魔法科高校の黒トリガー使い   作:三日月達也

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 お待たせしました!

 それでは「魔法科高校の美少女探偵団」どうぞ!




魔法科高校の美少女探偵団   リメイク済み

 

「まったく委員長は…………」

 

 

 

 

 

 ~回想シーン~

 

 

 

「うーむ」

 

「どうしました、委員長」

 

 パソコンを見つめながら悩んでいる委員長。俺はそれを不思議に思って声をかけたことが事の始まりだった。

 

「悠一くんか。いや実はなどうにもパソコンの調子が悪くてな」

 

「どれどれ…………って委員長、こんなに容量キツキツだったら重くなりますよ。ちゃんとデータ移行して容量を空かせないと」

 

「そ、そうなのか?」

 

「…………まさか全般的に機械が苦手とは言いませんよね?」

 

「そんなわけないだろう!こう見えてもあたしは三年だぞ」

 

「いや、そこは関係ないような……。てかこの間真由美さんから委員長自分のCAD調整できないって聞きましたけど」

 

「う、!…………」

 

「はぁ~。こっちは俺がやっときますから委員長は茶でも飲んでください」

 

「そしたらあたしの仕事がなくなるだろう」

 

「じゃぁ掃除でもしてくださいよ。最初来た時にも思いましたけど家事の内には掃除も含まれてますからね。掃除出来ない女子は彼氏と上手く行きませんよ」

 

「な、な、!…………悠一くん君はあたしを怒らせたようだな」

 

「え?」

 

「そこで見てるんだ!あたしが一人で掃除ぐらい出来ることを証明してやる!」

 

 そう言うと委員長は手当たり次第掃除を始めた。

 

「…………(いや、それが普通なんですけどね)……」

 

 悠一は静かにそう思った。

 

 

 

 

 

 ~数分後~

 

 

 

「(よし、もう少しで終わるな。にしてもさっきから後ろの方でなんかドタバタしてるけど大丈夫か?)」

 

 すると

 

 バキッ

 

「……………………」

 

 振り返ってみるとタブレットが床に落ちていて、冷や汗(本当は見えないはずだが)をかいている委員長が固まっていた。

 

「何をしてるんですか委員長」

 

「すまん………つい手がすべって……………………」

 

「まったく、これ大丈夫かな?」

 

 悠一はタブレットの電源を試しにつけてみる。タブレットはピカッと画面が明るくなるがすぐに消えた。

 

「……あれ?」

 

 何度も繰り返しやっても一度はつくがすぐに消えてしまう。

 

「あちゃー、これ壊れましたね。仕方がないから捨てましょうか……どうしました委員長?そんな顔をして」

 

 委員長はやってしまったと顔で表現している。

 

「……実はそれには過去の風紀委員の活動の記録全部が入っているんだ…………」

 

「ちなみにバックアップは?」

 

「あたしがそんなことすると思うか」

 

 …………あれ?これって詰んだ?

 

「何をしてるんですか!?いやまずそんな大事な物なら大事に保管しておいてくださいよ!」

 

「うぅ、そう言われると何も言えない…」

 

「どうかしましたか?」

 

 達也がいいタイミング部屋に入った。

 

「ちょうどいいときに来た達也!頼むからこれを直してくれ!」

 

「あたしからも頼む!達也くん!」

 

「は、はぁ」

 

 

 

 

 

 達也に見てもらうと中の部品の一部が壊れているだけなのでその部品を俺が買うことになった。委員長が行くべきだって?委員長はよほどのことがない限り委員会活動中は学校の外に出るべきではないんだと。そういうことで俺が買い出しに行くことになったというわけ。

 

 

 

 

 

 ~回想シーン終了~

 

 

 

「もとはといえば委員長のせいなのに」

 

 文句を言いながら目的の店に入ろうとするが

 

「ん?あれは」

 

 何やら尾行しているような三人組が目にとどまった。

 

「ほのかと雫と……あぁ、確か明智英美さんだったっけ」

 

 雫とほのかと一緒にいる赤い髪の女子は明智英美。本名はアメリア=英美=明智=ゴールディで、俺たちの世代では珍しいクォーターだ。[砲撃魔法]を得意としていて原作では九校戦ぐらいしか出番はなかったはずだけど……

 

