ULTRAMAN~the other universal story~   作:アンギラスの息子

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第八話です。アリアが優しさを取り戻す時、奇跡を起こす!と言った感じ…かな。エースとタロウが発破をかけたけど、本格的に火をつけたのは久しぶりに登場のあの人です。
では、どうぞ!



タイトルは…わかる人はわかるかな?


第八話「愛は奇跡を信じる力」

アリアの泣き声が洞窟に響き渡る。彼女の嘆きも最もである。今まで彼女は様々な怪獣と戦い、分かり合ってきた。その心を忘れ、修羅と化して無慈悲に怪獣を倒してきたのだ。その変わり果てた姿を誰が味方とおもうか、誰がウルトラマンと信じるか、これが父の願った姿なのか――

 

 

 

エース「だったら戦えば良いんですよ。」

 

アリア「え…?」

 

エース「守れなかった分だけ命を救うために戦うんです。」

 

アリア「守れなかった分だけ…救うために…」

 

アリアから受けたダメージからある程度回復したエースが言う。

 

タロウ「アリアさんならきっと出来る!大丈夫だよ!」

 

アリア「タロウ…」

 

タロウもアリアを励ます。だが彼女の心は燻ったままだ。そこに名乗りを挙げたのは──

 

ピグモン「KYUUUUU!」

 

アリアに殺されようとしていたピグモンだった。

 

エース「ピグモン…いいのですか?」

 

ピグモン「KYUUUUU!KYUUUUU!」

 

エース「…わかりました。ありがとうございます。」

 

そういうとエースとタロウはアリアをピグモンに任せてパンドンとゴーデスを捜索しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

アリア「…どうして?」

 

ピグモン「KYU?」

 

アリア「どうして私を気遣うの? 私はあなたを殺そうとしたのに…」

 

ピグモン「KYUUUU KYUUUUU!」

 

アリア「私のことが心配…人を愛するのに理由はいらない…?」

 

ピグモン「KYUUUUU!」

 

ピグモンがアリアにこたえ、サムズアップみたく右手をあげる。

アリアの心には決心の炎が灯され始めていた。だが完全と言うには程遠い。もうひと押しだ!その時だった。

 

???『アリア…アリア…!』

 

アリア「! だれ!?」

 

マリーメイア『久しぶりだな…少し見ねぇうちにすっかり変っちまって…』

 

アリア「マリーメイア教官…! 私は…」

 

マリーメイア『皆まで言うな。 理由くらい知ってるさ。 すまねぇ…お前につらい思いさせちまってよ…』

 

アリア「違うんです! 私の心が弱かったから! だから…!だからぁ!」

 

アリアは泣きじゃくる。相手が生きていないとわかっていても、かつて頼り続けた先輩だ。彼女に心の内を吐き出さなければ自分が壊れてしまいそうだった。

 

マリーメイア『すまなかったな…だけど、安心しろ。あたしらは死んだわけじゃない。』

 

アリア「え…?」

 

マリーメイア『お前の心の中で生き続けるんだ。今までも、そしてこれからも。 お前は一人じゃない。それを忘れるな。』

 

アリア「マリーメイア教官…」

 

マリーメイア『あたしらは見守ってるよ。お前のことを、いつまでも。だから立て!アリア! …いや、ウルトラマングレート!』

 

 

 

 

アリア「ピグモン…ありがとう。私も行くよ。」

 

ピグモン「KYUUU」

 

アリア「ねえ、ピグモン。」

 

ピグモン「KYU?」

 

アリア「ゴーデスを倒して、必ずあなたを元に戻す。その時には私はここにもう一度来る。だから…約束してくれる?私を、笑顔で迎えてほしいの。」

 

ピグモン「KYUI!」

 

肯定の意を示してピグモンは右手をあげる。それに合わせてアリアも笑顔でサムズアップをし、外に出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻り、エース達がゴーデスの捜索をし始めた時。

