GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり   作:にょろ35106

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期待に答えられるだろうか・・・・・不安。


とある国会議員「常識ってなんだっけ?」

国会議事堂。

 

そこは議会制民主主義政治を行う日本国の政治の中枢。

 

各選挙区から民意による選挙で選ばれた代議士が国会議員として参議院、衆議院の二つに分かれて国の舵取りをする機関。

 

もっとも民意と言いつつも比例代表という制度で民意では落選しつつもこの比例代表という制度で議員になれたいわゆるゾンビ議員も数多く存在している。

 

そんな議員達の揃った議場内へ姿を現わす者達。

 

特地よりの来訪者、ロゥリィ、テュカ、レレィ。

 

そしてその特地にて遭遇し、なんと日本国内に存在する世界、幻想郷。

 

その幻想郷よりの来訪者達。

 

そしてその幻想郷に住んでいた自衛官、伊丹耀司。

 

特地に派遣された駐屯部隊の深部調査隊隊長、桑原惣一郎。

 

総勢十名が入場をした。

 

屠自古はそのままでは驚かれると渋々床に届くまでの長さのあるスカートを履かされている。

 

パニックを防ぐ為、今の所神子が聖徳太子である事は内閣の判断で伏せられている。

 

「あれが特地と幻想郷の人間・・・・?」

 

「いや、幻想郷には妖怪もいると聞いていたが・・・・」

 

「あの子の横に浮いているの・・・風船・・・・?」

 

「幻想郷の方は伊丹とか言う男以外は全員女の子じゃないか・・・」

 

議員達が思い思いの言葉を言う。

 

用意された椅子に腰掛け、委員長が開会を宣言し質疑応答は始まった。

 

 

 

公共放送の国会中継は高視聴率を出し始める。

 

きっかけは某巨大掲示板に書き込まれた国会中継にエルフが出ていると言う一言。

 

それを目にした人々がテレビのチャンネルを国会中継に変える。

 

街中の巨大ビジョンや家電量販店の販促用展示テレビ、公衆浴場や病院のロビー等に設置されたテレビは全てこの放送を映している。

 

 

 

 

 

一行が待機していた頃から首相補佐官と外務省の役人が特地のピニャ、ボーゼス、そして幻想郷の八雲紫ととある部屋で会談を行っていた。

 

ピニャとボーゼスには通訳として富田、栗林が同行している。

 

まずピニャとボーゼスに伝えられたのは日本国内の無人島の収容所に六千人の捕虜がいるが扱いに苦労していること。

 

日本には身代金を要求する意図はなく、何らかの形での譲渡を求めたい、若干名ならば捕虜の即時引き渡しを行えると伝える。

 

「ところで、幻想郷も特地からの襲撃を受けたと聞きます。そちらにも捕虜が?」

 

首相補佐官が話を振ってくる。

 

「いいえ、幻想郷には異界の捕虜はいませんわ」

 

「いない?一人も・・・ですか?」

 

「ええ。幾人かは門の中に逃げ帰りましたがそのほぼ全てを私の可愛い藍が皆殺しにしましたの。何人かは人里から外の山や森に逃げ込んだようですが・・・」

 

「では、まだ山や森にいるかもと?」

 

「いいえ、まず不可能ですわ。一晩ならいざ知らず、幻想郷の山や森で人間が二晩三晩も生き残るには相当な幸運が必要ですもの。まず妖怪の胃袋の中ですわね。そうそう、襲撃のあった日の夜に散歩をしていたら出会った常闇の妖怪のルーミアがお腹いっぱいで上機嫌だったのを思い出しましたわ。足元に血塗れの鎧と頭蓋骨が転がっていましたの」

 

「・・・・・・・」

 

紫の発言に顔を青くする一同。

 

「と言うわけですので、捕虜はいませんのでお気になさらず」

 

にこやかに物騒な事を言う紫に全員が引いた。

 

「え、ええと・・・・日本国から幻想郷に依頼したいことは・・・・」

 

首相補佐官が紫に依頼した事。

 

