本日はリアルで色々とあって、雷雨の中自転車を漕いで帰ることに。そして約一時間後外を見たら……雨が、止んでいた……。心が折れそうになった。私の苦労は一体何だったのか、と。
1982年、夏。マクゴナガル教授が結婚した。お相手はエルフィンストーン・アーカート。魔法省にマクゴナガル教授がいた頃の上司らしい。
俺の記憶ではこの人は独身だったはずなんだが。それはともかく、盛大にお祝いするとしよう。
それと、この年からウィーズリー一家が続々と入学してくることになるんだよなぁ……フレッドとジョージが入学したら、掃除が大変そうだ。
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1985年、エルフィンストーンさん死去。有毒食虫蔓に噛まれたそうだ。スプラウト先生やダンブルドア校長達と共に、マクゴナガル女史のヤケ酒に付き合った。
次の日には、彼女は仕事をしていたが、目元は赤かった。そして、生涯独身を貫くと宣言した。
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1987年にパーシー・ウィーズリーとオリバー・ウッドが入学し、二年後には双子とセドリックが入学した。これからはこの学校も騒がしくなることだろう。
二年生になった双子は厨房に突撃して来た。悪戯されると面倒なので、たこ焼きを渡して丁重にお帰り願った。次からはお茶漬けでも用意しとこうかな。
もう一つ。ようやくポッター夫妻が目を覚ました。このまま目覚めないのではないか、と心配したが、杞憂に終わったようで何よりだ。
「ほう、来年にはハリーが入学するのか!時が経つのは早いな……僕らから見れば、つい昨日まで彼は赤ちゃんだったのに」
「そうね、ジェームズ。あの子は今、チュニーの所にいるのでしょう?典型的なマグルって聞いてるから、少し心配ね……」
「大丈夫さ、リリー。何たって、僕らの息子なんだから!」
いちゃいちゃする二人を、生暖かい目で見守る。
彼らはしばらくはリハビリだ。十年も眠っていたんだから、筋力は相当衰えている。栄養価の高いものを食べさせて、走り込みもさせなくちゃ。マグルの町に向かわせて、トレーニングジムに放り込むのもいいかもしれない。
二人に、セブルスがこの学校で教師をしていることと、シリウスが捕まったことを話した。
「そうか、パッドフットが捕まったか……ワームテールを追いかけたんだろうな。そして、濡れ衣を着せられたってところかな?ワームテールは臆病だったけど、悪知恵は働く奴だった」
「セブがこの学校に?うーん……ハリーに対して嫌がらせしなければいいんだけど……ハリーはきっと獅子寮に入るわ。私やジェームズと同じように。目の色以外はジェームズにそっくりだし、きっとセブは気に入らないでしょうね」
「スニベルスが僕らの天使に何かしたら教えてくれるかい、ギヴァー。僕がスニベルスを懲らしめてやろう」
「その前にリハビリをするべきでしょう。あなた方の体力が十分回復したと思うまではホグワーツ内を歩かせることはできません。もう一つ言わせてもらえるのなら、ジェームズ様よりもリリー様がスネイプ教授にダメージを与えられるかと」
薄味のお粥を作り、手の空いているしもべ妖精に後を頼む。
さて……来年からはこれまで以上に忙しくなるだろう。セドリックの救済、ダンブルドアの死亡阻止、シリウスの救助、ホグワーツ決戦の死者を減らす──できれば、決戦が起きることすら阻止したい。
その前に、まずはピーブズが散らかした鎧の片付けだな。