魔法科高校の黒トリガー使い   作:三日月達也

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 報告し忘れていましたがレプリカの悠一のことを言うとき「ユウイチ」から「ユーイチ」に変更しました。

 それでは「生徒会 そして…………」どうぞ!


生徒会 そして…………   リメイク済み

 いつも通り朝起きて自分で朝食を作り、家を出て学校に向かう。学校までの通学路を歩いていると目の前にシスコン&ブラコンの深雪と達也が歩いていた。

 

「おーい」

 

「、おはよう悠一」

 

「おはようございます悠一くん」

 

 なんか達也が俺に返事するまで少し間があったような………………

 

 

 

「二人ともおはよう。それにしても一緒に登校なんて随分仲が良いんだな」

 

「、?普通じゃないか」

 

「いや年頃になると一人で登校したい、とか思わないのかなって」

 

 もちろん深雪が達也にゾッコンなのは知っているがあえて言う。

 

「別に俺はそうは思わないな」

 

「私もです、お兄様が嫌と言うのであれば一人で行きますが…………」

 

「そんなこと言うはずないだろう、俺はお前と一緒がいいよ」

 

「///そうですか……!」

 

 おー、なんという甘い雰囲気。ゴチソウサマ。

 

 

 

 その後エリカ、レオ、美月と出会い校門辺りを過ぎようとしたら

 

「た~つーや~くん!ゆ~いーち~くん!」

 

 なんだろう……この展開……

 

「達也くん、悠一くんオハヨ~。深雪さんおはようございます」

 

「あの七草会長、何か俺たちの挨拶だけ可笑しかったような」

 

「気にしない気にしない。そ れ と」

 

 真由美さんは顔を近づけて

 

「 真  由  美!」

 

「……はい、真由美さん」

 

「ふふ、よろしい」

 

「で、俺たちに何かあるんじゃないですか」

 

「三人とも昨日のこと覚えてる?」

 

「確か昼休み生徒会室に来い……でしたっけ」

 

「そう、生徒会室にはダイニングサーバーもあるから昼飯もそこで取れるわよ」

 

「俺は弁当なんでどこでもいいですけど、深雪と達也はどうする?」

 

「お兄様いかがいたしましょうか」

 

「深雪の好きにしていいぞ」

 

「私はお兄様に従います」

 

「もっとわがままになっていいんだぞ」

 

 その辺にしてくれませんかねお二人さん、ラブラブ過ぎてエリカとレオは呆れてるし美月に至っては「応援してます……///」なんて言ってるし。

 

「でしたらお言葉に甘えさせてもらいましょうか」

 

「それでいいよ。会長、俺たちも生徒会室で食事をさせて貰います」

 

「わかったわ、それじゃぁまた昼休みに」

 

 真由美さんは駆け足気味に走っていった。

 

「さて俺たちも行くか……」

 

「ところで悠一くん、いつ生徒会長さんと仲良くなったの?」

 

 エリカがニヤニヤしながら聞いてきた。

 

「あれが仲良いように見えるのか」

 

「「「「「見える」」」」」

 

「…………そんな満場一致で言うほどか?」

 

「だって名前で呼んでたし」

 

「それはあの人が呼んでくれと言ったんだ」

 

「だが昨日の七草会長とのやりとりを見れば恋人と言われてもおかしくはないぞ」

 

 まさかの達也からの追撃

 

「恋人って、達也と深雪も人のこと言えないと思うが」

 

「?何故だ」

 

「……はぁ、やっぱなんでもないわ。この超絶シスコンが

 

「何か言ったか?」

 

「何でもない。それよりもうHR十分前だ、急ごうぜ(顔恐いぞ、達也)」

 

 皆があ、と気づき走ってそれぞれの教室に向かった。

 

 

 

 

 

「ふぅー、間に合った」

 

 五分前に教室に着いた。

 

「悠一くんのせいで遅れそうになりましたね」

 

「半分は深雪と達也の恋人会話のせいだと思うが」

 

「//そんな、恋人なんて……////」

 

「…………そこは怒らないんだな」

 

 自分の席に座ろうとすると

 

「おはよう」

 

 相変わらずの無表情の雫がいた。

 

「おはよう雫」

 

「今日は少し遅かったね」

 

「どこかのブラコンのせいで遅れそうになった」

 

「??……………………あぁ、なるほど」

 

「今のでわかったのかよ」

 

「わかる」

 

 その瞬間チャイムが鳴り、そして担任の先生が入ってきてHRが始まった。

 

 

 

 

 

 昼休み

 

 

 

 俺は深雪と途中で合流した達也と一緒に生徒会室に来ていた。

 

 俺、達也、深雪の順で座り、向かいには市原先輩、渡辺先輩、中条先輩、ホスト席に真由美さんが座っていた。

 

 今はダイニングサーバーで頼んだ料理を待っている間に俺たち1年の軽い挨拶が終わったところだ。

 

「次はわたしたちね、改めて私は今期生徒会会長の七草真由美です。私の隣にいるのは会計の市原鈴音、通称リンちゃん」

 

「私のことをそう呼ぶのは会長だけです」

 

 確かにリンちゃんはない…………

 

「その隣は知ってるだろうけど風紀委員長の渡辺摩利」

 

「よろしく」

 

「その隣が書記の中条あずさ、通称あーちゃん」

 

「会長……お願いですから下級生の目の前で『あーちゃん』はやめてください…………」

 

