ULTRAMAN~the other universal story~ 作:アンギラスの息子
フュージョンファイトでヒカリのオーブクリスタル付きが出て来た…嬉しい。
さあ、地球でのたたかいが始まります。どうぞ!
オーストラリア、ここでは謎の現象が確認された。昨日の晩の夜空に謎の緑色の流星群が確認されたのだ。UMAオーストラリア支部は直ちにこの現象の調査を開始した。
UMAオーストラリア支部―資産家のアーサー・グラントを隊長に多くの学者が集結しており、アーサー氏の多大な投資により、その設備は世界一と言われている。島一つを改造し、大量のジェットヘリの「ハマー」の格納、発進能力を有しており、研究施設や医療機関としても一流といっても過言ではない。
アーサー・グラントの1日はスーツに着替え、朝食を食べる事から始まる。スクランブルエッグにトーストと一杯のコーヒーを胃の中へ流し込み、指令室へと赴く。通路で元アーミー所属の副隊長ロイド・ワイルダーに会う。
ロイド「おはようございます、隊長!」
アーサー「おはよう、ロイド。だが此処は軍隊ではない。敬礼する癖を治せ。」
ロイドは未だ軍人時代の癖が治っていないが、非常に優秀な現場指揮官だ。 やがて指令室に入ると、二人が話し合ってた。一人は考古学や生物学の博士号を取得しているチャールズ・モーガン。もう一人はUMAオーストラリア支部で最高のパイロットとしての腕を持つキム・シャオミンだ。
チャールズ「俺の彼女さ。カワイイだろ?」
キム「前と顔が変わってるよ? また変えたのかい?」
チャールズは好色だが、腕は確かだ。
アーサー「おはようチャールズ、キム。」
キム「おはようございます、隊長。」
チャールズ「おはようございます。先日の流星群の解析は終わりました。」
アーサー「ふむ、流石だな。結果を聞かせてくれ。」
チャールズ「結論から言って、流星群ではありません。 しかし、何なのかは一切わかりません。」
アーサー「あれが流星群では無い?」
そこで最後の一人、エンジニアのジーン・エコーが入ってきた。彼女は先日、消息を断った調査船の設計者であり、ジャクリーン・シンドーのハイスクールの後輩なのだ。その件で昨夜は遅くまで泣いていたのだが、復帰したようだ。
アーサー「ジーン、もう大丈夫か?」
ジーン「はい。ご迷惑をお掛けしました。」
キム「また辛くなったら相談するんだぞ? あたしは何時だってあんたの味方だからさ。」
チャールズ「ちょっとぉ、それなら『俺たち』でしょ?」
キム「あんたは女の敵だよ。」
そんな軽口を言い合っていると、先ほど通路で会ったロイドが入ってき、主要メンバーが終結した。
アーサー「全員集まったな。先日からシドニー市内で地震が多発している。そこでジーンとキムにサルトップの2号で調査に赴いてくれ。ロイドとチャールズはハマーの出撃準備をして待機だ。」
4人「了解!」
そう言って4人は行動に出た。 サルトップ―UMAオーストラリア支部が所持する3種の車両で、1号がオンロード、2,3号がオフロードとなっている。そのうちの2号はタルサー砲で武装できる戦闘車両だ。 ジーンとキムはサルトップで出撃した。
シドニーで調査を開始した二人だったが、細胞が降った痕跡は見当たらない。ジーンが通信をいれ、キムと合流しようとしたその時だった。
???「ジーン…この事に関わってはいけない。すぐに身を引いて。」
ジーン「!? だれ!?」
振り返るとそこには火星で行方不明となっていたはずの先輩、ジャクリーン・シンドーが立っていた。
ジーン「ジャック先輩…!?」
ジャクリーン「久しぶり。だけど、時間がないの。ゴーデス細胞に毒された怪獣が目覚める。早くここから逃げて。」
ジーン「先輩…どうして地球に?ゴーデス細胞って…怪獣って?」
ジャクリーン「話は後!早く!」
だが、時すでにお寿司…じゃない、遅し。工事現場から、双脳地獣 ブローズが現れた。
ジャクリーン「っ! 早く逃げてね!」
ジーン「待って!」
ジャクリーンを追いかけようとするも、キムからの通信が来てしまう。
キム『こちらキム!そっちで何があった!?』
ジーン「えぇっと…ジャック先輩が現れて、怪獣が目覚めるって言って…それから怪獣がほんとに出てきて…!?」
キム『ジャクリーンが?というか怪獣が出たんだな!?先にサルトップで行ってくれ!後で合流する!』
ジーン「了解!」
そしてサルトップを走らせる。基地でもハマーが発進した。サルトップのタルサー砲とハマーのエキシマレーザーがブローズを攻撃するが、まるで効かない。その頃、ジャクリーンは…