それは日本国内の行方不明者の中で幻想郷に迷い込んだ者がいないかどうかの確認だった。

 

「その程度であれば構いませんが必ずしもご期待に添えるかどうかは断言できませんわよ?人里は人間の自治運営ですから、私からは人里に対し依頼するぐらいしか出来ませんので。また、人里に辿り着くか人間に友好的な妖怪に遭遇する前に喰い殺された人もいるかも知れませんが知る術はありませんのであしからず」

 

この時点で紫の交渉は終わった。

 

紫は交渉が終わり次第議場に向かうと伝えてあり、与野党も外務省との交渉が終わり次第八雲紫がこの場に来ると知っている。

 

誰もが普通にドアから入ってくると考えていた。

 

伊丹を含めた幻想郷の一行以外は。

 

案の定だった。

 

しかもあろうことか偶然にもカメラに映っている場所に紫はスキマを開いた。

 

撮影スタッフもギョッとし思わずズームにする。

 

当然、その映像は日本中に放送されている。

 

突如として空間が裂け、その向こうに無数の目が浮いている不気味な空間。

 

その中から紫が出て来るとすぐにスキマは閉じる。

 

なお、ネット上は・・・・

 

 

今の何!?

 

空間が裂けた!?

 

何もないところから人が現れた!?

 

 

 

と大騒ぎ。

 

「静粛に!静粛に!」

 

委員長が騒めく議場内を落ち着かせようとする。

 

「間に合ったかしら?」

 

「その代わりスキマ移動を見た人達が大騒ぎですけれどね」

 

伊丹がさも当然のように答える。

 

伊丹が委員長に今のは紫の能力であることを説明しなんとか落ち着きを取り戻す。

 

 

 

 

落ち着きを取り戻して最初に行われたのは桑原に対する質疑であった。

 

幸原と言う議員が質問者であった。

 

「桑原参考人にお尋ねします。当時自衛隊保護下にあった避難民の六分の一、約百名が、通称ドラゴンによって犠牲になったのは何故でしょうか?」

 

バンッと机にフリップを置く幸原。

 

委員長が桑原を指名し彼はマイクの前に立つ。

 

「お答えします。ただ一言、ドラゴン・・・・特地では炎龍と呼ばれますが、強かったとしか答えようがありません」

 

「私は自衛隊の方針や政府の対応に!問題は無かったのかと聞いているのです!現場指揮官として犠牲者が出たことをどう受け止めているのですか!?その答弁は力量不足の責任転嫁ではないのですか!?」

 

再び桑原が指名される。

 

「私は自分の判断、部下の行動の全てにおいて問題は無かったと確信しています。そもそも、銃の威力が弱過ぎました」

 

はっ?と言う顔をする幸原。

 

「委員長、発言の許可を」

 

伊丹が手を挙げる。

 

「えー、伊丹耀司さん。どうぞ」

 

「ありがとうございます。まず、今現在自分は幻想郷に居住していますが休職中の自衛官です。まぁ、なかなか退職願が受理されないのですが・・・」

 

こほんっ、と咳払いをする。

 

「えー、当時炎龍と戦闘に突入した際の戦いを見ていました。と言うより、自分も参加しました」

 

「み、民間人に銃を渡したのですか!?」

 

幸原が驚きつつも不敵な笑みを浮かべる。

 

「いえ、自前の武器です。小型の試作品レールガンを護身用にと持たされていたのでそれを使いました」

 

「れ、レールガン!?」

 

議員の誰かが思わず声をあげた。

 

ネット上でも

 

 

レールガン!?

 

ハイテクすぎだろ!?

 

米軍ですら大型の試作品を作ってる最中なのに!?

