ロクでなし魔術講師と星の魔術師   作:白黒犬カッキー

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星の魔術師、授業を受ける

「あっそうそうお前らほんとに馬鹿だよな」

『ハア⁉』

 

グレンの一言でクラスの全員が声をあげる。マス・・・ルミアの話によるとグレン先生の授業はいつも自習ばかりでついこの間にシスティーナに平手打ちされたらしく、今日は珍しく謝罪したと思ったらまともに授業をやってくれるみたいだと。

ちなみに俺が召喚されたのはその平手打ちの後らしい。

 

「とか言いつつ教科書外に投げたけど大丈夫なの?」

「・・・きっと先生も考えがあってやったことだと思うよ・・・たぶん」

「信用薄いな!ほんとに先生なの⁉」

「はーい、そこぉ静かにー、これからこの偉大なグレン大先生がありがたい授業をしてやるんだから」

 

杖らしきものを教壇から持ち出しルミアとキャスターにビシッと指し静かにさせようとすると別のところから声が聞こえる。

 

「【ショック・ボルト】程度の一節詠唱もできない、三流魔術師に言われたくないね」

 

ショックボルトとは微弱な電気を放ち相手を気絶させる護身用の初等呪文の一つらしい。

一節詠唱は《雷精の紫電よ》そして一節詠唱を苦手とする人(グレンなど)が扱う三節詠唱は《雷精よ・紫電の衝撃以て・撃ち倒せ》と書かれている。(教科書参照)

 

「まあ、そういわれると耳が痛いわな」

 

先生はそっぽを向いてポリポリと頬を掻く。

 

「まあ、俺は生まれつきそうゆうのはからっきしでな、お前たちみたいに応用ができねえんだわ」

「・・・《雷精の紫電よ》・・あっできた」

「どわっ⁉危ねえじゃねえかキャスター!」

「あっごめん、俺にもできるかなと思ってやってみただけ」

 

グレンの説明の途中で興味本位に人差し指を上に向けていた為難を逃れていたが皆驚いていた為謝罪をする。

 

「たくもうするなよ?・・・まあこのように簡単にできるやつもいるが、これからこの《ショック・ボルト》について基本を教えてやる」

 

っと黒板にショックボルトについてと大きく変えて説明しようとするとほかの生徒達から不満の声が聞こえる。

 

「なんで今更《ショック・ボルト》なのよ」

「もうとっくにその呪文は究めています」

「はい、じゃあ始めるぞー」

「完全無視してる・・・」

 

不満を述べている生徒を無視しているグレンを何故かあの師匠と重ねて見てしまい、あー似てるなーと思い、授業を眺める。

 

 

       

         以下省略

 

 

「つーわけで、今日はお前たちにド基礎を叩き込んでやる興味ない奴は寝てな」

「・・・( ˘ω˘)スヤァ」

「ちょっほんとに寝るなよ」

 

そのあとは凄かった、グレンの説明はとてもわかりやすく基礎からの説明もしっかりしていた為、そこから応用される呪文などが理解ができた。

 

 

 

 

「おー意外と高いな・・・」

「でしょ?ここけっこういいところなんだ」

 

休憩時間、ルミアに校舎を案内してもらい今は屋上まで案内してもらっている。

 

「先生の授業すごかったね・・・」

「ああ確かに、時折師匠と重なってたから笑いこらえてたけど」

「あっそうそう、そのことなんだけど」

「師匠の話しはダーメ、ルミアにはまだ話せませーん」

「え~、キャスターの事もっと知りたかったんだけどなー」

「残念、話してもいいけどもうちょっと仲良くなってからな」

「じゃあこれ使っても?」

 

そういって右手の令呪を見せようとすると、キャスターに手を添えられる。

 

「それはだめだこれは俺を縛るためと、君が自分の身を守るために使うものだ、軽々しく使っちゃいけない」

「別に縛るなんてことはしないよ?」

「それでもだ、もしこれがなくなったら君は俺に何されるかわからないぞ?」

「キャスターはそんなことしないでしょ?」

「・・・」

 

ルミアの言葉にキャスターは負けてしまい黙ってしまう。キャスターはそっぽを向くように外の景色を眺めるとルミアは笑顔でキャスターの頬をつつく。

 

「今回は私の負けでいいよ、でもいつかは話して頂戴ね、キャスターの話とっても楽しみにしてるから」

「ハイハイ・・・」

 

そうゆうとルミアは手をずっとつないでることに気付くとパッと手を放しては次の授業があるため早く戻ろうと提案し二人で屋上を後にし戻っていく・・・光景を眺めている二人の教師に眺められながら。

 

 

 

次の日

 

「グレン先生遅くね?もしかして今日臨時で授業あるの知らないんじゃない?」

「・・・可能性はあるわね」

 

本来は休みの筈だがこのクラスだけは臨時に授業を行わらければならなかった。

(理由は前任の教師が突如行方不明になった為授業が遅れている為追いつく為にこの臨時で授業を行うことになった)

 

「全く・・・見直したらこの有り様・・・これはキツク言っておかないと」

「まあまあシスティーナ・・・」

「ところでキャスターは?」

「確か、『ちょっとトイレ』っていって行っちゃったよ」

「そうなの・・・ねえルミア・・」

システィーナがルミアに質問しようとすると扉が開き見知らぬ二つの影が現れる。

 

「やっほー!みんなこんにちは!早速だけど此処にいるルミア=ティンジェルって子がいると思うんだけどさ」

 

見知らぬ二人の内の一人から発せられた言葉はルミアを探しているようで、皆二人を見た瞬間に危険だと思い。

 

「大人しく出してくんない?あっこれお願いじゃなくて命令ね」

 

ルミアに危険が迫ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 


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