ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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てすで遅れました、十二話です。

シンフォギアXD面白いよぉ…なんで奏さん出てこないの~…もうクリスと調はいらないよ~…


第十二話「怪獣と帰還者」

前のブローズとの戦いから数日経ち、UMA基地にて銀色の巨人の情報収集がほぼ終わっていた。まあ、情報を提供したのは一か所だけなのだが。

 

アーサー「ウルトラマン…か」

 

時代を感じるメインパネルに9人の巨人の画像が映っている。数個の突起が胸や肩についていたり、頭にナイフのようなものが乗っていたり、ブレスレットをつけていたり。日本の人々は彼らをウルトラ兄弟と呼んでいたそうだ。

 

アーサー「ならば、あれも兄弟の一人ということか…?」

 

多くの侵略者を打ち破ってきたウルトラマン。彼らは地球人がどのような禁忌を犯しても味方であり続けてきた。だが、もしウルトラマンにとって脅威になった時はどうなのだろうか。

 

アーサー「やはり脅威になりかねない…か?」

 

だが彼はウルトラマンを敵視する気はなかった。彼らが地球を、MAC全滅後も守り続けていたことに変わりはなかったからだ。

 

キム「隊長、アーミーから連絡です。あるものを調査してほしいと。」

 

アーサー「そうか。ジーンとチャールズを呼んでくれ。準備が完了次第、サルトップの3号で向かう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

現場につくとアーミーがすでに展開していた。その中から責任者とおぼしき男性が現れる。

 

アイク「アーミーのアイク・ユベロスです。」

 

アーサー「それで、調査してほしいものとは?」

 

アイク「こちらへ。」

 

そういうと三人は倉庫内に案内された。そこには巨大な恐竜が氷に覆われて鎮座していた。

 

チャールズ「こりゃあすごい。想像以上だ。」

 

アーサー「こいつは首長竜か?チャールズ、これの調査をたのむ。」

 

チャールズ「了解しましたー!」

 

そうして数十分して…

 

 

 

チャールズ「解析が完了しましたー。」

 

アーサー「あれはもう死んでいるのか?」

 

チャールズ「いえ、生きてます。」

 

驚くべき生命力だった。氷の中に何億年と閉じ込められてなお生きているのだ。

 

アイク「こいつはどうすればいいのです?」

 

チャールズ「凍らせておくに限ります。そうすれば動けないし起きない。」

 

そうして二人は出ていった。

 

アーサー「いつまでも凍らせておくわけにもいかんな。」

 

チャールズ「そうですねぇ。いっそ南極まで飛ばせればいいんですけど。」

 

サルトップではジーンが待っていた。

 

ジーン「おかえりなさい。どうでした?」

 

アーサー「でかい恐竜がいた。まだ動いてないが、いつ封印が解けるか…」

 

チャールズ「そもそもどうしてあそこまで大きくなったのか謎ですけどね。」

 

???「ゴーデスの仕業ですよ。」

 

その時、一人の人影が近づいてきた。

 

ジーン「ジャック先輩…!」

 

チャールズ「え!…はっ!? この人がジャクリーンって人!?」

 

アーサー「まさか本当に生きていたなんてな…今日は驚きの連続だ。 ところで、ゴーデスとはいったいなんだ?」

 

ジャクリーン「どこか静かに話せる場所に行きましょう。UMA基地なんてどうです?」

 

アーサー「まさか入隊希望か?その話も後で聞こう。」

 

そう言って4人は基地へ向かった。

 

 

 

グレート『本当に入隊する気なのね…』

 

ジャクリーン「そうした方がゴーデスは見つけやすいよ。」

 

グレート『あくまでも私は反対よ。正体がばれたらどうなるか――』

 

ジャクリーン「だったら、余計なかまが必要じゃない?」

 

グレート『…もういいや。』

 

 

 

アーサー「君の火星での映像は見せてもらった。だが、君はどうやって地球に帰ってきたんだ?」

 

ジャクリーン「ウルトラマングレートのおかげですよ。たぶん。」

 

巨人――ウルトラマングレートとゴーデスが戦っている映像をアーサーに見せ、ゴーデスについての説明を簡単にした。しかしジャクリーンはどのようにして帰ってきたのか。本当はグレートと一体化してきたのだが、さすがにばらすわけにもいかないのでごまかした。

 

アーサー「つまり、あの恐竜もゴーデスに操られてるのか…」

 

ジャクリーン「いえ、操られてはいません。ですが起きれば涼しい場所を探して暴れるでしょう。ましてや知らない場所に一人ぼっちなんですから。」

 

アーサー「…よくわかるな。」

 

ジャクリーン「勘です。」

 

嘘である。本当はグレートが全て教えてくれるのだ。グレートとしては勘弁してほしいところである。

 

グレート『…協力する相手を間違えたのかな…』

 

 

 

その夜、氷漬けの恐竜の元に人影がいた。その人影は機械をいじるとすぐに出ていった。 それと同時に氷がジュクジュクという音をたてて溶け始めていった。

 

 

 

翌朝、事態は最悪だった。氷が半分以上溶け、中の恐竜が出かかっていた。

 

アイク「…この状況をどうにかするぞ。ドライアイスをありったけぶち込め!」

 

