大空の恋姫無双   作:ばすけばすけ

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関西訛りがわからず意味不明かもしれません。


今回はいままでと違った書き方を試しています。


第6話

紫苑side

 

ツナくん達が来てから優秀な武官や文官が増えてくるわね。いまでは難攻不落とも呼ばれてしまっているけれど、名が轟くと目立ちすぎてしまい良くない輩も来るから気をつけないと。

 

「紫苑様。街で義勇軍の勧誘をしている三人がいるとの報告がきていますが、どういたしますか?」

 

「ねねのとこにも同様の報告がきているですぞ!」

 

「そうね。言による勧誘だけなら放っておいて大丈夫よ。念のためツナくんの耳には入れといてね。」

 

ツナくんを頼ってきた桂花ちゃんに桂花ちゃんが連れてきたねねちゃん。二人とも優秀な文官で助かるわね。娘の璃々とも仲が良いし助かっちゃうわ。

 

そろそろ璃々にも父親が必要よね。ツナくんならあの子も喜ぶだろうし迫ってみようかしら。

 

 

ツナside

 

ツナは流琉と季衣の三人で食事を取っていた。

 

!ッブル

なんだろう悪寒がする。今日の夜は気をつけよう。

 

「兄様どうかしましたか?」

 

「兄ちゃんもう食べないのか?」

 

「ちょっと嫌な予感がね。」

 

ツナは苦笑いを浮かべて答えるが、流琉と季衣は神妙な顔立ちになり

 

「兄様の勘は当たるんですから気をつけてくださいね。」

 

「今日は兄ちゃんの護衛に着くよ!」

 

「いや戦闘とかではなく夜の寝室に注意って告げてるから大丈夫だよ。」

 

ツナが悪寒の説明をすると流琉と季衣は顔を赤くしヒソヒソと話し込んでしまう。

 

「季衣ちゃん。寝室ってことは誰かが夜這いを仕掛けに来るって意味だよね?」

 

「落ち着け流琉。暗殺かもしれないだろ。それを理由に今日こそ一緒のベッドで寝てもらうんだ。」

 

ツナはなぜ流琉と季衣が顔を赤くしヒソヒソ話を始めたのかわからずに首を傾けていた。

 

「兄様!良かった「ツナ隊長!」ら」

 

「どうしたの真桜?」

 

「生き倒れを拾うたんや!何か食べるもんはあるさかい?それもらうで!」

 

真桜が女の子を抱えて食堂に駆け込んできた。ツナの前にある肉まんを見ると女の子に食べさせ始める。女の子は勢いよく食べ進めて、何故か季衣が対抗意識を燃やし肉まんを食べ進める。

 

女の子は満足したのか

 

「ぷっはー、ありがとうなのだ!鈴々は張飛 翼徳なのだ。」

 

「俺は沢田綱吉。」

 

他の三人とも自己紹介をし、なんで生き倒れていたのかを確認する。

 

「鈴々は愛紗と桃香ねえちゃんと一緒に義勇軍を集めようとしていたのだ。」

 

「えーと、それは真名だよね?」

 

「あ!そうだったのだ。愛紗は関羽 雲長。桃香ねえちゃんは劉備 玄徳なのだ。」

 

「兄様。確か桂花ちゃんから報告がきていた三人組ですよ。」

 

「集まりそう?」

 

「たぶん無理なのだ。」

 

ツナの問いに鈴々はシュンとした感じで顔を伏せてしまう。

 

「なら太守に頼んでみるから三人で軍の勉強しない?」

 

「隊長!?勝手に約束して大丈夫なんか?」

 

「大丈夫だよ。それに悪い買い物ではないから。」

 

「隊長がそう言うなら。」

 

ツナの発言に真桜は驚くがツナが笑いながら言うのを見て、いつもの勘かいなと呆れていた。その流れを見ていた流琉も苦笑し季衣は

 

「季衣ちゃんまだ食べてたの!?」

 

ひたすら肉まんを食べ続けていた。

 

 

愛紗・桃香side

 

噂の楽成城に来て三日目、いまだに志願してくれる同志には巡り合っていない。私は諦めかけていたが、横にいる姉上をみると懸命に呼び込みを続けていた。その姿をみて、私も諦めずに呼び込みを続ける。

 

すると鈴々が一人の青年を伴って帰ってきた。姉上は喜んでいたが、鈴々が生き倒れていたのを助けたのだと説明を受けて二人でお礼を言う。

 

「二人のやり方だと集まらないよ。」

 

「そんなこと!」

 

