GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり 作:にょろ35106
今回は短いしあまり面白くないかも・・・・。
輝夜の仕返し・米国以外編
中国。
中華人民共和国、共産党政権の一党独裁国家であり国民の権利は制限が多い。
例をあげれば中国国民は中国で土地を財産に出来ない。
土地は使用権を買っているのであって所有権は国にある。
用途により異なるが四十〜八十年でその権利は消滅してしまう。
また、国家事業などでの住民の追い出しも日常茶飯事だ。
多数の国と異なり国民による選挙制度が存在せず中国共産党全国代表大会で共産党員が代表を選ぶなどの時に共産党員だけの選挙が行われる程度だ。
そして一党独裁の為、党に都合の悪い情報を隠蔽したりと情報操作は日常茶飯事。
ごく稀に民主化を進めようと立ち上がる者もいるが大体が当局に拉致され思想教育と言う名の拷問を受ける。
また中華思想により周辺国家への侵略も行なっている。
チベット、西沙諸島など既に支配された国や地域もあればフィリピン、インド、日本、台湾と領土問題を起こしている。
そしてかつて天安門事件・・・民主化を求めた学生達に対する大量虐殺が行われた。
しかし執拗な共産党の隠蔽工作と情報操作により今では死者は出ていないと信じる者までいる。
「この映像は何処から来ている!!」
「わ、分かりません!国外とのネットワークは間違いなく全て切断し終えています!!」
その日の昼から中国国内はある種のパニックに陥る。
テレビは当局の指令で放送停止措置が取られた。
ラジオも同じく停波させられる。
個人が持つスマートフォン等のモバイル機器、PCによるインターネット接続も現在党命令によって通話・接続が制限状態になっている。
まず、昼いきなりテレビ電波を通じて中国最大のタブーである天安門事件での学生射殺・戦車による轢き殺し映像が流れた始めた。
昼だけあり、繁華街や家電量販店の展示テレビを見ている家族連れも数多くいた。
そんな中、突如として天安門事件の映像が流れ始めたのだ。
この映像は物理的に電源が切られるか送信装置を当局が破壊するまで垂れ流し状態である。
次にインターネット上でまるでウィルスのように天安門事件に関する動画や画像が増殖して行った。
動画投稿サイトの動画が全て天安門事件に関する動画にすり替わり、スマートフォンのストレージやPCのHDD等の記憶装置に天安門事件の動画や画像が勝手にダウンロードされて行き、所有者の意思に関わらず勝手に動画再生が始まったり画像がスライドショーで表示されたり。
この事態が薹総書記の耳に入った時、薹は顔を真っ赤にして激怒し党の総力を挙げて首謀者を草の根分けても探し出せと厳命した。
中国の一党独裁の利点で最終的に国内の電力・通信網を遮断する事で映像や情報の拡散を防ぐことが出来た。
電力遮断は二日間にも及ぶ。
しかしこの行動が国内の民主化勢力に火を付けた。
再び天安門広場に集まる今の学生や民主化団体。
薹のとった行動は過去の再来。
再び戦車や銃弾で血に染まる天安門広場。
通称、第二次天安門事件。
しかし今の時代は外国人旅行者の数も増えており情報の拡散速度も桁違いになっている。
周辺のホテルに宿泊していた外国人旅行者がSNSで虐殺の現場を世界中に拡散したりスマートフォンで撮影した動画が動画投稿サイトに投稿され国際的な非難を浴びる。
当局は発見次第撮影した外国人をでっち上げの罪状で逮捕して行き大使館や本国政府が中国に対し即時釈放を要求する抗議を行い中国は国際社会から孤立して行くこととなる。
ロシア。
現在はロシア連邦、かつてソビエト連邦と呼ばれた共産主義陣営の盟主であったがソ連崩壊に伴い無数の国に分裂した。
その中の首都があったモスクワを今の首都とする連邦国家。
ソ連崩壊からある程度の民主化が進んでいるがかつての体制の名残が所々に見受けられる。
中国と同じく昼頃にそれは始まった。
現在の大統領ジェガノフには大統領選挙時に票の操作が噂されていた。
しかしそれらは一部団体の主張程度という形で取り扱われていた。
SNSを始めネット接続端末に送り込まれる投票所の監視カメラが撮影しかつて不正選挙と主張していた団体の提示した証拠映像。
それらは直接ジェガノフに関連はしないがジェガノフが当選した選挙でありネットを中心に炎上。
前大統領選挙は無効だと主張を始める。
そして米国同様に発達したコンピュータネットワーク網では米国と同じ大規模サイバーテロが発生。
