GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり   作:にょろ35106

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今回は短い上に完全なネタ回です。

前回ラストで起動キーワードを音声入力されたロボット開発の話です。


守矢勢ロボット開発秘話

 

グランド・ギニョル。

 

幻想郷側が開発した搭乗型ロボット兵器である。

 

かつて幻想郷で発生した異変の中心とも言える非想天則を模した搭乗型ロボット兵器。

 

かつての非想天則は付喪神化し自我を持つのを防ぐために水蒸気を利用して手足を動かすアドバルーンの様な物であった。

 

だがこの異界では付喪神化の恐れが少ないと判断され建造された。

 

部品ごとにブロックパーツとして守矢神社にて建造・保管され最後の組み立てをこの異界にて行う予定だったのを急遽守矢神社にて突貫して組み立て、命蓮寺から飛び立った聖輦船に引っ張ってもらう形で守矢勢は再び異界へと来た。

 

 

なお、以下は建造時の守矢勢・河童達のやり取りの一部である。

 

 

「えぇっ、腕にこれを取り付けるんですか?武器を持たせて汎用性を高くした方が・・・」

 

「それでは駄目です!巨大ロボと言えばドリル!ドリルと言えば巨大ロボと言うくらい常識なんですよ!」

 

「ねぇねぇ神奈子〜。こいつの肩は赤く塗らないの?」

 

「あんた、塗りたいのかい!?」

 

「えへっ、冗談だよ〜」

 

そんなやり取りを見ている河童達は意味不明と言う表情をしていた。

 

 

だが、その表情を早苗達が見てしまった。

 

そう、早苗達が見てしまったのである。

 

「どうやら、河童の皆さんには巨大ロボの浪漫と言うのがよく分かってないようですね・・・・・」

 

「ああ、これは由々しき事態だね・・・・」

 

「じゃあ、あれ行っちゃう?」

 

諏訪子の言葉に神奈子、早苗が頷いた。

 

 

一人と二柱の纏ったオーラが有無を言わさず河童達を守矢神社の広間に集めさせた。

 

そこには鎮座する一台の大画面液晶テレビ。

 

無縁塚で拾われたものを河童が修理した物のうちの一台だ。

 

そのテレビには早苗がマミゾウ経由で外界から買ったブルーレイプレーヤーが接続されている。

 

「ではまずは、私から神にも悪魔にもなれる力を授けられた少年ロボットアニメからです。その次は三つの心を一つにして合体する変形ロボアニメですよー」

 

「そのつぎはあたしだね。宇宙で最低限の装備のロボット兵器で戦う最低野郎達、全話だよ」

 

「その次はわたしだね〜。わたしからはね〜、天も次元も突破するドリルロボットアニメテレビ版全巻と劇場版前後編セットだよ。あ、もちろん全部マラソンだよ〜」

 

寝ることも許されず、食事休憩を少し挟んだだけのロボットアニメマラソン大会が行われた。

 

何故か途中で作品が追加されたと言うおまけ付きだ。

 

 

 

 

「「「ロケットパンチ!ロケットパンチ!」」」

 

「「「三つの心を一つに!三つの心を一つに!」」」

 

「「「むせる!むせる!」」」

 

「「「ドリルブレイク!!ドリルブレイク!!」

 

「「「コッペパンを要求する!コッペパンを要求する!」」」

 

「「「お前が、お前が死ねえええぇぇぇっ!お前が、お前が死ねえええぇぇぇっ!」」」

 

目の下に隈を作った河童達がすべてのアニメを視聴し終わり境内に出ながら奇声をあげる。

 

境内の縁側、河童達が整列する中で神奈子を中心に諏訪子、早苗がその両側に控える。

 

「今から貴様達はただの技術者を卒業する!貴様らはもうただの技術者ではない!立派なロボット技術者だ!貴様達に問う!ロボット兵器とはなんだ!?」

 

神奈子が目の前の三徹、四徹でハイになっている河童達に問う。

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「浪漫!浪漫!」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「その通りだ!ロボット兵器はただの兵器ではない!浪漫の塊だ!魂だ!諸君の奮戦に期待する!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

即座にバラけ各々の担当エリアに向かって行く河童達。

 

後に変態ロボット開発集団と呼ばれる河童達の中でも異色の一団がこの時誕生した。

 




早苗さんの影響で加奈子様、諏訪子様の二柱までもがロボットアニメオタクになってしまった守矢神社よりお送りしました。

なお、ネタ元のアニメは順番に・・・・

マジンガーZ
ゲッターロボ
ボトムズ
グレンラガン
フルメタルパニック
クロスアンジュ

です。

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