最強を従える者   作:マスターM

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ルカリオナイト

コルニのルカリオをメガシンカさせるために、ルカリオナイトを求めスバル一行は遂にセキタイタウンに到着した。

 

「ここがセキタイタウンか」

 

「ピーカ」

 

「着いたよデデンネ」

 

「デデ~ネ」

最初にサトシが言い同意するようピカチュウも頷いた。ユリーカはポシェットの中に入っていたデデンネに知らせると、デデンネは欠伸をしながら顔を出した。

 

「ここにメガストーンがあるのか?」

スバルがコルニに聞くが、コルニは下を見たたままだったので、もう一度声を掛けようとすると、突然コルニは顔をあげジャンプした。

 

「やっと。やっと・・・来た!!」

突然の事にスバル達は驚いたが、コルニはルカリアの手をとってジャンプしている。

 

「とうとうセキタイタウンに来たんだよ!ルカリオ」

 

「アオ」

 

「ポケモンバトルに100連勝して、遂にアンタはメガシンカ出来るんだよ。さあ行こう!」

 

「待て待て待て待て!ルカリオナイトがどこにあるか知ってるのか?」

走り出したコルニとルカリオをスバルは呼び止めた。

 

「え?知らないよ。おじいちゃんはセキタイタウンに行けば分かるって言ってたし、直ぐに見つかるかなーと思って」

 

「いやいや。直ぐに見つかるなら有名になってるだろ。俺だって苦労してほぼ全てのメガストーンを揃えたんだからな」

 

『え?』

 

「スバル兄さん・・・まさか全てのメガストーン持っているんですか?」

 

「ほぼな。もしかしたら、まだあるかもしれないしな」

 

「えーとスバルさん・・・ルカリオナイトは・・・?」

 

「持ってるぞ」

 

「じ、じゃあ・・・」

 

「先に言っておくが渡さないぞ。俺もルカリオゲットしてるし」

 

「ですよね・・・ってスバルさんルカリオいるんですか!?」

 

「いるぞ。今は修行で呼べないけど、何時か合わせてやるよ」

 

「はい!!」

 

「よし。じゃ聞き込みして、ルカリオナイトを探すぞ」

 

『おー!!』

スバル達は別れてルカリオナイトの情報を探しに行った。

 

 

数時間後スバル達は町の中央に集まった。

 

「シトロンそっちはどうだった?」

最後に来たシトロンにサトシが聞いた。

 

「駄目ですね。どの店もルカリオナイトと言う石は知らないと言っています」

 

「そんな筈無い。おじいちゃんは確かにここにあるって言ったんだから!」

 

「落ち着けコルニ。そんなに簡単に見つかるならもっと多くのメガシンカが報告されてる筈だろ?」

 

「そうですね・・・」

 

「そこのお嬢さん達セキタイタウンにようこそ。私はそこの写真館のマキタ。旅の記念に一枚写真は如何かね?」

どうするか悩んでいると、マキタ言うカメラマンがアシスタントと立っていた。

スバル達は旅の記念として撮ってもらう事にした。

 

並びとしてはスバルを中心にして、左側からルカリオ、コルニ、スバル、セレナ、シトロン、サトシの順で前にユリーカだ。

 

「もうちょっと近寄って」

マキタの言葉で少し間隔を狭めたサトシ達だったが、コルニとセレナは若干スバル寄りになった。

そして初めて全員で写真を撮った。

マキタがアシスタントに大至急でプリントをしてもらっている間に、スバル達はマキタにルカリオナイトの事を聞いた。

 

マキタの話によれば、山の奥の洞窟の更に奥に行った所に小さな洞窟があるらしいと聞き、そこでは特別な石が採れると聞き目星をつけた。マキタの話は続きがあり、その洞窟は資格がない者が入ると恐ろしい事が起こるらしい。

その話を聞きコルニは飛び出しそうになったが、マキタにまだ写真を貰っていなかったので、受け取ってから山に向かった。

 

 

 

 

 

 

その山ではこっそり盗み聞きしていたロケット団が先回りしており、奥の遺跡に通じる道を巨大な岩で塞ぎ、洞窟に向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

スバル達は道を進んだが行き止まりだった為引き返していた。

 

「もー行き止まりなんて、何処で道を間違えたんだろ?」

 

「私達真っ直ぐきたはずよね?」

 

「何処かで道を見落としたのかもしれません」

 

「もー!洞窟ってどこよ!?早くルカリオナイト見つけたいのに!!」

サトシ、セレナ、シトロン、コルニの順に言い岩で塞がれた道まで引き返していた。

 

「ワオ!」

ルカリオがルカリオナイトを感じ塞がれた岩の前で止まった。突然止まったルカリオに困惑したが、ルカリオが【グロウパンチ】で岩を粉砕した事で道が現れサトシ達は驚いた。

 

「ルカリオがルカリオナイトに反応したな」

 

「どう言う事ですかスバルさん?」

スバルの言いようにシトロンが聞いた。

 

「メガシンカするポケモンは、自分のメガストーンを感じる事があるんだ。特にルカリオは波動ポケモンだからな、より強く感じたんじゃないか?」

 

「アオ!」

スバルの言葉に同意するようルカリオが頷いた。

そしてスバル達はその道を進んで行った。

洞窟前に差し掛かり、中が暗かったためスバルはリザードンを出した。そしていざ入ろうとしたら、ロケット団が飛んで行った。

コルニはルカリオナイトが気になって入ろうとしたらルカリオに止められた。同時にリザードンが唸った事で何かいると警戒しながら洞窟に入って行った。

しばらく進むと半分開いた扉が見え、警戒しながら中に入ると、奥にルカリオナイトが置いてあった。

コルニとルカリオがルカリオナイトを取りに走ると上からバシャーモが現れ、バシャーモの蹴りをルカリオは受け止め、反撃すると、バシャーモはルカリオナイトの前に着地した。その事から、このバシャーモはルカリオナイトの守護者だと分かり、コルニはルカリオと共にバトルを始めた。

最初は善戦していたが強さとタイプ相性で追い込まれたが、気合で立ち上がり両腕で【グロウパンチ】を連打して最後には【ボーンラッシュ】で動きを封じた。

 

「これでお終いよ!ルカリオそのまま決めちゃって!!」

 

「アオォォォ!!」

 

「そこまで!」

ルカリオの【グロウパンチ】がバシャーモに当たる寸前に制止の声が聞こえ、ルカリオ寸の所で止め辺りを見渡した。

制止の声のぬしはコルニの祖父である、メガシンカオヤジ事コンコンブルだった。コンコンブルはコルニの修行の最後の試練としてバシャーモをあてたと言い、その成果を褒め、遂にコルニはルカリオナイトを手に入れた。

 


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