魔法科高校の黒トリガー使い   作:三日月達也

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 なんとか連日投稿出来ました。

 それでは「黒い悪魔」どうぞ!


黒い悪魔 8月24日リメイク済み

 今沖縄を襲撃しているのは大亜連合だ。一般市民とか関係なく殺している。この時点で俺たちの敵、それだけわかっていれば十分。別の世界とはいえ俺としては日本は大好きだし修学旅行で一度だけ来た沖縄は気に入っていたからだ。

 

 それをなんもためわらず破壊していくのは許せない。まぁ、自分もその戦闘に参加しているからこの島を汚してしまう。終わったら復興作業とかを手伝おう。建物は直せても自然は中々戻らないから時々ここにきて海のごみ拾いでもしようかな。

 

 そんなことを思いながら俺は出会った敵を印を使わず素手で倒していく。

 

 驚くべきことにトリオン体では実弾は効かない。対魔法師専用のパワーライフルでも効果はなかった。そして思う…………これこの世界魔法以外だとチートじゃね?……あ、元からチート機能満載でした。

 

「レプリカ、現在の状況はどうなっている」

 

 肩から細い棒みたいなのが出てきてその先が口のような形をした。

 

「今のところ日本軍が優勢だ。ラービットも倒されることなく活動している」

 

 でしょうね、A級でも手こずるラービットをそうそう倒されてたまるか。

 

「子機から連絡が来た。司波達也が行動を開始した」

 

 もうか、なんか早いような気がするが……

 

「子機を出来るだけ達也から遠ざけろ、精霊の眼(エレメンタル・サイト)で発見されると厄介だ」

 

「了解した」

 

「さて、もう少し暴れますか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなもんかな」

 

 あれから1時間たった。今この場にいるのは俺とレプリカと2体のラービット。ちなみに全員無傷だ。

 

「侵攻軍は陸上から撤退した。わずかな兵士がいるが白旗を上げて降伏したようだ」

 

「ならこれで終わり…………」

 

 なんか忘れている気がする……何だっけ…………

 

「、!ユーイチ、さらに増援だ!軍艦が合計で20隻もいるぞ」

 

 そうでした!達也が[マテリアル・バースト]を敵艦に向けて撃とうとして、そこに爆弾が来るけど桜井穂波さんが達也を守って死んでしまったていう話だったんだ!

 

 てか軍艦多くないか!?原作だと6隻ぐらいのはず……俺が暴れたからさらに増えた?なんてこったい!

 

「レプリカ!ここから達也のとこまで距離はどれくらいある?」

 

「ここからだと20kmはある、走ったところで間に合わないぞ!」

 

 く、だったら…………

 

(バウンド)で行く、方向と角度を計算してくれ!」

 

「心得た…………計算完了、データを送る」

 

 頭の中に方向とどの角度に印を設置するデータが送られてきた。サンキューな!

 

 俺は海の方向を向いて

 

「【(バウンド)】印 五重(クインティ)!!」

 

 目の前には印が出てくる。それを助走を思いきりつけて…………

 

 飛ぶ!

 

「よし……って、早~ーーーーー!」

 

 予想以上に早い、まじで顔がすごいことになってる。

 

「っ!見えた!」

 

 しばらくすると達也がライフルみたいなCADを海に向けていた。恐らくもうすぐに発動出きるだろう。しかしそれを拒むように爆弾が達也に向かっていた。そして離れた場所で穂波さんがバイクでこっちに達也の方に向かっている。

 

「まずい、このままじゃ間に合わない!そうだ【(ボルト)】で破壊すれば……」

 

「だめだ、遠すぎる」

 

「くそ、どうしたら…」

 

「ユーイチ、もう一回【(バウンド)】で加速しろ」

 

「でもそれだったら達也のところに激突する!発動を妨害してしまうぞ!」

 

「大丈夫だ、わたしが減速の魔法を着地直前にかける、それなら問題ないだろう」

 

「確かに…って、お前魔法使えたっけ?」

 

「データの中に全ての起動式が入っていた。恐らく神様の計らいだろうな」

 

 …………ありがとう神様。

 

「わかった、頼んだぞ相棒!」

 

「心得た」

 

 レプリカの声が嬉しそうに聞こえたのは気のせいだろうか…………機械の声みたいだからあんまりわからない。

 

