破壊の悪魔は川神市に住まう(仮)   作:BATTU

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ベ「なんだ貴様は?」

パ「Episode2が更新された事を伝えに来たパラガスでございます」

ベ「・・・」ニヤ




Episode 2

「・・・」

 

 

部屋で1人、何をするでも無くただ座っているだけ

 

結局あの後、ルーから他にも質問をされた

しかし、どんな質問が出ても俺は自分の名前以外答えられるものがなく質問に対しての答えは全て分からないとしか答えられなかった

 

 

俺に両親はいるのか

 

俺はどこから来たのか

 

俺は倒れていた森の中で何をしていたのか

 

 

浮かぶのは答えではなく自分に対する疑問ばかり、本当になにも分からない

 

だが、一つだけ名前以外に分かる事がある

 

それは“カカロットという何者かを倒す”という記憶、いや、目的だ。ただそれだけは思い出せた

 

しかし、当然そのカカロットという男すら俺は覚えていない。どんな奴で、なぜ倒さなければならないかという明確な理由も分からない、だが・・・

 

 

「カカロット・・・ッ〜!」ギリッ

 

 

名前を口にすれば頭に血が上り、歯を食いしばる

 

心の中から許さないという言葉と同時に怒りがこみ上げ、気が漏れだす

 

 

「これ、落ち着かんかい」

 

「ンッ・・・?」

 

 

肩に手を置かれ、落ち着いけと言葉を掛ける1人の老人

その後にはさっきのルーと見知らぬ奴も立っていた

 

 

「誰だ、お前は?」

 

「こらブロリー失礼だヨ!」

 

「よいぞルー。何やら苛立ちを感じておるようじゃ、そんな時に見知らぬ老人が急に落ち着けと言われたら当然の返しじゃ・・・じゃが、怒りは心を乱し正しい判断が出来なくなる、どんなに怒りを覚えても落ち着いて冷静である事が大切じゃ」

 

「・・・で、誰だ?」

 

 

結局、こちらの問に答えていないためにブロリーはもう一度誰かと問いかけた

 

 

「ワシは川神鉄心。この川神院の師範をしておる、そしてこいつはお前さんと他2名を見つけたワシの孫娘じゃ」

 

「私は川神百代だ。ブロリーだっけ?覚えてるか私が倒れたお前を見つけたんだぞ」

 

「・・・そうか」

 

 

川神百代と名乗る女は自分に親指を向け、胸を張りながら答える。だが、ブロリー自身昨日の記憶もほぼ曖昧で百代の事もほとんど覚えていないし、とくに気になることもない

 

 

「なんだよ反応薄いな〜。こんな美少女に助けて貰ったのにもっとなにかないのかよ〜」

 

「美少女ってなんだ?」

 

「百代、お前さんとの話は後じゃ。ブロリー、お前さんに伝えなくてはならん事がある」

 

「なんだぁ?」

 

「うむ。ルーから聞いた話を纏めるとお主は記憶喪失である事が分かる。今警察などにお主の戸籍があるかを調べてもらっておる所じゃ。なにかわかるまではしばらくこの川神院で暮らしてもらうことになるじゃろう」

 

「・・・」

 

 

記憶喪失やら戸籍やら訳の分からない言葉ばかり出てきたが、ようは俺に関して調べている間はここで暮らせという事か

 

 

「分かった」

 

「ふむ、よろしい。それと彼女達に関して何じゃが、ルー」

 

「はい。二人共はいってくるネ」

 

「?」

 

 

ルーの言葉に従い、2人の少女が入ってきた

 

 

「よっ!あんたがブロリーだな、話はそこにいる百代から聞いてるんだぜ」

 

「・・・」チラッ

 

「覚えてるか、昨日お前が倒れていた近くで倒れて子達なんだが」

 

「・・・」

 

 

1人は大きな帽子を被り片手に箒を持つ女、その後からチラッとこちらを覗く子供

 

最初は誰かと思っていた。いや、確かに名前も知らない赤の他人の筈なのに何故か会った事があるように感じていた

 

 

「どこかで、あったか?」

 

「え?おい、百代。なんか話ちがくね?こいつが私とフランを誰かから守ってたって言わなかったか」

 