 

とのコメントが流れる。

 

 

「このレールガン、後に当時桑原隊長さんとその部下の方達が使用していた銃器と比較実験を行っています。そうですよね?」

 

伊丹は防衛省の方を見る。

 

「委員長」

 

防衛省の副大臣が手を挙げる。

 

指名され、答弁台の前に立つ副大臣。

 

「えー、伊丹氏の発言にありましたレールガンですが、確かに幻想郷の協力の元に比較実験を行っています。銃器比較実験では伊丹氏の所持していたレールガンの威力は隊員達の使用していた銃より威力があったのは確かです。ですが本省がサンプルとして入手した鱗を解析した結果、ダイヤモンドの次に硬く、そして重量は七分の一です。さらに超高温の炎を吐くと言う、まさに空を飛ぶ戦車。他のサンプルの鱗に行った射撃実験ではレールガンでも表面を削ることしかできないという結果に終わりました。更に付け加えれば、伊丹氏のレールガンは試作品段階であり、また戦闘を想定していなかったために専用の弾丸をそれほど所持していなかったこと、及びバッテリーの連続使用可能時間からみてももし伊丹氏が十二分な弾丸を持ち、また仮にの話ではありますが自衛隊員が同様の武器を所持していたとしましてもこの炎龍を倒す事は不可能であったでしょう」

 

席に戻る副大臣。

 

「えー、防衛省の方ありがとうございます。ついでに言えば退職届を早く受理してくれるともっと嬉しいです」

 

この発言に与党の一部の議員からは笑い声が漏れた。

 

「えー、幸原議員。あなたが本当に質問したいのはこんな事じゃないでしょう?異界・・・・あ、こっちじゃ特地か・・・特地にて確認された核爆発に匹敵する大規模爆発についてでしょう?」

 

「そ、それもあります」

 

「ならばお答えしましょう。あの時炎龍はすでに自衛隊及び我々を“餌”ではなく“敵”と認識していたと思われます」

 

「何故、そう思われたのですか?」

 

「無防備な状態で逃げていた避難民には目もくれずに自衛隊車両を執拗に狙い続けたからです。片目を潰しても逃げずに狙い続けてました。だから私は決断しました。決着をつけるしかない・・・。だから核爆発を起こしたのです」

 

「今、核爆発を起こしたと言いましたね!?核兵器を所持しているのですか!?幻想郷は日本国内にあるなら、当然非核三原則が」

 

「言葉を遮りますが、核兵器は使用していません」

 

「なら、どうやって核爆発を起こしたと言うのですか!?」

 

「お空ちゃんに頼んで小型の太陽を創って貰いました」

 

はっ?

 

と言う表情をする議員一同。

 

いや、議員だけでなくテレビを見ていた人々もほぼ全てが同じ顔をした。

 

ネット上でも

 

 

え?

 

どゆこと?

 

ちょっと意味がわからない

 

 

等のコメントが。

 

「えー、お空ちゃんに関しての詳しい説明は彼女が行います」

 

伊丹の発言の直後にさとりが手をあげた。

 

「えー、古明地さとりさん。どうぞ」

 

伊丹と入れ替わりさとりが答弁台に立つ。

 

なおネット上では、

 

 

ロリッ子キター!

 

かわいー!

 

 

等のコメントが。

 

 

「こちらが私のペットのお空、霊烏路 空です。いい子ですよ?」

 

お空の写真を貼り付けたフリップを出すさとり。

 

「ぺ、ペット・・・・・?」

 

「人間じゃ・・・・いや、黒い翼が生えてる・・・!? 」

 

等、議員席がざわめく。

 

「お空ですが、八咫烏の分霊を持つ地獄鴉の妖怪です」

 

「妖怪・・・!?」

 

「はい。八咫烏は太陽、つまり核融合の制御能力を持ちます。高温が平気なのでお空には地霊殿下の灼熱地獄跡の管理を任せています」

 

パクパクと言葉を出せない幸原。

 

ネット上では

 

 

妖怪!?

 

つか、核融合を制御する妖怪!?

 

何気に灼熱地獄跡って言ってたぞ!?

