モア「ま、まさか!(パクリを!?)」
パラガス「モア、勘違いするな」
モア「ふ、ふ、ふあぁぁぁ!!」
パラガス「証拠隠滅でございます」
放課後
基本的に学校の授業を終えた生徒は家に帰るか、所属してる部活の活動に励むか等それぞれだが今日は何故かほとんどの生徒が校庭に集合していた
「行くぜF組の転校生、目立ちたがりなテメーをこの大衆の中で恥をかかせてやるよ」
「・・・」
ブロリーは軽く手を振って解しながら無表情で相手を見る
どうしてこうなったかは数時間前に遡る
昼休み
「ありゃりゃ〜マシュマロ無くなっちゃった」
「ごめンンンンンン!」
「なんちゅう気合いの入った謝罪だよ」
「いや、まず昼飯食った後なのになんで1袋入ったマシュマロをたいらげた事に誰もつっこまないんだよ」
「まぁ、私と魔理沙はもっと凄いの見てたからあれだけどやっぱり皆そう思うよね」
「あぁ、ブロリーの胃袋ってどうなってんだってな」
結局あの後からずっとマシュマロを頬張ったブロリー
その結果、小雪のマシュマロ全て食べてしまいブロリーは謝っていた
「いいよ〜、もっと食べるって聞いたの僕だし。良かったらまた持ってくるよ?」
「マジですかぁ?」
「ブロリーが良いならだよ」
「はい」
「すげぇ早い返事だな」
「なるほどブロリーくんを攻略するには餌付けですか」
「あー、冬馬だっけか?やめとけ多分食費が半端ないことになるぜ」
普段ならこんな平和な会話等、S組F組ではありえないはずの光景を大和は会話に自然に混ざりながらも考えていた
(まぁ冬馬たちはまだS組の中ではマシな方だ。あのフランちゃんもS組ではあっても魔理沙やブロリーと仲がいいからそんな諍いみたいなことには全然興味無さそうだからいいが・・・他のS組の奴らだったらどうなってたか)
そんな不安要素を考えていた大和
しかしそんな不安要素がすぐ的中するとは軍師と言われる彼でも見抜けなかった
「おい、本当に例の転校生がいるだろうな?」
「情報は買ってくれたんだ。俺もF組だが嘘は言わねぇよ」
急にF組の教室に入って来た白髪の青年と厳つい男子生徒が入って来た
白髪の青年の方に大和は声をかけた
「犬走、なんでお前が3年S組の先輩を此処に連れてきたんだ?」
「あぁ、情報買ってくれたから案内したんだよ。簡単な話だろ大和」
「だからってなんで近藤先輩が」
「おいF組、なにかいいたいことあるんなら俺に直接言え」
「・・・いや」
「ふん、これだからお前ら出来損ないのF組は嫌なんだ」
「な、お前!いくらなんでもそのいい方は「よせ魔理沙」おい大和!止めんな」
「相手したとこで無駄さ。転校したてだから知らないだろうがこんなのはよくある事だ」
「だけどよ!」
いきなり着た男子生徒のいい放った言葉に怒りを覚える魔理沙を大和が必死に止める
そんな中で冬馬が男子生徒に声をかけた
「どうも3年S組の近藤先輩、2年S組の葵冬馬です。先輩はなぜわざわざ2年F組に?」
「あぁ、同じS組の後輩か。俺は一週間前にあった変態橋の不良騒ぎで暴れた奴がなんでも学園の転校生って聞いて、しかも起こした野郎はF組だって聞いてな。だから先輩として学園でのルールを教えてやろうと思ってな」
「ねぇ、それってまさか・・・」
「十中八九、ブロリーの事だろうな」
F組のほとんどは変態橋で起きた事も見ていたし、しかもあの川神百代と戦って何十分も相手出来た人物だ
そんなブロリーの噂が広まらないはずがなく学園の中では密かにその事件の噂は広がっていた
