人間の出会いとはいつも突然でそこから始まる物語もあってですね…
人間の出会いとはいつも突然でそこから始まる物語もあってですね、あの時のモードレッドもかなりヤバかったね、出会い頭に渾身のボディーブロー、俺は一回死んだね。
その後も、ランスロットさんとギャラハットさんの親子喧嘩も見てて楽しかったし……………まじでアルトリアさんまじ優しくて涙でたな。
その後ろくでなし(マーリン)と会って半年過ごしたな。ほんとあのろくでなしは部屋に来ればまず、汚い!魔術に関する書物はまあ………許す、だけどな、いろんな女性のスリーサイズ記した記述………あれいる?それを見られたらあの馬鹿、めっちゃ語りだしてきたし俺にそこに興味があるって思ったのかね?……いやあの目は同類を作ろうとしてる目だったは、まあ聞いたけど。
魔術の勉強についてはほんとに凄かった。まずひとつ、わからない、だ。
召喚術の工程やら防御魔術、広域魔術とか幻惑魔術、いろんなのを教わったけどもみんなできる気がしません、固有結界はできるようになったけど………使用禁止されたし……まじ許さねぇしあのろくでなし。
モードレッドは………まあ最初のころと比べればマシになったけどなー、ほんとにやばかったな、話しかけてもそらされるし殴られるし。頑張って耐えたかいがあったもんだぜ。
でもどうして、モードレッドはまともに話せるようになったっけ?…………思い出せん………。
まあ良くも悪くもあそこにいた3年は悪くなかったかな。
まあざっと俺は思い出を語って歩いてた訳だが…………。
「……あっえと……」
ああ、うんわかるよ、そこの美少女のその顔………え?誰って顔してるもん。隣の男の人も、は?………なに?って言ってるし。
「…………」
かれこれ沈黙が続きようやく男の人が声をかけた。
「なあ………お前、誰だ?」
「………あっ、俺の事だよね?初めまして、俺は……」
名前は良いかけた辺りで青年は黙ってしまう。
「……ん?どうした?名前だよ、名前…まさか自分の名前わかんないのか?」
男性は少女の前に立つと警戒をしているのか自信の懐に手を入れてなにかをしている。
「あっああ………すまない、自分の名前はあった筈なんだけど、何故か思い出せないんだ……たぶんその魔方陣……まだ未完成なんじゃないかな?」
「未完成」…その一言で後ろにいた少女が少しションボリとした顔を見せる。………あっあれ?なんかダメだった?
「いや、そんなはずはない、なんせ俺のお墨付きだ。…それにこれはそうゆうものじゃねえんだ」
男性のこれはきっと俺の足下にあるこの魔方陣の事だろう。
「ああ、確かにこの魔術はこうゆう物ではないのは知っている」
「ほぉ、じゃあお前は此処に転送してきた『不審者』ってことで良いんだな?」
目の前の黒髪の男性は懐から1枚のカードを取りだし構える。
「は?………え?」
青年は目の前の男性に不審者扱いされていることに疑問を抱くと、その間に黒髪の男性に一瞬で詰められてしまう。
「ちょ!ちょっと待っ!!」
「うるせー!ちょっとそこで伸びてろ!!」
青年の訴えも目の前男性は聞かずそのまま青年の左頬に渾身の右ストレートを打ち込まれてしまい数回バウンドした後壁に激突する。
「だから………は…なしを……」
黒髪の男性に右ストレートを打たれた青年はピクピクと延びており弁明もできずに、意識を落としてしまう。
「よっしゃあ!先手必勝!グレン先生の大勝利!!」
桜色の髪をした青年を倒した黒髪の男性グレンは勝利のピースサインをして自身の勝利を喜んでいた。
「これでこいつを縛り上げて警備兵にだせばもれなく感謝状に賞金もでる!まさに一石二鳥!だぁぁはっは!」
「………あの、先生?」
未だに笑っているグレンの服を引っ張って呼び掛ける少女。
「ん?なんだ、ルミア」
「多分あの人、悪いひとじゃないと思いますけど……」
少女、ルミアはグレンに違うと答えると右手の甲を見せる。
「ん?なんだこれ、赤い模様だけどお前そんな趣味あったのか?」
「違います!あの人が来たときにこの模様が浮かび上がって、あの人の事が知りたいと思ったらこれが光ってあの人の事がぼんやりと頭の中に入ってきたんです」
「ああ?なんだそりゃ、そんな魔術聞いたことないぞ」
ルミアの言ってることがわからず首をかしげて再度青年の方を向くとグレンは後で叩き出して聞き出してやるか、と指を鳴らして縄を持ち出し青年の近くに寄る。
「あっやっぱり縛るんだ………」
ルミアはグレンの行動を見て青年に大丈夫かなぁ……とその行動を眺めるしかできなかった。
やばい………大遅刻しちゃった(;´д`)