは?』

 

ジャクリーン「どうしたの?」

 

小声でジャクリーンはグレートに訪ねる。

 

グレート『脳波を()()()感じるの。』

 

ジャクリーン「二人分? むしろ少なすぎる気が…」

 

グレート『人間のじゃなくて、宇宙人のものよ。ベロニカが宇宙人だとして、もう一人は…まさか!?』

 

ジャクリーン「どうしたの、今度は?」

 

グレート『この車から感じるの。この車も宇宙人なのよ!』

 

ジャクリーン「まさか!?」

 

グレートはあることを思い出した。昔、ペガッサ星人から聞かされたとある旅人の話だ。

 

グレート『リュグローとベロニカ…』

 

ジャクリーン「? 誰なの?」

 

グレート『宇宙を旅する夫婦よ。様々な惑星を旅しているのに、夫のリュグローは決してその星の人間には擬態しないって聞いたことがあるわ。』

 

ジャクリーン「…つまり、この車が夫のリュグローで、チャールズが妻のベロニカさんに近づいたから愛車がドーン…って事?」

 

グレート『おそらく…ね。』

 

そうこうしているうちに商品が出来上がったので、席に座り、食べ始める。

 

ジャクリーン「あ…おいしい。」

 

グレート『一つ一つ手作りなのね。』

 

ちなみに二人は感覚を共有しているので、同じものを見れ、同じ味覚を共有できる。

 

ベロニカ「えっと…それは困ります。」

 

ジャクリーン「ん?」

 

ベロニカの困ったような声が聞こえ、ジャクリーンが振り向くと、ベロニカがチャラそうな男性二人に絡まれていた。

 

チャラ男A「いーじゃんいーじゃん!」

 

チャラ男B「すこーしだけ!少しだけだから!」

 

ベロニカ「そ、それでも…」

 

ジャクリーン「…あれ、大丈夫かな。」

 

グレート『アウトでしょ。』

 

と言った次の瞬間――

 

チャラ男ズ「「ぎゃあああああああああああ!」」

 

ジャクリーン「っな!?」

 

グレート『! マズイ!』

 

車から電撃が走り、チャラ男二人を気絶させたのだ。周りの人は驚き、逃げ始める。ジャクリーンは二人に駆け寄り、息があることを確認した。

 

ジャクリーン「良かった… ベロニカさんは大丈夫ですか!?」

 

ベロニカ「え…あ、大丈夫、です。」

 

ベロニカも動揺している。彼女にとっても突然の事だったようだ。そこに通報を受けた警察が駆けつける。

 

警察官A「そこの女性!うごくな!」

 

ジャクリーン「どっち!?」

 

警察官B「そっちの胸の大きい方だ!」

 

ジャクリーン「…私もそこそこ大きいのに…Cはあったのよ?

 

グレート『…ドンマイ。』

 

そんなにコントをしてるうちに事態は悪化していった。

 

ベロニカ「待ってください!私は何も!」

 

警察官A「黙れ! ここ最近、貴様の周りで頻繁に爆発事故などが相次いでいるんだ!」

 

警察官B「話は署で聞いてやる!さっさと来い!」

 

そうして警察官がベロニカに手錠をかけようとした瞬間、車が変形――いや、変身し始めた。両腕についた鎌、首と頭が一体化し、巨大な鎌がついている。この姿こそ変身生命体リュグローの真の姿だ

 

リュグロー「妻に…手を出すなあああああああああああ!」

 

そう言ってリュグローは腕の鎌を警察官とついでにジャクリーンに向かって振り下ろした。

 

ジャクリーン「走って!早く!」

 

警察官コンビ「「ひいいいいいいいいい!」」

 

危機一髪で避けれたが、リュグローは妻を守るべく暴れ始めた。

 

 

 

 

ジャクリーン「リュグローを止めよう!」

 

グレート『わかったわ、ジャック!』

 

そうして二人はウルトラマングレートに変身し、リュグローと対峙する。

 

ベロニカ「ウルトラマン…! 待って! リュグローを倒さないで!」

 

その声を聞いてウルトラマングレートは頷く。

 

リュグロー「お前も私達の生活の邪魔をするのか!」

 

そう言って腕の鎌で攻撃し始める。グレートはそれをいなしつつ、リュグローを説得し始める。

 

グレート「一番生活の邪魔をしてるのはあなたでしょ!?」

 

リュグロー「何を言う! 妻に触れようとしたあげく、手をあげて!」

 