「なんだ知り合いじゃないのか?私はそんな現場っぽく感じたんだがな」

 

「適当かよ。まぁいいか、私は霧雨魔理沙だぜ。で、後に隠れてんのが」

 

「フラン、フランドール・スカーレット」

 

「うーん、きゃわいいな〜フランちゃんは〜」バッ

 

 

そう言ってフランという少女に抱きつこうとする百代だがフランはスルリと避けてブロリーの背後に隠れる

 

 

「・・・やめてよ、そういうの」

 

「うーん、しかもツンツンとしたその性格もいいな。ツンデレなんてゲームだけの存在かと思ったな、でも抱きつくぐらいいいだろ〜」

 

「・・・む〜」

 

 

そんな百代に対して威嚇するように睨むフラン

 

 

「百代・・・嫌がってるぞ」

 

「きゃわいいおにゃの子とちょっとしたスキンシップさ」

 

「・・・」ジッ

 

「おいおい、そんな睨むなよ。ついつい・・・」バッ!

 

「ッ・・・」パシッ!

 

 

突如、百代の拳がブロリーに迫る。咄嗟に放った拳を真正面からブロリーは片手で受け止める

 

そんなブロリーに対して百代は笑みを浮かべていた

 

 

「ほー、それなりに本気だったが・・・やっぱりな」

 

「これ百代!やめんか!!」

 

「ちぇ、いいじゃんかちょっとぐらい」

 

「ブロリーは酷い傷を負っていたと言ったのはお前じゃろうが!怪我人に拳を放つなど武人としてあってはならん事じゃ!」

 

「あ〜、はいはい」

 

「・・・大丈夫か」

 

「え、あ、うん。ありがと」

 

(なんかこのブロリーって奴・・・ちょっと小夜の兄ちゃんに似てるよな〜あんま喋んない所とか)

 

 

そんなドタバタもあったがとりあえず鉄心の言葉を1通り聞いた

彼女達、魔理沙とフランも今警察に調べてもらっており、しばらくはブロリーと同じようにこの川神院で暮らすらしい

 

その後、話を終えた鉄心達は門下生の鍛練とやらを見に向かい部屋にはブロリーと魔理沙、フランが残っていた

 

 

「話じゃあ、右胸にデケェ穴が開いてたとか百代が言ってたけど全然大丈夫そうだな」

 

「そうなのか・・・?」

 

 

そう言って自分の右胸を確認する

そこには穴は無いが、大きな傷跡のみが残っている

 

 

「・・・俺も何があったか、何も分からない。だが・・・んン」

 

「ん?どした?」

 

「・・・・眠い」

 

 

片手で眠そうな眼を擦るブロリー

 

 

「あぁ、疲れでも溜まってんのかな。ちょっと横になっとけよ、目が覚めて間もないんだろ?」

 

「・・・あぁ」

 

「じゃあ、私はあの鉄心って爺さんが用意してくれた部屋に戻るぜ。フラン、お前はどうする?」

 

「・・・私は、もう少しだけここにいる」

 

「だ、そうだけど大丈夫か、ブロリー?」

 

「・・・あぁ、好きにしろ」

 

 

それを最後にブロリーはもう一度横になり、目をつぶり寝息をたてる

 

魔理沙は部屋を出て、フランはブロリーの頭の上近くで両足を抱えるようにして座る

 

 

「魔理沙のおかげで日の光に当たっても大丈夫にしてくれたけど・・・はやくお姉さまたちの所に帰りたいなー。お兄様とも遊びたーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙SIDE

 

 

「さて、どうしたもんかな」

 

 

部屋に戻り、1人頭を抱えて悩む魔理沙

 

 

「ここが幻想郷の外の世界だとして、どうして私とフランが幻想郷の外に来ちまったんだぜ?結界に問題でもあったのか、それとも紫がなにかしやがったのか・・・・・まぁ、考えてもしかたねぇフランには前にパチュリーから教わった魔法でフランに日が当たっても大丈夫にはしたが何とか幻想郷に戻る方法を探さねぇとな」




前書きにはブロMADみたいなネタを尽きるまでやり続けます

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