 

 

等のコメントが。

 

 

「核融合を制御する能力があるので小型の太陽を作ることができます。その小型の太陽の制御を放棄すれば大爆発が起きます。これが恐らくは核爆発というものなのでしょうか?お空を直接ここに連れてこなかったのは鳥頭ですぐに物事を忘れてしまう上に難しい話がダメだからです。面倒になると周りの物を吹き飛ばす困った子なので」

 

ペコリ、と一礼しさとりは席に戻る。

 

唖然とし幸原は幻想郷側への追求を諦めた。

 

その後は再び質疑応答が再開される。

 

幸原は異界のレレィ、テュカの順番で質問をする。

 

だがそれらの質問はどう聞いても自衛隊を攻撃するための材料探しである。

 

 

 

 

 

豊聡耳神子は現世の政に興味があった。

 

だから外界へ来る前に鈴奈庵で借りた無縁塚で拾われ修繕された外界の本“六法全書”を始め憲法・法律関係の本を隅の隅まで読み漁った。

 

それこそ外界の憲法学者・法律学者顔負けの知識を今の彼女は有している。

 

自分が人として生きていた時代から千四百年近く経った今の政がどれだけ進歩したのかを楽しみにしていた。

 

だが。

 

これはなんなのだという思いが湧き上がって来る。

 

聴こえ過ぎを防ぐ為にしている耳当てを外した神子の耳には様々な声が入って来る。

 

常人にはザワザワとした雑音にしか聴こえず誰がどんな言葉を発したかを理解しろなど無理な相談である。

 

だが神子は持てる全ての力を総動員し耳に入る言葉を聞き分けている。

 

 

足の引っ張り合い。

 

粗探し。

 

 

そうとしか言いようがない。

 

与党と呼ばれる政を行う集団に対し野党という有象無象の集まった集団が野次を飛ばし発言の揚げ足をとるのに必死にしか見えない。

 

本来の与党の政に対し欠点を指摘し建設的な提案を行うと言う野党の役割の姿はそこにはない。

 

 

 

「と、屠自古よ・・・・。太子様のお顔が怖いのじゃが・・・・・」

 

「は、ははっ・・・・。ふ、布都、き、気のせいだろう・・・・・・」

 

そう言い返すも屠自古の目にも神子の顔が怒りを抑えている顔にしか見えない。

 

外からはゴロゴロと微かに音がする。

 

「と、屠自古よ、雷を鳴らすでない・・・・」

 

「何もしていないぞ・・・・本当だぞ・・・」

 

蘇我屠自古は亡霊である。

 

亡霊はその力の段階により雷を鳴らす、落雷を起こすなどが可能になる。

 

屠自古は落雷を起こせる。

 

一方、豊聡耳神子はその逆であり神霊・・・神に至っている。

 

亡霊に出来て神に出来ないなど誰が言ったのか。

 

今の国会議事堂上空は神子の怒りに合わせ急速に暗雲が垂れ込めゴロゴロと音が鳴り始めている。

 

だが今のここでは客人の身であり、必死に怒りを抑えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸原の質問はロゥリィに行われている。

 

政府と自衛隊の非を探すのに必死なその姿。

 

ロゥリィはただ一言、「あなたおバカぁ?」と答えた。

 

言葉が続き、幸原が怒りで口元をピクピクさせる。

 

年長者を敬え、自分は常日頃からそう主張している、とロゥリィに喰ってかかる。

 

ロゥリィの雰囲気が変わった事を伊丹はすぐに察し惨劇を止めようと行動を起こした。

 

「委員長!幸原議員の重大な勘違いを正すために発言の許可を!!」

 

あまりに必死なその姿に思わず発言を許可する委員長。

 

「えー、一般的に人は外見から年齢を判断します。しかし、外見と年齢が釣り合わないこともあるのです」

 

「じゃあ、そちらのロゥリィ・マーキュリーさんはおいくつですか?」

 

女に年齢を聞くものじゃないと言っていたが伊丹が促しロゥリィは年齢を言う。

 

「九百六十一歳よぉ」

 

「十二、三歳にしか見えんぞ・・・・」

 

「そ、そちらのテュカさんは?」

 

「百六十五歳」

 

女性議員がゴクリと息を飲む。

 

「ま、まさか・・・・」

 

議員達がレレィを見るがレレィは「十五歳」と答える。

 

レレィが伊丹と代わり、異界の種族のことを説明する。

 

ポカンとする議員達。

 