「よろしくお願いします、あーちゃん先輩」

 

 からかい気味で言った。

 

「ほら!さっそく言われたじゃないですか」

 

 怒ってる姿が愛くるしい、この人のファンクラブとかありそうだな

 

「悠一、先輩をからかうのは良くないぞ」

 

「すいません中条先輩、少し調子に乗りました」

 

「……………………」

 

「中条先輩?」

 

「…………先輩と言われた……!」

 

 そこ!?と心のなかでツッコミをしてしまった。

 

 するとダイニングサーバーから音楽が流れ、ひとまず昼飯を取りながら話すことになった。

 

 

 

 

 

 ダイニングサーバーで頼んだ料理が俺と渡辺先輩以外に行き渡った。俺と渡辺先輩は弁当を持参している為頼む必要はなかった。

 

「そのお弁当は渡辺先輩が作られたのですか?」

 

「そうだが……以外か?」

 

「いえ、少しも」

 

「…………そうか」

 

 だったらそんなこと言うなよ達也。

 

「わたしたちも明日からお弁当にしましょうか」

 

「深雪の弁当はとても魅力的だが食べる場所がね…………食堂だと目立つから」

 

「そうですね、まずそれを探さなければ…………」

 

 でたよ、夫婦(みたいな)会話。

 

「ところで悠一くんの弁当も自分で?」

 

 あれ真由美さん?ここは市原先輩の爆弾発言投下するとこじゃ……

 

「そうですよ、昔から自分で作っていましたから」

 

「昔からって……ご両親は共働きなの?」

 

「いえ、両親はいません」

 

「あ、…………ごめんね」

 

「いえ、大丈夫です」

 

 一気に部屋の空気が重くなる、なんかすいません。

 

 この世界での俺の戸籍は親と親戚はいないということになっている。細かいところは神様の力でなんとかしてくれるらしい。

 

 その重い空気を変えるため真由美さんが深雪を生徒会に誘う、しかし生徒会に二科生は無理だと言われ落胆するが、渡辺先輩の風紀委員会なら二科生でも入れることが分かり、真由美さんと深雪のダブルプレーにより達也の風紀委員会入りが確定した。ところで…………

 

「あの~、ところで俺は何故呼ばれたのですか」

 

「君にも風紀委員会に入ってもらう」

 

 なんとなく予想していた答えだった。

 

「…………やっぱりですか」

 

「当然だ、君は実技で過去最高記録を叩き出したんだ、実力は十分にあるだろう」

 

「まぁ俺も入ってみたいと思っていましたからね。引き受けますよ」

 

風紀委員や生徒会に属する生徒はCADを携帯することが認められているので俺としては入りたかったのだ。

 

「そうか、これで晴れて風紀委員に……と言いたいところなんだが……」

 

「はんぞーくんの意見を聞いていないからね……」

 

 あぁ、やられフラグを立てまくった先輩か。

 

「ごめんね、三人とも悪いけど放課後また来てくれないかしら」

 

 真由美さんの言葉に全員縦に頷く。

 

 達也の実力を間近で見れるから少し楽しみになってきた。

 

 

 

 

 

 放課後

 

 

 

「兄の実力を確かめずにペテンなど誹謗されるのはいささか乱暴過ぎるのではありませんか」

 

 現在達也のことをバカにされ、怒って服部副会長に反論している深雪。

 

「実力は入試で審査している、あなたは優秀な方なのだから身びいきに目を曇らせぬように気をつけなさい」

 

「身びいきなどでは……っ」

 

「服部副会長」

 

「俺と模擬戦をしていただけませんか?」

 

 さすが達也。深雪のことになると雰囲気変わるな。

 

「…いいだろう、身の程を弁えさせてやる……!」

 

 こうして達也VS服部副会長の模擬戦が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 場所は変わり、第三演習室で行うことになった。

 

 渡部先輩の合図と共に開始した……が、一瞬で達也が服部副会長を戦闘不能にし、勝利を勝ち取った。今周りの人たちからの質問責めに合っている中、俺は達也と戦うことを想定して考えていた。

 

「(つか、あの近接戦闘の前に雲散霧消(ミスト・ディスパーション)をどうにかしないといけないけど、それは術式解体(グラム・デモリッション)でなんとか出来るか…………いやそれよりも厄介なのは[再生]だな。こっちがいくら瀕死状態に追い込んでもサイオンが有る限り無傷だ、こっちがガス欠になる)」

 

「おーい、悠一くん」

 

 渡部先輩に呼ばれていることに気づかないまで集中してしまったらしい。

 

「どこか具合でも悪いのか?」

 

「いえ、考え事をしていただけです」

 

「そうか、よし、それじゃぁ生徒会室に戻って…

 

「待ってください渡部先輩」

 

「どうした、達也くん?」

 

「まだここの演習室を使うことは出来ますか」

 

「あぁ、後20分ぐらいなら」

 

「では使わせていただけませんか」

 

「私はいいが、真由美はどうだ」

 

「わたしもいいけど…………何に使うの?達也くん」

 

「あともう一試合やりたい相手がいまして」

 

「なんだ?私なら受けてたつぞ」

 

「渡辺先輩ではございませんよ。…………悠一」

 

 

 

 

 

  「俺と模擬戦をしてくれないか」

 

 

 

 




 それでは次回もお楽しみに!

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