GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり   作:にょろ35106

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今回は短文です。
相変わらず捏造設定です。
慧音先生の年齢分からなかったから作者の捏造設定で。
後、今回も他のアニメネタを突っ込んでいます。
慧音先生の口調って難しい。
少しでも油断すると男っぽい感じになっちゃう・・・・・。
ま、いいか(ヲイ


堪忍や。



異文化交流・上白沢慧音の場合

翌朝、対策会議前に首相官邸に紫から電話があり行方不明になった来賓の捜索会議は中止、予定通りの交流等が行われる事になり総理は安心した。

 

 

 

 

慧音はとある公立中学校を視察する予定になっている。

 

今日は幻想郷の教育者が来校するとの事で校長教頭及び視察対象の教室の教師達は緊張していた。

 

幻想郷からの来賓もそうだが付き人の役割を持つ文科省のお偉いさんも来るからだ。

 

いいところを見せれば今後の予算申請も通りやすくなるかもとの打算もあるが。

 

「校長、来賓の情報は?」

 

「教頭先生、こちらです。氏名は上白沢 慧音、女性。幻想郷にて唯一の寺子屋を開いているらしいです」

 

「唯一、ですか・・・・」

 

「ああ、唯一のだそうです」

 

「一人だけ、ですか?」

 

「ええ。教育者は彼女だけだそうです」

 

「一人で全教科を教えてるのですか・・・・。っと、校長。来賓の車が敷地に入って来ました」

 

駐車場に停められた車から慧音と文科省のお偉いさんが降りて校舎の入り口に向かう。

 

慧音は普段幻想郷で着ているいつもの服装だ。

 

「当校の校長です。本日は当校の視察に足をお運びいただき・・・・」

 

校長が無難な挨拶をする。

 

慧音も校長の挨拶が終わると挨拶を返す。

 

「上白沢 慧音だ。本日はこちらの世界の教育機関を知る機会を与えていただき感謝している。なにぶん勝手が分からずに迷惑をかけるかも知れないがよろしく頼む」

 

校長と握手をし校内へ入る。

 

慧音は幻想郷にはない様々なものに興味を惹かれていろいろ質問し、それを校長や教頭が答える。

 

「ところで、慧音先生はどのような教科がお得意なのですか?」

 

「得意な?そうだな、歴史・・・特に日本史が得意だな」

 

「おおっ、それは丁度いい。実は次のクラスは日本史の授業をやっていまして。もし良ければ教鞭をとってみては?生徒にとっても又とない経験になると思うのですが・・・如何でしょう?」

 

校長は慧音と文科省の役人を見る。

 

「文科省としては生徒の経験になるのならば特には」

 

「うーん、そちらが良ければ私は構わないが・・・・」

 

こうして次の教室での慧音の授業が決まった。

 

しかし、校長、教頭、文科省の役人は油断していた。

 

幻想郷には今教えている教科書とは異なる歴史が存在していることを。

 

昨日の聖徳太子が実は女性だったと言う衝撃ニュース以上の事はないだろうと思って。

 

 

「幻想郷の寺子屋で教鞭を取っている上白沢慧音だ。短い時間だがよろしく頼む。まずは聞きたいこともあるだろうし、少しだけ質問していいぞ」

 

歓声を上げる生徒達。

 

「慧音先生に彼氏はいますか!?あとおいくつでしょうか!?」

 

興奮した男子生徒が一気に二つ質問した。

 

ちょっと男子ー、と女子生徒達が呆れて質問した男子生徒に軽蔑の眼差しを送った。

 

「残念ながら今まで付き合った男はいないな。後、女性に年齢を聞くのは失礼に当たるから今後は気をつけるように。今回は特別に答えてやるが八百二十四歳だ」

 

慧音の発言に生徒だけでなく教師達全員が凍り付いた。

 

校長は六十近い。

 

教頭は五十になったばかり。

 

歴史の教師は三十二歳。

 

そんな中生徒達に年齢が一番近そうな外見の女性が校長の十五倍は生きている事に。

 

「け、慧音先生も妖怪なんですか・・・・?」

 

一人の女子生徒が恐る恐る聞いて来た。

 

「ん?ああ、半分な。元々はお前達と変わらないごく普通の人間だったぞ。ハクタクっていう妖怪に取り憑かれて妖怪化したからな。さぁ、そんな事より授業だ」

 

「えー?」

 

という声があちこちから上がる。

 

「はいはい、静かに。静かにしないと頭突きだぞ」

 

生徒達を静かにさせる慧音。

 

静かになった生徒達と教師陣は内心(なんで頭突き!?)と思っていたが。

 

「えーと、今日はどこの部分を?」

 

慧音が歴史担当の教師に聞く。

 

「今日は本能寺の変の所です」

 

「ああ、あそこか。うん、ここは大事なところだ。寺子屋でも必ずテストに出してる所だ。ここなら教科書無しで空で教えられる」

 

「え?」

 

教科書無しと言うところで歴史教師は何か嫌な予感がした。

 

「天正十年六月ニ日、西暦だと千五百八十二年六月二十一日になるな」

 

年代や日付は正しい。

 

生徒の教科書を覗き込みながら(考えすぎか・・・)と歴史教師が安心する。

 

「この日の早朝にだが、吸血鬼・織田信長が妖怪退治師の明智光秀に討伐された」

 

自分達の知る歴史とは異なる歴史が炸裂した。

 

「はぁっ!?」

 

「うぇっ!?」

 

「吸血鬼!?」

 

あちこちから生徒と教師達の声が上がった。

 

「ん?なぜ驚く?常識だぞ?正確には織田信長に成りすましていた吸血鬼・ノスフェラトゥが討伐された。本物の織田信長は本能寺の変のより遥か以前にこいつに血を吸い尽くされ殺されてるからな」

 

「け、慧音先生!ストップ!ストップ!」

 

校長がストップをかける。

 

「どうした?」

 

「そ、それ・・・・事実ですか・・・・?」

 

「嘘をついてどうする?ああ、若い頃の本物の織田信長はかなり・・・こっちで言うところのいけめん?とかだったぞ」

 

慧音は当然の様に言う。

 

日本史に改定が必要な証言がまた一つ飛び出した瞬間だった。

 

 

 




分かる人いるかなぁ・・・・・吸血鬼・織田信長。
GS美神の劇場版ネタを突っ込んでみました。
劇場版は映画館で見たっけなぁ。
らんま二分の一と平成犬物語バウとの同時上映だった。
あかん、年がバレるwww
あ、この世界戦ではGSという職業は存在せず、いいね?


作者の中では慧音先生は半妖怪化した後少しやさぐれて各地を転々。
その途中で妹紅と知り合い腐れ縁に。
500年前幻想郷が紫によって作られた時に住み着き寺子屋を開始。
しばらくしてもこたんインしたお!と妹紅が転がり込んできて以降ほぼ同居と言う設定です。

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