「でも、幻想郷も凄い。あそこに座ってる三人、全員千四百歳超えてる」

 

レレィが神霊廟一行を見て言う。

 

「はぁっ!?」

 

思わず何処かの議員が声を上げた。

 

幻想郷は日本国内にあるなら住んでいるのも当然ほとんどが日本人である。

 

そしてあそこにいる一行も古風だが名前からして日本人。

 

その一行が千四百歳越えだと聞かされて驚かないはずがない。

 

議員がさとりを見た。

 

「あ、私も同じくらいです」

 

あんぐりと口を開ける議員達。

 

そのまま視線は妖夢にスライドし

 

「あ、わ、私はそんな年齢じゃありませんよ!?」

 

手を振って否定する姿にホッとする議員達。

 

「私、まだたったの六十歳ですから!ピチピチですから!」

 

まさに上げて落とす。

 

遠くから見てもツヤと潤いのある肌を持っているのに六十歳。

 

女性議員達はその秘訣を知りたがる。

 

そしてそのまま視線は更にスライドし八雲紫が座っているところには何故か八雲紫の服装をした幼女がいた。

 

「やくもゆかり、ろくさいです!」

 

「うわー・・・・」

 

絶対に面白がってると伊丹は確信した。

 

騒めく中で紫は「プークスクス」と笑いながらいつもの姿に戻った。

 

なお、ネット上では・・・・

 

 

今の女の人、幼女に変わった!?

 

もうわけわからん!

 

誰か説明プリーズ・・・・・。

 

 

とのコメントが。

 

 

 

「ここには来ていないけど、待合室で待ってるウサギの人は百八十万歳になったばかりだって言ってた」

 

「「「「「「はああぁぁぁぁぁっ!!!!?」」」」」」

 

レレィの言葉に思わず叫ぶ議員達。

 

伊丹はすぐにてゐだなと呟いた。

 

「委員長」

 

「い、伊丹さん・・・どうぞ・・・」

 

「えー、今の百八十万歳のウサギの人ですが、日本神話の因幡の素兎さんその人?兎?です」

 

「そ、そうですか・・・・神話のウサギさんですか・・・・あはははは・・・・・」

 

胃がキリキリと痛み始める委員長。

 

「し、質問は以上です・・・・・・・」

 

幸原議員が引き下がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

通常はここで終わるのだが今回は特例でこちら側からも質問できることになっていた。

 

「えー、質問のある方はいらっしゃいますでしょうか・・・・・?」

 

なぜか敬語の委員長。

 

スッと二人が手をあげた。

 

豊聡耳神子と古明地さとりである。

 

怒りの中でも冷静さを失っていない神子はさとりがどのような質問をするのか興味が湧いた。

 

悟り妖怪が質問をすると言うことはさとりの知らない言葉でもあったのだろうかと興味を惹かれた。

 

だから神子は最初の質問をさとりに譲った。

 

「えー・・・、古明地さとりさん・・・・」

 

指名され今度は質問者として立つ。

 

「幸原議員さんにお聞きしたいことがあります。いくつかわからないことがあったので」

 

「な、何でしょうか?」

 

幸原は内心ドキドキしつつもチャンスだと思った。

 

千四百歳越えに質問される。

 

議員として箔がつく、次の選挙での選挙運動で有利になると打算的に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、さとりは超弩級の爆弾の起爆スイッチを押した。

 

「二重国籍って何でしょうか?バレたら困ると考えてるみたいですが?それと全ては薹 徳愁国家主席の為にとはどう言う意味なのでしょうか?」

 

 

 

なお、この質問を聞いた瞬間の紫は最高に面白いことになると期待からお肌がツヤツヤし始めていた。

 




大丈夫!幸原議員は実在しない架空の人物だから!


次回、公開処刑。
そして国会に落ちる神子様のリアル雷。
(予定です)

さとりさんの年齢は諸説ありましたが1千歳越えにしました。


ところで神子様ってもう神に至ってるよね?
いろいろ調べて神子様は本物の神霊ってあるし神霊は霊の中でも神として崇められているってあるし。

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