 

タロウ「ピグモン大丈夫かな?」

 

エース「大丈夫。あの子ならアリアさんの心を取り戻してくれるはずよ。」

 

タロウ「そこじゃないんだけど…ま、それもあるよね。アリアさんが優しさを取り戻してくれることを祈るか…」

 

エース「…! あれは!?」

 

エースが見たもの。それは――

 

イアン「ああ…来たな…ウルトラ戦士ぃ!」

 

ザラブ星人のイアンだった。その体にはエースたちの姉シルことウルトラマンのスパークアーマーを模したアーマーを纏っていた。違いは模様の淵の黒い線と悪い目つき、そして姉譲りのおおきな胸だろう。

 

イアン「ああ?アリアとかいうのは居ないのか?」

 

エース「残念ながら不在ですよ、ニセモノさん。」

 

イアン「可愛げのないガキだなぁ…まあいいや。この力でお前から引き裂いてやる!」

 

エース「へぇ? ならば私はあなたを真っ二つにしてあげましょう。」

 

イアン「ほざけ!」

 

そういうとエースとイアンは戦闘を始めた。

 

タロウ「エース姉!いまいく…っ!」

 

援護に行こうとするが、突如現れたG(ゴーデス)パンドンに邪魔をされてしまう。

 

イアン「丁度いい!そいつを足止めしてろ!」

 

Gパンドン「PGYAAAAAAAA!」

 

そんなこと分かっていると言わんばかりに咆哮し、タロウに向かって突撃していく。

 

タロウ「くっ…エース姉!」

 

エース「タロウはそっちをやって!私がこの年増をやる!」

 

エースとイアン、タロウとGパンドンがぶつかり合う。

 

イアンとエースは一進一退の攻防戦を繰り広げる。ウルトラナイフを決めようとするも防がれ、逆に殴ろうとするとカウンターをもらいかける。

 

イアン「だああああああ!まどろっこしい!」

 

そう言うと右手を後ろ、左手を前にてを十字に組んだ。スペシウム光線を放つ気だ!

 

エース「撃てもしない光線で!」

 

にせウルトラマンは光線が使えない。それはエースもシルから聞かされていたので、エースは一気にイアンに接近した。だが――

 

イアン「バカめ!」

 

エース「ぐああああああああ!?」

 

イアンは手から緑色の光線を発射する。その火力はジャックのキネラマショットにも劣らないほだだった!そんなものをエースは至近距離で食らってしまい、吹き飛ぶ。

 

タロウ「エース姉! っきゃ!」

 

エースに気をとられた瞬間にGパンドンからの攻撃を受けてしまい、その上火炎放射を真正面から受けてしまう。二人のカラータイマーが赤く点滅し始めた。残されたエネルギーは残り少ない。

 

イアン「てめえ…さっき真っ二つにするとかいってたよなあ…そっくりそのまま返してやるよ!」

 

タロウ「まて…エース姉じゃなくて…僕からやれ!」

 

イアン「姉妹愛って奴か? いいねぇ…こいつを目の前で殺したらどんな顔が見られるかなぁ!」

 

タロウ「やめろおおおおおお!」

 

イアンの右手がエースの心臓を貫こうとした瞬間だった!

 

 

アリア「はああああああああああああ!!」

 

アリアが飛び蹴りをして、イアンを吹き飛ばした!

 

イアン「ぐっああああ! くそっ!てめえがアリアか!」

 

アリア「…違う。」

 

タロウ「…え?」

 

アリアはファイティングポーズを構え、名乗った。

 

「私は…ウルトラマングレートだ!」

 




はい、第八話でした。 ええ、マリーメイア教官復活(してない)です。 え?退場て言ったよねって? あれは嘘だ。cv大塚氏

長くなってしまった気がするので、ここまでにしておきましょう。本家様共々よろしくお願いします。では、次回またお会いしましょう!

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