「【(バウンド)】印!」

 

 加速するとあっという間に目の前に達也とバイクに乗っている穂波さんがいた。

 

 着地直前にレプリカが減速魔法をかけてくれたおかげで激突することなく着いた。

 

「貴様何者だ!」

 

 達也の後ろにいた確か……そうだ真田さんだったけ、CAD関連の高度な技術を持っている人だ。

 

 その真田さんが俺に銃を向けている。

 

「それは後だ、俺はあの爆弾を止める!穂波さんは手を出さないでくれ!」

 

 穂波さんは自分を知っていることに驚いている。ごめんなさいね名前で呼んで。

 

「達也、あれは俺が止めるからお前はしっかり敵を狙ってろ」

 

 達也は無表情だがその眼は驚きに満ちている。

 

 そして目の前には爆弾が近づいている。

 

「(出し惜しみせず全力で防ぐ!)」

 

「【(ブースト)】印+【(シールド)】印 七重(セプタ)!!!」

 

 俺たちを覆うようにシールドが現れ、爆弾を全て防ぐ。

 

 そして達也の[マテリアル・バースト]が発動し、敵艦全てを殲滅した。

 

 ふぅぅ、これで一件落着……

 

「お前は誰だ、なぜ俺や穂波さんを知っている」

 

 達也は右手を俺に向け手を突きだしている……てやべぇぇ!どうしよう、逃げようとしたら俺消されるじゃん!

 

 穂波さんもCADをいつでも発動出きるように準備している…これ絶対絶命?

 

『(ユーイチ)』

 

 レプリカが内部通信で俺に話しかけてきた。

 

『(しばらく時間をかせいでくれ、なんとかする)』

 

『(わかった、頼んだぞ)』

 

 

 

 

「おい、聞いているのか」

 

 達也がピリピリしている。

 

「わかったわかった。話すからその手を下げてくれないか」

 

「お前の話の内容しだいでおろす」

 

「わかったよ、で何が聞きたい?」

 

「さっき言った通りお前は誰だ、そしてなぜ俺や穂波さんを知っている」

 

「う~んそうだな………俺はお前らの敵じゃない、少なくとも今回は日本軍の味方だよ」

 

「………お前は軍の人間か?」

 

「違うよ」

 

 悠一は即答した。

 

「即答か……」

 

「だって軍みたいな規律とか俺嫌いだからね、俺は自由に行動してるだけだ」

 

「では、顔を見せろ」

 

 悠一はパーカーで顔を隠しているため他の人には口と髪の一部しか見えていない。

 

「それは出来ない、見せたくないからね。たけどお前たちを知っている理由なら教えられるよ」

 

 達也は顔を見せないことに怪しさを感じながら得られる情報から得ようと思った。

 

「それでは何故俺たちを知っている」

 

「それは俺の独自の情報網というやつだ、お前の妹や親の名前も知ってるぜ」

 

 悠一がそう言うと達也はますます警戒心を高めた。この時点で悠一を消してもいいと思ったがもう少し聞き出すことにする。

 

「なぜ俺を助けた」

 

「あのままだったら軍艦が来てさらに戦況が悪化、またはこっちの負けになると判断したからだ」

 

「では……

 

「特尉」

 

 風間が間にはいった。

 

「尋問なら後にしよう、君も穂波さんもご家族が待っているだろう。君は私たちと一緒に来てもらう、抵抗はしない方がいい」

 

 完全に囲まれているなかで悠一は笑顔を浮かべた。

 

「何を笑っている」

 

 達也が魔法を発動しようとするが

 

「いやね、確かにこの状況では俺に逃げ場はないね。でも、俺がこの話している間なにもしてないと思ったか?」

 

『【(アンカー)】印+【(ボルト)】印 二重(ダブル)

 

 達也たちそれぞれの背後から子機のレプリカが鉛弾(レッドバレット)を放った。

 

 悠一とレプリカが使う鉛弾(レッドバレット)はトリオン体じゃなくても使用可能で痛みは与えないが当たった箇所に決めた重さの重りをつける。今のは約50kgぐらいだ。なお時間制限があり、消費するトリオンは重さ、時間によって決まる。

 

 達也たちは身体中に重りをつけられてたまらず倒れる。

 