リュグローが鎌を振り下ろすが、グレートは横に飛んで避ける。

 

グレート「それはあなたが地球の人達に攻撃するからよ!」

 

リュグロー「妻を守るためだ!」

 

頭の鎌で攻撃するが、正面から受け止め、押し返す。

 

グレート「あなたがベロニカを危険にさらしてるの!」

 

リュグロー「気易く妻の名前を口に!するなああああああ!」

 

リュグローが突如、姿を消した。 すると、後ろからリュグローの鎌の攻撃が直撃する。さらに、鎌の横の部分で殴り飛ばされた。

 

ベロニカ「もうやめて!リュグロー、お願い!もうやめて…っ!」

 

ベロニカが涙を流した。その瞬間をジャクリーンは見逃さなかった。一気にジャクリーンの怒りの炎に火がついた!

 

グレート「この…!」

 

ジャクリーン『…グレート、変わってくれない?』

 

グレート「え? でも…」

 

ジャクリーン『いいから早く!!』

 

グレート「へ!? あ、はい!」

 

ジャクリーンの剣幕に押されてグレートは人格を変わる。ジャクリーンはゆっくりと立ち上がり――

 

ジャクリーン「このっ…バカ野郎おおおおおおおおおお!」

 

リュグロー「ぐぅあっは!?」

 

思いっきりヤクザキックをかました。ちなみに、グレートは身体能力が非常に高い。蹴り一発でレオキックと同威力を出せる。そんな威力の蹴りを食らったのだ。思いっきり吹き飛んだ。

 

ジャクリーン「このアホ! 男なら男らしく正々堂々と真正面から好きな女性を守りなさい! 物に擬態してコソコソと情けない! おまけに女の子を泣かして!バーカ!朴念仁!馬に蹴られろ!ベロニカさんに謝りなさい!散々迷惑をかけて!」

 

ボロクソにリュグローを責め立てる。グレートも絶句し、リュグローに関しては心が折れそうだ。

 

リュグロー「…俺が、悪いのか。」

 

ジャクリーン「当たり前よ!この世で男がしてはいけない事は料理を残すことと、女の子を泣かすこと!」

 

リュグロー「…すまなかった。」

 

ジャクリーン「謝る相手が違う!」

 

リュグローはベロニカの方を見る。そしてリュグローは意を決し、人間へと擬態した。それを見たウルトラマングレートは空へと飛び去った。

 

 

 

 

 

リュグロー「すまない、ベロニカ!本当にすまない!」

 

ベロニカ「いいの! こうしてまた、リュグローと一緒にいられるんだもの!」

 

リュグロー「っ…! ベロニカァ!」

 

ベロニカ「リュグロー!」

 

二人は熱烈に抱き合った。それを遠目にジャクリーン達は見ていた。

 

ジャクリーン「バカップル…」

 

グレート『そんなこと言わない。ジャックはああいう相手はいなかったの?』

 

ジャクリーン「火星に眠っているわよ。」

 

グレート『…ごめんなさい。』

 

ジャクリーン「別にいいわよ。逆に聞くけど、グレートは?」

 

グレート『私は…どうだろう。あの子のことを考えると、胸がギュッとなるけど…』

 

ジャクリーン「…それが恋よ。」

 

グレート『これが…恋…?』

 

グレートの心に恋が芽生えた瞬間だった。はたして、それは成就するのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、リュグローが人間に擬態した姿はチャールズに似てたそうな。




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回は怪獣ではないですよね…」

変身生命体リュグロー

全長120Mの巨体の持ち主で、普段はベロニカのハンバーガー屋の移動店舗用の車に擬態してます。本作では宇宙人は大体擬人化してるので、リュグローも人型ですが、それでも70Mは超えますね。

ゼアス「それを蹴り飛ばすジャクリーンさんって一体…」

ただの蹴りでレオキックと同威力だすグレートが化け物なだけだから…ほら、だからグレートチャンカワイイヤッターって言ってください!(露骨な感想稼ぎ)

ゼアス「グレートチャンカワイイヤッター…じゃないです!次行きましょう!」

瞬間移動ができたり、光線が撃てたりと芸達者で、普通に強豪の一部になれますね。嫉妬深い性格で、チャールズやチンピラを敵対視してました。最後はジャックに説得されて、チャールズ似の男性に擬態してベロニカと暮らしてるとか…

ゼアス「なんでわざわざ嫉妬した相手になるかな…」

チャールズって黙ってればイケメンだから…


では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」

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