姉上が反論しようとするが、それ以上言葉が続かずに俯いてしまう。私も反論したかったが言葉がでてこなかった。

 

「例えば、100人志願してきたらどれくらいの食事や武器が必要?拠点はどうするの?」

 

まったく考えていなかった問いに私も姉上も目を丸くして驚いてしまう。

 

「そういうのは私塾じゃ教えてくれないからわからないよね?だから!良かったら楽成城に士官しない?必要なものを学んだら旅に出ても大丈夫だよ。」

 

青年はニコリと笑いかけてくる。その笑顔をみたら体が熱くなっているのを感じてしまう。

 

青年が鈴々の頭を撫でているのをみて姉上は羨ましそうに眺めていた。

 

「どうする?」

 

「よろしくお願いします!私は劉備 玄徳。桃香だよ。」

 

「私は関羽 雲長。愛紗。」

 

「鈴々の真名は鈴々なのだ!」

 

「俺は沢田綱吉。ツナでもツナヨシでも好きに呼んで。」

 

「わかりました。ツナヨシさん!」

 

「よろしくお願いします。ツナヨシ殿。」

 

「よろしくなのだ。おにいちゃん」

 

「まずは食事をしようか?」

 

ツナは三人を引き連れなら食堂に向かう。

 

 

桂花side

 

ツナヨシ様の手腕には驚かされてばかりですね。義勇軍の勧誘をしていた三人を逆に士官させてしまうなんて。私は排除することばかり考えていましたのに。

 

やっぱりツナヨシ様は他の男共とは違う存在です。

 

アア!夜伽に呼んではくれないかしら。紫苑様も怪しいですし、注意しておかないと。

 

 

紫苑side

 

待ちに待った夜ね。さあツナくんの寝室に行きましょうか。

 

自室を出てツナくんの部屋に向かう途中で、物音が聞こえたためそちらに足を向けると、

 

ドゴッバキ

 

ツナくんが額と拳に炎を灯して、男達と戦っていた。戦いというよりは一方的はものだったけれども、ツナくんが動くたびに炎がユラユラと揺れていたものが、線を引いたり

鼓動を始めたりと、昼間に見る光景よりも幻想的にみえた。

 

ツナくんが最後の一人を倒したのを見て

 

「お疲れ様。」

 

「紫苑さんだったんですね。怪我はないですか?」

 

隠れて見ていた私の身を案じてくれるなんて、やっぱり優しい子よね。

 

「この男達は?」

 

「璃々ちゃんの部屋に行こうとしていたんで、誘拐目的かと。」

 

ツナくんの返答をきいて、寝ている男達に殺意が芽生えるが、

 

「ツナヨシ様!」

 

「ツナヨシ殿!」

 

と騒ぎに気づいた桂花ちゃんと愛紗ちゃんがやってきて、事情を話して男達を牢屋に放り込み目が覚めたら尋問をするように指示をする。

 

すると桂花ちゃんが

 

「なんで紫苑様がこちらにいるんですか?こちらにはツナヨシ様のお部屋しかないはずですが。」

 

「貴女達と同じよ。私も異変に気付いて駆けつけたの。」

 

さすが桂花ちゃん。今日は諦めて帰りましょう。でも次はいただいちゃうからね。

 

私は護衛に付き添われながら自室に戻ることにした。

 

 

 

「ツナヨシ殿も自室へお戻りください。」

 

「大丈夫だよ愛紗。というよりも汗をかいたから湯浴びをしようかと思って。」

 

「ツナヨシ様!ぜひ桂花をお供に!」

 

「桂花殿!?なら私も!」

 

「どちらもだめですよ。兄様も早く湯浴びに行ってください。」

 

「「流琉ちゃん(殿)」」

 

「ハハハ!うん。俺に護衛は必要ないから大丈夫。桂花も愛紗も心配してくれてありがとう。」

 

ツナは意味がわかっておらず笑いながら湯浴びに向かう。

 

「お二人とも正座してください。」

 

「「ヒャい!」」

 

二人は流琉の後ろに般若がみえた気がして急いで正座をする。

 

「兄様は鈍感ですから体を使ってアタックしたいのはわかりますが、時期尚早です。まだこの地に完全な定住を決めていませんから、まずは皆で協力して外堀から埋めていかないとダメですよ。後で紫苑様にも言っておかないといけないことではありますが、兄様は天の御遣いです。下手したら天に帰ってしまう可能性もあるんです。」

 

といままでは流琉と季衣しか知らなかったツナの秘密を二人に話し、後で関係しているメンバーにも話さないといけないだろうなと考える流琉であった。


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