ツナ達は軍議室で旅先にて新たに仲間になった香風・雷々・電々・張三姉妹の今後のことを話し合っていた。
香風・雷々・電々は武将として、張三姉妹は文官補佐として雇われる形になった。張三姉妹に関しては芸人ということもあり、ツナ立案の娯楽施設の責任者を任されることになる。この軍議で今後は文官武官が2名ずつツナの護衛に付くことや、董卓軍と公孫瓚軍との同盟の儀は一週間後ということで打診をかけることも決まった。
終わって立ち上がろうとするツナに対し
「そういえば・・・桂花ちゃんにきいたのだけど、ツナくんみんなの言うことをなんでもきいてくれるのよね?」
「私も気になってたの〜。」
「それってちぃ達もいいの?」
「もちろんです。ツナヨシ様は器が大きい方ですので、天和さん達や香風さん達も大丈夫ですよ。」
紫苑が怪しい笑みを浮かべながら、桂花から伝令で伝えられたことを口に出すと沙和達居残り組も目を輝かせ真意を訪ねる。張三姉妹は首を傾げてはいるが元気っ子の地和がとりあえず流れに乗っておけという感じで便乗する。ツナは額に汗をかいており否定しようとするが、ツナが言葉を発する前に桂花が黒いオーラを発しながら有無を言わせず肯定してしまう。
「紫苑様。最初は流琉か季衣と決めております。やはり付き合いが一番長いのはこの二人ですから。」
「「え!?」」
「私は何番目でも大丈夫だから好きに決めなさい。」
いきなり自分の名前を呼ばれた二人は驚いてしまう。てっきり一番は紫苑か桂花だろうと考えていたのだ。
「今すぐに決める必要はありませんよ。優しいツナヨシ様ならみんなのお願いをきちんと聞いてくれますから。ね?ツナヨシ様?」
桂花は動揺している流琉と季衣に対して優しい口調で落ち着かせていく。
「わかりました!ちゃんと約束は守るから!」
ツナは桂花から発せられている黒いオーラに負けて約束は守ると宣言する。
三日後
ツナは曹純と顔良が目を覚ますと感じ、護衛をしていた桂花・風・凪・香風と一緒に医務室に来ていた。
「「んっここは・・」」
「体は痛くない?」
二人は目を覚まし、放心状態で天井をボーッと眺めていたが、ツナが声をかけると
「あ!貴方はあの時の天使様ですか!?」
「じゃあここは天国・・・」
曹純が慌てて立ち上がり、顔良は顔を青くして泣きそうになってしまう。
「違いますわよ。とりあえず水でも飲んで落ち着きなさい。」
桂花が顔良、風が曹純を介抱しながら水を差し出すと、二人はお礼を言いながら水を飲み始める。
「落ち着きましたかー?ここは黄忠領の楽成城になります。」
「貴女達はツナ隊長に助けられて、今まで寝たきりだったんだ。」
風と凪が現状の説明をし、桂花は見張りに食事の用意を指示し、香風はタオルの用意をしていた。
「とりあえず、身体を拭く?服を脱がす?」
香風はタオルと桶をベッドの横に置き、身体を拭こうと二人に迫る。
「香風。用意してくれてありがとう。でもいまは大丈夫だよ。」
「そうなのですか?」
ツナは香風の頭を撫でながら静止させ、先に食事と話をしたいからと説明する。
その間に風・桂花が先の戦の話、結末の話をしていた。二人は自分達が生きていることに驚いて、助けてくれた黄忠軍に感謝していた。
「俺は沢田綱吉。真名はないからツナって呼んでくれて大丈夫だよ。」
「曹純 子和と申します。。真名は柳琳です。以後お見知り置きお。ツナさん助けていただきありがとうございます。」
「私は顔良。斗詩とお呼びください。ツナヨシさんありがとうございました。」
柳琳と斗詩はツナに頭を下げ、お礼を言い感謝を示していた。
「とりあえず、二人にはこのまま黄忠軍にいてもらいたいんだけどいいかな?」
「ふふふ なんだか口説かれているような感覚ですわね。私でよろしければツナさんのお側に置いてください。」
「はい!私も一度は死んだ身ですし、このままこちらで新しい生を歩んでいきたいと思います!それに袁紹軍では色々大変でしたから。」
柳琳は顔を赤くしながらツナの手を取り微笑み返していた。斗詩もあの場面では死を覚悟していたため、袁紹軍にそれほどの執着もなく助けられた恩義や黄忠軍なら心労は溜まらないだろうとツナの申し出を受ける。