ジャクリーン「あれがゴーデスに操られてる怪獣なのね?」
グレート『ええ、間違いないわ。』
ジャクリーン「そこで、これの出番というわけね…」
そう言うとペンダント―デルタプラズマ―を服の中から取り出す。手のひらに置き、精神を集中する。そして――
グレート「はぁっ!」
ジャクリーンはウルトラマングレートへと変身した。正確には、グレートに人格を変わり、グレートの力で変身したのだが。グレートとブローズが対峙するが、UMA隊員達は困惑していた。
キム「もう一匹増えた!」
ジャクリーン「待って…様子が違う。」
ロイド「どうする?」
チャールズ「やっつけちまおうぜ!」
そうしてハマーはグレートにも攻撃をする。
ジャクリーン『きゃっ! 私たちは味方だよ!』
グレート「くっ…構ってる暇はないのに!」
ハマーの二人も驚愕していた。
チャールズ「フューッ! すごい装甲だ!」
ロイド「そんなこと言ってる場合か!ヤバいぞこりゃあ…」
そうこうしてるうちに戦闘は開始された。グレートが接近し、空手の如く素早く拳を当てていく。ブローズも上の頭の鞭で攻撃するが、グレートは的確に回避し、ブローズを殴り飛ばした。
グレート「そこぉっ!」
ジャクリーン『いっけぇ!』
さらに殴った態勢のまま、光線を放つ。ブローズに直撃し、炎が吹き上がる。その時、胸のカラータイマーが鳴り始めた。
グレート「嘘!まだ3分も経ってないのに!?」
地球の汚染された環境の中では3分しか戦闘することができない!残された時間はあと僅かだ。そのカラータイマーの音を聞き、ブローズも攻勢にでる。鞭を振り回してグレートを吹き飛ばし、さらに接近しガスを浴びせて攻撃する。
グレート「がっ…あああああっ…」
ジャクリーン『ごほっごほっ…くぅぅ…』
その時、ついにUMAが動き出した。
ジーン「!! あの巨人を援護して!」
キム「あいよ!」
ロイド「了解!」
チャールズ「あいあい!」
タルサー砲とエキシマレーザーがブローズを攻撃する。その痛みにひるんだ瞬間、グレートに殴り飛ばされる。
ジャクリーン『よくもやってくれたなぁ…』
グレート「これでとどめ!」
両手から最大火力の光線を打ち出すと、ブローズは命尽き果て爆散した。そしてウルトラマングレートは空へと飛び去っていった。
ジーン「――報告は以上です。」
アーサー「うむ…ご苦労だった。」
4人は基地へ帰還し、今日の報告をしてを行う。
チャールズ「でもよぉ、仮にその人がジャクリーンだとして、どうやって地球まで生身で帰ってくるのさ?」
ロイド「たしかに謎だ。今回の黒幕の可能性もありうる。」
キム「黒幕なら警告なんてしないさ。」
やはり話題となっているのはジャクリーン・シンドーのこと。そして――
アーサー「この巨人だな…」
ロイド「いったい何者なのでしょう?」
チャールズ「案外、宇宙人だったりして。」
ジーン「ちょっと…」
アーサー「どのみち、我々だけではわからん。ほかの支部にも情報収集を願う事にする。今夜はゆっくり休め。」
4人「了解。」
グレートの知らないところで話が進んでいく。彼女たちが邂逅するのは何時の日か…
お疲れ様です。長くなってしまった…きついきつい。
さて、今回からゲストを呼んで怪獣解説をしていこうと思います!では、どうぞ!
ゼアス「はじめまして、ウルトラ戦士見習いのゼアスです。よろしくお願いします。」
はい。ゼアスと一緒に怪獣解説、がんばっていきたいと思います。では、今回はこちら!
『双脳地獣 ブローズ』
ブローズの解説です。見た目はモグニチュードンとツインテールを足して2で割ったみたいな感じですね。
ゼアス「ガスを吐くのが特徴ですね。戦いたくないなぁ…」
潔癖症にはきついかな?ゴーデス細胞がオタマジャクシにくっついてできた両生類系の怪獣です。
ゼアス「オタマジャクシ…原型ありませんよね?」
そこらへんは多少はね?原作ではグレート相手に鞭とガスで戦うも、バーニングプラズマを2発くらって倒れました。これ以来、グレートはバーニングプラズマを使わなくなりましたね。また、2003年に放映された「新世紀ウルトラマン伝説」ではこの映像が使われました。家にDVDのあった自分は小学生のころ、彼のインパクトに心ひかれたものです…
ゼアス「それからグレート好きに?」
それ以前にコスモス派でしたがね。それでは次回またお会いしましょう!
ゼアス「ではでは~、です!」