「悪いね、まだ正体を知られたくないんで。達也、またいつか会うからその時まで待ってろよ」

 

 悠一は海に飛び込み【(ステルス)】を発動してそのまま遠いビーチまで泳いだ。

 

 達也は自分の身に起こったことを理解できず、呆然としていた。

 

「(あいつは一体何者だ……)」

 

 その後10分ぐらいしたら重しは消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 <悠一視点>

 

 

 

「あ~ー疲れた」

 

 海から上がった後、近くにあった家の中で休んだ。中は窓ガラスが割れただけで休むには十分な場所だった。

 

「レプリカ、子機とラービット全部回収した?」

 

「問題ない、全て回収済みだ」

 

「そっか……これからどうしよっか」

 

「いつまでもここにいるわけにはいかないだろう、恐らく四葉家の者が追ってくるはずだ」

 

「ですよね……はぁ」

 

 ため息をつくと、テーブルに通帳と手紙が落ちてきた。

 

「なんだこれ」

 

 手紙の方を先に読んでみると

 

 

 

 拝啓 悠一さんへ

 

 

 

 お疲れ様でした悠一さん。あなたの活躍はこちらから拝見していましたよ。あなたにお伝え忘れていたことがあります。それは住む家です。あなたはおそらく第一高に進学すると思って東京に家を建てたのでどうぞお使いください。一緒にある通帳はこれからの生活に役立ててください、ちなみに毎月一定金額振り込むので節約しなくても大丈夫ですよ。他に聞きたいことがありましたら手紙に書いてある番号で連絡してください。

 

 

 

 あなたのことを遠くから見守っています。

 

 

 

               神様より

 

 

 

「(ありがとう、神様)」

 

 通帳を見ると1が1つ0が11個あった…………ってえぇぇ!

 

 神様ありがたいけど最初からこの金額はちょっと、しかも毎月増えてくる……罰あたりそうだけど、まぁいっか。

 

「よし、レプリカ空港の状況を見といてくれ。できる限り早く東京に行くぞ」

 

「了解した」

 

 

 

 

 

 あれから数日がたって空港が使えるようになり、飛行機に乗って東京に移動した。一応使った家には使わせてもらったお礼として金庫に10万置いといた。え、どうやって開けたかって?そんなものレプリカの力で開けてもらいました。レプリカすげぇー

 

 特に四葉の追手はなかった。それはそれでよかったけど東京に着いてからが心配だ。十師族に俺のことが知られ、俺を手に入れるため血眼になって探していることをレプリカから聞いた。常に【(ステルス)】発動しとこうかな…………ちなみに俺のことを〔黒い悪魔〕と呼んでいるらしい。見た目だけかよ。ネーミングセンスないな。

 

 そんなこんなで一応無事家に到着。

 

 まず一言……でかい。普通の二階建ての一軒家を想像してほしい、その倍だ。一人で住むにはでか過ぎると思うがせっかく用意してくれたんだ、ありがたく使わせてもらおう。

 

 中は必要最低限の家具しかなかった。まぁ他に何か要るものあれば買うから問題ない。以外と部屋が少ないと思ったが奥にでかい部屋があった。が、もはや部屋と呼んでいいのかわからない。広さが教室の2個分ぐらいの大きさ、これもベットやテレビなどどこにでもありそうな家具しか置いてなかった……と思ったが、何故か地下に続く階段があり、降りてみるとトレーニングルームがあった。プール、トレーニング機器などまるでジムだ。たぶん[身体能力の成長限度なし]の特典を最大限生かす為に造ったんだろう。なにからなにまでありがとうございます神様。

 

 一通り見て、眠くなってきたので風呂入って寝ることにした。

 

 さてここまでの流れで察しがついたかもしれない、そう風呂もでかい。ちょっとした大浴場だぞこれ。

 

 ちなみに二階は機材などが大量にあった。なんの機械かはまた後日神様に聞くとしよう。

 

 俺はゆっくり風呂に使った後、キングサイズのベットに飛び込み、すぐに睡魔がきた。

 

 これからのことについてさっきまで色々考えていたが明日にしようと思い眠りについた。

 

 

 

 

 

 こうして、後に世界に恐れられる魔法師、〔黒い悪魔〕の異世界転生最初の1日が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 おかしなところがありましたらご報告ください。

 それでは次回もお楽しみに!

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