「だにぃ!?」
朝食での出来事から数時間後の何処か
「という訳で、我が川神院の今月分あった筈の食材は3分の1しか残らず、今日の調理係は両腕を痛める結果になりまたしたヨ」
「はぁ、あやつがあそこまでの大食漢とは思わなかったわい。食材はいいとして、調理係は新しい者を雇わねばの」
川神院の師範と師範代は今日の被害の報告とその対処に追われていた
「それでルー。例の方はどうなんじゃ?」
「1日で警察が調べた結果ではブロリーという名の人物の戸籍は見つかりませんでしたネ。日本に入国した外国人のリストにもブロリーという人物の名はないようでしたヨ」
「ふむ。予想はしておったがやはりただの男では無さそうじゃな」
「どうしますかネ?更に調べるとなるともっと時間をかける事になりそうですがネ」
「・・・いや、よい。出来れば話したくないがブロリーに関してはあやつに話して探ってもらうかの。奴とてこの話には食いつくじゃろう」
「それと霧雨とスカーレットについてですが・・・彼女達も同様でしたネ」
「ふむ、何か対策を考えておかんとな。ではルーよ、授業に戻ってよいぞ」
「はい。では失礼致しますネ」
そう言ってルーは席に座ったままの鉄心に背を向けて、部屋を後にする
「・・・まぁ、1番いいのはこの学園に通わせてみる事じゃが、霧雨魔理沙くんはいいとしてフランドールとブロリーはどうしたらいいものかの〜」
その頃川神院
「凄かったねブロリー!お兄さま以上にあんなに食べれる人初めてみたー!」
「そんなに、凄いのか?・・・おれは腹いっぱい食っただけだが」
「いやいや、あの量をひとりでだなんてまず無理だぜ。お前本当に人間か?」
「人・・・間」
記憶を失い、自分が何者か分からないブロリーにとってその言葉も彼が抱く疑問の一つだ
そもそも彼は人間という種族を通り越して言葉さえ知らない。一体どれほどの知識を失ってしまったのか鉄心たちも検討がつかない、下手をしたら全ての知識どころか思考力さえ失っていたかもと言われるほどにブロリーの現状は著しくない
「人、間・・・というのはどうゆうものなんだ?」
「いや、そらー、あれだ・・・普通に私達みたいな感じだろ?」
「え?魔理沙、私は吸k「おっとっと」むぐっ」
突然、わざとっぽく倒れそうな素振りをしながらフランの口に手を添える魔理沙
「何するの?」ボソッ
「いいかフラン、ここは幻想郷の外の世界なんだぜ!吸血鬼とか妖怪とか自分の正体をバレないようにすんだぜって言ったろ?!」ボソッ
「あ、そうだった・・・」
「ふう、気をつけろよまったく」
「・・・?」
「あーいや、なんでもないぜ。ちょっと倒れてぶつかりそうになっただけで怒ってるからさ〜」
「そ、そうだよ〜ぶつかったら痛いんだよ魔理沙!」
「だから、ごめんて〜」
少し棒読み感がする会話を特に変とも思わず「そうか」と返事をするブロリー
「じゃあ、人間っていうのはこれがあるのも普通なのか?」スルッ
「ん?・・・え?ブロリー、それって」
ブロリーの腰辺りから出てきたのはまるで別に生きているかのようにゆらゆらと動く長くて細くもしっかりとして茶の毛に覆われた、例えるなら猿の尻尾のようだった
「お、お前、それって、し、尻尾!?」
「尻尾ってなんだ?」
「わーすごーい。本とかに描いてあったお猿さんの尻尾みたーい」
「・・・お猿さんってなんだ?」
「あー!色々混乱するからとりあえずまずは黙ってくれ!」
魔理沙の言葉にお口チャックの動作をするフランと黙るブロリーだった
やばい書きたいネタはあるのに上手くまとまらない(汗)