模擬戦当日
「いよいよだな。フハハハハハ よく見ているがいい朱里よ!私の名が轟くところをな!」
「うぅぅぅ~行きたくないでしゅ。いまからでもおちょくないので交換ちてほしいでちゅ。」
「たぶんツナヨシ様にいいところはもっていかれると思いますよ。」
「頑張って愛里ちゃん。」
「じゃあ二人はそろそろ陣に戻ろうか?いまのやり取りはわざわざ城壁に戻ってまですることだったの?」
「この戯けが!!ライバルに一言いうのは最低限の礼儀ではないか!!」
「帰りたい帰りたい帰りたい。」
「うん。その礼儀はちょっと知らないかな。あ~~愛里ちゃんはちょっと深呼吸して落ち着こうか?うん。刃も潰してるし胴体に一撃でも当たったら撃破扱いの軽い模擬戦だから大丈夫だよ。」
三軍の陣は三角形になるように展開されており、目視では相手の陣を確認することはできないように中央が小高い丘で陣は少し凹んでいる場所が選ばれている。だだし各陣は全力で馬を走らせれば十分程度で到着するような距離になりあくまでも小規模な模擬戦が想定されていた。
三人が自陣に戻り少しすると
ゴ~ン ゴ~ン ゴ~ン
と開戦の開始の鐘が鳴り響いた。
「あぅあぅ ううう~ ちゅなよち様と関羽将軍は作戦通りお願いちます。」
「じゃあ俺は董卓軍の方にいってくるから。」
「私は公孫瓚軍ですね。」
「周泰殿は凧で上から偵察、そこの二人は私と愛里を警護だ。」
ツナは足に炎を灯して空を飛んでいき、関羽は馬に乗り部隊を率いて周泰の指示のもと公孫瓚軍まで向かっていった。周泰からの報告では董卓軍と公孫瓚軍はどちらも動きが見えずにいるとのことで、朱里の読み通り事前に同盟を組んでいる可能性が高いと見えた。
「ぐぬぬ やはり朱里の読み通り二軍は手を組んでいるのか。クハ だが所詮は脆弱な公孫瓚軍に武官を派遣する程度だろう。その分、董卓軍が手薄になる。あの二人が抜けられたとしてもこちらも保険を用意しているから問題はないがな。」
「もうこのまま薫ちゃんだけで、私は空気に徹しましゅ。」
ツナside
ツナは董卓軍を確認すると武官の三人が率いる隊の後ろに簡易的な玉座に座っている月、その横に立つ詠の姿を確認することができた。
「月らしくないね・・・・これは・・やられたかな。」
「はっ 単身で乗り込んでくるとはうちらも舐められた~もんやなぁ。」
「いくらツナヨシ殿でも月様には指一本触れさせはしない!」
「・・・・・・」
「やっぱりこちらにはツナヨシが来たわね。愛紗一人で公孫瓚軍を止められるかしら。」
「全員がいるとは思わなかったよ。向こうにも援軍がいるのかな。大丈夫だよ。愛紗と軍師を信用しているからね。・・・・・でもそこにいるのは月・・・ではないよね?・・先に数を減らすかな。」
「そんなことあるわけ 全軍跳びなさい!」
「ッハァ!!」
「さすが恋!!」
詠が叫ぶよりもはやくツナから薄い炎が辺り一面に広がり、その炎も瞬く間に氷に変化していった。それに反応できていたのは霞・恋・華雄のみであり、恋の隊以外の兵は足元が凍らされていた。恋は気を込めた槍を力いっぱい振り回して炎を打ち消していた。
駄目だ。ちょっと入院等色々あり、リハビリということでこの場面で切らせてもらいます。