だが、懸命の努力も無意味であった。

 

 

 

 

 

ジーン「大変です!昨日の恐竜が復活し、工場地帯へむかっています!」

 

アーサー「ロイドとキムでハマーで出撃!ジーンとジャクリーンでサルトップ2号で現場に向かえ!」

 

 

 

ロイド「あれか?恐竜にしてはずいぶんでかいぞ。ガキの頃に博物館で見たのの倍以上だ。」

 

その通りだ。あの怪獣はブロントサウルスがゴーデス細胞によって変異した恐竜、ギガザウルスだ。

 

キム「前の怪獣と同じで突然変異を起こしたんだろ。行くよ!」

 

ハマーがレーザーで攻撃するが、その厚い皮膚に防がれ、逆に口から吐く冷気をくらいかける。キムの操縦技術で直撃を避け、ヒット・アンド・アウェイを繰り返すが変化が見られない。ギガザウルスはゴーデスの占領を持ち前の生命力で跳ねのけ、安住の地を探すべく冷気を吐きながら進んでいく。

 

アーサー『そのままではダメだ。一度、地上のサルトップと合流してくれ。』

 

そうしてハマーは地上に着陸した。

 

ロイド「どうする?あいつは予想以上に堅いぞ。」

 

キム「装甲貫徹弾を使ったらどうだ?」

 

ロイド「あれは弾数が限られてる。あてるのは難しいぞ。」

 

ジーン「私たちがおとりになれば良いわ。」

 

などと作戦を練っている間にキムはあることに気づいた。

 

キム「ところで…ジャクリーンは?」

 

二人「「…あ」」

 

そう言った瞬間、ハマーが離陸するのが見えた。

 

 

アーサー『やめろ、ジャクリーン。それは値の張る繊細なマシンなんだぞ!』

 

ジャクリーン「忘れました?私は元アストロノート(宇宙飛行士)ですよ。それに、あの子を止める策があります。任せてください!」

 

そういうと、ハマーでギガザウルスの鼻先を飛び、注意を向けさせた。だが、何度か繰り返したところで冷気に当たってしまう。

 

ジャクリーン「ごめん!後は任した!」

 

グレート『任されたわ!』

 

そういうと、人格をグレートに変わり、ウルトラマングレートへ変身した。空手のような構えをとり、ギガザウルスを止めるべく戦いを開始する。

 

ギガザウルス「GYAAAAAAAAAA!」

 

グレート「はぁっ!」

 

ギガザウルスが首を鞭のように振り下ろすが、グレートはそれを受け止める、はじき返す。さらに体を突き飛ばして後退させる。 ギガザウルスはさらにグレートに攻撃すべく後ろ足で立ち上がり、体を起こす。

 

ジャクリーン『わあー…おっきーい…』

 

グレート「のんきに言ってる場合!?」

 

思い切り首を振り下ろし、グレートを吹き飛ばす。さらに首を振り回して追撃する。

 

グレート「く…この…!」

 

なんとか首の範囲から逃げ出すが、カラータイマーがなり始める。すると、ギガザウルスは冷気でグレートを攻撃し始めた。

 

グレート「!…これがチャンスね!」

 

グレートは両手で受け止め、冷気を吸収し、増幅して撃ち返す。全身にくまなく増幅させた冷気をかけて再び冬眠させた。そして、ギガザウルスを持ち上げて人が決して来ない場所に隠して空へと飛び去った。

 

 

 

 

 

 

ロイド「おい!俺のマシンは大丈夫か!?」

 

ジャクリーン「叩けばまた動くよ。さ、帰ろう!」

 

そう言ってロイドを軽くあしらい、基地に帰投した。

 

 

アーサー「ハマーは無事だったし、恐竜もウルトラマンが運び去ってくれたし良しとしよう… それと、君の入隊の権だが…」

 

ジャクリーン「認めてくださるでしょうか?」

 

アーサー「もちろんだ。ようこそ、UMAへ!」

 

その日はジャクリーンの入隊パーティーになった。




作者と!

ゼアス「ゼアスの!」

怪獣講座~!

ゼアス「今日紹介するのは古代怪獣ギガザウルスです!」

ギガザウルスは中世代ジュラ紀に実在したブロントサウルスがゴーデス細胞によって突然変異し、巨大化した怪獣です。

ゼアス「ゴーデス細胞の支配を跳ねのけ、氷の中でも生き続けるほどの生命力があります。 こんな強いウルトラマンになりたいな~…」

タフガイになったゼアスとかやだな…得意技は口から吐く冷気と鞭のようにしなる首での攻撃です。

ゼアス「これを食らっていたグレートさんは吹き飛ばされていたよ。あんな攻撃当たりたくないよぉ…」

太陽光が苦手で、地上を冷気を吐きながら歩いてました。特徴的な屋外撮影が非常に良かったですね。
最後はまちまちで、今作では出さないと決めた光線技のディゾルバーで原子レベルで分解された場合と眠りについた場合の二種類があります。

ゼアス「どっちにしても、最後まで止めようと頑張ったんですね。さすがです!」


さて、次回が何時になるかわかりません。受験期に入っちゃうし…

ゼアス「勉強も頑張ってください、作者さん!」

ありがとう…ゼアス。では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」

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