「それで、例の転校生ってのはどこのどいつだ情報屋?」
「あそこでS組のフランドールちゃんを抱えてる男性だ」
「・・・」
自分の事を指す青年にブロリーは一旦フランをどかして彼らの方に歩いて行く
「テメーが噂の転校生か?」
「はい・・・ブロリーです」
「ブロリーか、おれは3年S組の近藤政だ。テメーから見たら先輩だ」
「先輩ですかぁ?」
「まぁそんなことより、テメーが変態橋で暴れてた半裸男に間違いないんだよな」
「はい」
「なら、話は早ぇ。ブロリー、俺様と決闘しな」
「決闘ですかぁ?・・・いいですよ」
少し黙ってからブロリーは先輩の決闘に応じた
「おいブロリー、決闘制度には教師の許可がないと「儂が許可をだそう」うぉ!?が、学園長」
「今回の決闘には儂が直々に審判をつとめてやる。昼休みはもうすぐ終わるため、決闘は放課後のグランドにて行う事じゃ」
「学園長自ら審判か、これで俺の名も売れるってもんだ。じゃあなブロリー、逃げるんじゃねぇぞ」
そう言って近藤という男はF組を後にした
「さて準、小雪、私たちもクラスに戻るとしましょうか」
「うん♪ばいばいブロリ〜」
「では、フランちゃん。またなにかあったらこの隼、何処へでも行きますから」
「うん、ありがとね隼」
「じゃあ、私たちも教室に戻ろうかフランちゃん」
「うん、分かった。じゃあね魔理沙、ブロリー」
冬馬、隼、小雪の2年S組とフランと武蔵の1年S組もF組の教室をでて自分たちの教室へと戻って行った
「なんだか大変な事になったもんだな」
「そうだな、苦労が絶えないなぁ大和」
「そのほとんどはお前の性もあるけどな」
「なぁ大和、こいつ誰だ?」
「あぁ、こいつも一応このF組のクラスメイトだよ基本全然教室に居ないけどな。だがこいつは情報屋もやっててな、情報に合うお金か食券を払えば大抵の事は調べてくれる」
「大和は常連みたいな奴だから俺としてお得意さんとして良い関係を気づけたらと思ってるぜ。話がちと反れたな、俺は犬走梛(いぬばしり なぎ)だ、よろしくな」
「私は霧雨魔理沙だ、よろしくな(犬走か〜、外にも椛と同じ苗字の奴っているもんなんだな)」
「そういえば、あのブロリーって奴大丈夫か?いくら武神と何分も生きたからって近藤もめんどくさい部類だからなぁ」
「・・・まぁ、大丈夫だと思うぜ?」チラッ
ブロリーの方をチラ見する魔理沙
一方のブロリーは椅子に座りながらじっと机の表面に視線を落としていた
その様子から少し心配する魔理沙だったがブロリー本人は違っていた
「(決闘・・・戦い・・・)ふひひひ」
誰にも聞こえないくらいに小さく口を歪ませてニヤつくブロリー
ブロリー自身もあの変態橋での雑魚不良たちと川神百代との戦いで幾つかの変化を感じていたのだ
戦いに対し高まる興奮は自分でも抑える事は難しく、目の前の敵を倒すにつれて小さく笑みがこぼれ出す
そう、あの容赦もなく不良どもを蹂躙して行くあの行動にブロリーは楽しさを見出していたのだ
そして、武神との戦いでも長く、しぶとく、それでも嬉嬉として向かってくる川神百代に対してブロリーは心の底から楽しいと思った
だが、川に投げられ跳ねた水を被って冷えた頭はブロリーの冷静さを取り戻し鉄心との約束を思い出して勝負は終わりとなった
だが、今度は約束も何も無く長く楽しめそうだとブロリーは期待しているのだ
もう一度、あの時の感覚を味わえると楽しみにしながら
バトルは次に
あー早く登場させたい奴がたくさんいるのになー進まぬよ