ULTRAMAN~the other universal story~ 作:アンギラスの息子
エースさん! タロウさん! 姉妹の力、お借りします!
[フュージョンアップ!]
エース、タロウ、そしてアリア。三人のウルトラ戦士が巡り合ったのは運命だろうか、神のいたずらだろうか。ともかく変身したままではいけない。三人は変身をとき、話し合いをするため遺跡へと向かった。三人はお互いの事情を説明する。エースとタロウはM78星雲のこと、救援の通信のこと、命令でゴーデスについて調べていること。アリアは自分のこと、母星のこと、そしてゴーデスのこと。
エース「…つまり、ゴーデスとは宇宙の破滅を企む凶悪な生命体、ということですか。」
アリア「ええ、その解釈で合ってるわ。」
タロウ「だとしたらマズイよ!早くゴーデスを倒さないと…!」
エース「落ち着いて、タロウ。そもそもゴーデスがどこにいるのかも見当がついてないんですよ?」
アリア「ゴーデスはこの惑星にまだ潜んでいるとみて間違いないわ」
タロウ「わかるの?」
アリア「ゴーデス本体の邪悪な気配はまだ残ってる。もしかしたら、仲間をふやしてるのかも…」
エース「なら、ゴーデスを見つけるのは明日からでも遅くないはずです。この惑星には怪獣は五体。うち三体は倒しましたし、他の怪獣はいないので余裕があります。もう夜遅いですし、今夜は寝ましょう。」
アリア「そうね。」
タロウ「賛成…頭が痛い…」
エース「…タロウはもう少し頭を使えるようにしてください。」
タロウ「ちょっとひどくない!?」
アリア(仲の良い姉妹ね…)
そう言いつつ、三人は遺跡で野宿をした。近くに怪獣がいるというのに…
タロウ「ん~…おはよう…」
エース「おはようございます。一番さいごですよ。」
アリア「おはよう、タロウ。」
三人は起きたのち、遺跡のなかを探索し始めた。なにかゴーデスの痕跡が無いかを調べるためだ。
タロウ「それらしいのはないよ~…」
エース「こっちもダメです。」
アリア「はずれ、というわけかしら…」
かなり奥の方まで来たが、一向に見つからない。あきらめて戻ろうとした時だった。
???「KYUUUUUU…」
タロウ「!? なに、いまの!?」
エース「怪獣の鳴き声…でしょう。」
アリア「行きましょう!」
そう言って三人は奥に走っていく。そこにいたのは――
ピグモン「KYUUUUUN…」
エース「…ピグモン?」
タロウ「ピグモン…だね。」
友好的な怪獣のピグモンだった。体はゴーデス細胞に冒されているものの、自我は他の怪獣達と違い、保っているようだ。
エース「えっと…仲間の怪獣達があの日降ってきた緑色の光を浴びておかしくなった…と?」
タロウ「自分は暴走するかもしれないからここに閉じこもってた…か。大丈夫!僕たちが元凶を倒して元通りにしてあげるから!ね、アリアさ…」
タロウが振り向いた時、アリアはスーツを纏っていた。
タロウ「え…アリアさん?何をする気?」
アリア「決まってるでしょう…そいつを殺すの。」
タロウ「なっ、なんで!?」
アリア「当たり前のこと…そいつがゴーデスの一部になり果ててるからよ」
タロウ「止めて!この子は悪い子じゃない!アリアさんだって分かるでしょう!?」
タロウが必死に止めようとするがアリアは聞く耳を持たない。
エース「待ってください、アリアさん。」
アリア「どうしたの?エース。」
エース「ピグモンを殺すというのなら…私を倒してからにしてください。」
そういうとエースはウルトラリングを合わせ、ウルトラマンエースに変身する。
タロウ「エース姉…!アリアさんだってウルトラ戦士なんだよ!?」
エース「言うことを聞かないのなら聞かせるまでです!」
そう言うとエースはアリアと戦い始めた。
アッパー、フック、ストレート、飛び蹴り。まさに格闘の応酬、やられた分だけ倍返しの状態である。
エース「エースブレード!」
アリア「甘い!」
エース「ガッ…!」
隙を見てエースブレードで切りかかるも、手から出したエネルギーブレードによって防がれ、逆に蹴りをくらってしまう。さらに一気に攻め込まれてしまう。エースのカラータイマーがなりはじめる。もはやこれまでと思ったが――
タロウ「やめろおおおおおお!!」
アリア「なにっ!?」
変身したタロウがアリアにタックルをしてエースから引き離した。
アリア「なんで…なんで邪魔をするっ! そいつは皆の仇の仲間…! 生かしておいてはいけない存在なのよ!?」
タロウ「でもピグモンは違う…! ピグモンはゴーデスの呪縛から逃れようと一生懸命にいきてるんだ! ピグモンはゴーデスの仲間なんかじゃ無い!」
アリア「何を言ってるの…暴走するかもしれないやつをほおっておくのがウルトラマンの役目なの!?」
タロウ「ピグモンは僕たちに助けを求めてた…ピグモンは脅威じゃ無い!守るべき命なんだ!それが僕たちウルトラマンの使命だ!」
アリア「!」
その瞬間アリアは思い出した。あの日、父に言われた言葉を…
グレート『だがアリア、ウルトラマンを名乗るには力が強いだけではいけない。心優しく、弱いものを守る事ができなくてはならない。』
忘れていた―忘れてはいけないあの言葉。これでは自分が悪ではないか。テレスドンはどうなのか。あの怪獣は戦意を無くし、逃げようとしていた。自分がやってきたのは一体何だったのか。
アリア「だったら…私はどうすればいいの…?」
タロウ「え…?」
アリア「命を破壊し続けていた私は…どうやって償えばいいの!?」
アリアの目には涙が溢れていた――
ということで、七話でした。 …多少強引過ぎたかな?
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えーっと…東宝、円谷で好きなキャラ?(カンペ)
個人的に好きな特撮キャラというと…
1 アンギラス
2 ウルトラマンコスモス
3 モスラ
4 ミラーマン
5 ゾフィー
と言った感じですかねー。アンギラスは名前の由来にするくらい好き。
モスラは小さい頃に映画を見て以来、可愛いので好きです。
コスモスは優しさを教えてくれた先生みたいなウルトラマンだし、ゾフィー隊長はメビウス最終話の印象が強く残ってます。
ミラーマンは見た目が好き。無駄がなくて結構お気に入り。
では次回またお会いしましょう!