米国より多少強権が発動しやすい国風もありパニックは早々に抑えられたがそれでも金融取引が復帰までの間の金銭的損害は膨大でありジェガノフ以下閣僚達は火消しと混乱した経済の立て直しにかかりきりにならざるを得ない状態になった。
この時に日本が人道的見地から孤立した北方領土のロシア人に物資や燃料などを援助をしたことがきっかけになり後に北方領土問題の全島返還実現に繋がっていったのは別の話だが。
韓国。
何か起こるとすぐに「謝罪と賠償を要求する」が口癖の朝鮮半島の半分を領土とする国家。
隣の北朝鮮とは戦争状態が継続中であるが何故か当の韓国国民は戦争はもう終わっていると思い込む者が多く緊張感が低い。
また国を挙げての異様な程の反日教育で国内の不満を日本に向けさせている。
現に異界と幻想郷の存在が知らされた際も『アルヌスは我が領土』『幻想郷は我が領土』やら『幻想郷は日帝残滓だ』『幻想郷に韓国軍を駐留させろ』だの妄言やら言い掛かりを付ける者達が大勢いた。
ちなみに幻想郷は我が領土であるや韓国軍を駐留させろ主張したことを聞いた紫は冷笑し、藍は主人の功績に泥を塗ったとマジギレし紫が放っておけと制止しなければ今頃この半島は無人の地になっていただろう。
また、何故か大統領経験者が任期終了後に逮捕されたり不審死を遂げたり自殺したりと奇妙な国である。
歴代大統領は支持率低迷時に反日を叫び、日本領土である竹島を不法占拠し現大統領がそこに上陸するなど日本が普通の国であったらとっくに戦争に突入していてもおかしくない国なのだが日本国内に多数いる工作員の反日活動やら自称識者と言う名のシンパ達が何故か日本が悪いと日本政府を批判する奇妙な現象が起きている。
そんな国だが一通りのネットワークは機能しており輝夜の作った報復ウィルスプログラムの餌食となる。
当然ながら社会は混乱する。
だが大統領が爆死すると言う重大事件の起こった米国でさえ僅か三時間以内に大統領継承権者が不安を隠せない状態だが宣誓を行い就任し国民に向けてすぐにメッセージを送った。
だが何故か別に大統領が死んでもいなく事故にもあっていない韓国では大統領は休暇でゴルフに興じており国民の前に姿を現したのはその日の夕方と言う異常事態であった。
当然国民からは非難を浴びる。
マスコミの連日の大統領叩きが始まる。
そして大統領府近くで何故かはわからないがろうそくを持って集会を始める集団が登場。
通称ろうそく集会に参加する人数は回を重ねるごとに増え、何故か歌手までもが参加しステージまで作られ大音量で「これが国か」と嘆きながら大統領は下野せよと歌う。
そしてこの国最大の特徴、国民情緒が法を上回ると言う事と法律が過去に遡及すると言う他国から見ればあり得ないことが平然と行われる。
反大統領派が大多数を占めた途端検察が動き出し大統領の親族会社が政府から優先的に仕事を回してもらって利益を貪っていたとして弾劾裁判が行われる。
歴代大統領のほとんどがやっているのだが・・・・・。
結局この大統領は罷免されるのだがこのろうそく集会に味を占めた国民はこれ以降自分達が気に入らないとろうそく集会を行い都市機能や経済活動を自ら麻痺させると言う事になり自ら混迷の時代に突入して行き最初に攻撃を仕掛けた輝夜もドン引したとか。
そして最後に北朝鮮。
朝鮮民主主義人民共和国と名前とは真逆のとある一族の当主が独裁を行なっている自称国家である。
韓国と中国の間に存在する朝鮮半島の半分を支配している。
日本を含めほとんどの国がここを国として認めていない。
日本海に向けてミサイルをポンポン飛ばしたり人工衛星と称するミサイルを打ち上げ韓国より先に自力で宇宙へ到達したという凄いのか凄くないのかよく分からない集団である。
そして唯一、輝夜による報復ウィルスプログラムが不発に終わった集団である。
理由は単純であり、ネットワークに繋がっている端末が少な過ぎる事であった。
そして大元のLANケーブルを引っこ抜くというアナログな方法でその少ない端末も感染から免れる。
輝夜のウィルスプログラムに足が付かない最大の特徴がウィルスプログラムが作動してから最初に動いたウィルスが残りの稼働時間をカウントダウンすると言うものがあった。
感染先では減少した時間からスタートして行くのでどのウィルスも時間が来れば一斉に自壊する仕組みである。
その為に唯一、しばらくの間支配者である北の将軍がインターネットを楽しめないというダメージで終わったが怒り狂った将軍はネットワーク管理者を一族郎党迫撃砲の的にして残骸は犬に食わせるという鬼畜ぶりを発揮した。
輝夜曰く、ローテクは手強い。
今回は会話ほとんど無かった・・・・・。