「何を見てるんだ?」

 

 視線の先には剣道部部長の司甲。ブランシュリーダーの司一の義理の弟だったけ。

 

「…………レプリカ、一応あいつらについてやってくれ」

 

「心得た」

 

 指輪からレプリカの子機が出て雫たちについて行く。

 

「何もなければいいんだが」

 

 悠一は店に入った。

 

 

 

 <雫視点>

 

 

 

 私たちは少女探偵団(エイミィ命名)は今先日達也さんを襲ったと疑っている剣道部の主将司甲を尾行している。けどさっきから人気のないところへ歩き、ついにはせまい路地に入っていった。

 

「どうする」

 

「怪しいけど」

 

「行くっきゃないよね」

 

 私たちはついて行く。

 

 しばらくすると、司甲が走り出した。

 

「気づかれた!?」

 

「とにかく追うよ!」

 

 そして角を曲がるとそこには誰もいなかった。

 

「あれ?」

 

「どこに…………」

 

 

 

「かかったな!」

 

「「「!?」」」

 

 

 

 物陰からヘルメットを被った黒いライダースーツを着た人が4人出てきた。

 

「なっ、なんなんですかあなたたちは!」

 

 4人はジリジリと私たちに迫り、私たちは身を固めていく。

 

「二人とも」

 

 エイミィとほのかに小声で話しかける。

 

「CADのスイッチを入れて。合図したら走って逃げるよ」

 

「うん」

 

「わかった」

 

 見つからないようにCADのスイッチを入れる。

 

「ふん、こざかしいネズミめ。我々の計画を邪魔するようなら……

 

「今!!」

 

 4人組の間をすり抜けて全力で逃げる。

 

「逃がすな、追え!」

 

「ただの女子校生だと思って……」

 

 エイミィがCADを起動し、

 

「なめないでよね!」

 

 加重系魔法で二人敵を地面に叩きつける。

 

「エイミィ!」

 

「自衛的行使ってやつだよ」

 

「それならわたしも……」

 

 ほのかも閃光魔法で目眩ましをする。

 

 距離が大分空いた。このまま……

 

「化物め、これでもくらえ!」

 

「きゃぁ!」

 

 突如頭が割れるような痛みが私たちにを襲った。

 

「な…に……これ…………頭が……」

 

 私とエイミィは膝をつき、感受性が高いほのかは倒れてしまう。

 

「ふふ、これは司様からお借りしたアンティナイトによるキャスト・ジャミングがあるかぎりお前たちは魔法が使えない」

 

 アンティ……ナイト?なんで………そんなもの…が

 

「っ、この…………」

 

「まだ出力が足りないようだな」

 

「、!」

 

 さらに痛みが増してくる。私も倒れてしまった。

 

「手はず通り始末するか?」

 

「勿論だ、我々の計画を邪魔するものだからな」

 

 一人がナイフを取り出して近づいてくる。

 

「この世界に魔法師などは不要!貴様らには消えてもらう!」

 

 ………私死ぬの?こんなところで?

 

 嫌だ…………まだ死にたくない!

 

 自然と目から涙が溢れた。

 

 男がナイフを私たちに向け、振りかざす。

 

「、!!」

 

 現実を見たくないと反射的に目を閉じた。

 

 

 

 …………………………………………いつまでたっても痛みは来ない。

 

 もしかしてもうすでに死んでいるかもしれないと思ったがまだ地面の冷たさを手は感じている。まだ生きている。死んではいない。その代わりに

 

「おい、俺の友達に何をしてんだ?」

 

 以外な声が聞こえた。

 

「な、!貴様は……」

 

「おらぁ!」

 

「ぐはっ」

 

 目を開けるとナイフを持った男は遠くで倒れていて

 

 

「お前らはやってはいけないことをした」

 

 

 私たちの前には

 

「1つ、俺の友達に手を出したこと」

 

 

 黒髪で

 

 

「2つ、俺の友達を苦しめたこと」

 

 

 先日私が変態と呼んだ

 

 

「そして特にやってはいけない3め」

 

 

 けど今はかっこよく見える

 

 

 

 

 

  「俺の友達を泣かせたことだ!!!」

 

 

 

 悠一さんが立っていた。

 

 

 

 





 それでは次回もお楽しみに!


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